山の保険なんて必要なの?
年々山岳遭難の件数は増え続け、2012年の件数は1988件、遭難者数は2465人(うち死者・行方不明者数は284人)だそうです。
www.npa.go.jp/safetylife/chiiki28/h24_sangakusounan.pdf
これ、少ないでしょうか? 他人事ですかね?
私は最初、そんな数字には興味なかったし気にしたこともありませんでした。
しかし、山歩きを重ねているうちに自身の不注意や無知による「ヒヤリ」「ハッと」に遭遇したり、人の事故話に接することも増えてきました。
もちろん、そういう目に遭わないよう、先輩方から知識と技術を学び、日々の鍛錬で身体を鍛え、余裕を持って綿密な計画を立て、登山届けを出し、家族に詳細な各連絡先や遭難時の捜索救助の段取りを伝え、山行に臨むのが本来のスジでしょうが、それを実行できる山歩人がどれだけいます?
あなたはできてます?
私にはできません。
上記の件、私の場合、ほとんどが不可能です。
できるとしたら、登山届けを出し、捜索救助してもらった場合の費用負担くらいですが、それも10万円程度が現実的な範囲ですから話になりません。
じゃぁどうするか?
知識や技術は本や講習会で積極的に学ぶ。
3日に一度は1時間以上ランニングする。
山行前はヤマレコなどで行き先の情報を調べ上げ、詳細な行程表を組み上げる。
登山届けはヤマレコで事前に警察に提出する。
それでも悪運や悪条件が重なったらケガや遭難しちゃうんだろうから、最悪お金で困ることがないように山の保険くらい入っとけよオレ!
www.npa.go.jp/safetylife/chiiki28/h24_sangakusounan.pdf
これ、少ないでしょうか? 他人事ですかね?
私は最初、そんな数字には興味なかったし気にしたこともありませんでした。
しかし、山歩きを重ねているうちに自身の不注意や無知による「ヒヤリ」「ハッと」に遭遇したり、人の事故話に接することも増えてきました。
もちろん、そういう目に遭わないよう、先輩方から知識と技術を学び、日々の鍛錬で身体を鍛え、余裕を持って綿密な計画を立て、登山届けを出し、家族に詳細な各連絡先や遭難時の捜索救助の段取りを伝え、山行に臨むのが本来のスジでしょうが、それを実行できる山歩人がどれだけいます?
あなたはできてます?
私にはできません。
上記の件、私の場合、ほとんどが不可能です。
できるとしたら、登山届けを出し、捜索救助してもらった場合の費用負担くらいですが、それも10万円程度が現実的な範囲ですから話になりません。
じゃぁどうするか?
知識や技術は本や講習会で積極的に学ぶ。
3日に一度は1時間以上ランニングする。
山行前はヤマレコなどで行き先の情報を調べ上げ、詳細な行程表を組み上げる。
登山届けはヤマレコで事前に警察に提出する。
それでも悪運や悪条件が重なったらケガや遭難しちゃうんだろうから、最悪お金で困ることがないように山の保険くらい入っとけよオレ!
初心者・遭難に無関心であることこそが危険リスク!
