丹沢奥地のかくれ滝(早戸大滝)


- GPS
- 04:58
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,127m
- 下り
- 1,130m
コースタイム
08:10魚止橋・駐車場所-08:36 776m基準点-09:03雷平-09:35早戸川大滝/休10:31-11:00雷平-11:22雷滝/休11:57-12:17雷平-12:44 776m基準点-13:08魚止橋・駐車場所
全行程10.2km/4時間58分
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無いため、林道わきなどの空きスペースに駐車。(下流側キャンプ場付近から林道ヘアピン付近までで10数台程度か) 公共交通でのアクセスは困難。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・水量が全体に少なかったため、困難な箇所はほとんどありませんでした。 ・このところの天候のせいか忌避剤のおかげか、ヒルはまったく見かけませんでした。 ・川原に出るまでの木橋は古くなっていて柔らかいので、一度に大人数で通過しないようにしたほうが安心です。 |
写真
感想
蛭ヶ岳から宮ヶ瀬湖へ伸びる早戸川は丹沢としては水量が多く、アクセスも長いことから、やや難度の高いコースと紹介されています。このところの雨の少なさが味方してくれることを祈りつつ、丹沢奥地へ向かいました。
中央道は今日も混雑。八王子JCT付近の車の量は近隣10km圏内の人口をうわまわらんという勢いです。とはいえ今日は行程も短く余裕があるので気楽なものです。相模湖東出口で混雑から抜け出すと、一路宮ヶ瀬湖へ向け進みます。しかしバイクの多いこと。私も何度か相模湖にツーリングで来ているので気持ちはよくわかりますが。
養鶏場などを過ぎ、宮ヶ瀬湖をマス釣り場の看板に従い曲がります。岩のゴロゴロした川原の幅などと比較すると、予想通り水量は少な目のようです。
予想外に巨大なマス釣り場を横目に、細い林道を登ってゆきます。深い崖に道がかかっているため、いたるところに落石あとや落石防止のノリ面が見えます。
駐車地点と見込んでいた魚止橋手前の林道わきにはすでに車が一台。後ろ側につけさせてもらって準備をします。
本日もfinetrack装備に沢靴という装備で、水は1.5l。ヒルの多い地域と聞いていたのでヒルさがりのジョニーをスパッツ、ソックスに塗りたくります。
落石のゴロゴロ転がる緩やかな林道を、miyasan3の尾瀬の感想などを聞きながらユルユル登ります。林道終わりには堰堤があり、小さな広場状になっています。
広場から、支沢をやや登り、最初の目標である776m基準点を目指します。沢に沿って尾根北面のつづら折れから、鹿柵に沿って尾根を登ってゆきます。足元は粒上の乾いた土で、沢靴のフラットソールはズルズル滑ります。何度かズルリとやったところで、杉林の中の尾根を登りきりました。風が無いこともあり、汗が吹き出てきます。鹿柵に沿って少し下ると造林小屋が見えてきました。暗い廃墟ですが雨風くらいはしのげそうです。
仕事道のようなトラバースルートを進むと、川がどんどん下に離れてゆきます。何箇所かある木橋は少し傷んできているのか、足元がフワフワします。
やがて緩やかなくだりになり、一度は離れていた川原が近づいてきます。
沢にかかる木橋を渡り、すぐに右岸の小さな巻き道を登り沢のカーブをショートカットします。
巻き道を終え、沢を渡り白い岩のゴロゴロが広がる川原を越えてゆきます。日差しが強く、汗が出ます。水流が大きく分かれ、雷平に到着したことがわかりました。
本流から左手に分岐した大谷沢を登ってゆきます。
白いゴーロゴーロをひたすら緩やかに登って行きます。退屈かつ暑いため、時々ジャバジャバ水遊びしたり、左岸側支沢に見える小連瀑に心引かれたりしつつひたすら進みます。
谷筋が大きく右手に曲がり、川原の岩がさらに大きくなると、開けた谷の奥に尾根筋が見えてきました。大滝沢と大谷沢の分岐だろうと見積もり、少し元気が出てきます。
