記録ID: 874038
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ハイキング
関東
かみつけの里「高崎出土の動物たち」展＋かみつけ塾「古墳時代の水田」
2016年05月16日(月) [日帰り]
hirokok510
コースタイム
10:55高崎駅ー駅で昼食ー11:41高崎駅西口バス停ー12:12かみつけの里―講演会受付ー館内展示見学ー保渡田八幡塚・薬師塚古墳見学・散策ー13:30「古墳時代の水田から分かること」15:10--15:47かみつけの里前バス停ー三ツ寺バス停経由（乗換）−16:40高崎駅
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
写真
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井出町西のバス停下車し、かみつけの里を目指して歩くー中央右が爆裂火口を持つ二ッ岳、その手前左は険しかった相馬岳
榛名山全景ー右の二ッ岳は古墳時代の新しい爆発ですっ飛んだあとカルデラの中にできた溶岩ドームで榛名全体では何度も噴火、隆起などが繰り返された
5/15 12:19
榛名山全景ー右の二ッ岳は古墳時代の新しい爆発ですっ飛んだあとカルデラの中にできた溶岩ドームで榛名全体では何度も噴火、隆起などが繰り返された
榛名山は長い間、噴火を繰り返してきたらしく、この5万年の間だけでも、榛名富士、相馬岳、水沢岳などもすべて火山爆発を起こしている―あるいはその結果できた山だ。
5/15 12:19
榛名山は長い間、噴火を繰り返してきたらしく、この5万年の間だけでも、榛名富士、相馬岳、水沢岳などもすべて火山爆発を起こしている―あるいはその結果できた山だ。
保渡田古墳群の階層モデルー畿内的な階層で関東では当てはまりにくいが、上野は畿内の影響が強いか？
古墳時代-6世紀に爆発し、溶岩ドームを形成した二ッ岳ー噴火火口は二ッ岳の周囲にある（オンマ谷など）が二ッ岳は実は雄岳・雌岳に加えて孫岳もあるそうだ。
5/15 12:41
古墳時代-6世紀に爆発し、溶岩ドームを形成した二ッ岳ー噴火火口は二ッ岳の周囲にある（オンマ谷など）が二ッ岳は実は雄岳・雌岳に加えて孫岳もあるそうだ。
石棺の解説（船形石棺は大王などに次ぐ権力者の埋葬に使われて、全国的にも限られた数らしい
盗掘されて明確ではなくなっているが、船形石棺の中心にこの豪族首長、周辺の石郭に近親者が埋葬されたと推定される
上にあったお堂は出土品の保管所だった―今回は時間がないのが残念
やはり船形石棺―この一族はおそらくヤマト政権と深い関係のあった人々だろうーー上野開発と東国支配の拠点の一つだったのだろうか？
盗掘されていたが、主体部の土の中から出た破片から再現された副葬品の数々
講演の中のスライドーこの豪族の居館（三ツ寺）と水田開発の関係の講義
群馬県は弥生や古墳時代などの水田が最も多く出土している。全国的に水田遺構は残りにくい。水田が継続すれば古い水田は残らないからだ。
5/15 13:39
群馬県は弥生や古墳時代などの水田が最も多く出土している。全国的に水田遺構は残りにくい。水田が継続すれば古い水田は残らないからだ。
6世紀の有馬条理遺跡ー古い水田の上に火山灰や土石流、洪水などによって、パックされないと水田は残りにくい。
通常の遺跡と火山灰の下の遺跡の違いー住居の場合、竪穴住居の盛土が火山灰下だと保存されている
火山灰の分布ーAsは浅間山テフラ、Hrは榛名山ーAs-Aは江戸時代、Bは1108年≪平安時代＝記録あり）、As−Cは4世紀中頃らしい。Hr-FPは6世紀中頃の榛名二ッ岳伊香保テフラで黒井峰遺跡など、Hr−FAは6世紀初頭の二ッ岳・渋川テフラで三ツ寺�軌篝廚覆�
5/15 14:05
火山灰の分布ーAsは浅間山テフラ、Hrは榛名山ーAs-Aは江戸時代、Bは1108年≪平安時代＝記録あり）、As−Cは4世紀中頃らしい。Hr-FPは6世紀中頃の榛名二ッ岳伊香保テフラで黒井峰遺跡など、Hr−FAは6世紀初頭の二ッ岳・渋川テフラで三ツ寺�軌篝廚覆�
6世紀初頭の火山灰は広く薄く、6世紀中頃の火砕流・テフラは分厚く、子持村一帯を襲ったようで、黒井峰でも6世紀中期以降は田畑集落は再建されなかったらしい。
5/15 14:13
6世紀初頭の火山灰は広く薄く、6世紀中頃の火砕流・テフラは分厚く、子持村一帯を襲ったようで、黒井峰でも6世紀中期以降は田畑集落は再建されなかったらしい。
弘仁九年（818年）の地震による地割れ（この時代になると文献に記録があるのだろう）
6世紀初頭の水田跡と田起こしの後――田植え前の初夏か晩春の季節か？
弥生時代の低地の水田―登呂遺跡などは一枚の他の面積が広かったが、次第に傾斜地の開発に入ると小区画水田が増えていったようだー
かみつけの里を出てバス停付近からガスの中の西上州の山々を見る
バスを乗り継いで高崎駅に戻ると上野三碑のレプリカが置いてあったー山上碑ー日本最古の石碑（681年）
金井沢碑（726年）−高崎の三家（みやけ）氏を名乗る豪族の先祖供養と一族繁栄を祈る石碑
撮影機器：
感想
久しぶりにかみつけの里に向かう。今日は「古墳時代の水田」の講演会（かみつけ塾）があるーー弥生、古墳、平安ーー水田は次第に、かつ連綿と作られたが、その遺構を見ることは難しいーー当初は、登呂遺跡、板付遺跡など、北九州や東海の弥生時代の水田の一部が見つかっていたが、継続的に利用される水田は古いものは残らない。群馬県に多く遺跡が出るのは火山噴火によるテフラ（火山灰など）や泥流、土石流、洪水などで埋まってパックされたもので、群馬はそれが多い。講演では群馬県で多く水田が発見されるのか、とりわけ古墳時代―三ツ寺遺跡（5~6世紀初め）の豪族居館前後の水田遺構に関する話で、理解しやすい話だった。講演の前に展示を見る。高崎出土の動物展で馬、鳥、イノシシの埴輪や骨、土製品などが見られた。轡についていた馬の顎の骨など、どうやって残ったのか不思議だ。常設展も少し見てから外に出て、保渡田八幡塚古墳の墳頂に登り、榛名山や妙義山方面を見るがあまり遠くはガスで見えない。薬師塚古墳と思われる樹林の高まりが見えたので、まだ行ったことのない薬師塚古墳まで散策ーーお寺の裏に回って裏山に登ってみる。何も看板はないが寺のお堂のようなところに降りると船形石棺が置いてあった。やはりここだったのかーー。石棺を見学し、石段を下ると薬師塚古墳の看板があった。
講演が終わり、帰りのバス停から妙義山の峰々をガスの中から垣間見て、よく見ると西上州の山の一部も見えているようだ。今回は途中の三ツ寺バス停で下車して、高崎行きバスに乗り換えて高崎に出て帰宅の途に就いた。
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