上記のとおり、最初は山の保険なんて考えることはありませんでした。
なぜなら、初心者の自分が低山を散歩する程度の「山歩き」に、通常以上の保険が必要だとは思えなかったからです。
しかしこれこそが「初心者だからこそ」の勘違い・NG・無知であることを、山歩きを重ね、また雑誌等で山岳遭難の情報に触れることでだんだん理解するようになりました。
なぜなら、初心者の自分が低山を散歩する程度の「山歩き」に、通常以上の保険が必要だとは思えなかったからです。
しかしこれこそが「初心者だからこそ」の勘違い・NG・無知であることを、山歩きを重ね、また雑誌等で山岳遭難の情報に触れることでだんだん理解するようになりました。
自分のリスクを考えてみた
そこでまず、山歩き・山登りをする人たちの中で、自分にはどういうリスクがあるのかを考えてみました。
<リスクその1>
まず、自分は初心者であり、初心者には知識や経験、体力の不足が原因の遭難事故が多いということ。
<リスクその2>
私は中高年(当時50に近い40代)であり、2010年のデータでは遭難事故は50代後半〜70代前半世代がもっとも多いということ。
その遭難コア世代に近い自分はリスクが高いということです。
<リスクその3>
私は山岳会に所属しておらず、知識や技術を継承する機会を持たない、つまり無知で技術のないハイリスクな登山者であるということ。
<リスクその4>
遭難事故はなにも高山だけで発生するものではないということ。
確かに富士山、日本アルプスでの事故は多いけど、しかし低山エリアの奥多摩、奥秩父、丹沢などでも多くの遭難事故が起きています。
<リスクその5>
圧倒的に多い遭難形態は「道迷い」であること。
高山の多い長野県での道迷い遭難の比率が遭難全体の約1割なのに対して全国平均では4割超であることは、道迷い遭難は高山ではなく低山で発生しやすいものであることを示しています。
つまり、低山山行が多く、地図を読みこなせない自分は道迷いリスクが高い、ということです。
<リスクその6>
自分は夏も冬もなく山に出かける人種だということ。
もちろん最初から雪中登山していたわけではありませんが、「キレイだから」なんつって雪山を好む人間であることは明らかにハイリスクです。
<<結論>>
考えていくと、自分は遭難事故を起こすリスクがかなり高く、『ヤバイ登山者』であるということが判って来たわけです。
さらに調べていくと、「山の高さと遭難時の救援費用に相関関係はない」という驚くべき事実までがあったのです。
もうダッフンダーな上にアメマーです。
<リスクその1>
まず、自分は初心者であり、初心者には知識や経験、体力の不足が原因の遭難事故が多いということ。
<リスクその2>
私は中高年(当時50に近い40代)であり、2010年のデータでは遭難事故は50代後半〜70代前半世代がもっとも多いということ。
その遭難コア世代に近い自分はリスクが高いということです。
<リスクその3>
私は山岳会に所属しておらず、知識や技術を継承する機会を持たない、つまり無知で技術のないハイリスクな登山者であるということ。
<リスクその4>
遭難事故はなにも高山だけで発生するものではないということ。
確かに富士山、日本アルプスでの事故は多いけど、しかし低山エリアの奥多摩、奥秩父、丹沢などでも多くの遭難事故が起きています。
<リスクその5>
圧倒的に多い遭難形態は「道迷い」であること。
高山の多い長野県での道迷い遭難の比率が遭難全体の約1割なのに対して全国平均では4割超であることは、道迷い遭難は高山ではなく低山で発生しやすいものであることを示しています。
つまり、低山山行が多く、地図を読みこなせない自分は道迷いリスクが高い、ということです。
<リスクその6>
自分は夏も冬もなく山に出かける人種だということ。
もちろん最初から雪中登山していたわけではありませんが、「キレイだから」なんつって雪山を好む人間であることは明らかにハイリスクです。
<<結論>>
考えていくと、自分は遭難事故を起こすリスクがかなり高く、『ヤバイ登山者』であるということが判って来たわけです。
さらに調べていくと、「山の高さと遭難時の救援費用に相関関係はない」という驚くべき事実までがあったのです。
もうダッフンダーな上にアメマーです。
で、遭難するとどうなる?
道迷い、転倒や転滑落でのケガなどで遭難しちゃうとどうなるのか?
まぁ「運良く探してもらえる」という前提で言えば、警察や消防のみにお世話になってタダで済むこともあるようですが、通常はタダでは済みません。
たとえば、転んで足首を骨折して110番し、警察要請により直近の山小屋スタッフたちが出動し救助されるもガスでレスキューヘリが飛べず、小屋スタッフ数名と消防数名の人力で麓まで担ぎ降ろされる、なんてありがちな例でも50万円程度の費用は簡単にかかるようです。
事情で民間ヘリを使うことになったり、行方不明で冬季に大掛かりな捜索が展開されたりすると、3桁万円・4桁万円!など目ん玉飛び出るような費用となるのは「当然」なんだそうです。
ならば「お金かからないように捜索・救助して下さい」なんて要請できる?
