瀬淵山・高指山・ゴウド山・(甲東)不老山
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- GPS
- 04:10
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 925m
- 下り
- 924m
コースタイム
瀬淵山 09:45-09:55
和見峠 10:10
高指山 10:50-11:00
ゴウド山 11:15-11:20
高指山 11:35-11:45
(甲東)不老山 11:55-12:05
不老下バス停 12:40-12:45
大野貯水池バス停 13:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
上野原駅 08:42-(富士急バス)-09:04 瀬淵入口バス停 (帰り) 大野貯水池バス停 13:43-(富士急バス)-13:48 四方津駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最初の、瀬淵入口バス停→瀬淵山→和見峠までは、「山と高原地図」では登山道の記載がなく、地形図にも道が書かれていません。このためこの区間は松浦隆康著「バリエーションルートを楽しむ」(以下「松浦本」)を参考にして歩いています。 この時期でも概ね踏み跡は明瞭でしたが、ややヤブっぽく、瀬淵山に登り詰める手前では道を見失って頂上まで適当に登ったりしています。 和見峠から先は、ゴウド山へ寄り道する際に僅かに登山道を外れたのを除けば、すべて一般ルートで問題なく歩けました。 一般的なコースタイムで歩いた場合には、不老下バス停 14:18 発の本町三丁目行きのバス(上野原駅へは終点で乗り換えになりますが)が丁度良いタイミングになるのではないかと思われます。 でも予想通りにかなり早く歩けてしまったため、さらに足を伸ばして大野貯水池からのバスを捕まえています。 |
写真
感想
今回の行先は、上野原市街の北西に位置する不老山を中心とした、低山ばかり4座です。この不老山は丹沢の不老山と区別して「甲東不老山」と呼ばれています。
そして、近隣にある旧甲東村の山を3つ合わせた「甲東三山」という呼称もあるらしいのですが、しかしその顔ぶれがどうもハッキリしません。
ネットで調べた限りでは、《不老山・高指山・瀬淵山》の3山とする記事が大勢を占めましたが、「松浦本」では、瀬淵山の代わりにゴウド山が入った《不老山・高指山・ゴウド山》の3山としています(ネットでも少数ながらこの組み合わせの記事も見つかります)。
そこで、どちらが正しい甲東三山でも良いように、これら4つの山を全て巡ることにしてしまったのが今回のルートなのでした。
上野原駅から不老下行きのバスに乗ると、この日は予想外に多い15人前後の乗客がありました。8人ほどのハイカーのグループがいたほか、地元の人の利用も少なくないようです。でもさすがに、瀬淵入口バス停で降りたのは私だけでした。
瀬淵入口バス停の隣には、「瀬淵・瀬淵山入口→」という道標が立っていて、それに従って簡易舗装の車道を登っていきます。しっかりした道標を見て安心して歩き始めたのでしたが、期待に反して道標はこれが最初で最後。この先はもう道案内の類を一切見ることはありませんでした。
集落の奥で道路が途切れる所では、「松浦本」の通りに道が3つに分かれていたので、本の説明に従って真ん中の道を行きます。すると民家裏手の敷地内を進むような道となりますが、その先にも細い道が続いていて、水道施設の横を抜けると、そこから山道が始まりました。
あまり明瞭な道ではない上に、少々草木がうるさくて進みづらい箇所もあって、この道は芽吹きの前に訪れるべきだったようです。それでも「標高490mで尾根に出て西へ向かい」という所までは、「松浦本」の通りに歩けていた模様でした。
ところがその後、「右に踏み跡を分けて尾根伝いに行く」とあるのに対して、その右の踏み跡のほうを進んでしまったようです。後で思い返せば、その分岐点に心当たりはあるのですが、尾根方向に続くのは道と言える体裁のものではなく、道の続きは明らかに右方向に思われたのです。
しかしその右の道は、その後いくらも登らないうちに、ほぼ水平にトラバースするようになり、北側の斜面に回り込んだ先では勾配を下りに変えていました。
そこで、トラバース最中の最高点のあたりから、適当に斜面に取り付いて登っていきます。少し登れば道形のようなものが出てきたので、それをしばらく追っていくと、前方に建物がひょっこり見えてきて、そこが頂上でした。
瀬淵山の頂上には靖國ノ宮と忠魂碑があって、どちらも立派なものでした。また南面からは、良く踏まれた明瞭な道が上がってきています。南西側の山麓にある桑久保集落からも道があるはずなので、その道だったのでしょうか。
瀬淵山からは、「松浦本」にも出てくる西への道を下ります。やがて北へと向きを変えて下った先で鞍部に出ると、明瞭な道は左へ曲がっていました。
