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Yamareco

記録ID: 8764693
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

梵字飯場跡駐車場〜女峰山〜帝釈山〜小真名子山〜大真名子山

2025年10月02日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:56
距離
21.3km
登り
1,805m
下り
1,803m

コースタイム

日帰り
山行
9:51
休憩
2:04
合計
11:55
距離 21.3km 登り 1,804m 下り 1,802m
5:18
5:19
30
5:49
5:57
54
6:51
12
7:03
7:14
2
荒沢 河原
7:16
7:17
61
荒沢分岐点
8:18
4
沢を通過
8:22
16
8:38
8:52
40
9:32
9:59
20
10:19
14
10:33
10:45
40
11:25
11:30
44
12:14
12:22
23
12:45
12:53
53
13:46
14:03
76
15:19
15:31
30
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
梵字飯場跡駐車場:この日は,出発時も帰着時も他の車を見なかった。
志津乗越に到着。すっかり明るくなっていた。
2025年10月02日 05:49撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 5:49
志津乗越に到着。すっかり明るくなっていた。
女峰山が待っている。
2025年10月02日 06:32撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 6:32
女峰山が待っている。
男体山も顔を出していた。
2025年10月02日 06:49撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 6:49
男体山も顔を出していた。
馬立からの降り道。良く踏まれた路だが笹の露で濡れた。
2025年10月02日 06:52撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 6:52
馬立からの降り道。良く踏まれた路だが笹の露で濡れた。
荒沢には大岩がゴロゴロで,休むのに丁度良かった。
2025年10月02日 07:01撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 7:01
荒沢には大岩がゴロゴロで,休むのに丁度良かった。
直ぐに分岐地点。
2025年10月02日 07:16撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 7:16
直ぐに分岐地点。
木立の中の路を進む。
2025年10月02日 07:27撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 7:27
木立の中の路を進む。
たまに葉が色付いていた。
2025年10月02日 08:01撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:01
たまに葉が色付いていた。
荒れた沢を横切る。
2025年10月02日 08:16撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 8:16
荒れた沢を横切る。
今にも転がり落ちてきそうな岩が一杯。
2025年10月02日 08:19撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 8:19
今にも転がり落ちてきそうな岩が一杯。
小屋に一番近い水場。
2025年10月02日 08:22撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:22
小屋に一番近い水場。
頂が近くに見える。
2025年10月02日 08:32撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:32
頂が近くに見える。
男体山,大真名子山,小真名子山が連なっている。
2025年10月02日 08:36撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:36
男体山,大真名子山,小真名子山が連なっている。
大真名子山と小真名子山の間から五色山。左側は錫ヶ岳。
2025年10月02日 08:33撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:33
大真名子山と小真名子山の間から五色山。左側は錫ヶ岳。
唐沢避難小屋に到着。
2025年10月02日 08:38撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:38
唐沢避難小屋に到着。
小屋の中は広くてきれいだった。
2025年10月02日 08:40撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 8:40
小屋の中は広くてきれいだった。
ガレ場の登り。ガスが出ていると難儀しそう。
2025年10月02日 09:04撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 9:04
ガレ場の登り。ガスが出ていると難儀しそう。
石楠花を縫って歩く。
2025年10月02日 09:28撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 9:28
石楠花を縫って歩く。
山頂からの眺め。雲が吹き払われて,帝釈山から小真名子山への稜線が良く見える。白根山の辺りは未だ雲の中。
2025年10月02日 09:49撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 9:49
山頂からの眺め。雲が吹き払われて,帝釈山から小真名子山への稜線が良く見える。白根山の辺りは未だ雲の中。
男体山,大真名子山,小真名子山が良く見える。
2025年10月02日 09:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 9:50
男体山,大真名子山,小真名子山が良く見える。
独標から赤薙山にかけての稜線。高原山辺りも見える。手前の水面は栗山ダムらしい。
2025年10月02日 09:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 9:52
独標から赤薙山にかけての稜線。高原山辺りも見える。手前の水面は栗山ダムらしい。
北面を望むが,雲で今一つ。田代山が見えているのかな?
2025年10月02日 09:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 9:52
北面を望むが,雲で今一つ。田代山が見えているのかな?
帝釈山への稜線。出だしが急なガレで緊張する。
2025年10月02日 09:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 9:52
帝釈山への稜線。出だしが急なガレで緊張する。
女峰山から降って来た路を振り返る。
2025年10月02日 10:02撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:02
女峰山から降って来た路を振り返る。
行く手に見える専女岳。
2025年10月02日 10:05撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:05
行く手に見える専女岳。
雲が更に薄れてきた。奥の方に皇海山から宿坊堂山,錫ヶ岳が見える。
2025年10月02日 10:11撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:11
雲が更に薄れてきた。奥の方に皇海山から宿坊堂山,錫ヶ岳が見える。
皇海山から宿坊堂山の辺りをクローズアップ。
2025年10月02日 10:12撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:12
皇海山から宿坊堂山の辺りをクローズアップ。
帝釈山の向こうには,五色山,白檜岳,錫ヶ岳が見える。白根山の頂は雲の中。