実際に平気でこういうこと言う遭難者が少なくないそうですが、食堂で「タダ飯」要求するのと同様、それはムリです。
じゃぁかかっちゃった費用は誰が払うのか?
当然それは助けられた遭難者自身(もちろん家族もろとも)だし、残念にも遭難者が故人になってしまった場合はさらに悲惨なことに故人の家族に請求されます。
「そんな金額払えません」で済めばいいですが、実際に多くの人々が命懸けで探したり助けたりしてくれてるわけで、済むわけないです。
でも、どうしても払えない場合もままあるようで、しかしそれはいわゆる「踏み倒し」みたいなもんですから・・・どうなるかはご想像にお任せします。
さらに言うと、山の保険を契約か未契約かで捜索救助活動が変わることがあります。
遭難者行方不明等で捜索費用が高額になるようなケースで、保険契約や家族の支払い了解が確認できない場合は、民間救助隊は捜索活動に入れないことがあるそうです。
危険を冒して捜索する側から見れば高額な費用を回収できない可能性が高いため当然の措置ですし、救助してもらう側がそれに反論するすべはないでしょう。
迅速な捜索救助を望むのなら、登山届けに保険契約内容と証券(契約)番号、窓口連絡先等を明記しておく必要もありそうです。
まぁ「運良く探してもらえる」という前提で言えば、警察や消防のみにお世話になってタダで済むこともあるようですが、通常はタダでは済みません。
たとえば、転んで足首を骨折して110番し、警察要請により直近の山小屋スタッフたちが出動し救助されるもガスでレスキューヘリが飛べず、小屋スタッフ数名と消防数名の人力で麓まで担ぎ降ろされる、なんてありがちな例でも50万円程度の費用は簡単にかかるようです。
事情で民間ヘリを使うことになったり、行方不明で冬季に大掛かりな捜索が展開されたりすると、3桁万円・4桁万円!など目ん玉飛び出るような費用となるのは「当然」なんだそうです。
ならば「お金かからないように捜索・救助して下さい」なんて要請できる?
実際に平気でこういうこと言う遭難者が少なくないそうですが、食堂で「タダ飯」要求するのと同様、それはムリです。
じゃぁかかっちゃった費用は誰が払うのか?
当然それは助けられた遭難者自身(もちろん家族もろとも)だし、残念にも遭難者が故人になってしまった場合はさらに悲惨なことに故人の家族に請求されます。
「そんな金額払えません」で済めばいいですが、実際に多くの人々が命懸けで探したり助けたりしてくれてるわけで、済むわけないです。
でも、どうしても払えない場合もままあるようで、しかしそれはいわゆる「踏み倒し」みたいなもんですから・・・どうなるかはご想像にお任せします。
さらに言うと、山の保険を契約か未契約かで捜索救助活動が変わることがあります。
遭難者行方不明等で捜索費用が高額になるようなケースで、保険契約や家族の支払い了解が確認できない場合は、民間救助隊は捜索活動に入れないことがあるそうです。
危険を冒して捜索する側から見れば高額な費用を回収できない可能性が高いため当然の措置ですし、救助してもらう側がそれに反論するすべはないでしょう。
迅速な捜索救助を望むのなら、登山届けに保険契約内容と証券(契約)番号、窓口連絡先等を明記しておく必要もありそうです。
自分に必要な保険内容を考えてみた
費用面を想像するだけでも恐ろしいのが「遭難」だということが解ってしまいました。
ならば自分が前述のような登山者であることを認識した上で、万が一の際に費用面だけでも困らないようにどんな保険内容が私の事情に合っているのかを考えてみました。
まず、山の保険は大きく分けて「ハイキング保険」と「山岳保険」(通称名)に分けられます。
