ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8178896
全員に公開
沢登り
東北

三陸 水海川 左俣遡行右俣下降

2025年05月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:21
距離
12.5km
登り
1,152m
下り
1,186m

コースタイム

日帰り
山行
4:21
休憩
0:00
合計
4:21
距離 12.5km 登り 1,152m 下り 1,186m
7:29
261
スタート地点
11:51
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道途中の路肩スペースに駐車。1台や2台ならちょこちょこ停めれるスペースはある。
千丈ヶ滝養魚場から先の林道は、悪路とまでは云わないが、落石や枝の散乱が目立つ。
165mの二俣まで林道は続いているが、そこまで車で行くなら車高の高い車推奨。
雨の後は悪路になる。
コース状況/
危険箇所等
水海川 左俣遡行右俣下降
体感2級 ラバー△ 水量多い 雪渓なし 魚影あり

■アプローチ
沢沿いにずっと林道が走っているので、車をどこに停めても入渓はすぐである。
今回は駐車地点から林道を少し歩き、渓相が良さげな所から適当に入渓。
歩き出しから入渓まで10分程。

■水海川左俣遡行
165m二俣までは平凡。
左俣に入ってから沢は一気に面白くなり、一の滝と名付けられてる滝を皮切りに滝場が続く。
地形図にも載っている千丈ヶ滝がこの沢のハイライト。
滝は3段20mくらい。
滝に突っ込む人はあまりいないと思うが、詳細は写真で。

千丈ヶ滝の上流も滝は続き素晴らしい渓相。
次第にゴーロになり終わりかなと思った先に、さらに滝場が少し続く。
今回は源頭まで詰めず、490mの二俣を右のボサ沢に入り、尾根に乗ったら東に進路を取り右俣の源頭から下降に入る。