2025年10月02日 10:11撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:11
帝釈山の向こうには,五色山,白檜岳,錫ヶ岳が見える。白根山の頂は雲の中。
専女岳の山頂手前にある鎖場。
2025年10月02日 10:18撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:18
専女岳の山頂手前にある鎖場。
専女岳からの女峰山。
2025年10月02日 10:19撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:19
専女岳からの女峰山。
女峰山を振り返る。
2025年10月02日 10:28撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 10:28
女峰山を振り返る。
北東方向(中央奥)に高原山(釈迦ヶ岳)の辺りが見えた。
2025年10月02日 10:33撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:33
北東方向(中央奥)に高原山(釈迦ヶ岳)の辺りが見えた。
帝釈山に到着。
2025年10月02日 10:34撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:34
帝釈山に到着。
これから向かう小真名子山の向こうに太郎山がデンと構える。さらに奥には山頂が雲に隠れた白根山。
2025年10月02日 10:35撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:35
これから向かう小真名子山の向こうに太郎山がデンと構える。さらに奥には山頂が雲に隠れた白根山。
わずかばかりの紅葉。
2025年10月02日 10:55撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 10:55
わずかばかりの紅葉。
峠から見上げる小真名子山。
2025年10月02日 11:35撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 11:35
峠から見上げる小真名子山。
イタドリかな?
2025年10月02日 11:38撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 11:38
イタドリかな?
ガレ場の上部から帝釈山,女峰山を振り返る。
2025年10月02日 11:53撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 11:53
ガレ場の上部から帝釈山,女峰山を振り返る。
更に少し登ったところから。北側斜面が少しだけ色付いている。
2025年10月02日 12:06撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 12:06
更に少し登ったところから。北側斜面が少しだけ色付いている。
電波反射鏡の辺りから眺めた女峰山方面。
2025年10月02日 12:15撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 12:15
電波反射鏡の辺りから眺めた女峰山方面。
太郎山の上部が近い。
2025年10月02日 12:16撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 12:16
太郎山の上部が近い。
太郎山をクローズアップ。
2025年10月02日 12:16撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 12:16
太郎山をクローズアップ。
太郎山の右側奥の方に,雲で覆われた燧ヶ岳がある。その左手前には去年登った鬼怒沼山が見えた。
2025年10月02日 12:16撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 12:16
太郎山の右側奥の方に,雲で覆われた燧ヶ岳がある。その左手前には去年登った鬼怒沼山が見えた。
山名標のあった処から見る帝釈山,女峰山。
2025年10月02日 12:20撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 12:20
山名標のあった処から見る帝釈山,女峰山。
これから向かう大真名子山と,その向こうには男体山。
2025年10月02日 12:22撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 12:22
これから向かう大真名子山と,その向こうには男体山。
一旦,鷹ノ巣に降る。倒木に腰掛けて一休み。
2025年10月02日 12:45撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 12:45
一旦,鷹ノ巣に降る。倒木に腰掛けて一休み。
路はしっかりしている。
2025年10月02日 13:24撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 13:24
路はしっかりしている。
大真名子山が近づいてくる。
2025年10月02日 13:32撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 13:32
大真名子山が近づいてくる。
崩れが大きく,路を少し引返して巻き路を行く。
2025年10月02日 13:33撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 13:33
崩れが大きく,路を少し引返して巻き路を行く。
大真名子山の山頂に建つ祠。白根山の方角から雲が湧きだしてきた。
2025年10月02日 13:53撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
10/2 13:53
大真名子山の山頂に建つ祠。白根山の方角から雲が湧きだしてきた。
女峰山の辺りに少し雲が出てきた。
2025年10月02日 13:59撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 13:59
女峰山の辺りに少し雲が出てきた。
何時の間にか白根山が顔を出していた。温泉ヶ岳と金精山の間には笠ヶ岳,温泉ヶ岳の右奥には至仏山がボンヤリと見えた。
2025年10月02日 14:08撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 14:08
何時の間にか白根山が顔を出していた。温泉ヶ岳と金精山の間には笠ヶ岳,温泉ヶ岳の右奥には至仏山がボンヤリと見えた。
これから降る稜線も少し色付いている。
2025年10月02日 14:09撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 14:09
これから降る稜線も少し色付いている。
クサリと梯子が続く辺りは「千鳥返し」と呼ばれているようだ。
2025年10月02日 14:13撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 14:13
クサリと梯子が続く辺りは「千鳥返し」と呼ばれているようだ。
戦場ヶ原に陽が差している。
2025年10月02日 14:15撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 14:15
戦場ヶ原に陽が差している。
志津乗越に帰り着いた。
2025年10月02日 15:19撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 15:19
志津乗越に帰り着いた。
太郎山。もう一度,登ってみたい。
2025年10月02日 16:04撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 16:04
太郎山。もう一度,登ってみたい。
大真名子山を振り返る。
2025年10月02日 16:05撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
10/2 16:05
大真名子山を振り返る。
駐車場は自車のみ。
2025年10月02日 16:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
10/2 16:37
駐車場は自車のみ。

