釜ノ沢東俣
天候 | 10日晴れ 11日くもり 時々 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
またまたやってしまった、、
新人さんを危険な目に合わせてしまった。
自分の中のここは危ないだろう。と感じる部分がズレていた。
もう少しルートや沢慣れしてない人に対してアンテナを張って歩かないと駄目だった。
一歩間違えてれば死んでいたかも知れない。
新人さんと行く場合、もう少し相手のことを知らないと駄目だと思った。ヤマレコの記録と少しの周りの人に聞いただけだった。
あまり相手の技量が分からない場合、過剰でも安全に歩くべきだった。反省。
2週間前に雨で撤退した釜の沢にリベンジ.
前日までの天気予報は微妙だったが,雨が降ることはなく2日間とも好天であった.
1日目,前回撤退時に流された鶏冠谷出会いも今日は穏やか.
山の神までのアプローチの途中,ルートが2つ(沢のすぐ脇を通るルートともう少し上の方を巻くルート)あって前回は巻きの方を歩いてしまいアップダウンが多かったが今回は慎重に進んで沢沿いのルートを確保.前回より短く感じた.
前回,撤退した地点,乙女の滝を過ぎ,東のナメ滝,西のナメ滝を楽しむ.CL曰く,以前東のナメ滝に来た時より,今回は水量が多いとのこと.途中,釜があるところはザックを下して泳ぐ.泳ぐとそれなりに寒いが,流れるプールは楽しいし,ナメ滝の脇で甲羅干しをするのがこの上なく気持ちいのだ.
途中,泳いで渡るかへつるか,というところを泳いで渡ったのだが,どうやら私にはospray ariel は背が高すぎるようで,上を向こうとするとヘルメットがザックのフレーム上部に干渉してしまいかなり動きを制限されることが分かった.次回ザックを買うときはこの辺も考慮したいところ.
魚止めの滝,千畳のナメ,と軽快に進み両門の滝でひと泳ぎし甲羅干し.
しかしここでアクシデント.両門の滝東側,左岸を巻くのだが,滝の落ち口(?)付近のヌメヌメで一歩踏み出そうとした瞬間,軸足も滑って滑落(ここまで記憶アリ).
滑ってる間はなんとなく視界が開けていたことは覚えているがそんなもん.
滝つぼに足からドボンして頭まで入水したあたりで記憶再開.
普通に泳いで岸へ.片手を挙げてとりあえずI'm OKを主張.
両門の滝を鑑賞していた人が寄ってきて,声をかけてくれ,同行者にも無事を伝えてくれた.
見ていた人の証言と怪我の状態から察するに,滝の方へ滑りそのままウォータースライダーだったようだ.滑落前,壁に正対していたのだが,うまいこと早い段階で体を反転,背中側で滑って行った模様.左半身背中側が滝に面していたようで怪我は左に集中.左腕を挙上した状態で落ちていったようである.
怪我の状態は左のお尻と左腕の肘の内側に打撲,左手首のすぐ下内側に部分的にえぐれた擦過傷,左手親指の先に小さな切り傷,中指薬指が曲げると痛い.握力がない.記憶にある限り頭部に打撲なし.
落ちた後,ZENさんとmacorinさんがすぐに降りてきてくれて手当をしてもらう.その間に残りの二人にはフィックスを張ってもらいタイブロックで同じところを上った.
その後は下山までZENさんの前を歩くことに.初対面ながら,さすがの落ち着きと程よいフォローで安心して歩くことができた.
そして薬研の滝,つづく斜滝を巻いてところでアクシデントその2が発生
突然,腕に電流のような痛みが走り,パニックに.ハエより一回り大きいかと思われる黒い虫が腕に数匹.
腕を伝って首の方へ虫が移動しているのを見て恐怖に駆られ「痛い痛い!やめて!」と叫びながらザックをおろし,長そでを脱ごうとすると,後ろのZENさん,前のmacorinさんに「とにかくここを離れるのが先」と誘導され,離脱.
あとはmcorinさんが書いている通り.腕を3か所刺された.
わたしには虫が噛んでいるように見えたけど,もしかしたらハチ系で刺していたのかも.わからない.パニックだったし.
でもブヨではないと思うのだ.体の大きさからして.クロスズメバチなのだろうか.
翌日,朝はいつも通り,寝起きの気だるさ.歩いているうちに調子は良くなるだろうと思っていたが,まるで上がらず.前を行く3人からは遅れてばかり.結局途中で荷物を持ってもらった.それでもスピードは上がらず.
歩き始めて血流が良くなったからか右手首の腫れが酷くなり手首の自由が利かず,熱を持つ.かゆい.右腕上腕がだるい.沢水で冷やしながら登る.
木賊沢との出合いを渡るところでヌメヌメに遭遇,動けなくなり,CLに助けてもらう.昨日の今日では流石に無理はしない.
どうにかこうにか甲武信小屋へ.この時点で足が完全に小鹿ちゃん.素敵なテラスでひとやすみ.小屋の方に保冷剤を頂く.腫れた手首にタオルで巻いて,冷やす.ありがたい.
ここからずっと下り.これまで,いくら滑ってしまうことを警戒して慎重になっていても,下りで前の人に大きく離され全くついていけない,すぐに休みたくなる,なんてことはあまりなかったように思う.しかし今回は,腕がだるい,熱い,どんどん腫れが酷くなっているように見える,下り初めの時点ですでに膝に力が入りにくい等々.ツライ下山となってしまった.
山に行ってこんなに疲れたことはなかった.
原因は滑落か,虫か.
たぶん両方.
わたしとしては,落ちたけども原因ははっきりしているし,大きなけがもなかったこともあり,自覚できるレベルで精神的には大きなダメージはなかったかな,と.確かに慎重に行動しよう,という意識はついたが(そうでなきゃ困る)
打撲で体に力が入らなかったり,かばったりで疲れやすくなる素地はできていたことだろう.
そして虫である.刺されたときにパニックになってしまったこと,大きな声を出したこと.教科書にダメな例として挙げられているような行動をとってしまった.その後も原因がわからない,対処方法がわからない,症状がひどくなる.精神的にきていたと思う
身体的にも,もしあの虫の毒で体全体がダルくなるようだったのなら,2日目の疲れに説明が付くのだが...謎である.
一応,蜂毒検査には行こうと思う.
本当に無事に帰ってこれてよかった.
いつかまた行くことがあるだろうか.
長々と書いたが,戒めとしても,これくらいはね.
一緒に行ってくれた人たちには感謝である.
9 月最終週に東俣に入ったひとが同じような場所でハチに刺されていました。
写真でクロスズメバチであることを確認。
皆さんもハチの可能性が高そうです。いまさら言っても意味がないかもしれませんが。
今年の秋はハチ情報がおおいです。
コメントありがとうございます
わたしも ハチの抗体検査行っておこうっと。
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