ここで「松浦本」では正面の尾根に取り付いていて、その方向には細い踏み跡とともに赤テープも見られたので、本の通りにその踏み跡を追っていきます。ヤブも倒木もなく、踏み跡も終始明瞭で歩きやすい尾根を進んでいくと、ほどなく和見峠を通る赤実線ルートに合わさりました。
高指山への分岐点を僅かに通過した先に出ているので、直進してしまわずに少し戻るように左へ進むと、そこに和見峠の分岐標識が立っていました。
和見峠から高指山への指示標に従って尾根に取り付けば、今日はここから先は一般ルートなので、もう何も心配がなくなります。
しばらくの間は、植林地内の単調なジグザグ登りが長く続いて、ひたすら退屈な時間でしたが、ようやく尾根に出れば、そこから上は待望の自然林。淡い緑が日差しを受けて輝き、ため息が出るほどの美しさでした。
高指山の頂上は樹林に囲まれて展望はありません。ベンチが2脚あったので、その片方に腰掛けて休憩していきます。
高指山からは、権現山への道に入って、途中にあるゴウド山までを往復します。展望のほとんどない緩やかな尾根道をしばらく辿り、棚頭からの道に出ると、ゴウド山はすぐ右上に位置しています。
ピークの西側を巻いていく間、どこかに明瞭な取り付きでもないかと探しましたが、何もないままピークの北側まで出てしまいました。それでも北側からの稜線は、どこでも歩けそうな穏やかな傾斜だったので、右後方に折れて戻るようにして、ピークを目指していきます。
道形と言えるほどではないですが、所々には人の歩いた痕跡があり、それを拾って進むと、ほんの1分程度で最高点と思われるあたりに出ました。そこには赤いテープが巻かれた樹木があり、近付いてみると「2010.4.3 ゴウド山 887M 静岡やぶこぎ」と書かれています。ほんのひと月前に貼られた新しいテープのようでした。
ほとんど人に顧みられていない様子の頂上は、地面がやや荒れており展望もなく、気持ち良く長居できる場所ではなかったので、写真を撮った後はそそくさと来た道を引き返しています。
高指山に戻ってから、今度は不老山へと向かうと、はじめはしばらく急降下が続きます。一気に100mほど下って、目指す不老山と同じくらいの高さになってからは、今度は小刻みなアップダウンの連続となりました。
左右に支尾根が派生するごとに、きっちり小ピークがあって、しかもそれら全てを律儀に踏んでいきます。少々やせた細い尾根は、ミニサイズながらも稜線歩きの面白さがあって、時に岩混じりだったりして変化にも富んでいます。短い区間でしたが、今回のコースの中では一番楽しめる箇所でした。
不老山に着くと一気に正面が開けて、今日初めて「展望」と呼べるだけの景色が広がりました。あいにく丹沢方面には雲が多くて、その手前の道志の山並みが見られる程度でしたが、眼下には東西に点在する集落などを広く見渡せて、まずまずの眺めです。
不老山の先では、ほぼ一定した傾斜の歩きやすい道が続いて、ぐんぐんと下っていきます。途中の金比羅大権現のある地点は見晴らしが良く、登りであればひと息入れたくなる地点でした。墓地の奥にある登山道の起点まで下ったところで、山道は終わってあとは舗装道路歩きとなります。
集落内に入ると辻々には道標がきちんと立っていて、迷わずに下り続けて行きます。バス道路がすぐ下に見えてからは、そのバス道路に直行するショートカット道が分かれていましたが、不老下バス停に向かうのならば車道を歩いても距離には大きな差がなく、むしろなだらかに下れそうなので、そのまま車道を進んでいきました。
不老下のバス停は、何故こんな所に?と思うような人気(ひとけ)のない地点にあって、道路の向かい側は「交通安全祈願」の小さな園地となっていました。
ただし、ここから出るバスの時間まではあと1時間半以上もあります。予め考えていた通り、もう少し早く帰れる便を捕まえるべく、さらに大野貯水池まで歩いてしまいます。
不老下バス停から大野貯水池までは、ずっと車道歩きです。2車線のバス道路をずっと歩いていくのが一般的なようですが、途中で大回りをしている箇所では、花坂集落の中を抜けてショートカットしていきました。
大野貯水池に着くと、地元の人が散歩をしていたり、どこからか訪れたらしいハイカーの姿も見られましたが、人数はごく少なくてとても静かです。
椅子の上にフカフカの座布団がひかれた東屋もあって、その屋根の下で穏やかな水面を見ながら、遅めの昼食をとりつつバスを待ちました。
最後にどうでも良いことですが、四方津駅でバスを降りる際になんとなく運転手名のカードを見たら、なんと朝に乗った不老下行きのバスと同じ人だったのでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_04_06/mt2010_04_06.html#20100508
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-05-08
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