両方とも損害保険の「傷害保険」に「救援者費用補償特約」などを組み合わせたものです。
また、営利目的ではない「助け合い組合」みたいな「共済」形態のものもいくつかありますね。
※山行ごとに千円未満程度の「掛け捨て保険」もありますが、毎月1〜2回の山歩きをする自分にはかえってハイコストととなるため除外し、年契約のものを想定しました。
私の場合、「山歩き・森歩き」が当初の自分のスタイルであったことから、まずは損保がやってる手軽な「ハイキング保険」を契約しました。
これは「200万円の死亡・障害補償」に「上限500万円の救援者費用補償特約」を組み合わせたものでした。
私の契約のネライは遭難時に必要となる「救援者費用補償」ですから、通常は基本契約に入れる「入院・通院補償」はカットしました。
これで、万一遭難しても500万円までの救助費用負担を保険がカバーしてくれるわけです。
年間保険料も4000円未満で、とりあえずはこれで安心だと思ってました。
ところが、だんだん私の山行スタイルも変化し、アイゼン・ピッケルなんて道具を手に入れたことで雪山へも踏み出しちゃったわけですが、弱ったことに「ハイキング保険」ではアイゼン・ピッケルを使用する「雪山」やザイルを使うような「登攀」は補償対象外なのでした。
しったら雪山もOKな「山岳保険」かぁ?
しかしさらに、もうひとつの問題点がだんだん明らかになります。
私はたいてい妻と一緒に山行しますが、一人が無事なら救援要請はまだ可能です。
しかし、二人もろとも遭難しちゃうと携帯が通じない場所(それが当たり前)では救援要請自体が不可能です。
また同居家族は他におらず、別居の息子らに登山届けを渡していたとしても、山を知らない彼らに遭難の判断や通報などの難題を任せるのはどうかという問題もあります。
つまり、私たちの遭難遭遇を誰が判断し、誰が救援要請してくれるのか?という大問題です。
う〜〜〜む、困りました。
ならば自分が前述のような登山者であることを認識した上で、万が一の際に費用面だけでも困らないようにどんな保険内容が私の事情に合っているのかを考えてみました。
まず、山の保険は大きく分けて「ハイキング保険」と「山岳保険」(通称名)に分けられます。
両方とも損害保険の「傷害保険」に「救援者費用補償特約」などを組み合わせたものです。
また、営利目的ではない「助け合い組合」みたいな「共済」形態のものもいくつかありますね。
※山行ごとに千円未満程度の「掛け捨て保険」もありますが、毎月1〜2回の山歩きをする自分にはかえってハイコストととなるため除外し、年契約のものを想定しました。
私の場合、「山歩き・森歩き」が当初の自分のスタイルであったことから、まずは損保がやってる手軽な「ハイキング保険」を契約しました。
これは「200万円の死亡・障害補償」に「上限500万円の救援者費用補償特約」を組み合わせたものでした。
私の契約のネライは遭難時に必要となる「救援者費用補償」ですから、通常は基本契約に入れる「入院・通院補償」はカットしました。
これで、万一遭難しても500万円までの救助費用負担を保険がカバーしてくれるわけです。
年間保険料も4000円未満で、とりあえずはこれで安心だと思ってました。
ところが、だんだん私の山行スタイルも変化し、アイゼン・ピッケルなんて道具を手に入れたことで雪山へも踏み出しちゃったわけですが、弱ったことに「ハイキング保険」ではアイゼン・ピッケルを使用する「雪山」やザイルを使うような「登攀」は補償対象外なのでした。
しったら雪山もOKな「山岳保険」かぁ?
