銅親水公園〜社山〜阿世潟峠


- GPS
- 10:32
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,208m
- 下り
- 1,207m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 10:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大畑沢無料駐車場:上記駐車場の手前700m位にある。簡易トイレだが駐車場内にあり便利。上記駐車場にも足尾環境学習センターにトイレがあるようだが,少し離れているので不便。 |
写真
感想
先週の赤面山,三本槍岳の山行では結構疲れたので,今回は軽目にしておこうと思い,以前に登った社山を南側の尾根から辿ってみることにする。下りは阿世潟峠から沢沿いの路を降れば,直ぐに林道に出て楽に周れるかと思ったのだが・・。明るくなる頃に登り口に着こうと思い,1時10分に自宅を出る。大畑沢無料駐車場でトイレを済ませ,4時には銅親水公園 駐車場に到着。既に1台の車が居たが,ヤマメ釣りに来た人だった。
ヘッドランプを点けて車道歩きをスタート。20分余りで登山開始地点に到着する。未だ少し薄暗いが,ヘッドランプ無しでも踏み跡がしっかりと見えるので登り始める。40〜50m程登ったところで,下から続いているより明瞭な踏み跡に出合う。そちらのほうが良く使われているようだ。更に少し登ると中倉山の山頂が見えてきた。踏み跡は明瞭で,雨量観測所などの作業路としても結構,使われているのだろう。気温はそれほど高くないと思われるが,歩いていると汗が噴き出してくる。たまにシカの鳴き声がする。1012mにある観測所の脇で一息つく。
この先は下草の丈が高い処が多く,所々で踏み跡が不明瞭になるので,方角を確かめながら,高みを目指して登る。ただ,草露が一杯でズボンはグッショリになってしまうが,天気は良いので上に出ればすぐに乾くだろうと余り気にしない。南西の方角には中倉山から庚申山に延びる尾根が白茶けた斜面を晒している。未だ若いススキの穂が朝陽に煌めいてきれいだった。1182mの三角点を一つの目印に歩いていたのだが,気が付くと尾根の方向が少し北寄りになっており,通り過ぎていたようだ。やがて下草が無くなり,木々の間を縫う路となる。歩き易いし,太陽の日差しを遮ってくれるので有り難い。傾斜が緩くなり,少し広場状になった所で一本立てる。
ここを過ぎると再び笹薮が現れ,踏み跡を度々見失う。少し幅の広い尾根なので方角を間違えないように度々コンパスを見ながら進む。樹が切れた処からは,庚申山,鋸山,皇海山等が間近に見えて嬉しくなる。気分良く歩いている内に1568mのピークに到着する。ここからは社山が手の届く近さだ。腰を下ろして,アンパンや冷やしたミカンなどを食べながら,じっくりと社山や,そこから黒檜岳に続く稜線を眺める。5月に社山から黒檜岳まで縦走したことなどを思い返す。
ピークから一旦,30m程を降る。左側は40~50mはありそうな急傾斜の崩壊地になっている。その脇を通り抜けると再び樹林帯に入る。樹の間からは大平山や黒檜岳も見えて来る。やがて大きな岩がゴロゴロしたところを抜けると,再び笹薮になるが,丈が低いし露もついていないので問題ない。山頂を目指して適当に歩く。樹が途切れると日差しが照り付けて,一層の汗が出てくる。しかし,白根山や錫ヶ岳も見えて景観は最高だ。眺めを楽しみながらゆっくりと登ると,社山から黒檜山へと続くルート上にある小広場に出た。山頂では見られない景色が得られるので,ここで大休止とする。
今まで登ってきた尾根が良く見える。袈裟丸山から皇海山までの連なりや錫ヶ岳,白根山。目を転じれば半月山も見える。未だ登っていない山も多くあるので何時の機会にかと思う。十分に景色を堪能した後,2分足らずで到着する山頂へ。こちらからは北面の山並みが楽しめる。正面に中禅寺湖を挟んで男体山,太郎山。その左には4月に登った山王帽子山や温泉ヶ岳が見える。中禅寺湖には浮雲が映りこんで素晴らしい眺めだった。
