立山(編集中)
コースタイム
2日目: 4:57一の越山荘 →5:50室堂
天候 | 1日目 曇り、夜から雨 2日目 風雨(台風) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時台風が接近しており、2日目は早朝に下山した。 一の越から室堂平までには、雪渓を2カ所ほど越えて下らなければならなかった。 早朝はこの雪渓がカチカチに凍っており、ほんの数10mほどの雪渓を超えるにもつるつると滑って慎重な足運びを必要とした。掴まるロープにもあまり頼れなかったので。 |
写真
感想
夏休みを利用して、久々に父と2人での山行。
今回は劔岳を予定していたが、立山方面に変更。
62歳の父、少々足に不安を感じてとのこと。コツコツと日々トレーニングをしているが、それゆえに自分の体の調子をよく把握しているんだな。
日々の積み重ねが自信につながるということもあるが、それによる自己管理が一番のメリットなのかもしれない。
夏山の絶好のシーズン!と思いきや、天気予報では台風接近とのこと。
立山カルデラをぐるりの雄山、大汝山、真砂岳、別山コースを予定したが、スタートも遅かったし、浄土山からゆっくり天候を見つつのスタートで一の越山荘を目指した。
ともあれ初めての立山!曇りの天気でもわくわく。
マイカー規制で、バスに揺られて室堂まで。
パノラマな最前列だっが称名滝を見た後、道中はほとんど爆睡。
気付いたら室堂に到着していた。
ターミナルの駅はクラシカルな雰囲気。
観光客で賑わっており、ちょっとスキー場みたいな感じも。
ゆっくりとカレーと山菜うどんなんぞ食べて、ゆとりのスタートとなった。
一歩外に出ると、ひやっとした空気でガスに覆われ山々は見えないが、美しく広がる室堂平に深呼吸が気持ちいい。
早速スタート地点で冷たい水を汲んで歩き出した。
道もきれいな石畳に整備されており、広がる草原には高山植物があちこちかわいらしく咲いている。
全然疲れていないのに、こんなに癒しの空間に来て、いいのかしら、、とこっそりリゾート気分。温泉もあるし。
分岐から浄土山方面へ登り始めると、雪渓があり、雪解けの沢の音も聞こえる。
常に複数の人とすれ違ったり、追い越し追い越され。
小さい男の子とお母さんの2人組や、高校生くらいの部活っぽい団体など、常に人がいるなんとなくまだ観光地なのどかな雰囲気だった。
浄土山への登りはさわさわとした胸まであるような草の中の道を行く。
途中名前は知らないが、かわいい草花が盛りだくさん。
山頂は慰霊碑や、神社の跡地があり、ひゅーっと風通しのよい場所。
ここから突然人気が少なくなって来た。
やはり曇りのままであるが、幻想的な感じもして歩くのが気持ちよい。
少し歩いて、富山大学立山研究所の付近は建物の工事中。
そこから一の越方面へ。
ゆるゆる下り道。低木と草木の道、ずっと風が通っている。
すると目の前の道を横切る胴長の茶色い生き物が。
ん?あ、オコジョ!!おなかが白いのがちらりと見えた。
しゅたたたーと草陰に消えて、一瞬のこと。初めて会えました、思っていたよりも小さいです。
また会えないかな、ときょろきょろしつつ、だんだん足が軽く感じてきて、自然と私は早足に。
父はゆっくり後から歩いてくる。
しばらくすると、小さく私を呼ぶ声。
戻ってみると、なんと雷鳥が!しかもつがいですごく近くにいる。
人が居ても堂々として逃げない。ゆったりと草などをついばんでいた。
こちらもゆっくり腰を下ろして観察&撮影会。
私たち以外誰も来ない静かで贅沢なひとときである。
名残惜しいが先があるので、おいとまして歩みを進める。
暫く行くとすぐに右手に御山谷が見えてくる。
だんだんガスが晴れて、夏草の緑が谷に広がった奥行きある景色が見えて来た。
左手は室堂平に続く台地と、一段下った雷鳥沢の方が見渡せる。
多分あれは劔?が見えるような・・・、あ、日本海と能登半島まで見えて来た!とそれまでのもやもやが晴れて、夏山の醍醐味をしばし味わう。
室堂平へ降りて行く小学生の団体が見える。「ヤッホー!ヤッホー!!」とにぎやかに。
そうこうしていると一の越山荘まではあっという間に到着してしまった。
山荘にチェックインすると、今夜は個室使用OKとのこと。
やはり台風情報で空いているらしい。
明日のお弁当を夜受け取りで予約する。
6時の夕食まで時間が空いているので、私だけ雄山にピストンすることに。
コースタイム登り1時間、下り40分なので、手ぶらだったらより早いだろう。
もしかしたら明日はもう登れないかもしれないし・・・。
風はあるが晴れてまだ日もあるし、気持ちよいのでカメラだけ持って登り始めた。
山荘目の前の急登、荷物が無いと息が切れることもなく、軽快である。
4時過ぎ、ということで周りは下山客ばかりで、私の後から登る人はいないようだ。
途中で降りてくる小学生男子に、「もうきっと上の神社しまっているよ、これから行くの〜?」と声かけられたり、
下りのご夫婦に「下るんも時間かかるで。ここまで30分以上やから、登りは倍や。難しい思たら、すぐ引き返し。」と非常に親身に心配される。
お礼を言って、登り始めるが、ふと自分の姿を見ると、今回は登山靴でなくただのスニーカーを履き(登山靴を忘れたため、実家で借りた母のもの)、帽子もなし、上着はフリースのみ、という無防備な状態に自分でも少し不安を感じる。
しかし、山頂の社務所の建物はなぜだかとても近くに見えるのだ。
確かに登りは浮き石もある急な岩場だが、あと少しで到達できるなら行ってしまおう、と先を急いだ。
急いだ甲斐あって、30分で山頂到達!
やはり誰もいない。びょおびょおと風の音だけが吹き渡っている。
一番のピークの岩の上に雄山神社があり、柵で囲まれ門は閉まっていた。
岩の間から室堂平を臨み、ぐるりの風景を満喫。
右手には劔岳があるのだが、山頂には左から絶え間なく雲が流れ、留まっている。
しかし、その山肌の険しさは見て取れる。うーん、いつか登ってみたい〜。
この場所を一人占めしているんだ、と興奮している自分に気付く。
続く
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