■右俣下降
右俣は下降向きにすらならない超平凡な沢。源頭からしばらく水もなく、水が流れ始めても滝は1個もないスカ沢。
上部から沢沿いに林道が出てくるので、さっさと林道を歩いた方が賢明だ。
この林道を歩けば、165m二俣まで楽に降りてこれる。
その他周辺情報 道の駅多数あり。
林道はこんな感じ。走りやすそうに見えるが、スピードはまったく出せない。
2025年05月18日 07:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:31
林道はこんな感じ。走りやすそうに見えるが、スピードはまったく出せない。
林道の横がすぐ水海川。適当に入渓。釣り師がいるかと思ったがいないようだ。
2025年05月18日 07:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:34
林道の横がすぐ水海川。適当に入渓。釣り師がいるかと思ったがいないようだ。
165m二俣までは滝はなし。左へ。
2025年05月18日 07:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:51
165m二俣までは滝はなし。左へ。
ゴーロを少し行くと早速滝が現れた。これが多分一の滝。
2025年05月18日 07:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:57
ゴーロを少し行くと早速滝が現れた。これが多分一の滝。
直登して行く。ラバーは滑る。完全にフェルト向きの沢。
2025年05月18日 07:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:57
直登して行く。ラバーは滑る。完全にフェルト向きの沢。
一の滝は連瀑ですね。
2025年05月18日 07:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:58
一の滝は連瀑ですね。
前日の雨で水量豊富。
2025年05月18日 07:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 7:59
前日の雨で水量豊富。
さらに続く。めっちゃいい。
2025年05月18日 08:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:01
さらに続く。めっちゃいい。
直瀑。水線左から。
2025年05月18日 08:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:02
直瀑。水線左から。
三陸にこんな沢があったとは。
2025年05月18日 08:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:06
三陸にこんな沢があったとは。
水線からシャワー。今日は暑くてシャワーが気持ちいい。
2025年05月18日 08:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:08
水線からシャワー。今日は暑くてシャワーが気持ちいい。
ただラバーがほんとに滑って歩きづらい。
2025年05月18日 08:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:11
ただラバーがほんとに滑って歩きづらい。
続きますね〜。
2025年05月18日 08:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:13
続きますね〜。
これは左岸から。
2025年05月18日 08:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:20
これは左岸から。
豪快にシャワー。
2025年05月18日 08:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:23
豪快にシャワー。
これも敢えて水線から。遊び過ぎてちょっと疲れてきたよ。
2025年05月18日 08:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:27
これも敢えて水線から。遊び過ぎてちょっと疲れてきたよ。
続く連瀑。
2025年05月18日 08:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:40
続く連瀑。
これもシャワー。
2025年05月18日 08:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:41
これもシャワー。
そして千丈ヶ滝登場。今まであまり見たことがない面白い段瀑だ。3段20mくらいか。下段は2条になってる。
2025年05月18日 08:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:47
そして千丈ヶ滝登場。今まであまり見たことがない面白い段瀑だ。3段20mくらいか。下段は2条になってる。
2段目と最上段。上は直瀑。
2025年05月18日 08:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:48
2段目と最上段。上は直瀑。
下段の右の水線。
2025年05月18日 08:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:49
下段の右の水線。
左の水線。水の勢いが凄い。もちろんこっちから直登する。苔はラバーもグリップするので突っ張りで。落口はどっかぶり。
2025年05月18日 08:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:53
左の水線。水の勢いが凄い。もちろんこっちから直登する。苔はラバーもグリップするので突っ張りで。落口はどっかぶり。
2段目を見る。ん〜、これはザイルだなぁ。
2025年05月18日 08:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:56
2段目を見る。ん〜、これはザイルだなぁ。
とりあえず水線右に取り付いてみる。
2025年05月18日 08:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 8:57
とりあえず水線右に取り付いてみる。
ホールドはあるので登れると思うが、あと1.5mのとこで止める事にした。悔しいが無理は出来ない。確保が欲しい。
2025年05月18日 09:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:00
ホールドはあるので登れると思うが、あと1.5mのとこで止める事にした。悔しいが無理は出来ない。確保が欲しい。
最上段の直瀑をなんとか撮る。これは多分登れない。
2025年05月18日 09:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:01
最上段の直瀑をなんとか撮る。これは多分登れない。
ここで敗退。あ〜やっぱり1人で来るんじゃなかった。
2025年05月18日 09:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:01
ここで敗退。あ〜やっぱり1人で来るんじゃなかった。
決死のクライムダウン。ちなみに2段目を登っても最上段が登れないと思うが、左岸の壁に弱点がありそう。垂壁なのでどっちみちザイルは必要。
2025年05月18日 09:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:05
決死のクライムダウン。ちなみに2段目を登っても最上段が登れないと思うが、左岸の壁に弱点がありそう。垂壁なのでどっちみちザイルは必要。
巻きは左岸のルンゼから。ドロドロ急斜面を10分。滝上には祠があった。
2025年05月18日 09:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:16
巻きは左岸のルンゼから。ドロドロ急斜面を10分。滝上には祠があった。
千丈ヶ滝の落ち口。直瀑の上にさらに3mくらいの滝があった。これはヤバい。
2025年05月18日 09:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:17
千丈ヶ滝の落ち口。直瀑の上にさらに3mくらいの滝があった。これはヤバい。
ここからも滝は続く。
2025年05月18日 09:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:18
ここからも滝は続く。
直登は結構際どい。
2025年05月18日 09:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:19
直登は結構際どい。
水線にぶっ込む。
2025年05月18日 09:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:23
水線にぶっ込む。
これは右岸巻き。容易。
2025年05月18日 09:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:30
これは右岸巻き。容易。
もう疲れてきた。
2025年05月18日 09:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:37
もう疲れてきた。
沢は穏やかに。新緑が眩しい。
2025年05月18日 09:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 9:51
沢は穏やかに。新緑が眩しい。
ゴーロを挟んで滝場復活。この沢は当たり!そしてこの滝の直登は何気に危なかった。
2025年05月18日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:03
ゴーロを挟んで滝場復活。この沢は当たり!そしてこの滝の直登は何気に危なかった。
頑張ってシャワーで登る。
2025年05月18日 10:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:04
頑張ってシャワーで登る。
渓相もいいし素晴らしい沢だ。
2025年05月18日 10:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:09
渓相もいいし素晴らしい沢だ。
これが最後の滝かな。
2025年05月18日 10:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:10
これが最後の滝かな。
テン場。
2025年05月18日 10:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:15
テン場。
ナニコレ。
2025年05月18日 10:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:16
ナニコレ。
何か建物でもあったんだろうか。
2025年05月18日 10:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:16
何か建物でもあったんだろうか。
ここから本流を離れて左岸枝沢へ。
2025年05月18日 10:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:20
ここから本流を離れて左岸枝沢へ。
沢は水がないので尾根に向かって斜面を上がる。薄い道があった。
2025年05月18日 10:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:37
沢は水がないので尾根に向かって斜面を上がる。薄い道があった。
尾根にも薄く道があって歩きやすい。初夏の風が吹き抜けて気持ち〜
2025年05月18日 10:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 10:55
尾根にも薄く道があって歩きやすい。初夏の風が吹き抜けて気持ち〜
右俣下降へ。
2025年05月18日 11:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 11:11
右俣下降へ。
右俣は上部は枯れ沢。林道が出てきた。
2025年05月18日 11:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 11:24
右俣は上部は枯れ沢。林道が出てきた。
水が出てきても滝はなし。
2025年05月18日 11:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 11:35
水が出てきても滝はなし。
165m二俣へ帰還。
2025年05月18日 11:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 11:38
165m二俣へ帰還。
お疲れ様でした。大変素晴らしい沢でした。
2025年05月18日 11:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/18 11:51
お疲れ様でした。大変素晴らしい沢でした。
撮影機器:

