白駒池テント泊 にゅう〜中山〜高見石
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 524m
- 下り
- 523m
コースタイム
天候 | 1日目、晴れ♪ 夕方から夜明けくらいまでは雨 2日目、晴れ♪ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
日曜の8時、麦草峠無料駐車場は満車。 白駒池駐車場は6割くらい入ってました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山と高原地図。 ニュウの山頂部分は、中山へ行くには山頂を通過するようなルートで表記されていますが、 実際は白駒池〜ニュウ・中山方面分岐〜ニュウ〜もどって中山方面分岐です。 ニュウに登ったら、中山に行くには、同じところを折り返して分岐まで下ります。 |
その他周辺情報 | 奥蓼科温泉郷 渋・辰野館 おとな1,500円 こども1,000円 信玄の薬湯だそうです。 古い建物ですが、すみずみまでお手入れされていて、とても気持ちがよかった。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
初めての八ヶ岳。
のんびりテント泊したかったので、すごくゆるゆる・・・
支度もゆるゆるしてたせいか、今回は忘れ物が多かったことが、反省点。
小4・山ガールのGigioといっしょに地図を眺めて、ルートを確認し、山行スケジュールを2人で組み立ててみるという今回の山あるき。
Gigioもだんだん地図を見て判断できるようになってきて、たのもしい。
テント装備のほか、おやつをいくら持っても、テント場まで20分あれば余裕で到着できるというのが魅力的な白駒池。
6月に行くつもりだったのに、天候不良で延期して、今回リベンジです。
青苔荘でテント受付を済ませて(利用ふだとか無し)、好きなところにテントを張ります。
どこもほとんど平らなので、板張りのところを使う必要もなくて快適。
あさ起きたら池が見えるように、池にむかって入り口がひらくように幕営しました。
テントに荷物をデポして、にゅう〜中山峠〜黒百合ヒュッテ〜中山〜高見石とまわるルートを予定。
黒百合ヒュッテでお昼の予定。
なので、バーナーはお茶用に持ったけど、あとの食料はおやつと行動食。
これが今回の山行で最大のミスとなるとは思いもせず。。
白駒池を時計回りにまわり、にゅうへの分岐をすぎると、白駒湿原へ入ります。
そこで突然、大きなシカが!
湿原を横切って、疾走してゆきました。
あまりに大きな体と、突然のことに言葉も出ない私たち。
そのあと、野生の動物と出会えたことに大喜びのGigio。熊さんじゃなくてよかった。
湿原をすぎると、岩が大きめの樹林帯を登っていきます。
10歳のGigio、小さい手足なので、遠くまでルートをみて、自分の身長でもクリアできるルートをとって登っていきます。
闇雲に登らないその姿に、私も色々と教えられます。
でも展望もあまりきかず、彼女にとって大きな段差となる岩の連続に、いつもは岩にテンションがあがるGigioもさすがに口数が減ってくる。
大好物の行動食「ぼんち揚げ」をたくさん持ってきたので、食べて回復、おばあちゃんからもらってきたプチトマトもナルゲンから取り出して食べ。
すれちがう人も多くなく、2人きりで樹林帯のなか。
めげそうだけど、まだ登り始めたばかり。
2人で声をかけあいながら、ゆっくりペースを落としてにゅうを目指します。
にゅうへの稜線に出ると、一気に開ける視界にびっくり!
天狗岳、硫黄岳が眼前にどーーんとそびえてます!
ひろーい山ろくの森がずっと遠くまで続いて、緑の海を作っています!
