ステレオ画像によるルートイメージの空間把握
6月にヤマレコの山行記録の3D地図が新しくなった旨、アナウンスがありました。
http://www.yamareco.com/modules/diary/85874-detail-98107
今まで国土地理院地図の3D機能を使ってステレオ画像を作成し、グループで登山する際にルートイメージを伝えてきましたが、作成したステレオ画像に画像処理ソフトなどでルートを書き込むと左右の画像で上手く合わせられないなど違和感があるため、ルートは登山道の破線を使って口頭で説明するに留めていました。
ヤマレコ山行記録の3D地図を使ってステレオ画像を作ると、登山ルートを上手にマッピングしてくれるため、地理院地図に示されないマイナールートを辿る場合でも事前に登山のイメージが掴みやすく、登山道の勾配の感じから休憩ポイントの見当をつけたり、どの辺りで森林限界となるのかなどコースの検討に役立ちます。
地図を見て直ぐ判る方であれば立体視しなくても判りますし、雪山の画像になってしまうと森林限界や山頂付近の様子は判りませんが、初めてその山に登る人に対して、これから登る山のイメージを視覚的に刷り込んでおくということは大切であると考えています。
http://www.yamareco.com/modules/diary/85874-detail-98107
今まで国土地理院地図の3D機能を使ってステレオ画像を作成し、グループで登山する際にルートイメージを伝えてきましたが、作成したステレオ画像に画像処理ソフトなどでルートを書き込むと左右の画像で上手く合わせられないなど違和感があるため、ルートは登山道の破線を使って口頭で説明するに留めていました。
ヤマレコ山行記録の3D地図を使ってステレオ画像を作ると、登山ルートを上手にマッピングしてくれるため、地理院地図に示されないマイナールートを辿る場合でも事前に登山のイメージが掴みやすく、登山道の勾配の感じから休憩ポイントの見当をつけたり、どの辺りで森林限界となるのかなどコースの検討に役立ちます。
地図を見て直ぐ判る方であれば立体視しなくても判りますし、雪山の画像になってしまうと森林限界や山頂付近の様子は判りませんが、初めてその山に登る人に対して、これから登る山のイメージを視覚的に刷り込んでおくということは大切であると考えています。
作成方法
ヤマレコに山行記録を登録し「地図/標高グラフ」の左上にある「3D地図」を選択して3D地図を表示させ、キーボードの「Print Screen (PrtSc)」キーなどを用いて画面をキャプチャーし、PhotoShopなどの画像処理ソフトで必要部分を切り出します。
3D地図をマウスでドラッグすると視点を左右に移動できますので、先ほどキャプチャーした画面に対して「適当に」水平移動させ、再度画面をキャプチャーしてほぼ同じ領域を切り出し、貼り合わせてひとつの画像に仕上げます。
実はこの「適当に」というのがコツを要し、移動量が少ないと余り立体感が出ません。かといって極端に大きく移動させると目が(脳が)クラクラするほどになるため、最初は幾種類か作成してみてご自分に適した移動量を掴まれると良いと思います。
また、得られた画像の彩度や濃淡が薄めで見難い場合は、強調するなどの処理も必要です。この場合、左右の画像で色の濃さなどにムラが出ないよう、ステレオ画像として結合した上で彩度や濃淡を調整することが必要となります。
ステレオ画像は、視線を平行にして画像を見る「平行法」と、視線を交差させて画像を見る「交差法」があります。人の目は寄り目にはできても左右の視線をカメレオンのように反対方向に向けることは出来ないため、「平行法」の場合はその人の左右の目の間隔以上に大きな画像を見ることはできません。
その点、寄り目にすることにより、右目で左側の画像を、左目で右側の画像を見る「交差法」は大きな画像も見ることができますので、この方法に慣れると良いと思います。今回掲示したものは北岳(南アルプス)への山行記録を基にして作成した画像で、寄り目にして見る「交差法」で作成してあります。
カメラを使ってステレオ写真を作成する場合は、カメラを水平に「適当に」移動させて手早く2枚撮影します。近い対象物が画面入る場合は余り大きく動かすと違和感が出ますが、尾根のウネウネ感や山の重なりを強調したい場合は近い対象物を入れずに、大きく水平移動させると立体感が強調されます。
http://www.yamareco.com/modules/diary/58944-detail-99546
3D地図をマウスでドラッグすると視点を左右に移動できますので、先ほどキャプチャーした画面に対して「適当に」水平移動させ、再度画面をキャプチャーしてほぼ同じ領域を切り出し、貼り合わせてひとつの画像に仕上げます。
実はこの「適当に」というのがコツを要し、移動量が少ないと余り立体感が出ません。かといって極端に大きく移動させると目が(脳が)クラクラするほどになるため、最初は幾種類か作成してみてご自分に適した移動量を掴まれると良いと思います。
また、得られた画像の彩度や濃淡が薄めで見難い場合は、強調するなどの処理も必要です。この場合、左右の画像で色の濃さなどにムラが出ないよう、ステレオ画像として結合した上で彩度や濃淡を調整することが必要となります。
ステレオ画像は、視線を平行にして画像を見る「平行法」と、視線を交差させて画像を見る「交差法」があります。人の目は寄り目にはできても左右の視線をカメレオンのように反対方向に向けることは出来ないため、「平行法」の場合はその人の左右の目の間隔以上に大きな画像を見ることはできません。
その点、寄り目にすることにより、右目で左側の画像を、左目で右側の画像を見る「交差法」は大きな画像も見ることができますので、この方法に慣れると良いと思います。今回掲示したものは北岳(南アルプス)への山行記録を基にして作成した画像で、寄り目にして見る「交差法」で作成してあります。
カメラを使ってステレオ写真を作成する場合は、カメラを水平に「適当に」移動させて手早く2枚撮影します。近い対象物が画面入る場合は余り大きく動かすと違和感が出ますが、尾根のウネウネ感や山の重なりを強調したい場合は近い対象物を入れずに、大きく水平移動させると立体感が強調されます。
http://www.yamareco.com/modules/diary/58944-detail-99546
※解説ページがありましたので、参考として下さい。
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