※前半。雪山初めにちょっとだけ金城山雪遊び(途中まで)


- GPS
- 01:51
- 距離
- 2.5km
- 登り
- 233m
- 下り
- 232m
コースタイム
天候 | 雪、たまに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪くるぶしまくらい |
写真
感想
※ヤマレコYAMAPで同日だけどニ座、金城山山行と坂戸山山行は別々でログ取ってたので感想はまとめてあります。参考にならない程度の山行記録なんで読み飛ばしてくだされ。
※GPSログも(原因不明で)途中飛んでるみたい。
そろそろ雪山の準備しようかと思いかけた頃の事、去年の12月14日(土)
日本海側で降雪が続いてるとの事で、雪歩きの歩き初めをしてみようと向かってみた。
ワタシ的には新潟の方の山と言えば苗場山とか巻機山とか越後駒ヶ岳などが思い浮かぶが、
この年は夏が長く秋も暑く冬になったはずなのに暖かく、体力的にも体質も装備も気持ちも、12月に入ってもだらだらしてしまい、所謂全てにおいて雪山の対応が出来ていなかった。
なので、日本海側の降雪地帯で関越道の関越トンネル越えたあたりの近場で、あまり標高が高くない体力ないワタシにも優しい低山里山で、とりあえず壺足歩きの練習が出来そうな山は、、、って探してみると、坂戸山と言う山が大変いい感じだった。
坂戸山は坂戸城という山城跡があり高速のインターからも近く登山口には駐車場もあるとの事、また市民の憩いの山らしくトレッキングコースが整備されてるらしい。標高も634mで体慣らしの雪歩きには良さそうだ。
場所は南魚沼市、天気予報だとこの時は1週間ずっと降雪雪マークだった、未確認だがそこそこ積雪ありそうに思える。
よし、今回は坂戸山でスノーシューもしくはアイゼン壺足の練習する事にした。
せっかくだから、周辺の山々や施設も併せて調べる。
坂戸山の周辺だと、金城山(きんじょうさん)が楽しそう。また坊谷山(ぼたんやま)も手軽に遊べそうでいい感じ。
温泉もいっぱいらあるし、帰りに道の駅で南魚沼産のお米でも買って帰るとしよう。前日は仕事中からもうわくわくだった。
当日、あまり早く着く必要性も無く思われたのでゆっくり向かう。
通い慣れた関越道を走る。関越トンネルを抜けるといきなり眺めが白くなった、雪国に来たんだと実感する。
この辺の地理には疎い、正直苦手だ。だからあらかじめ検索して調べておいた地点をGoogle MAPに保存しておいた。インターを降りたらiPhoneの言う通りに走れば辿り着くので便利な世の中だ。
しばし走りコンビニ横の脇道に入り除雪された農道をくねくね。ゴールの登山口の手前10mくらいのトコに、道の脇に数台止めれそうな駐車場スペースがあった。Pと書かれているわけではないがまぁ大丈夫だろうと邪魔にならない場所にクルマを止め、支度をし、ヤマレコとYAMAPの山行開始をし、早速登山口へ向かう。
登山口は、、、あれ?ちょっとイメージが違う、調べてた写真だと、なんかもっと広々と整備されてる雰囲気だったが、、、なんかここ数日たくさんの雪山遊びの候補地を検索しまくってたから記憶が混乱してるのかなと思いつつ、
この登山口って本格的な山登りっぽい登山口だよなぁ、人も居ないし、里山っぽくないなぁと思いつつ、
まぁ600mちょい、すぐだし、とりあえず行ってみよう。と登る事にした。
登山口にある門をくぐり、木段を登る、お寺が近くにある為だろうか登山道の最初の区間は参道になってるのかな、道沿いや折れる箇所にはお地蔵様がたくさん並んでいる。とりあえず山歩きの無事をお願いする、これで願いが叶うならありがたいもんだ。
あまり広くない道を九十九折りで登ると広場に出た。
東家があるが、冬だからベンチはテーブルの上に置かれブルーシートでカバーされており座れないのは残念。
って登り始めて10分も経ってないから休む必要もないが、こう言う施設は大変嬉しい。
しばらく道なりに進むと雪が増え、くるぶしくらいの高さになる。道沿いに生える木々の枝に雪が積もり枝が低く垂れていて頭に引っかかる、その度にザァっと頭の上から雪の塊が降ってくる。
さっきまで止んでた雪がまた降り始めた。
シンシンとサラサラと雪が降る音がする。
道は木々の間を縫う様になだらかに登り、やがて足首が埋もれるくらいの雪道になる。
尾根道になり、遠くを見るとやたら先までピークが続いてる。意外と険しそうだ。
って、あれ、これ全然市民の憩いのハイキングコースらしくないぞ、と思いつつ登る。
