海ノ溝洞 【全滝フリー】


- GPS
- 06:04
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 743m
- 下り
- 743m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
最近は多くの遡行者がいるためか、本谷よりも岩のぬめりが少なかった。大釜の滝はホールドがしっかりしており見た目より簡単。核心のCS滝の手前は流れが早く、泳いで接近できなかったので、上からロープで引っ張ってもらった。CS部も短いながら、フリーで登るとかなり難しく感じた。
■計画
奥美濃遠征2日目、本命の海ノ溝洞。ゴルジュが続く溪として去年から行きたいと思っていた。
■アプローチ
キャニオニングで訪れる人もいるようなので、帰りは同ルート下降も考え、前日と同じ、板取キャンプ場の対岸からアプローチ。
■遡行
二股からいざ海ノ溝洞へ。
入口の1m、そのすぐ先の2m程度の滝から水流が強く気が抜けない。そしてそこから続く深いゴルジュの造形美。
多少巻けるところもあるが、せっかくここまで来たのだから流心を突破していく。
苦労したのは大釜手前の2mCS。左から簡単に巻けるが、探ったら行けると思ってトライ。が、抜けが悪く何度かやり直してなんとか突破。
その先の大釜5m滝で先行パーティー待ちが発生。ちょうど体が冷えたところだったので日向でゆっくりと休む。
個人的に一番苦労したのがその先、淵の先の1m CS。右からへつるがなかなか取り付けない。普通に遡行していたら諦めるところだが、その先の核心のCS滝で待ちが発生することは明らかだったので、休みを入れて4回ほどトライ。
行けるところまで右壁をへつって、勢いよく左へ。滝の手前は足がつくのでここを踏めれば核心超え。CSの下に巻き込む流れがあるのでそこは要注意。
そして核心の灰色CS滝。
淵は右からへつる。手がかりは少ないが、水中にも多少は持てるところがあったりうっすら踏めるところもあるので水流を受け流しつつCS手前の凹角に入り込む。
凹角からCSまではわずか1mほどだがここの流れが強く、何度か飛び込んだが押し戻された。最終的には凹角のフィンガークラックを使って立ち上がり、スローピーナスタンスに乗ってCSへ張り手を伸ばしてトラバースした。
そこまで行ったらワイドは問題ないだろ、と思ったが抜け悪く、疲れた体には厳しい。いったん降りて休んでから突破。
そしてその先の滝も越え、ゴルジュが終了。すべての滝をフリー、ノープロテクションで登り切ることができた。
■下降
CS滝を過ぎると一気に渓相が落ち着く。少し遡行を続けて右から緩やかな尾根が見えたところでこれを登り林道へと出てこれを下った。
■まとめ
この日も下界は40度近い猛暑だったが、ゴルジュ内の風は気温が低く、陽も当たららず水から上がってもなかなか体は温まらない。しっかり保温していかないと夏でも寒さが堪えそう。
ここに来たのは始めてなので比較はできないが、おそらく水量も落ち着いていて、前日・当日とも数パーティ入っていたので踏まれているところはフリクションが良いなど、遡行しやすい条件が揃っていたと思う。
それでも次々と現れる手強い滝をすべて水線突破するのは奮闘的で登りきった満足度は高く、会心の一本となった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する