山行記録: 御嶽山スキーⅡ（御岳ロープウェールート）＆高遠の桜

記録ID: 8160510

全員に公開

山滑走

槍・穂高・乗鞍

御嶽山スキーⅡ（御岳ロープウェールート）＆高遠の桜

2006年04月24日(月) ～ 2006年04月25日(火)

kpochi その他1人

コースタイム

1日目

山行: 3:35
休憩: 1:15
合計: 4:50

11:20

40分

スタート地点

12:00

13:05

115分

幕営地点（2292m）

15:00

15:10

60分

滑降開始（2700m地点）

16:10

幕営地点（2292m）

2日目

山行: 1:30
休憩: 0:00
合計: 1:30

8:30

90分

幕営地点（2292m）

10:00

スキー場下

日時：　2006年4月24日（月）～25日（火）
場所：　御嶽山（御岳ロープウェールート）
メンバー：デブリ親方、ぽち
ルート：御岳ロープウェースキー場－幕営地点(2297m)－滑降開始(2700m地点）－幕営(2297m)－スキー場

前回に続いてまたもや御嶽にやって来た。これで8回目。この前はブーツが合わず難儀したが調整して万全である。
天気も良く横浜の自宅を4時半に出発し、池袋の親方宅を経由して中央道に乗ったのは6時過ぎであった。今回は伊那IC経由、R361で開通したての権兵衛トンネルを利用し、快適なドライビングで9時40分にスキー場に到着した。
このトンネルのおかげで東京から3時間台で来られるようになった。
スキー場で再パッキングしてゴンドラに乗り込む。テント・シェラフ等、幕営用具を詰め込んだザックはズッシリと肩に食い込む。前回時間切れで行けなかった御嶽西面に再トライするため、山中1泊で万全を期すためである。天気は快晴！気温は思ったより低い。

11:20　ゴンドラ終点で登山届けを出して出発。パートナーの親方はこのコースは初めてでかなり期待しているようだ。前日の雨はこちらで雪になっていると思っていたが残念ながら降雪なし。土日のあまりに多すぎる残置シュプールが恐ろしく見えた。
12:00　森林限界手前(2292m)でテントを設営。金剛堂辺りの予定であったが、この荒れた雪面を20kg近くのザックを背負って滑るのはちょっときつすぎる！
13:05　昼食をすませ出発する。今日は雪の状態を見ながら行けるところまで偵察がてらお気楽に行くことにする。メインは明日ということで・・・行き慣れた尾根をゆっくりと進む。右に乗鞍岳、継子岳、正面に摩利支天が現れる。この大斜面はいつ来ても感動的である。
14:00　2500m地点通過。本来ならこの時間帯に滑降しなければクラスとしだすので要注意だが、天気がいいのでもう少し上を目指す。スキーアイゼンが程よく食いついてくれる。あまりに景色がいいので写真撮影に時間を取られなかなか進まない。上部にはテント設営の時に追い越していったテレマーカー2人が見える。このあとボーダー3人組とすれ違うが上部はカリカリとのこと。でも彼らは気持ちよく滑って行った。やはり悪雪にはボードが強い。テレマーカー2人組も間もなく下ってきたがかなり難儀しているようだ。
15:10　本日は2700m地点で滑降開始にする。でもそれは遅すぎた。さっきまでまずまずと思っていた斜面は表面カチカチのモナカに・・・昨日までのシュプールも手伝って至る所にトラップが・・・アルペンスキーでも歯が立たない！上級者の親方でも見事に転倒、曲がれない！2人とも予想どおりの展開に苦笑い。やはりもう少し早めに下れば良かった・・・あとは斜滑降とキックターンの連続で徐々に高度を下げていくだけで面白くとも何ともない。しかし、この天気と景色は最高だ。
滑りは諦めて撮影を楽しみながらゆっくりと自宅に向かった。テントが目の前にあるのになかなかたどり着けない。それくらいの悪雪なのだ！今まで10数シーズン滑ってきたが3本の指に入るのではないかと・・・
16:10　テント到着。普通なら10分程度で着くルートが1時間もかかってしまった。明日の行動が心配になるほどの悪雪！20kg背負って下れるだろうか？1時間の下りで足はパンパン、ほどよく汗もかいたし明日の天候を祈ってエビスで乾杯！あとはダラダラと夕食で一杯。酔いもまわったところで9時過ぎには寝袋に入った。
夜半から突然風がざわつき始めた。時計を見ると2時半。外へ出てみると満点の星空だが風はかなりきつい。雪面はさらにカチンコチン。
4時半起床。朝食の準備に取りかかる。外は雲が出始めるが視界はいい。準備も整い6時過ぎに出発しようとしたところ、チラホラ雪が舞いだした。ちょっと様子を見ようとテントに入ると雪は本降りに・・・気温も一気にマイナス5℃になった。風も強く視界も効かなくなり、昨日のカチカチに凍ったトレースも雪の下に隠れてしまった。約1時間ほど様子を見ていたが一向に好転に向かう兆しはなく、更に降雪が続く。
登山なら続行可能だがスキーは昨日の悪雪に追い打ちをかけるような降雪なため、下山を決定した。明日から二人とも大事な仕事があるので怪我は出来ないのである。
08:30　滑降開始。やはりこの荷を背負っての滑降は厳しかった。10cmほどの降雪の下はアイスバーンと無数に仕掛けられたトラップ！時々そのトラップに填っては転倒するが30分ほどでスキー場上部に出た。普通ならここからスキー場を一気に滑り降りるところだが、今日はスキー場はリフト、ゴンドラの安全点検のため休業なのだ。昨日荒らされたゲレンデはピステンがかけられることなく、カチカチに凍っている。山よりひどい状態で5ターンごとに休まなければ足がパンパンになるような悪雪だ。
10:00　何とかゲレンデ下まで滑り降りてきたが充実感はひとしきりあった。御嶽は雲に覆われ姿を見せない。車に戻って帰り支度をしているうちにまたもや雪が降り始めた。気温もマイナスになり、桜が咲き始めた麓でも雪になりそうだ。今日はスキー場が休業なため、下の2つの温泉も休業であった。途中木曽福島の「駒の湯」に立ち寄り、さらに高遠の桜を満喫した後、帰路についた。