後は降るだけ。少し物足りない思いもするが,途中,何度も景色を楽しみながら阿世潟峠へと降る。ここで2パーティーとすれ違ったのが,今回出会った全てだった。天気が良いとは言え,未だ熱暑の平日なのでこんなものか。
峠でおにぎりの腹ごしらえをした後,南側の踏み跡へ入る。入り口にオリエンテーリングのマークが付いていたので,それなりに使われているのかと思ったのだが・・。たまに青いビニールひもが枝にぶら下がっているが,時々,踏み跡が不明瞭になり,少し離れた処から再開している。崩れた処も幾つかあり,予定よりも時間を要して,林道開始点と思われる所まで辿り着き,小休止する。
ここから,昔は確かに幅広の路が続いていたのだろうと思わせる痕跡はあるが,今はかなりの荒れ放題の道。岩屑がゴロゴロしており歩きにくいし,時々,崩れた落ちた処もある。日差しをもろに受けるので帽子を被った。とは言え,道幅が少し広いので油断して歩いていたら,ルートミスをしてしまう。地形図上でヘアピンカーブに出るはずが,中々出会わず,しかも沢状の路を登って行くようになってしまい,GPSに頼る。どうも本来のルートから逸れて300m余り進んだようなので引返す。間違えたと思われる地点まで戻ると,本来は少し右下に下るべきところを直進したようだ。直進した路は幅が広かったし,右下へのルートは一寸目に入り難かったので気付かなかったようだ。
そこから10分ほどで利根倉沢と長手沢の合流点付近に至る。沢には鉄板が敷かれていたので渡ってみるが,続く踏み跡が見当たらない。地形図をジッと睨んで,斜面の上の方を通っているのではないかと推定し,脇の斜面を少し上がって様子を見ようと考えた。下から見ると40〜50°の傾斜で,大したことは無いと思ったのだが,取付いてみると足場が悪く,必死の思いで這いずり上げる。降りるのはもっとリスクがありそうなので。傾斜の緩くなる処までと思い,更に上へと進んでいる内に沢からは30mほども上がってしまう。流石にこのままは進めないので,何とか横移動しながら沢に降るポイントを探す。ザレだらけの処を石をガラガラと落としながら横切り,少し足場がしっかりした処まで来ると,標識のようなものが地面に刺さっていた。そこからは比較的にしっかりした足場の処を沢床まで降りることが出来た。何かの作業路だったのだろう。降り立ったのは,上り始めた処から20mほどしか離れていなかったが,30分ほどが経っていた。そこから上流を眺めると,沢の横手にフラットな路のようなものがあったが,樹木が覆いかぶさっていて歩くことはできそうもなかった。沢の中を石伝いに歩くのが正解だったのだろう。
そこを過ぎると路は比較的よくなり,直ぐに広い河原に着いたので最後の一休みにする。車止めにしたのか,幾つか並んでいる大きな岩の一つに腰を下ろして水分補給する。少し以前から落石の音が時々聞こえていたが,突然に沢を挟んだ対岸を未だ小さな一頭の鹿が駆け抜けていった。
そこからも壊れかけた堰を越えたり,沢を横切ったりと,所々で悪路になるが,もうゴールも近いのでのんびりと歩ける。最後の方になって,やっとコンクリ舗装の道に出たと思ったら,直ぐに,朝に辿った安蘇沢方面への路との分岐に出た。駐車場には車が3台とバイクが1台のみ。時刻もまだ早かったので今後の参考にと,赤倉山への登り口になる中宮祠足尾線(県道250)を少しだけ登った処まで偵察に。紅葉の頃にでも来てみたいものだ。
その後,渋滞に捉まらなそうな時間だったので,温泉にも寄らずに直帰する。奮発して高速もフルに使ったので,いつもは3時間強のところを2時間ちょっとのドライブで18時には帰宅できた。
今回は降りの荒れた林道で思わぬ苦戦をした。一寸なめていたところもあるかもしれないので,反省。体力的には問題なく歩けた。水を3.5ℓと多めに用意したのも良かったのかも。思い返せば,先週は水が不十分で熱中症気味になっていたところもあったかもしれない。今回の登りは藪もありはしたが,気持ちの良い所も多かった。一つ東寄りの尾根も面白そうなので何時かの機会にトライしてみたい。
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