やばい、、、八ヶ岳にハマってしまうかも。
と思うには十分の、今までみたことのない開放感のあふれる風景でした。
おおきな岩の集合体のにゅうの山頂へよじ登り、360度の展望に感動〜。
今まで登ってきた樹林帯のむこうに白駒池が小さくみえました。
うわ〜、いい眺め。がんばって登ってきたのが報われる瞬間でした。
そしておなかすいたことに気がつく。。
はっとして時計を見るとすでに11時半。にゅうの山頂でお昼にしている方も多数。
明らかに、時間が足りない。。
いくら遅くても、16時にはテントまで戻りたい。
にゅうの山頂、あまりゆっくりせずに、岩を降りました。
今度は中山峠方面を目指します。
空腹を、ぼんち揚げと、ゼリー飲料、プチトマト、じゃがビーなどで少しずつ補いながら進む。足りなくなるのがこわくて、私はGigio優先で食べさせていたら、めまいがするほどフラフラに。
なんでテントにホットケーキ置いてきたんだろう。
なんでテントにラスク置いてきたんだろう。
今になってはどうしようもないことを、空腹のあたまで考える。
いつもはあまり弱音をはかないGigioが、「がんばれわたし、がんばれわたし」と小声で言いながら歩く姿に、胸がいたむ。
ゆっくりだけど、お昼食べたいからがんばって歩こう!と励まして歩いていると、
先行していた親子連れさんに追いつく。そちらも、小さな女の子がかなりバテ気味なご様子。
ご挨拶をして、通り過ぎる。
するとその先にお兄ちゃんが。ここでGigioの山ガール精神に火がつく。
小学生くらいの男子がのぼってくのを見て・・・負けられん(笑)!!
ここからの復活は見事でした。
やっぱりライバルが必要なのね。おかげさまであっという間に稜線へ。
ここでもう一度時間を確認します。
遅くなるリスクを負って、黒百合ヒュッテまで行って、予定通りお昼を食べるか。
時間が押しているので、あと1時間歩いて高見石まで行くのか。
ここはもう選択を間違えられない。
そして私は、ご飯を食べるほうを選択しました。
復活している次女は、どちらでも〜!と言ってくれたけど、私の空腹がもう限界っ!
ごはんっ!ごはんっ!といいながら、もう黒百合ヒュッテまでは小走り(笑)。
黒百合ヒュッテでは、たくさんの人が休憩していました。
小屋のなかですぐに注文できたので、ほっとして座っていると、先ほどの親子連れさんたちが同じテーブルへ。
あちらは今晩ここに泊まるということで、到着をアイスでお祝いしてました。
Gigioに気合い注入してくれたお兄ちゃんは、なんとGigioと同じ4年生。
今年は北ア・表銀座縦走もして、槍様まで行ったんだそう。
それを聞いたGigioが私も槍にいくと言い出したのは言うまでもありません。
それでも元気をくれたお兄ちゃん、本当にありがとう。
Gigioはラーメン、私はビーフシチューを注文。
ご飯のあいだ、色々をお話してくださった親子連れさんたち、本当にお礼を言いたいです。
やがて運ばれてきたお昼ごはんをみて、万歳したいくらいうれしかった。
ビーフシチューおいしーー!
あまりにも空腹で、お皿を拭かなくてはいけないパンを先に食べきってしまうという失敗を・・・。
なんということでしょう。ごめんなさい。
でもおかげさまで、体にみなぎってくるパワー(^^)!ごはんって大切!
2人で登ってきたけど、2人で登ってるのではなかった。
黒百合のスタッフさんはみんな明るくて素敵でした。
元気いっぱいもらって、出発。さあどこまでもいける!
中山峠から中山をめざして歩きます。
ゆるいのぼり、でもさっきよりも岩比率は高まる。
いつもは岩でテンションあがる私も、いい加減もうおなかいっぱい。
地味な中山山頂をすぎると、今度は高見石まで果てしなく続く、岩のくだり。
しかもゆるい傾斜なので、ほとんどまーーーーっすぐな下り。
どこまでも続く岩岩が、イヤでも視界に入り続けるという、罰ゲームみたいなくだり!
まじか〜〜。
おなかいっぱいになってるからよかったけど、お昼食べてなかったら絶対下れなかったと思う。
改めて、お昼の選択は間違ってなかったかもと思えた。。
そしてたまーに現れる黒曜石がすべる!
半泣きになりかけたところで、高見石小屋が見えて、ザックをおろしてへたり込む。
ふえーーい、疲れた!はやく白駒池までおりよう、と思ったものの、目に入ってしまった高見石。
登らないわけにはいかない!
