濡れた物は乾かさない
乾いた物は濡らさない
そのかわり、非常用の肌着上下と毛の靴下だけは、行動中に濡らさぬようパッキングしておき、非常用ですが、眠るときだけはこれに着替えます。ずぶ濡れの服を、乾いたものに着替えシュラフに入る、至福の一時ではありませんか。朝まで決して濡らさぬようにして、朝になったら乾いたまままた防水パッキングしてしまいます。非常用ですからね。
でも、今時の肌着や服は、濡れても晩飯を食べ終わる頃にはすっかり乾いてますから、着替えの機会はほとんどないですね。至福を感じるのは沢登りで泳ぎまくってずぶ濡れなのにどうしても焚き火がつかない時などでしょうか。
でも、今時の肌着や服は、濡れても晩飯を食べ終わる頃にはすっかり乾いてますから、着替えの機会はほとんどないですね。至福を感じるのは沢登りで泳ぎまくってずぶ濡れなのにどうしても焚き火がつかない時などでしょうか。
乾かさなければならない濡れた手袋、毛の靴下は体温で乾かします。
濡れた靴を乾かす。
靴は懐に入りませんが、新聞紙をくしゃくしゃして入れておくと、翌朝までにずいぶん良くなります。新聞紙は冬など、腹巻きにすると凄く効果あります。夏も軽量化してシュラフカバーだけで露天で眠る時など、明け方寒い思いをせずにすみます。
焚き火やストーブのあるところで靴を熱で乾かそうとすると、接着剤で靴底を貼付けている最近の靴は、はがれ易くなるので注意しましょう。経年劣化よりなにより、接着剤は熱に弱いそうなので。靴をあぶるのはやめたほうがよさそうです。
焚き火やストーブのあるところで靴を熱で乾かそうとすると、接着剤で靴底を貼付けている最近の靴は、はがれ易くなるので注意しましょう。経年劣化よりなにより、接着剤は熱に弱いそうなので。靴をあぶるのはやめたほうがよさそうです。
ネオプレンソックスは中から靴を濡らさない
足からの汗などで内部から靴を濡らすことが無い、ネオプレンソックスという靴下があります。ウェットスーツ生地の靴下です。脱ぐ時多少臭いですが、これは懐に入れるまでもなくすぐに即乾。靴の濡れは外からとと内からとあり、厳冬期なら靴の外からの濡れは(凍っているから)無いので、このソックスを使うと靴は内も外もいっさい濡れません。冬山長期山行では、何泊もする場合、これ一つで済むので重宝です。眠る時だけは毛の靴下のほうが快適です。
定価は3000円台ですがネットで2800円です。ワークマンのドカタ用ネオプレン靴下はもっと安いものです。
余談/地下足袋のソックスはネオプレン。これも乾かす心配要らず
ちなみに私は、無雪期は沢も道も地下足袋+脚絆なので、足もとは濡らし放題、湿原泥沼でも歩き放題で、天場で乾かそうと思ったことがありません。その靴下にはワークマンのネオプレン先割れソックスを愛用しています。まったく快適です。
背中の重量が重ければ重い靴が必要、と登山靴屋はいいますが、30キロ担いでも地下足袋で全く問題無いとおもいます。靴底が薄いとツボ押しされて、疲れません。ネパールのポーターは25キロをビーチサンダルで担いでいました。
背中の重量が重ければ重い靴が必要、と登山靴屋はいいますが、30キロ担いでも地下足袋で全く問題無いとおもいます。靴底が薄いとツボ押しされて、疲れません。ネパールのポーターは25キロをビーチサンダルで担いでいました。
ネット上ではこんな感じですが、ワークマンのドカタ用は1000円ちょっとです。
ザックは濡れてもいいものかもしれませんよ
夏は沢でタープ、冬はイグルーかツエルト泊だけなので、私の場合はあまりザックを濡らしても困る事がありません。だからザックカバーを使った事がありません。濡れて困るのはザックではなく中身ですから、ザックの中身すべてをまるごと4斗のお漬物ポリ袋に入れてパッキングしています。
でも山小屋泊の場合はそうも言っていられないでしょうかね。ザックカバーで全体を濡らさないようにするのが礼儀というものかもしれません。その場合、ザックカバーの濡れ面を内側にして濡れアウターを全て入れ、くるんで枕にでもすればよいと思います。
でも山小屋泊の場合はそうも言っていられないでしょうかね。ザックカバーで全体を濡らさないようにするのが礼儀というものかもしれません。その場合、ザックカバーの濡れ面を内側にして濡れアウターを全て入れ、くるんで枕にでもすればよいと思います。
濡れズボンは股ズレに注意
沢登りの後の林道あるきなど、濡れたズボンで1時間以上歩くと私は内股が擦れて痛くなります。痛くなり始めに手当しないと皮膚がむけて肉が露出し更に痛い目にあいます。テーピングテープを広めに貼っておけばOKです。しかしある程度擦れたあと直接肌に貼ると、剥がす時凄く痛い目にあいます。バンドエイドみたいに、患部に直接接着テープが張りつかないよう、何かサランラップ(おにぎり包んでいたもの)とか、ポリ袋の切れ端などを患部にあてた上にテーピングをお勧めします。
股擦れ防止ムースみたいなのもあります。↓1時間以上ジョギングするとやはり擦れるのでこれを使います。
股擦れ防止ムースみたいなのもあります。↓1時間以上ジョギングするとやはり擦れるのでこれを使います。
冬季、濡れたシュラフは寒風の中で乾いた
冬季、一週間の登攀山行初日にみぞれ雪でずぶぬれになり、寝袋に入ったら寝袋がずぶぬれになりました。二日目、低温の日、濡れた寝袋を防水パッキングせず、ザックの一番下にそのまま突っ込んでパッキングし行動しました。これだけで少し乾いた感じになりました。
天場について設営する30分ほどの間、粉雪混じりの寒風に、カラビナでハイマツにビレーしてさらしておいたら、すっかり乾いてしまいました。水分が凍って落ちたのでしょうか。
そういうこともあります。
天場について設営する30分ほどの間、粉雪混じりの寒風に、カラビナでハイマツにビレーしてさらしておいたら、すっかり乾いてしまいました。水分が凍って落ちたのでしょうか。
そういうこともあります。
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ありがとうございます。
先週、白馬で初めて雨中テント泊(2泊)した際に、あれこれ苦難したので、割り切りが必要な部分も理解できました。
テントを撤収する時、上手く乾かす方法はありますか?
もし差支えなければ、ご教示いただければ幸いです。
ソンナプルナさんこんにちは
無雪期、私はツエルトかタープしか使わないのでとんちんかんな答えかもしれませんが、テントも乾くときは乾くし、乾かない時は乾かないと思うので放っておけばよいと思います。
コメントありがとうございます。
自分としては、撤収時に雨が上がっていれば、取りあえず、拭き取りをするか、ザックの外に括り付けて乾かすくらいしか思いつきませんが、何れにしても、実践あるのみですね。
今後も、貴殿の山ノートを参考にさせていただきます。m(__)m
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