感想

2019年に霧降高原からピストンで山頂を踏んだが,霧で何も見えなかった女峰山。ずっと再トライを考えていたが,できるだけ周回ルートにしたいと今回の計画を立てた。長丁場になりそうなので,1時に自宅を出発し,4時10分過ぎには駐車場に着く。途中,三本松でトイレを利用した時には十数台の車が停まっていたが,梵字の駐車場に他車はいない。気温は8℃だが,風はなく寒くは感じない。今日もオリオン座が輝いていた。
未だ真っ暗闇の中,ヘッドライトを点けて歩き出す。5時を少し過ぎると薄明るくなってくる。舗装された路を快調に歩き,志津乗越で一休み。体も温まったので,雨具の上,帽子を外し,ヘッドライトもザックの中に。ここからは緩やかな砂利道を馬立まで辿るが,樹木の切れ間から女峰山や男体山が垣間見えた。空は青く,雲は減りつつあるようで,山頂からの眺めが楽しみだ。
馬立からは良く踏まれた路を急降下して荒沢に降り立つ。両側の笹が路に被さっているので裾が少し濡れた。荒沢の水は涸れており,大岩がゴロゴロしていたので,適当なのに腰掛けておにぎりをほうばる。河原から直ぐに裏見ノ滝方面からの路と合流し,木立の中の路を登る。所々で草が被さっているので,オンボロ靴の中まで水が滲みてしまった。冷たいのを我慢しつつ,新調しないと駄目だなと思う。ルートは明瞭なので余り地図を見ることも無く気楽に進む。極たまに赤くなった葉があるが,この辺りでは未だ先のようだ。1時間ほどで荒れた沢を横切る。上部から大きな石がゴロゴロと落ちてきた感じで,雨が降るとおっかなそう。そこから数分で水場を通過するが,持ってきた分で間に合いそうだったので,汲みはしなかった。少し登ると,女峰山の山頂が間近に見え,男体山,大真名子山なども綺麗に見えた。ただ,上空に少し雲が増えてきたようなので,遅れると眺めを楽しめなくなるかもとの危惧を抱く。
唐沢避難小屋は2階建ての立派な建物で,内部も綺麗に整頓されていた。トイレは無いようだが,一度,泊って御来光を見るのも良いなと思った。小屋内の寒暖計は7℃と,歩くには丁度良いころ合いを示していたが,小屋の外に吹く風は少し肌寒かった。
樹林を過ぎるとガレ場が待っていた。不安定に重なっている大小の石を崩さないように,黄色ペンキの丸印を目印にしながら登る。ガスが出て目印が見えない時には,かなり迷いそうな処だなと思った。やがて再び樹林帯に入り,シャクナゲの中の路を少し進むと小さな祠が現れ,その少し先が山頂だった。しかし,危惧したようにガスに包まれてしまい,周囲がほとんど見えない。仕方なく,腰を下ろして休憩する。幸い風が殆ど無かったので寒さは感じない。しかも10分ほど過ぎると次第に雲が薄れ始め,期待して待っていると,やがて近傍の山並みが見渡せるようになった。白根山の頂は未だ雲の中だが,今年,訪ねた錫ヶ岳や白檜岳,金精山なども見えて最高だ。更に晴れそうな気配はあったが,未だ先を予定していたので,歩を進めることにする。