途中、道を交差する様に何か大きな獣が転げ回りながら左から右へ歩いた痕跡に出会う。土色になった雪の土手が激しさを表してる、雪の積もり方からちょっと前の出来事の様だ。何かわからんがたぶん鹿だろう。まぁ気をつけるとしよう。
再び進む、これくらいの雪の量ならアイゼンやチェーンスパイクはまだまだ不要、壺足でズンズン歩く。
だんだん雪の重みに負けた木々が増え、登山道に被さってくる。正直歩き難い。
身長170cm弱でそんなに背が高いわけではないワタシが腰を屈めても引っかかるんだから、かなりの障害物に思える。しかもそんなコンニチハした枝が長く続く。最初は屈んで通り抜けてたが、
ふとトレッキングポールで木の枝や幹をバンバン叩いてみた、すると枝からバサァッっと大量の雪が落ち、枝がフワッと浮き、塞がれた道が一気に開いた。
あぁそうか、雪の重さで垂れ下がってるんだからそれが無くなれば軽くなって本来の真っ直ぐな木に戻ってくれんだな、
よし、雪の重みに負けた木々よ、それッおしおきよ!って感じでバンバン叩く、するとバサァ、バサァっと枝が起き上がり、前が開けた。こりゃいいや。
そんな感じで楽しく進んでいるが、ふと、それなりに時間が経ってるのに、、、全くピークが見えない、全く600m程度の山の感じじゃない、
違和感でヤマレコのMAPでGPSログ見てみると、、、あれ?金城山って書いてある。しかも山頂はかなり先で、相当歩かないとならないぞこれ、
って、あれ?今回は確か坂戸山登るハズだったぞ。
金城山は1,300m超えの初心者には厳しい山だったような。
あー!って、まさかって、ここ来る時に道案内に使ったGoogleマップの履歴みたら金城山登山口となってた、笑った。朝駐車場でクルマ暖気しながら目的地ポチッとする時に坂戸山のつもりで金城山登山口を選んでたらしい。
よく分からん場所だからよく分からんまま来てしまい、よく分からんまま登ってしまったようだ。
なるほど長く続く稜線やそびえる山々がやたら険しく思えたのは気のせいじゃ無くその通りだった。
雪歩きしたくてわくわくして、まったく何も考えずに歩き始めてしまったらしい。
どうしようかと思ったが、気分は低山里山。装備も食料も防寒対策も1000m越える山の対応は全くしてない、ましてもう昼過ぎだ。むりむりー、ってわけで。我ながら笑うしかない、笑いながら引き返す。
途中東家でザックを降ろし山専ボトルの熱々の湯でカップ麺を食う、腹が温まって旨い。
食ったら下りる。あっという間に登山口に着いた。
まぁ、感覚的には「間違い電話で盛り上がって長話ししてしまったけど、話の途中で『誰だコイツ!?』って気がついて慌てて、またね、ってガチャ切りした」ようなもんだな。
滅多にないがたまにあるヤツだな。うんうん。そう言う事にしておこう。
下りは道を塞ぐ枝もないし、自分で付けたトレースのおかげで大変歩きやすい。登りの半分以下で下山だ。
改めて登山口をみるとでっかく「金城山登山口」と大きく書かれている(笑)まったく見てなかった。
でも金城山、いい山のようだ、ほんのちょっとしか味わってないが好印象だ。来年の夏にまた来るとしよう。
とりあえず、クルマに戻り、屋根に積もった雪を払い落とし、登山靴を脱ぎ、シートに座る。
さぁどうしよう。雪のある山道を歩いては来たが、雪山壺足訓練と呼ぶには物足りない。
改めて坂戸山の登山口を探すとすぐ近くだった。
昼もとっくに過ぎ山登るには時間は遅いが、よし、下調べだ、行ってみよう。
近づくと坂戸城の名を冠した立派なホテルがあり、名所らしく看板や案内標識も豊富だ。
立派な杉の木に護られた鳥坂神社の横に広い駐車場があり、そこが登山者用駐車場になってるようだ。
トイレも近くにあり、一部閉鎖されてるが大変綺麗なトイレを利用できた。感謝。
散策すると登山コースは大きくは2つあり、また分岐し交わったりしてるらしくバリエーション楽しめそうだ。
クルマに戻ると地元の方がいたので話を聞いてみると、1時間あれば登れるし、危なくはないとのこと。いろいろ聞いてると楽しそうで急に登りたくなり、時計を見ると3時前、里山低山とは言え雪はかなり積もってそうだ。壺足登り下りで2時間弱、ギリ日没までに下山できるか、できないかの微妙な時刻。
まぁヘッデンあるし、電波潤沢だし、大丈夫だろうと、急いで支度をし登る事にする。
とはいえ、雪山舐めたらいかん。陽が落ちる前に下山するように引き際確実に、欲を出さず厳に引き返すを絶対にし、歩き出す。
最初は舗装路らしい、雪で覆われているが大変歩きやすい。
名所らしく史跡を示す解説看板が多数ある。
