11歳児とゆく雪と霜柱と絶景の浅間隠山【日本二百名山】


- GPS
- 02:59
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 438m
- 下り
- 449m
コースタイム
- 山行
- 2:23
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 2:57
天候 | 晴れのち曇り/うっすら雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はほぼなし |
その他周辺情報 | ・相間川温泉 濃い泉質が最高! 遠出して入る価値のある温泉。こども天文台の運営にかなり本気の協力をしている(高崎市の設置、実質的に温泉の運営) ・くらぶちこども天文台 ここは子供連れならマスト! 完全無料なのに大望遠鏡で星を見られるうえ学芸員さんの詳しい話で深い知識を得られる素晴らしい場所です ・ギオットーネ 旧倉渕村からみて山向こう、安中市のイタリアン。庶民的なパスタ屋さん、かと思いきやメニューは王道かつ本格的、なのに価格はやっぱり庶民的。パスタもドルチェもクラシックで美味しくて量が多め、という近くにあったら通いたいお店 |
写真
感想
秋晴れの週末、あまり大変じゃなくて景色のいい山に登りたい。ということで、浅間隠山に狙いをつけた。
山梨の山はかなりの程度登り尽くしてしまったから、一度登った山に行くか眺望を期待しないかのどちらしかない。それならば、あまりまだ知らない群馬の山に行ってみよう。
浅間山の手前、浅間山を隠すようにある山だから浅間隠山。日本二百名山だという。
高崎から西北西の方向に国道を進む。榛名山のふもと、中山道の通る谷のとなりの谷。ちょっと意識したことのない地域なので面白い。このあたりは旧倉渕村、今は高崎市に編入されているが「高崎だ」と言われてもちょっとピンと来ないくらい山あいの村である。
秋に群馬の奥に行く、ということでリンゴが買えるかな、と少し期待をしていた。しかしこの榛名地区では有名なのは「柿」であり、しかもすでにほぼ時期を過ぎていたのだった。
道の駅「くらぶち小栗の里」に寄ってみる。野菜とお弁当がふんだんにある、いわゆる「大当たりの道の駅」。ここで山頂で食べるお昼ごはんを買う。隣接する敷地で何やら楽しげな村のイベントをやっていたようで楽しそうだったが、ちょいと時間が押しているのでスルーしてしまった。
国道からそれて、二度上峠方面へ。「はまゆう山荘」を過ぎると完全な峠道、ほぼ終わりかけの紅葉と秋の陽射しを眺めながら峠へ。広めの駐車スペースがあり、何台も車が止まっていた。
二百名山である浅間隠山の登山口ということで、トイレが設置してある。看板には「ちゃんと山やよ、ナメとったらあかんよ」という旨のことが書いてあった。
ふわふわと白いものが飛んできた。細かいけれど、これは雪だ。なかなかいい秋晴れということでここに来たのだけれど、まさか初雪を見ることになるなんて。雪を見て、寒さの苦手な妻がおびえる。
駐車スペースから高崎方面に少しおりたところが登山口。川跡のような少しごつごつした道を登る。しばらくして道はつづら折りになり、のんびり高度を上げる。
道端には、今年はじめての霜柱。かなりきれいにたくさんできていて、止まってはくずし、くずしては進む、を繰り返す。
稜線に出て、いったん笹原のような平らな場所へ。そして今度は坂をほぼ直登、ここが少々足にきつい。枯れ葉に粉雪がさらっと積もっている。山のふもとはまだ紅葉が残っていたけれど、ここはすっかり冬なのだ。
あそこが頂上かな?と思っていたピークの手前まで登りつめると道は左へ。斜度のほとんどない稜線歩き、高い山っぽい雰囲気が出てきた。ほどなくして頂上に到着。
寒い。ひたすらに寒い。下界はぽかぽかした快晴、だったのに山頂に来たら粉雪まじりの曇り。目の前に見えるはずの浅間山が下のほうしか見えない。ちょっと残念だけど仕方ないね。
浅間山の反対側は榛名山、のはずだがこちらもいまいちはっきり見えない。ただ、裾野が広がっていて小さな山がポコポコあるのはよく見える。この山頂、晴れていたら相当ものすごい景色を楽しめるんだろう。
雪のパラつく中、地面にすわりお弁当タイム。いやしかし、本気で寒い! ごはんがキンキンに冷えている。途中から座っていられなくなり、立って弁当の残りをかきこんだ。平地がおだやかな暖かい日だったので気を抜いてしまったが、これは完全に装備を間違えた。
さあごはんを食べたら即おりよう。山頂からしばらくのあいだたどる稜線からは周囲の山がよく見えてすごい。真っ青に晴れた日にここに来たい。けれどきっとそれはまた秋で、また寒いんだろう。
稜線歩きが終わり、斜面を細かいジグザクでほぼまっすぐ降りる。土が乾燥してサラサラ、なのでちょっと滑る。
いちど平らになったあたりからは、のんびり歩いて登山口へ。寒かった!!!
まずは温泉に直行だ。このあたりの温泉といえば、相間川温泉。お湯はしっかり茶色、成分が濃いようで体がよく温まった。設備もいいし、ここはまた来たい。出口のところでサツマイモがバケツ一杯どっさり入ってバケツつきで500円、即買いする。
そして何より良かったのが、この温泉の近くにあり温泉も運営に関わっている、高崎市営のくらぶちこども天文台。こども、とついてはいるが、小規模ながらも本格的な望遠鏡を備えた立派な天文台。子供だけではなく大人も完全無料で星の観察ができる。
星のことをなんでも教えてくれる親切な学芸員さんたちがいて、このときは土星の輪っかを見せてくれた。都会の光から離れた倉渕の山の中で見る星、それはもう格別だった。ここはすべての子供たち、星が好きな人たちにおすすめしたい最高の星観察アトラクションだ。
ところで学芸員さんも「気をつけて」と言っていたけれど、11月下旬の山の夜、体がかなり冷えた。ストーブで手作りしたこたつなどもあってなかなかよい風情だったけれど、晩秋の夜にじっくり星を見るなら防寒着は必須だと思った。
次は晩ごはん。倉渕の谷から山をこえると松井田、信越本線や北陸新幹線の通る谷。こちらに来れば飲食店はたくさんある。
気になったイタリアン「ギオットーネ」へ。田舎っぽいスパゲッティが出てくるかと思いきや、しっかりしたイタリアン。パスタもドルチェもとても美味しく、また量がかなり多くて大満足だった。
二百名山の浅間隠山、さすがの360度展望だった。そしてそのあとに素晴らしい温泉、星、食事に出会えた、とても素敵な群馬の旅になった。そのどれにも、また来たいと思う。
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