女峰山からの降り始めは急峻なザレで,スリップしないように一歩ずつゆっくりと降った。進むにつれて周りの山並みの見え方が変わるのが面白い。尾瀬の方も少し見えたが,那須方面は残念ながら未だ白いままだった。5m程の鎖のある岩場を越えると,専女岳の山頂だった。ここからは女峰山の山頂南側の急斜面が良く見えた。更に余り起伏のない稜線を辿ると,帝釈山までは直ぐだった。ここからは太郎山が良く見えた。数十年前に子連れで登ったはずだが,あまり記憶に残っていない。もう一度登ってみたいなと思わせる山容だった。その他にも温泉ヶ岳から根名草山に続く稜線などにも気を惹かれた。
樹林の中の路を富士見峠まで降ると,一人の女性登山者がいた。この日は,女峰山の下りですれ違った男性と併せて,この二人しか出会わなかった。平日とはいえ,好天の日にしては少ない気がした。余り人気が無いのかな? ここから先は,2年前の夏に逆向きに歩いているので少し気が楽だ。ざれた路で石を落とさないように慎重に登り,40分余りで小真名子山に辿り着く。反射板のある辺りからは,女峰山や太郎山の眺めが素晴らしい。少し先の山名標と三角点の辺りは,樹木が邪魔で眺望が限られている。
急坂を降り,鷹ノ巣に着くと,誂え向きの倒木があったので腰を下ろし,アンパンを齧ってエネルギー補給する。ここから大真名子山までも特に問題のない路が続いたが,山頂近くの大崩れしている処で,今にも崩れそうな砂地を通っている。流石にヤバそうなので,少し戻ってみると10m程手前に,上の方に逃げる巻き路がついていた。そこから10分ほどで到着した山頂には,祠と銅像が建っている。いつの間にか再び雲量が増えてきていた。天気が崩れるかもと少し心配になる。流石に少しばかり足も疲れてきた。しかし,林道まで出てしまえば問題ないだろうと焦らないようにする。
志津乗越に向かって降り始めたころから雲が薄れ始め,戦場ヶ原などが良く見えるようになった。本当に目まぐるしく雲が出たり消えたりする。幾つかの梯子と鎖が続く千鳥返しを慎重に降り,更に樹林帯を過ぎて傾斜が緩くなった頃に笹原の中の路になる。2年前は,ここでびしょ濡れになったが,今日は綺麗に刈り払われていて何の問題もなかった。
乗越から駐車場まで,誰も居ない舗装路を秋の虫たちの声を聴きながら淡々と歩く。途中で太郎山が見え,必ず近い内に登ろうと改めて思った。
今回はいささか疲れていたので,温泉には寄らず,日光口PAで蕎麦を食べた後,車中で1時間ほどの仮眠をとった。その後,2時間強のドライブで21時半過ぎに無事帰宅した。
天気にも恵まれて十分に景観を楽しみ,体力的にもほぼ全量を出し切った感じだが,今一つの満足感が無いのは,ルートが良く整備されていたからだろうか? やはり踏み跡が薄く,ひと気のないルートの方が緊張感が増して面白いのは確かだ。来週あたりは紅葉も始まるだろうし,何処に行こうかな?

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