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記録ID: 7407866
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ハイキング
東北

みちのく潮風トレイル 久慈〜野田区間再訪

2024年10月26日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:58
距離
19.0km
登り
866m
下り
864m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:51
休憩
0:07
合計
6:58
距離 19.0km 登り 866m 下り 864m
9:16
59
大尻バス停
10:15
10:22
302
15:24
50
16:14
陸中野田駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
陸中野田駅前に車を駐め、路線バスに乗り大尻に向かいました。陸中野田〜大尻500円。駐車場無料。
「盛岡までで4時間」も今は昔。高速道路や高規格道路の相次ぐ開通で盛岡から2時間で野田村に着いたのですが、そこから久慈の大尻まで40分かかりました。時間の感覚がバグりそうです(笑
コース状況/
危険箇所等
海女センターから久喜集落の間は、倒木・渡渉・崖・落石などが多く潮風トレイルの中でも屈指の難コース。途中でエスケープできる場所も少ないので、飲食物やビバーク装備は確実に用意して挑みましょう。熊も出ます。
その他周辺情報 トレイル終了後に「久慈健康ランド 古墳ノ湯」で日帰り入浴しました。500円。温泉ではありませんが、広くてキレイな施設です。久慈市街地にも近いので利便性も良いです。
大尻バス停からスタート!
1
大尻バス停からスタート!
風光明媚な小袖海岸沿いを歩く。
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風光明媚な小袖海岸沿いを歩く。
海蝕洞。なんか動物の顔に見えない?
2
海蝕洞。なんか動物の顔に見えない?
小袖海岸のシンボル、釣鐘洞。
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小袖海岸のシンボル、釣鐘洞。
明治三陸大津波以前は、ここに岩がぶら下がっていたらしい。
ツ「見たかったっぺ」
2
明治三陸大津波以前は、ここに岩がぶら下がっていたらしい。
ツ「見たかったっぺ」
天気晴朗ナレドモ波高シ。
道路にいても波が砕ける轟音と波しぶきが降り掛かってくる。
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天気晴朗ナレドモ波高シ。
道路にいても波が砕ける轟音と波しぶきが降り掛かってくる。
五丈の滝。晴天が続くと枯れることもあるらしい。見られてラッキー。
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五丈の滝。晴天が続くと枯れることもあるらしい。見られてラッキー。
海女センターが見えてくると小袖海岸も終わりが近い。
海女センターが見えてくると小袖海岸も終わりが近い。
じぇじぇじぇ発祥の地。発祥?
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じぇじぇじぇ発祥の地。発祥?
あまちゃん様々だねぇ。
あまちゃん様々だねぇ。
海女センターから先は急な坂道で崖の上へ。
海女センターから先は急な坂道で崖の上へ。
密猟監視小屋。
小屋からは小袖海岸が一望できる。
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小屋からは小袖海岸が一望できる。
反対側には太平洋の荒海。
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反対側には太平洋の荒海。
で、ここから先が初めて歩く区間。
ツ「嫌な予感がするっぺ」
で、ここから先が初めて歩く区間。
ツ「嫌な予感がするっぺ」
うわ、鬼のように急な階段…
うわ、鬼のように急な階段…
一気に心細い道になった。
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一気に心細い道になった。
ヌター場ックス。
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ヌター場ックス。
海が近いのだが…
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海が近いのだが…
基本、山の中を歩いていく。
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基本、山の中を歩いていく。
波の音も聞こえず、深山幽谷の趣。
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波の音も聞こえず、深山幽谷の趣。
巨大な倒木が行く手を阻む。
ツ「これ越えるのにエライ苦労したっぺ」
巨大な倒木が行く手を阻む。
ツ「これ越えるのにエライ苦労したっぺ」
がけ崩れ発生中。
がけ崩れ発生中。
一旦舗装道路に出るが…
一旦舗装道路に出るが…
またすぐに山の中へ。
またすぐに山の中へ。
うへぇ…。
ツ「北山崎を思い出すっス」
うへぇ…。
ツ「北山崎を思い出すっス」
登るとなったら階段だろうが坂だろうが、とにかく急。
登るとなったら階段だろうが坂だろうが、とにかく急。
頑張って登ったら見晴らしが良くなった。
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頑張って登ったら見晴らしが良くなった。
しかし息つく暇もなく不安定な斜面へ。路肩弱し、落石注意。あまり立ち止まらないほうがいいかも。
しかし息つく暇もなく不安定な斜面へ。路肩弱し、落石注意。あまり立ち止まらないほうがいいかも。
鬼の七曲り。
鬼のバカ尾根。
最後は海へダイビング。
ツ「アイ・キャン・フラーイ!!」
最後は海へダイビング。
ツ「アイ・キャン・フラーイ!!」
ダイビングっていうのは比喩じゃなくて…
ダイビングっていうのは比喩じゃなくて…
マジで海に向かって転げ落ちていくのよ。
マジで海に向かって転げ落ちていくのよ。
いきなり波打ち際の崖の上へ出た。どうやって下りるんだこんなの…。
ツ「梯子があったっぺ」
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いきなり波打ち際の崖の上へ出た。どうやって下りるんだこんなの…。
ツ「梯子があったっぺ」
本当の波打ち際へ。防波堤などのガード類一切なし。海が荒れたら通れないのではなかろうか。
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本当の波打ち際へ。防波堤などのガード類一切なし。海が荒れたら通れないのではなかろうか。
でも今日はとても素晴らしい景色が広がっていた。
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でも今日はとても素晴らしい景色が広がっていた。
日が傾いてきた。暗くなる前に車に戻りたい。
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日が傾いてきた。暗くなる前に車に戻りたい。
海岸沿いを進み、久喜の集落へ。
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海岸沿いを進み、久喜の集落へ。
残念、最終バスは行ってしまった後だ。歩くしかない。
ツ「最終っても一日一本で通過したのは2時間も前だっぺ」
茶「まさに『バスは一日一度来る♪』だな」
残念、最終バスは行ってしまった後だ。歩くしかない。
ツ「最終っても一日一本で通過したのは2時間も前だっぺ」
茶「まさに『バスは一日一度来る♪』だな」
暮れなずむ久喜浜。
2
暮れなずむ久喜浜。
トレイルの正式ルートは波打ち際なのだが…。
ツ「いや、水没してるっぺ」
どう見ても通行不可なので山側を迂回する。
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トレイルの正式ルートは波打ち際なのだが…。
ツ「いや、水没してるっぺ」
どう見ても通行不可なので山側を迂回する。
なんとか日没前に野田の市街地に入ることができた。
なんとか日没前に野田の市街地に入ることができた。
ツ「お疲れ様でした!」
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ツ「お疲れ様でした!」

