滋賀県大津市 キタダカ道〜打見山〜蓬莱山〜ロープウェイ 雨の花々



- GPS
- 04:17
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,059m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 4:17
歩行距離7.5km、歩行時間3時間15分、歩行数?歩、消費カロリー?Kcal
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山はロープウェイ山頂駅からロープウェイに乗車しました。片道は2500円、所要時間は5分です。15分おきに発車し、混雑時は臨時便もあります。運行時間は9〜17時(上りは16時)です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。スイセンの丘<写真32〜35,43,44>は濡れているとかなり滑りやすく、登山靴でしたが上りでも何度も滑りかけました。 キタダカ道登山口<写真01>から歩きやすい砂利道が始まります。標高420m辺りから石埋まりの間道や小石がゴロゴロした道がしばらく続きますが、歩きやすいです。 バイカオウレン<写真25>撮影地点は前方に道が3本あり、左の道に入りました。ザレ場で溝状に掘れており、距離は短いですが大雨後は水が流れそうで要注意です。今回は大丈夫でした。 眞心の塔<写真28>辺りから平坦な細道になり、最後に石段と金属製の階段を上ると打見山のリフトの横に出ました。しばらくはリフトと平行にロープの外側を歩きますが、打見山(うちみやま)と蓬莱山(ほうらいさん)の間にあるびわ湖バレイスキー場まで上がってくると、スイセンの丘<写真32〜35,43,44>に入れました。 |
その他周辺情報 | 打見山頂上<写真45>にびわ湖テラスがあります。レストランやお土産屋がありますが、びわ湖テラスに入館するにはロープウェイ乗車券が必要なので、全く乗らなくても片道分の料金2,500円を支払わなければなりません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【直前まで迷った挙げ句、雨天山行に…😭星山の訓練が生きる😅】
前日までの計画では、天気がよければ打見山(うちみやま)と蓬莱山(ほうらいさん)の登山、雨なら大津市南西部の史跡巡りと決めていました。出発直前の天気予報によると、当日は午後から雨の確率が高かったので、雨の日コースの大津市南西部の史跡巡りと決め、目的地に向かいました。ところが、目的地が近づくにつれ天候が微妙に変化しうっすらと晴れ間もあり、夕方までギリギリ本降りは避けられそうで山行可能な状態となりました。打見山頂上近くに設置され10秒ごとに更新される「びわ湖バレイ」のライブカメラをスマホでリアルタイムで見ると、山頂一帯や琵琶湖の展望も効きそうでしたので、結局、打見山と蓬莱山の登山コースに決めました。
打見山頂上にある「びわ湖バレイ」には、一番上にあるP1から一番下にあるP15まで、駐車場が15ヶ所もあります。キタダカ道登山口<写真01>に近い駐車場はP11ですが、1台も停まっていませんでした。下山時には雨が降っている可能性があるので、ロープウェイで下りることにし、なるべく山麓駅に近い駐車場に自動車を停めようとすると、一番上にあるP1に誘導されました。平日とはいえ、一応、世間の方々の多くが連休中で、駐車場には当然多くの自動車が停まっているものと思っていましたが、まさかのP1への誘導でした。この日は天候が不安定で、しかもロープウェイ往復、リフト、びわ湖テラスの施設利用料がセットになったチケットは大人一人4,500円(通常料金4,000円)もかかることから、多くの方々は、訪問を取りやめたのでしょう。ちなみに、駐車場代もGW中はずっと土日祝料金なので2,000円でした。
少し天候不安定で活動に支障を来すのではという不安が頭をよぎりましたが、意を決してP11駐車場の奧にあるキタダカ道登山口<写真01>に向かいました。当然、午前10時40分頃から登山を開始する方は他におられませんでした。午前中は晴れ間は見えないものの雨が降る様子もなく、むしろ晴れてくるのでは?と思えるほどで、少し安心しました。登りの途中で時々琵琶湖がうっすらと見え、よりいっそう天候回復の期待が高まりました。
しかし、昼頃から突然、雨が降り出しました。それからは雨が降り止むどころか、風も強くなり、気温も下がりました。この状況は最近どこかで経験したような???実はこの日の2週間前に岡山県真庭(まにわ)市の星山(ほしがせん)で「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」山行を行っていました。
2025年4月13日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8012880.html
この時の経験が生きて、冷静に防水、防寒、防風などの対応ができ、おかげで身体だけでなく、カメラやスマホなど雨の中で頻繁に使用した精密機器等も大丈夫でした。
登山者が多いと、心理的にゆっくりと花の観賞ができませんが、すれ違った方は数名しかおられず、人目を気にすることなく、いつもの「歩いては立ち止まる」を繰り返す花見メインの登山を存分に楽しむことができました。この日のコースのメインテーマを“お花見”と考えていた我々にとっては、この悪天候はむしろ“恵みの雨”でした。
下りは121人定員のロープウェイに自分たちも含め9人で乗車し、2時間40分程かけて登った打見山をわずか5分で下りました😅ログの直線部分は、ロープウェイです。以下、お花見独占登山についてレポートします。
