笠取山


- GPS
- 06:20
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 770m
- 下り
- 772m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:21
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料。トレイ有 |
コース状況/ 危険箇所等 |
とてもゆるい山道です。 |
その他周辺情報 | 下山後は「大菩薩の湯」で決まりでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
登山ブーツ
レインウェア上
レインウェア下
トレッキングパンツ
アンダーウェア
ファーストエイド
ガスカートリッジ
バーナー
行動食
スマホ(GPS)
アクションカメラ
ポール
帽子
サコッシュ
モバイルバッテリー
電子タバコ
水
ハイドレーション
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感想
三連休の空模様は「気持ちは晴れ、天気は微妙」。でも我々は行く。どこへ?“未踏・二千メートル前後・抜群の眺望”で検索した結果――笠取山、君に決めた。14日、午前1時。眠気ゼロのいつもの三人で中央道をスイスイ。談合坂SAでお腹の深夜補給して勝沼ICを降りた瞬間に事件発生。「コンビニ…ない?」 まさかの無人地帯。文明を求めて市街地へ逆走ダッシュ、無事に行動食を確保。ありがとうコンビニ、君は現代の山小屋だ。
駐車場へ向かう細道は、もうヒヤヒヤ。対向車が来たら人生の振り返りを始めるレベル。ヘッドライトの白い光だけが心の支え、肝を冷やしながら5時に駐車場着。すでに10台以上。みんな、あの細道を突破してきたの?運転スキルまで山級。トイレは紙アリで比較的キレイ、でも手洗いは雨水式らしくこの日は無反応。きのう雨、降ったよね…?という蛇口への問いかけは空へ消えた。
歩き出して二分で気付く。「この山、やさしい」。傾斜がふわふわ、空気はさらさら。どこかに急登が隠れてるはず…と警戒したまま笠取小屋へ。テント場まであるのか!と驚いて、到着五秒で休憩開始。いや、休むの早い。気合い入れ直して再スタートしても、道は相変わらず“やさしいの極み”。ネットでみた急斜面に到着しても「え、これが急?」とサラッとクリアして、気付けば山頂イン。
そこからの景色で、言葉がいったん終了。富士山が遠くにドン、雲海がふわり、緑が視界を独占。標高の風は心地よく、体感20℃切り。湿気も控えめ。民家も道路も視界に入らない純度100%の自然に、胸の中でスタンディングオベーション。海も好きだけど、いまは完全に“山派”。分かりやすい浮気。(誰に)
下りも“やさしい”が続く。いつもはひざが「はい休憩!」とストライキするのに、今日は沈黙。え、ひざ、元気じゃん?痛くないだけで楽しさは二倍。癒やしの下山。途中、仲間の博識が炸裂。「ここ、多摩川と荒川の“最初の一滴”が生まれる場所だよ。水干(みずひ)」。は?? さっき落ちた雨が地面に染み、ろ過され、小川になって、多摩川を下って東京湾まで約138km――その起点が、いまここ。急に背筋が伸びる。笑いながら歩いてたのに、気付いたら目頭がじんわり。自然ってスケールの出し方が反則。
笠取小屋に戻ると説明看板。昔は焼畑の火事で“ハゲ山”になり、そこから人の手で植え戻していった歴史。作業員の宿泊のために建てられたのが小屋のはじまり。木が無い時代は土砂崩れや水害も多かった――いま風に揺れる若木たちは、誰かがコツコツ積み上げた時間の結晶。さっきまで「ゆるいね〜」と笑ってた足取りに、物語の重みがそっと乗った。帰り道は小川の音がBGM。心まで浄化コース、完了。
※駐車場では携帯の電波はどのキャリアも入りませんでした。StarLinkはOK。
山頂では電波入りました。Yamapの地図は予めダウンロード必須です。
下山後は「大菩薩の湯」で汗と一緒に疲れを流して、サウナまでサクッと満喫。ご飯はもちろん“ほうとう”…のはずが、行った先は行列ギッシリ+本日終了のダブルパンチ。ほうとう難民と化して彷徨い、奇跡的に一台分空いた店へスライディングイン。メニューは潔く一択しかなかった(1,600円)。味は“チェーン店の小作と比べたらイマイチ。でも空腹は最強のスパイス、秒で完食、心は満腹。
さあ帰ろう、勝沼ICから――え、渋滞フルコース?都内まで真っ赤、事故祭り。Googleマップでみるとレッドカーペット状態。泣きながら談合坂SAに避難して、シャインマスカット+みるくのソフトで魂を回復、そしてスタバのコーヒーフラペチーノで脳みそに電源オン。ついでにちょびっと自宅にお土産購入。そこからも渋滞→渋滞→渋滞。到着は20時すぎ、往路3時間・復路5時間。今日のMVPはハンドルを握りしめた私に決定。
結論。笠取山は“ゆるいのに、深く沁みる”。ひざは無傷、心は満タン。「達成感」より「幸福感」。初心者も子どももご年配も、笑って歩いて、気付けばちょっと泣ける。誰かに「絶景で優しい山ある?」と聞かれたら、私は迷わずこう言う。「笠取山、行っとけ。笑って登って、感動して降りてこられるから」。
渋滞なけりゃもっと良かったんだけど。。しかし、ホントにとても良い山でした。
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