岩オンナの魂に火がついた。
空身のまま、ぐいぐいのぼって、白駒池をみおろす。
いい眺め〜〜だけど、雲が気になる。
なんか降りそうなので、いそいで岩をおり、白駒池まで、急なコースを選択してがんがんおりる。
もう岩はみるのもイヤだけど、なんか岩から岩へ渡るのうまくなってうれしい!とGigioもぴょんぴょん下っていく。
頼もしい。ほんと頼もしい。
白駒荘につくころ、ぽつぽつと雨が降ってきた。
白駒池が、みるみるうちに霧に覆われてく。
あとは平地なので、青苔荘のテントへダッシュ!
テントにつき、ザックをおろしたとたん。
ざあああああああーーーーーーー!と土砂降りに。
あと2分遅かったら、降られてました。
雨のなか、水をくみにいき、あとはテントでカレーを♪
我が家ドマドーム君の本領発揮です。土間空間、すばらしい!
私は服部シェフのフリーズドライカレー。
Gigioは妖怪ウォッチのレトルトカレーにシーチキンをトッピング。
あとはうずら卵もトッピング♪
あまってた、おばあちゃんのプチトマトが美味しかった。
雨音をききながら、カレー食べて、ゆっくりすごす。
青苔荘のトイレを使わせてもらえるのですが、土足禁止のトイレは水洗ですごく快適でした。こんなきれいなトイレ、めったにないと思いました。
つかれもあって、20時半には就寝。。
今日は疲れたねえ。。と、どちらからともなく言い、手をつなぎながら寝ました。
3時前には、早出の人たちがテントを片付け始めます。やっぱり山の朝は早いね。
がさごそしてる音に起きたんだろうけど、それにつられて?出発しないらしいテントの人たちがおしゃべりを始めた。
テントって、区切られてるから部屋みたいに思ってるんだろうけど、結構離れてても丸聞こえですから・・・・。
話し声には気をつけないといけないなと、勉強になりました。
早出の人たちが出てしまえば、また静かなキャンプ。
翌日は帰るだけなので、そのまま二度寝しちゃいました。
6時におきたら、もうほとんどのテントは撤収ずみ。
そしておしゃべりテントは、まだおしゃべりしてた(笑)。
朝ごはんをつくって食べたら、体があったかい。
ぐーんと伸びをして、心もからだもほぐして、深呼吸。
しーあーわーせーー!テント楽しい!
朝のお散歩で、白駒池をゆっくり一周しました。
朝もやの残る湖面が夏空を映して、幻想的。
かえりたくないねえ!もう一泊する??と言い合う私たち。
しぶしぶテントをたたみ、絶対また違う季節に来ようと誓って、湖畔とさよなら。
駐車場まで歩く間に声をかけてくださった、名古屋から来られた高見石テント泊のご夫婦、なんと白駒池を3周されたそう。
わかる!3周といわず、何周もしたくなる!
やわらかな雰囲気の奥様にテントのお話を聞いているうちにあっという間に駐車場に。
ではまた〜!と分かれて、車へ。
あ〜帰りたくない〜とまだこの森にいたくて、日帰り温泉をナビで探したら、おススメされたのが、奥蓼科温泉の渋・辰野館。
いざメルヘン街道からショートカットしていったら、超でこぼこ道でしたが、風情ある建物に期待も高まる。
信玄の薬湯というのも、面白そう。
受け付けを済ませて、浴室へ向かおうとすると、玄関がひらき、
「あれー!また会ったね!」との声。
みると、先ほど声をかけてくださったご夫婦でした。うれしい再会。
一緒にお風呂につかり、たくさん山のお話をお伺いすることができました。
とてもうれしかった〜。
冬の小梨平でのテントの楽しさとか、もっと聞きたかった♪楽しそう。
お風呂は湯の花がうく、白濁湯。
深さが90センチと深いので、Gigioは立って入るとぴったり。
原泉と、加温の二つの浴槽があり、交互に入るといいらしいけど、原泉の冷たさははんぱなかった!
ロビーでお茶をいただき、ご夫婦にご挨拶して帰宅。
今回もたくさんの出会い、ふれあい、美しい風景、
やっぱり山っていいなと思えたし、八ヶ岳は少しずつ登っていこうと思います。
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