【シキミロード⇒イワカガミロード⇒スイセンの丘を独占😍】
昨年のGW頃の記録を調べていると、キタダカ道にはイワカガミ、蓬莱山の北東斜面(びわ湖バレイスキー場)にはスイセンの花がたくさん見られるということで期待していました。
頂上までキタダカ道を歩くことにし、「びわ湖バレイ」の駐車場P1から階段を2つ下りてロープウェイ山麓駅前を通過、車道の脇に細道がところどころあり、一部は駐車場を横切って少しショートカットしました。登山口<写真01>からは歩きやすい砂利道が始まります。標高420m辺りから石埋まりの間道や小石がゴロゴロした道がしばらく続きますが、歩きやすいです。数は少ないものの、ホソバテンナンショウ<写真02>、ムラサキケマン<写真03>などの花を見ることができました。
そして、標高600m手前で右斜面から登山道に倒れかけて咲いているシキミ<写真06>が現れると、すぐ先左側に「ホスの木場」と書かれた立て札がありました。周辺をよく見ると、あっちこっちでシキミが咲いており、そこからしばらくの間、シキミロードが続きました😊シキミのことを地元ではホスと呼ぶのだろうと思っていましたが、「ホスの木」はナラの木の滋賀県での呼び名だそうです。
シキミの実は焼香に用いられる香料の原料で特有の臭いがします。また、仏前に供えられるなど、一般的には仏事に利用されることが多い植物です。白い花は神聖なイメージがありますが、実はシキミは根・葉・枝・花・実のどの部分にも毒性を持っています。特に実には猛毒があるので「悪しき実」から「しきみ」になったそうです。
これまでの記録にはほとんど出てこず、全く期待していなかったので、いいもの見つけた!状態でした😊
標高730m辺りで突然、巨大な天狗杉<写真09〜11>が現れました。根元の一部が天狗の顔のように見えるのはたまたまでしょうが、見応えがありました。ちょうどこの辺りから小雨がポツポツし始め、結局、標高780m辺りで雨合羽を着用しザックカバーをつけました。気温は低いのですが風が弱かったので、手袋なしでも手がかじかんで動かなくならずにすみました。
標高800mを過ぎるとイワカガミの葉が見られるようになり、標高830m辺りから花が咲き始めた株がありました。まだ開花していないのもたくさんありましたが、しばらくはイワカガミロードが続きました。イワカガミの花は、花茎の先に総状花序を出し、3〜10個の花を下向きに咲かせます。花は直径1cm程の筒状で、5裂した花冠の先が細かく糸状に裂けており、小さいながら特徴的な形状をしており可愛らしいです。今年は開花が遅れていそうだと半ば諦め気味だっただけに、見られてとてもうれしかったです😊
クロトノハゲ周辺<写真20〜24>はザレ場ですが、登山道はここを避けるように延びており、天候に関係なく安全に歩けます。少々濡れたほうが滑りにくいので、逸れて少し上がってみました。雨は本降りでしたが、北方面に比良山地が見えるとなぜかほっとしました。
バイカオウレン<写真25>撮影地点は前方に道が3本あり、左の道に入りました。ザレ場で溝状に掘れており、距離は短いですが大雨後は水が流れそうで要注意です。今回は大丈夫でした。
眞心の塔<写真28>辺りから平坦な細道になり、最後に石段と金属製の階段を上ると打見山のリフトの横に出ました。しばらくはリフトと平行にロープの外側を歩きますが、打見山(うちみやま)と蓬莱山(ほうらいさん)の間にあるびわ湖バレイスキー場まで上がってくると、スイセンの丘<写真32〜35,43,44>に入れました。
もし、晴れていたら多数の人で賑わっていただろうと思われるスイセンの丘も、この日は誰もいませんでした。おかげで、人がカメラのフレーム内に入るのを気にすることなく、いろいろなアングルから西洋水仙の撮影を自由に行うことができました。側で見ると確かにつぼみも多く、この日は6分咲きだったそうですが、およそ30万球もあるので、見上げるとほぼ満開に見えました。ただし、黒々としたいい土は濡れるとかなり滑りやすく、上まで直登すると何度か片足が滑りました。ここが今回のコース唯一の要注意箇所でした😅
標高1,115m辺りでスイセンの丘を抜けると、芝生のような斜面を登り蓬莱山頂上<写真36〜38>へ。やはり貸し切り状態で、琵琶湖がなんとか見えました。風がさらに強まってきたので、すぐに引き返し、比良大神奥宮社<写真39〜42>の建物に避難。ほっとしてザックを下ろし栄養と水分を補給、人心地ついたところでやっと神様に気づきました😅
ロープウェイ(片道大人一人2,500円)で下山する気満々で引き返し、再びスイセンの丘に入ると、ようやくお一方が来られましたが、強風のため折りたたみ傘ではまったく防雨の機能を果たせないようでした。びわ湖バレイ運営側からするとこのスイセンの丘は集客の目玉の一つなので、この日の天候は厳しいものがあったと思います。
14時33分、ロープウェイ山頂駅に入ると、なんと乗り場前にストーブがあり、冷え切った体を温めているうちに雨合羽もかなり乾きました。この日は通常運行の15分おき発車で、次は14時45分発でした。貸し切りだろうと思いきや、後から何組か来られて自分たちも含め9人で乗車、2時間40分程かけて登った打見山をわずか5分で下りました😅山麓駅から駐車場までわき目もふらずに歩くはずが、アヒルと合鴨に足止めされ、少しペースダウンしてゴール。雨の中、登山靴や雨合羽を脱いでいるうちにまた少し濡れ、車の中に入ると力が抜けました😅
無理して登りましたが、これはこれで楽しく、いい経験になりました。次に来る機会がありましたら、小女郎(こじょろ)峠経由で蓬莱山から打見山へと逆コースで“お花見”登山を楽しみたいと思います。
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