まほろば跋渉記#65 奈良・大峰の秘境 雪の神仙平でテレマーク

2025年01月30日(木) 〜 2025年01月31日(金)

• GPS: 13:48
• 距離: 15.8km
• 登り: 1,124m
• 下り: 1,120m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:10
• 休憩: 0:53
• 合計: 8:03

距離 7.8km 登り 901m 下り 199m

6:06 スタート地点
6:14 6:37 駐車可
8:38 9:02 七面山登山口
11:17 11:23 林道終点
14:09 神仙平

2日目

• 山行: 5:37
• 休憩: 0:00
• 合計: 5:37

距離 8.0km 登り 223m 下り 921m

8:15 神仙平
10:06 林道終点
12:20 七面山登山口
13:52 駐車可
13:52 ゴール地点

天候

曇

アクセス

利用交通機関：

自家用車

林道篠原線(舟ノ川林道)終点に駐車。

写真

林道篠原線が不安だったので、前日夕方に終点まで入って前泊します。国道168号線の宇井から県道235号線に入り、林道篠原線の終点まではおよそ20km。5cm程度の雪が積もった林道篠原線は見た目には綺麗でしたが、雪が溶けかかった帰路はやはり落石いっぱいでした(汗)。

翌朝、洗い越しは長靴を履いて渡渉し、そこからはシール登高で王子製紙の廃林道を行きます。見た感じは綺麗でも雪の下には落石いっぱいで時間がかかり、荷は重くなってもシートラで歩いた方が全然早かったかなと思います。

出発から700mほどで、王子製紙林道最初で最大の崩落地に。ここはスキーを外して右に高巻いてクリアします。難所というほどではありませんが、神仙平までの道中ではここが最も危険といえるでしょうか。

洗い越しを出発してから7時間、ようやく神仙平の一角に到着です。笹が見えている所もありますがすでにいい感じで、ここからさらに一段上がると…

奈良とは思えない素晴らしい景色が広がっていました。所々に見える岩を避けても緩いスロープがそこらじゅうに散在していて滑り放題！

結局、カメラの不調や自分の滑走技術不足もあって滑ったのは広大な神仙平のほんの一部でしたが、それでも念願の神仙平を滑れて満足です。

夕暮れ近くまで遊んでテントに潜り込みます。
人里離れ遠く奥高野の山並を望む大峰の秘境で、たったひとり永く冷たい夜の帳に包まれます。
こんな雪山らしい雪山でテン泊するのはいつ以来でしょうか。

翌日は朝からガスに包まれていました。少しだけ遊んでから、また長い廃林道を辿って帰路につきます。また来シーズンも滑りに行ける…かな。

感想

まほろば1839

大峰の秘境とも桃源郷ともいわれる神仙平(じんせんだいら)。大峯奥駈道が走る稜線直下、舟ノ川郷と呼ばれる深い山里の最奥部にあり、まるで氷河地形のカール(圏谷)のようなすり鉢状の斜面に広大な草原が広がっています。
初めてここを訪れてからいつかはここでテレマークスキーを…と目論んでいましたが、3年前は林道篠原線の途中で落石に阻まれスタートすらできず、2年前は雪たっぷりだったものの時間切れで廃林道の途中で撤退、昨年は雪が少なすぎて計画する気にすらなれずで、3年越しでようやく辿り着けた雪の神仙平。実際にこの目で見たその姿は想像以上に綺麗で、大峰で、さらには奈良でこんなすばらしいスキーエリアがあったとは！と感激でした。