感想

みちのく潮風トレイル、久慈〜野田区間を再訪しました。
この区間は2016年に一度歩いているのですが、大尻〜小袖海女センター間が工事のため不通。小袖海女センターから久喜集落間が未開通だったため、ほとんど全ての区間を迂回路で歩いていました。その後、両方とも無事に開通したので8年越しの再チャレンジです。
まずはバスで大尻まで移動。昨年まで一日三本あったバスが一本に縮小されていました。これは他の地域でも見られる現象で2024年問題が関係していると思われます。潮風トレイル沿線は、もともと交通機関が潤沢なわけではないので、さらなる減少はセクションハイクの難易度を高めますなぁ…。チャレンジする人が減らなければいいのですが。
ともあれバスは無事に大尻に到着。前回工事中のバリケードで塞がれていた小袖海岸沿いの区間に足を踏み入れます。ここは車で通ることも可能なので誰でも見られる景色ではあるのですが、徒歩でゆっくりと巡ると景色も違って見えてきます。なにより、波が砕ける轟音、引き波で岩が転がされる音、ミスト状の波しぶきなど、車に乗っていては分からない自然の息吹をダイレクトに感じることができます。
兜岩、釣り鐘洞、五丈の滝など名勝を堪能しつつ小袖海女センターに到着。ここではトイレ休憩が可能。また自販機の他、売店ではウニおにぎりや海産物などを売っています。この区間で唯一の補給ポイントとなるのでご利用は計画的に。
海女センターから先は、いよいよ車道を離れ徒歩道区間に突入します。なかなか開通しなかった区間なので、いったいどんなところなのか気になっていました。で、実際歩いてみて一言でいうなら「険しい」に尽きます。おそらく、もともとは作業道などだったものを整備してつなげたのだと思いますが、アップダウンが激しく道の傾斜もきつい場所が多いです。地図上では海沿いを歩いていますが、樹木や複雑な地形に遮られてなかなか海は見えません。忍耐の区間ですね。
また潮風トレイルの中ではかなり上位に入る「自然度の高い道」と言えます。倒木はもとより崖崩れ、落石、渡渉など難易度が高めの地形が連続します。我々はローカットのトレッキングシューズで挑んだのですが、季節や天気によってはハイカットの登山靴のほうが安心かもしれません。ただ前後の長い舗装路歩きを考えると登山靴だときついんですよねぇ。悩ましいところです。
5時間かけて山岳区間を歩き終えると、トレイルは唐突に波打ち際に躍り出ます。この劇的な景色の変化が、このコースのハイライトではないでしょうか。北上しても南下してもこの景色の変化を楽しむことができます。
久喜の浜辺に腰を下ろして海を眺めながら長い休憩をとりました。5時間かかってたどり着いた海。達成感と疲労から脱力してしまったのでした。今日は天気がいいから良かったですが、荒天の時は無理に突入しないほうが良さそうなコースでした。
最後に久喜浜から野田港へ向かう海岸沿いの道があるのですが、野田港周辺でがけ崩れのため当面の間迂回とのこと。ただ、現地で見た感じだと満潮時、あるいは波が高い時はがけ崩れがあろうがなかろうが通行できないように見えました。普通に浜が水没しています。
潮風トレイルには時々こういった場所がありますし、代わる代わる通行止めや迂回が発生します。なので完全に正規ルートを踏破するのは至難の業かと思います。あまり細かいところにこだわらずチャレンジするのが長く歩けるコツではないでしょうか。歩き直しに来ておいて言うのもアレですが。
夕暮れ迫るころ、無事に野田駅に着くことができました。隣接する道の駅で食べた福来豚の肉まんと野田塩ソフトクリームがとても美味しく感じられました。

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