StarStaXを使用した星景コンポジット方法-ヤマレコ

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更新日：2015年10月23日　訪問者数：30424

StarStaXを使用した星景コンポジット方法

regacykenさんやnorixxさんが星景写真の方法をわかりやすくご説明していますので、せっかくなので、私が使っている星景コンポジット（明合成）の方法も記入しておきたいと思います。ご興味のある方はトライしてみてください。

コンポジット用のソフトには
　SiriusComp
　KikuchiMagick　なんかが使いやすくて（日本語で使用できし）有名ですが、私は
　StarStaxを使用しています。（Macの人はフリーソフトではこれだけかもしれません）
　StarStax日本語表記ではないのですが、ボタンを3～4個クリックするだけなので、一度覚えてしまえば楽チン、高機能ですので、是非使用してみてください。

　コンポジットのベースとなる撮影条件は、regacykenさんやnorixxさんがノートに記している通りです。但し、単発の写真で満天の星空ではコンポジットにすると星だらけで空が真っ白になってしまうこともありますので、単発写真の条件より若干暗め（SS短め）のほうが良いかもしれません。
最後の写真にも条件は記入しておきましたのでご参考にしてください。

撮影方法については一眼レフ・ミラーレスであればインターバル撮影機能がついていますので、その機能で。
連写モードで撮影手もあり、そのほうがインターバルが短くなるのでいいのですが、せいぜい連続撮影回数は100枚程度だと思いますので、100枚以上撮影する場合は、インターバル撮影機能を使ってください。
連写モードを使用するためはにシャッターを押したままにできる機能がついたタイマーレリーズも必要です。
自分は寒いと撮影中にテントや小屋の中に逃げ込みますので、勝手に止まるインターバル撮影ばかりです。
枚数が多いのでjpeg推奨のHPなんかもありますが、星が多すぎたて露出補正したり、自分の好みの色にしたいのであれば絶対RAWが良いと思います。

ではソフトのダウンロードから各設定、コンポジットファイル作成までをご説明します。
　

StarStaX - www.starstax.net

まずはダウンロードページに進んでください。
怪しいボタンとかは無いのでご安心を(^―^)　

ダウンロードボタンをクリックします。

Macの人、Windowsの人は32bit,64bitそれぞれ専用のソフトになっていますので間違えないようにダウンロードして下さい。
32bit64bitが不明な方は「コンピュータ」のアイコンを右クリックしてプロパティの「システムの種類」で確認してください。

ダウンロードしたファイルは圧縮ファイルになっていますので解凍してください。
Macは.dmg　Windowsは.zipです。
このソフトは解凍するだけでインストール作業は不要です。
解凍したフォルダを開いていくとStarStaX.exeというファイルがあります。
クリックして起動させてください。

まずはこんな画面です。コンポジット（合成）したいファイルをすべて「Drop images Here」のところにドラッグ＆ドロップしてください。
ツールバーのFileからもファイル選択が可能です。

ファイルをドロップするとこのような画面になります。

右側のタブにBlending Modes　というタブがあります。
Lightenになっていると思います。これが星景色を合成する「明合成」モードです。これでもいいのですが、ドロップダウンリストをクリックすると、Gap Fillingというモードがあります。
これは小さなギャップを埋めてくれるモードです。
インターバル撮影は、たとえばSS30秒であればインターバルを31秒～32秒に設定します。
厳密に見るとこの1～2秒は星が途切れてしまうのでそれを補正してくれます。（完全じゃありませんが）

上がLighten
下がGap Filling　です。
シャッター間の途切れを補完してくれています。

あともうひとつの設定は、右側にある「images」の「Image Saving」です。
いわゆる圧縮設定です。
もともと圧縮されたjpegで合成しているので、これ以上の圧縮は避けたいので　Use Compressionのチェックは外しておいてください。

準備ができたら「Start Processing」をクリックして合成を開始しましょう。
最近のデジカメファイルは容量が大きいので、PCの能力や処理枚数で時間はさまざまです。
Gap Fillingは補完処理する分だけ余計に時間がかかりますが、まったりと待ちましょう。

合成処理中は左下に処理状況が表示されます。
無事に終了したら「Save As」ボタンをクリックして、お好きなファイル名をつけて保存しましょう。

涸沢カールで撮影
　9月14日　3時30分から4時03分（33分間）
　焦点距離　40mm
　ISO4000
　絞り　f4
　SS　　30秒
　61ショットをコンポジット

最後に他のアプリにはない機能が「Blending」タブにある「Comet Mode」です。
いわゆる彗星のようにしてくれるモードです。
スライダーの設定がありますが、尾を引く長さが調整できます。でも長くすると通常とあまり変わらなくなるので中間あたりがいいです。

上の写真をComet Modeでコンポジットしました。
だいぶ印象が変わります。

白馬大池で撮影
　8月9日　3時04分から3時24分（20分間）
　焦点距離　16mm
　ISO1600
　絞り　f4
　SS　　25秒
　62ショットをコンポジット

星景写真は明るい大口径レンズが必要と思うかもしれませんが（確かにきれいには撮れますが、23インチ程度のモニターで見るならそこまでじゃなくても十分）、自分の持っているレンズは一番明るくてもf4だし、涸沢の写真は焦点距離40mmです。
ピント、シャッタースピード、ISOがマニュアルで設定できるカメラと三脚、夜中に起き出す（たぶん朝まで起きていることになる）元気があれば誰でも星景写真は撮影できます。

頑張って重いカメラを持って登る同士のみなさん。
今年は既に小屋じまいのところが多くて頂上での撮影は難しい時期になりましたが、冬の空気が澄んだこれからの時期に練習して、来シーズンにきれいな星の写真を撮りましょう。

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