酷寒の御前山(栃寄ノ滝から天狗滝へ)


- GPS
- 06:45
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,347m
- 下り
- 1,433m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
払沢の滝から先で帰路使えそうな時間帯の上りバスは3時台の1本のみ |
コース状況/ 危険箇所等 |
栃寄ノ滝を過ぎた後、カラマツの広場まで「体験の道」や巻き道が正規の登山道に絡んでわずらわしい。指導標に注意。 つづら岩から天狗滝へのルートは非常に急勾配。危険ではないが、登りは相当厳しい。 |
写真
感想
予報で知ってはいたが、とにかく寒い! 駅に着く6:00ごろにはハラハラと雪まで降ってきた。武蔵野線を震えながらすごし、青梅線もせっかくの半自動ドアを青梅まで扱わないので、すこぶる寒い思いをした。寒さで我慢の限界に達して奥多摩駅のトイレに駆け込み、さらに発車間際のバスに駆け込んだ。
境橋で下りたのは5人。橋の手前から急坂の車道を詰めると、ヤマメの養殖池が見えた先で登山道へ。谷あいを進む道は栃寄ノ滝へと向かう。今日は滝の結氷を期待してこの滝から御前山、大岳山を経てつづら岩下の天狗滝へ至る滝見山行を計画した。決然と歩くベテラン2人の後をつけたら道を間違え、5分ほどロスして改めて岩だらけの河原を詰めると、あっけなく滝が見えた。滝つぼまで踏み跡がある。残念ながら全面結氷にはほど遠く、流路の一部に氷が張っているだけだった。
滝を見終わると林道に合流。トイレのある休憩スペースを横目に林道を進み、「登山道」の標識を見て左の浅い谷を渡った。道は急斜面をジグザグに直登し始める。この先、「体験の道」や巻道が時々交差するのでわずらわしいが、要は指導標通りに進めばよい。疲れてきたころ、やっとカラマツの広場に到着し、傾斜が緩んで尾根歩き風になった。北が開けた湧水の広場で一服。北の尾根が見渡せた。
やがて左に大岳山を望んで回り込めば避難小屋。抜きつ抜かれつで来たくだんのベテラン2人組が早速上がりこんだ。こちらは荷物をデポして空身で山頂へ。10分足らずで着いたが、非常に寒い。北西の鷹巣山あたりに白いカーテンを伴った雲、つまり雪雲が見える。早々に立ち去り、避難小屋に戻って昼食とした。日当たりが良く、そこで3人が湯を沸かしたりしたのに、室内気温は0度だった。外はさらに寒く、日差しも雲に隠れがちになってきた。
改めて計算すると、今日の行程は帰りのバスに縛られて結構タイトであることに気づく。寒さでじっとしていられないこともあって、昼を食べたらすぐに出発した。一気に下り、標高1000m弱の大ダワへ。マウンテンバイクで登ってくる人とすれ違ったが、空は曇り、冷たい風とともに粉雪が飛んできている。だんだん雪雲が東へ張り出しているようで、この先とても自転車どころではなかろう。
アスファルトの林道と交差する大ダワを過ぎ、鋸山は巻道に入って通過。少し登ると、ミズナラ林の中の歩きやすい道になった。風花が飛び交い、振り返る御前山とその向こうは寒々としている。一方で南に見える大山以下の丹沢は晴れているらしく、明るそうだ。富士山は残念ながら裾野のあたりしか見えない。
先を急ぐので大岳山は巻道でパスすることにしたが、分岐に至ると、大岳山荘からつづら岩方向に向かう道が通行止めになっているとのお知らせ板が下がっていた。これではどのみち元来た道を戻らないと山頂は踏めない。今回は大岳山にはご縁がなかったということで、つづら岩方面を目指した。結構ハードな尾根で、歩きにくい岩場もある。
白倉集落への分岐を過ぎ、眺望が良いベンチで丹沢の写真を収めてから富士見台。雪雲はこの近くまで追ってきているようで、一陣の風と共にザッと雪が舞った。しかし、雪はこれが最後で、ほどなく見覚えのあるつづら岩に到着した。
この先、指導標には綾滝まで0.6キロなどと出ているが、この下山路は物凄い急勾配。植林帯に至ってやや傾斜が緩くなるまで、優に15分かけて慎重に下った。喉が渇いたので肩から提げた水筒用ペットボトルの水を飲もうとすると、勝手に中で凍ったらしく、飲み口にぎっしり氷が詰まっている。寒いわけである。
ようやく水の音がして綾滝。繊細な流れだが、やはり南斜面は暖かいのか、全く結氷していない。続く豪快な天狗滝、天狗小滝も、どちらも凍結の気配はなかった。登山口で、こちらは凍るように冷えた残りのお握り1個を食べ、バス道路へ向かった。
今日もバスを途中下車して瀬音の湯に寄るつもりだ。払沢の滝入口バス停でどっと乗ってきて焦ったが、なんとか十里木で下車し、温まるアルカリ泉で体をほぐした。
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