これが最初に調べて行こうと思ってた坂戸山だよー
、やっと来れたよー、って感激しつつ。歩く。
緩やかな舗装路が終わり山に続く登り道となる、
木段らしいが雪に覆われており段差がわかりづらく歩き難いが、これはこれで楽しい。
さっきまでいた金城山は高い山だが、まだまだ序盤だったし、道沿いは木々が多いせいか雪は深くても足首ちょい上だったが、坂戸山はそれよりは多い。膝下くらいまでは確実に積もってる。
今回はチェーンスパイクもアイゼンも履いてないが雪質だろうか?やや硬めにいい感じに締まっておりズボズボ埋まる事なくしっかり歩けた、思うに今日もたくさんの登山者が歩いせいもあるのだろう、トレースもしっかりあり、踏み固められているからだろう。先人に感謝。
急登とまでは言えないがいい感じに山肌の斜面をくねくね折れながら登る。
振り返ると山々を背に雪化粧をした六日町の街並みが眼下に広がる、いい眺めだ。しばし見惚れる。
ふと太陽を探すと山陰に隠れそうだった。ヤバい、急がねば。
膝下くらいの雪をギュッギュっと踏み締め登るのは楽しい、最初からここにくれば良かった、慌て者の自分のバカバカって自己批判しつつ、登る。
ある程度登るとトレースもさっき降った雪に埋まり浅くなる。全員が全員山頂まで向かうわけでないはないからそんなもんだろう。
今年最初の壺足練習としては目的はもう十分達成してる。
それでも行けるとこまで行こうと急いで登ってると、上から登山者がウサギのように跳ねながら下りてきた。挨拶をしてこの先の状況を聞くと、すぐそこが5合目で山頂はもうちょいあるから日没までにはたどり着くが下りはヘッデン必須との事、
ですよねぇ、と感謝し、ウサギのように跳ねるように下って行く方を見送る。
新潟すげぇ、と思いつつ、とりあえずもう少しだけ登るとする。
どこが5合目か分からなかったが、たぶんここら辺だろうってトコを引き返しポイントとした。
金城山も良かったが坂戸山もいい。この山も改めて来るとしよう。
下りは早かった。ザックザック気持ちよく下れた。きっと雪質が良いのだろう。さすが上越いい雪だ。
引き返すって言っても勇気ある撤退とか、そんなたいそうなもんじゃなく元々雪歩きの感覚を思い出せれば目標達成なので。大変満足な気持ち。ただ途中あったコース案内の看板みると2つの登山道を結ぶルートがあるらしく、高低差なくトラバースで歩きやすい道らしい。ならば行くしかない。
「城坂コース」から一本杉で分岐を右に折れる。道幅は広く整備されて道は平で雪は少なく走れるくらい歩きやすい。サクサク進む。すぐにもうひとつのコース「薬師尾根コース」に交わる。春は桜の名所らしく分岐は広場のようだ。
日も落ちかけ暗くなってきたが、大変気分が良く何故か「津軽海峡冬景色」を叫ぶように歌っていた。
サビの「あああああぁぁぁ、つがるかいきょー、、、」の時、視界の隅にイキナリ真っ黄色な大きな塊が現れた、ウグっ!びびったが対処できず、理解できず、固まっていたらスゥーっと追い抜いていった、
ビビった、何が何だか理解できなかった、がよくよく見たら黄色いレインウェアを着たトレランさんが走り去る後ろ姿だった。
新潟のトレランさんは雪とか関係なく走るらしい、きっと緩やかな走りやすいラストスパートで登山道を塞ぎ下手な歌を大声で叫ぶ変な登山者が邪魔で抜きたかったんだろう。なるほどガッテンだ。
っていきなりは怖いよー、
トレランさんは気持ちよく走り去って行ったが、こちらはまだ心臓がバクバクいってる。この驚きは残雪期の八甲田山の直登でピッケル斜面にブッ刺しながら急登登り切って緩やかな斜面で休憩しようと足を止めて眺めたら周りが熊の足跡だらけ!だった時以来だ。
まぁ今日はいろんな事があり過ぎて感覚が鈍ってるからかすぐに忘れられた。
やがて神社の裏に着き、お墓の横を抜けて駐車場に戻れた。
楽しかった。
帰り支度してたら地元の方が車で来て、今やっと仕事終わったから今から登るとの事、真っ暗ですやんと聞くと、いつもこんなもんよと笑ってた。
すげぇ!気合いの入り方がレベルが違うと思った。
雪国であり山国なんだなぁ、といい国だと思った。
またいつか、と別れを告げ、クルマを出し帰途に。途中駅前のスーパーマーケットで地元の食材を買い関越道に乗り帰った。
考えたら、道間違いは良くあるが山間違いはそうそうないわな。でもおかげで(中途半端だけど)ニ座楽しめた。
まぁこんな山歩きもたまにはいいもんだと笑いながら帰った。
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