まっすぐに伸びる大谷沢から狭い大滝沢が左手に伸びています。沢沿いの大岩を登りこし、10mほど進むと大滝が右手奥に見えてきました。カメラを取り出すと、右岸のやや上に先客がいるのが見えます。よく見ると、岩と細い枝の間をトラロープがたれており、尾根筋に出るのが正解のようです。
大きな灰色の岩盤と、頭と尻尾以外が隠された水流が木々のあいまに見えます。
写真班が三脚を出し始めたので、やせ尾根の道をもう少し登り、先客の方にご挨拶します。何でも水量が少ないから滝前で過ごそうと思っていらしたとのこと。我々もパチパチタイムに入り大滝を堪能します。
木々に囲まれた大滝は北向きのため暗い印象ですが、岩の中を滑り落ちる水流が緑灰色の岩を丸く磨きあげ、艶やかに見せています。
パチパチやったり行動食を食べたりしているうちに次のお客さんが来たため交代して下ることに。来たとおりのルートを戻ったものの、大谷沢との分岐付近で直接尾根に登る正解ルートを見つけてしまいました。
当面の目標はクリアしたので、下りはWWを堪能することにします。愉快に下って雷平へ。次は原小屋沢の雷滝を目指します。
雷平で沢登りの先客お二人を発見し、先導してもらう形に。大きな岩の転がる川原を登り、中ノ沢との分岐まで進みます。右手に伸びる原小屋沢をわずかに登ると巨大な岩が水流の中ほどに鎮座し、その下流の岩から二条に別れ流れ落ちています。大岩滝です!この8の字かX字といった水流がなぜか私のツボにヒットし、一人でパチパチと写真を撮りまくります。
少し登り調子になったところで大きく左手に曲がるカーブが見えてきました。カーブにかかる小さな滝岩を登り越すと、奥に大きな黒い岩壁、そして白く流れ落ちる水流が見えます。雷滝に到着です。滝を見るとパワーアップする写真班は早速滝前に向かいます。
急がずダラダラ歩いていたこともあり、疲れは感じていなかったのですが、岩の上を歩くことでバランスに体力を使っていたらしく、つま先立ちをすると腿が痙攣気味に震えるので、のんびり座ってごはん休憩することにします。
焼きおにぎりを食べ、靴底の小石を取ったり、地図をチェックしたりと、ぼんやりすごします。滝手前の岩の上にはお昼寝中の方がいます。日が差してきて暑いような、沢風で涼しいような。
写真を撮り終え、沢を下ります。3度目の雷平を過ぎ、沢をバシャバシャ下っていると、おおっと!釣り客さんです!竿を出しているので魚影があるということなんでしょうか。沢から上がって迂回することにします。迂回してみてみると巻き道にも人影が。うーん、予想外に多くの人がこの谷に入っているようです。
(さらに四人連れの方に会ったので我々を含めて14人は居たようです)
林道への巻き道に登るところで、大滝まえでお会いした方と再会。休憩中だったので先に行かせていただくことにします。
造林小屋まで戻ると、後ろに人の気配が。またも二人連れのようです。鹿柵の入り口を見ながら、776m基準点をズルズル滑り越えるとなんと前方に先ほどのかたがたが。どうやら鹿柵内を通ることで776mのピークをショートカットできるようです。
さらに林道に出る部分もショートカットする道を盗ませていただき、堰堤の上に到着。林道を戻ります。林道の中まで駐車が増えているのに驚きつつ魚止橋間で戻ると、道路わきには駐車の列が。10台近くいそうです。
着替えて車に乗り込み、中央道を戻ります。
夕方前までに地元に戻ってしまいました。
・奥地の沢と聞いていたので人の多さに驚きました。
・岩がちですが素敵でしたので原小屋沢は一度キチンとのぼってみたいところです。(miyasan3も楽しかったとのご意見。ついに沢に目覚めたか?)
コメント
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こんばんは
この暑さに訪問者多数ですね
今年は一度しか行っていません
近々行きたいと思っていました。
魚止橋まで車が入れましたね
この大雨で、また「通行止」の可能性大
きれいな大滝と雷滝
写真ありがとうございます
暑ーい日
魚止橋より奥にも駐車
大雨の影響は心配ですね。マス釣り場あたりのゲートから入れなくなりそうです。。
(裏丹沢や西丹沢によく行かれてるんですね!飯豊も素敵ですね。
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