仙丈ヶ岳 尾勝谷本谷 中南沢の氷瀑


- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,021m
- 下り
- 2,021m
天候 | 11日=晴れ、12日=曇りのち雪、13日=晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
尾勝谷本谷や中南沢の氷爆については20年ほど前の記録がネットにあるものの、再登の情報はきわめて少ない。アイスに対するモチベーションが尋常でない同行者の企画に付き随って、20年前の記録を参照しつつこのあたりの氷瀑を探索してきた。
戸台のゲート手前の駐車場から車道を経て、尾勝谷の河原沿いを歩く。帰り道に気づいたが、尾勝谷本谷と塩沢出合いの分岐には右岸側を高巻くように林道が通っており、これを歩いて本谷沿いを進むことができる。標高1230mあたりで林道は尽きて、本谷に降りるとおおむね左岸づたいにピンクテープが続いている。これを忠実に追っていくとアプローチで楽ができる。初日は標高1600mの中南沢出合いまで。出合いの樹林帯でテントを設営したあとに中南沢左俣をラッセルし、F1(中南沢大滝)基部までトレースを残して引き返す。
2日目は中南沢左俣を登る。F1にあたる中南沢大滝はロープスケールで約80m。ヴァーティカル部はほとんどなく見かけは簡単に登れそうだが、アックスで氷を叩くと表層が壊れるので、かなり難しく感じられた。2ピッチで大滝を右上に抜けると、左俣本流から外れて小さな右ルンゼに入り込む。この上部に20mほどの氷瀑が懸かっており、これも登った。ルンゼを詰めても氷瀑はなさそうなので、樹林帯を左へ80mほどトラバースすると左俣本流のF3基部に着く。F3は30mほどで傾斜は大したことはなさそうだが、上部の氷が薄くたいへん緊張させられる。雪がどんどん降ってくるので、F3を登ったところで登攀終了とし、左俣本流を懸垂下降して幕営地へ戻った。
3日目は中南沢二俣近くにある氷柱を登る。二俣から左俣方面へ少し進んだところで左へ分岐する小さなルンゼを200mほど詰めたところに懸かっている。15mほどで小さいものの登り応えはあり、雰囲気は戸台の鶴姫ルンゼF1に似ている。この氷柱を抜けてルンゼの上部も偵察したが、目立った氷瀑はなにもなさそうだったので、下降して幕営地へ戻り撤収。
その他、羽衣の滝、フェニックス、グランド・エンジェルといった本谷側壁に懸かる大氷瀑を確認したが、まだ凍結がいまいちだったので今回は登らなかった。
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