装備

個人装備
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備

感想

三陸道は釜石中央インター。そこから北へ15分。
釜石の両石湾へ流れ込む水海川。
源頭を犬頭山に持ち、総距離も長くはないその沢の入渓地点は標高たった100mである。

そしてその上流にある千丈ヶ滝。そして前後にある素晴らしい連瀑帯。

岩盤も固く魚影もある。
こんな地元民ですら知る人は少ないようなこの沢だが、まさに埋もれていた茗渓ではなかろうか。

核心の千丈ヶ滝。

巻くのは容易だが、それまでの素晴らしい渓相を遡行してくる中で、テンションは爆上がりであり、千丈ヶ滝を目の前に一度も取り付かず巻くなんて考えは微塵も湧いてこなかった。

最上段の直瀑を真下から見たかったが、ソロで来た事を後悔し、それは叶わず。
それでも記録のないこの沢を遡行出来、千丈ヶ滝と戯れた事は、この上ない幸福感を得る事が出来た。
今回は源頭まで詰めず枝沢から周回したが、本流をそのまま犬頭山に向かって遡行を進めていたら、またさらなる喜びの渓相があったかもしれない。
そう思うと、今回計画したルートには若干心残りがあるのは否めないが、それでも充実感は大きかった。


この地から然程離れていない南西には五葉山があり、沢登りで近年人気となっている桧山川がある。
桧山川もとても渓相も良く素晴らしい沢だが、今回の水海川はグレード的にはもう一つ上だろう。
特に千丈ヶ滝の登攀は、ハイシーズンでもそれなりの装備と覚悟が必要かと思う。
今回私が見れなかったもう一つ先の景色。それを見る価値はあると思う。
中々この地まで訪れるのは遠いかもしれないが、このまま埋もれた沢になるのは非常に勿体ない。この先入渓者が増え、この沢を体感する沢ヤが増える事を願う。


最後に、水海川の遡行記録はないと書いたが、千丈ヶ滝を見に行った滝屋の記録はある。
この三陸の地では毎度お馴染みの滝屋の記録は大変参考になった。
沢ヤでもないのに、貪欲にそして果敢に滝を拝む為だけに危険な道を進む彼らの行為は、沢ヤ目線からも脱帽である。

この記録が彼らの目に留まる事を願う。


動画は、千丈ヶ滝の下段を登った場所から撮影しました。



お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:201人

コメント

ヌメるのは嫌だけど、比較的早い時期から遡行できそうなんですね。
来シーズンのお楽しみにしておきます♪
2025/5/19 18:48
団栗林 権蔵さん
そうですね!早い時期から入れますが、結構濡れながら遡行した方が面白い沢なので、対策は必須です。
2025/5/19 19:37
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら