海金剛スーパーレイン

過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
---|
感想
3/30
上からアプローチの方が良さそうというNさんの提案で、海金剛の岩壁上部からのアプローチを試みた。野猿生息地から遊歩道をたどり、海金剛の岩壁が末端にある尾根を降りていくと海金剛の終了点に辿り着く。ここから懸垂で数ピッチ降りて取り付きに降りる作戦。実際ガイドパーティがこのアプローチを使っているみたいで、たまにロープが張ってあったりして親切。雲見からのアプローチの話を聞いた限りではあるが、野猿生息地からの方が楽なのではないかと思った。
前日の夜は予想外に雨が降り止まず、私も寝不足だったこともあり出発を遅らせてもらった。終了点につくと意外と岩は乾いており、時間の兼ね合いでSさんと私でつるべで4P(4P目〜7P目)登ることになった。Sさんはオフィズスや右上クラックを華麗にリード。私はハングしたクラックのリードに奮闘、最終ピッチの前傾クラックでは一手を出せずリードをNさんに交代してもらった。ここは勢いをつけてホールドをとりに行くピッチだからたしかに苦手そうだよね、と慰めの言葉をいただき、Nさんは1ミリも難しくなさそうに前傾クラックを超えていった。この日は風が強くてなおさら恐怖心を煽られた。トップアウトは少し未練が残るものとなり、後日Sさんに付き合ってもらうことになった。
4/20
前日に越沢バットレスでクライミングを楽しんだおかげでよく眠れて体調は万全だった。前回と同じアプローチで懸垂地点へ。懸垂時に一回ロープがスタックしてしまい、後続のSさんが途中でピッチを切って回収してくれた。アルパインに慣れているSさんがいなかったら50m登り返しだったか…。後で調べたら海金剛の懸垂はスタックしやすいから短く切った方が良いらしいのでそうすれば良かった。海金剛行く人はぜひ参考にしてください。
1P目 私
凹角は色々悩んでもパンプしないから楽しい。最後にスラブを横断して終了。
2P目 歩き
3P目 Sさん
フィンガークラックのピッチ。マイクロカムを足元に躊躇せず核心を越えていくSさん。
4P目 私
右上クラックからオフィズス。ここからは前回フォローで登ったピッチなので安心…と思ったが最後のオフィズスで1回落ちてしまった。5番をきめておいて良かった。
5P目 Sさん
ハングしたハンドクラック。奮闘的なピッチだが素早く越えていくSさん。
6P目 Sさん
バランスの悪いハンドクラックからオフィズス、CSを越える。私がリードの予定でしたが出だしに苦戦、抜けられずSさんに交代。
7P目 Sさん
前傾クラックをリードできる余裕はなく続けてリードをお願いした。私はカムアブミで抜けた。上部はプロテクションが取りづらそう。
最後の方は私の力不足でSさんに頼りきりでしたがなんとかトップアウト。終始背後に真っ青な海が広がっておりロケーション最高のルートでした。こんな素敵なルートに行けてとても嬉しい。
個人的にはつるべで登りたいと思って提案した海金剛だったので、2回も来たのにつるべで登りきれなかったのはとても悔しいがこれが今の実力なんだなと感じています。後ろ向きな気持ちになったりもしましたが、色々と課題を認識することができたので、これからもなんとか諦めないでクライミングを続けていきたい。2回も付き合ってくれたSさん、何回も行ったことあるのに一緒に行ってくれたNさん、本当にありがとうございました。お2人のおかげで楽しくクライミングできました。いつになるのか分かりませんが、オフィズスのリードに自信がついた頃にまた行きたいです。5.8って難しい。。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する