鬼ヶ岳・王岳(魚眠荘前BS〜精進レークホテル前BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,139m
- 下り
- 1,142m
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
河口湖駅からのバスを西湖畔の魚眠荘前で下車。川霧が立ち罩める西湖を見ながら準備を整えて出発する。見上げる鬼ヶ岳から王岳への稜線は、霧氷で白くなっている。消える前に稜線までたどり着きたい気持ちで、登る足取りが少し速まる。
雪頭ヶ岳までは少しの平地もない登り一辺倒の道。はじめは植林の中だが、すぐに雑木林の明るい道になる。ブナ原生林の標識まで来れば、雪頭ヶ岳の絶景地まではあと僅か。霧氷を纏った白い木々もすぐ上に迫り、頭には散り行く霧氷の粉がかかる。
雪頭ヶ岳の絶景地を訪れるのは5回目だろうか。いつ来ても西湖を前景にして間近に何の遮りもなく聳え立つ富士の絶景は、思わず声が出てしまうほどの美しさである。暫く休息の後、ハシゴの岩場を越えて鬼ヶ岳の山頂に至る。
鬼ヶ岳からは、御坂の山々のほとんどが見渡せる。甲府盆地を挟んだ八ヶ岳や南アルプスもくっきりと見ることができる。風もほとんどなく、穏やかだ。鬼ヶ岳からは鍵掛峠への道を辿る。霧氷は鬼ヶ岳直下のあたりが最も密度が濃い。振り返ると太陽の光に白く輝く霧氷ごしに、先ほどまでいた鬼ヶ岳の山頂が見える。
鍵掛峠付近の稜線も富士の眺望には事欠かない。鍵掛峠から先は、初めて歩く道。ところどころ、急な岩場も現れるが、おおむね歩きやすい道である。王岳山頂は小広く、休憩に適している。ここからの富士の眺望も雄大である。
王岳から五湖山への道は、人の気配が急になくなる。王岳からの急降下を除けば、おおむね平坦で快適な尾根歩き。一部、笹をかき分けながら歩く箇所もあるが、長くは続かない。
いつしかたどり着く五湖山は、稜線が大きく切れ落ちる西端に位置するが、ピークという感じがしない場所。樹木が生い茂り、眺望はない。五湖山という山名はどのような経緯によるものなのだろうか。
五湖山のすぐ先で登山道が二手に分かれていて、少し判断に迷うが、ここは方角的に正しい右に進む。女坂峠までは岩稜がちとなり、急な登降が多くなるが、そのぶん、ビューポイントが随所にある。三方分山は目前に立ちはだかるように見え、その両側には南アルプスの山々。この時間でも八ヶ岳までくっきりと見える。精進湖は、この辺りからは綺麗な五角の星型に見える。往還に沿った精進集落もはっきりと見える。
首のない石仏が立つ十字路の女坂峠からは、先日、三方分山からの下りでも使った歩きやすい往還みち。精進集落を抜け、富士を眺めながら精進湖畔を少し歩き、精進レークホテル前のバス停から河口湖方面へのバスに乗車した。
雪の予報を目前に控えての山歩き。御坂の稜線は今回も期待を裏切らない眺望と快適な尾根歩きを提供してくれた。
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