三陸 水海川 左俣遡行右俣下降

- GPS
- 04:21
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,152m
- 下り
- 1,186m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:21
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
千丈ヶ滝養魚場から先の林道は、悪路とまでは云わないが、落石や枝の散乱が目立つ。 165mの二俣まで林道は続いているが、そこまで車で行くなら車高の高い車推奨。 雨の後は悪路になる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
水海川 左俣遡行右俣下降 体感2級 ラバー△ 水量多い 雪渓なし 魚影あり ■アプローチ 沢沿いにずっと林道が走っているので、車をどこに停めても入渓はすぐである。 今回は駐車地点から林道を少し歩き、渓相が良さげな所から適当に入渓。 歩き出しから入渓まで10分程。 ■水海川左俣遡行 165m二俣までは平凡。 左俣に入ってから沢は一気に面白くなり、一の滝と名付けられてる滝を皮切りに滝場が続く。 地形図にも載っている千丈ヶ滝がこの沢のハイライト。 滝は3段20mくらい。 滝に突っ込む人はあまりいないと思うが、詳細は写真で。 千丈ヶ滝の上流も滝は続き素晴らしい渓相。 次第にゴーロになり終わりかなと思った先に、さらに滝場が少し続く。 今回は源頭まで詰めず、490mの二俣を右のボサ沢に入り、尾根に乗ったら東に進路を取り右俣の源頭から下降に入る。 ■右俣下降 右俣は下降向きにすらならない超平凡な沢。源頭からしばらく水もなく、水が流れ始めても滝は1個もないスカ沢。 上部から沢沿いに林道が出てくるので、さっさと林道を歩いた方が賢明だ。 この林道を歩けば、165m二俣まで楽に降りてこれる。 |
その他周辺情報 | 道の駅多数あり。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
三陸道は釜石中央インター。そこから北へ15分。
釜石の両石湾へ流れ込む水海川。
源頭を犬頭山に持ち、総距離も長くはないその沢の入渓地点は標高たった100mである。
そしてその上流にある千丈ヶ滝。そして前後にある素晴らしい連瀑帯。
岩盤も固く魚影もある。
こんな地元民ですら知る人は少ないようなこの沢だが、まさに埋もれていた茗渓ではなかろうか。
核心の千丈ヶ滝。
巻くのは容易だが、それまでの素晴らしい渓相を遡行してくる中で、テンションは爆上がりであり、千丈ヶ滝を目の前に一度も取り付かず巻くなんて考えは微塵も湧いてこなかった。
最上段の直瀑を真下から見たかったが、ソロで来た事を後悔し、それは叶わず。
それでも記録のないこの沢を遡行出来、千丈ヶ滝と戯れた事は、この上ない幸福感を得る事が出来た。
今回は源頭まで詰めず枝沢から周回したが、本流をそのまま犬頭山に向かって遡行を進めていたら、またさらなる喜びの渓相があったかもしれない。
そう思うと、今回計画したルートには若干心残りがあるのは否めないが、それでも充実感は大きかった。
この地から然程離れていない南西には五葉山があり、沢登りで近年人気となっている桧山川がある。
桧山川もとても渓相も良く素晴らしい沢だが、今回の水海川はグレード的にはもう一つ上だろう。
特に千丈ヶ滝の登攀は、ハイシーズンでもそれなりの装備と覚悟が必要かと思う。
今回私が見れなかったもう一つ先の景色。それを見る価値はあると思う。
中々この地まで訪れるのは遠いかもしれないが、このまま埋もれた沢になるのは非常に勿体ない。この先入渓者が増え、この沢を体感する沢ヤが増える事を願う。
最後に、水海川の遡行記録はないと書いたが、千丈ヶ滝を見に行った滝屋の記録はある。
この三陸の地では毎度お馴染みの滝屋の記録は大変参考になった。
沢ヤでもないのに、貪欲にそして果敢に滝を拝む為だけに危険な道を進む彼らの行為は、沢ヤ目線からも脱帽である。
この記録が彼らの目に留まる事を願う。
動画は、千丈ヶ滝の下段を登った場所から撮影しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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来シーズンのお楽しみにしておきます♪
そうですね!早い時期から入れますが、結構濡れながら遡行した方が面白い沢なので、対策は必須です。
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