しかしさらに、もうひとつの問題点がだんだん明らかになります。
私はたいてい妻と一緒に山行しますが、一人が無事なら救援要請はまだ可能です。
しかし、二人もろとも遭難しちゃうと携帯が通じない場所(それが当たり前)では救援要請自体が不可能です。
また同居家族は他におらず、別居の息子らに登山届けを渡していたとしても、山を知らない彼らに遭難の判断や通報などの難題を任せるのはどうかという問題もあります。
つまり、私たちの遭難遭遇を誰が判断し、誰が救援要請してくれるのか?という大問題です。
う〜〜〜む、困りました。
で、私の場合はこれを選びました
困った私は、山岳会への加入条件などのない、個人契約できる雪山もOKな保険等を調べて比較検討してみました。
「保険商品」や「共済システム」など、それぞれ基礎となる成り立ちが異なるので同列に比較は難しいのですが、私が重視するポイントを大雑把に比べると以下のようになりました。
●レスキュー費用保険:捜索救助費用300万円、雪山OK、保険料5000円、死亡障害・入通院補償なし
http://www.nihiho.co.jp/
●日本山岳救助機構(ジロー)会員制度:雪山OK、捜索救助費用330万円、年会費2000円+事後分担金(数百〜千数百円程度)+入会金2000円、死亡障害・入通院補償なし
http://www.sangakujro.com/
●各損保会社「山岳保険」:雪山OK、捜索救助費用200万円、死亡障害100〜200万円程度、入通院補償なしだと保険料8千〜1万5千円程度、個人賠責特約あり、各社で差があり、モンベル山岳保険や木村総合保険事務所が代表的
http://hoken.montbell.jp/
http://kshj.co.jp/mountain/
●日本山岳協会山岳共済会団体傷害保険:団体契約だから他の損保山岳保険より安いが、山岳共済会加入と所定の年度契約が条件
http://www.jma-sangaku.or.jp/kyosai/
●ROUSANパートナーズ:雪山OK、捜索救助費用200万円、年会費8000円、死亡10万円・入院3〜5万円・通院5千〜1万円の見舞金あり、連絡なく下山予定時刻を過ぎた場合は監視開始し警察・家族への遭難通報制度あり
https://www.yama-tomo.jp/
どれも独自の思想・設計でよくできており悩みましたが、損保の山岳保険だけは如何せん私には高すぎました。
結論として、現在私は夫婦でROUSANパートナーズと契約しています。
少な目の捜索救助費用200万円に対して年会費8000円は確かに割高ですが、別のメリットがありました。
ROUSANパートナーズにあらかじめ届出した計画書の下山予定時刻を連絡なく過ぎたらメールをくれる等の監視体制に入ってくれ、救援要請連絡をした場合や下山予定時刻から180分以上連絡が取れない場合は監視体制から捜索救助体制に移行し、地域警察や家族へ通報の上、独自の労山救助隊へも捜索救助依頼してくれます。
まぁ、ROUSANパートナーズへの計画書の事前提出や入・下山連絡が義務付けられる点は確かに面倒ですが、山岳会に属さず単独や二人で個人山行する私どもには、そのフォロー体制が願ったりだと判断したわけです。
ここらあたりは人それぞれで条件や環境がまったく違いますから、「誰にでもぴったりな山の保険はない」ということをご理解いただいた上でご笑読いただき、各自調査ご検討いただければと思います。
「保険商品」や「共済システム」など、それぞれ基礎となる成り立ちが異なるので同列に比較は難しいのですが、私が重視するポイントを大雑把に比べると以下のようになりました。
●レスキュー費用保険:捜索救助費用300万円、雪山OK、保険料5000円、死亡障害・入通院補償なし
http://www.nihiho.co.jp/
●日本山岳救助機構(ジロー)会員制度:雪山OK、捜索救助費用330万円、年会費2000円+事後分担金(数百〜千数百円程度)+入会金2000円、死亡障害・入通院補償なし
http://www.sangakujro.com/
●各損保会社「山岳保険」:雪山OK、捜索救助費用200万円、死亡障害100〜200万円程度、入通院補償なしだと保険料8千〜1万5千円程度、個人賠責特約あり、各社で差があり、モンベル山岳保険や木村総合保険事務所が代表的
http://hoken.montbell.jp/
http://kshj.co.jp/mountain/
●日本山岳協会山岳共済会団体傷害保険:団体契約だから他の損保山岳保険より安いが、山岳共済会加入と所定の年度契約が条件
http://www.jma-sangaku.or.jp/kyosai/
●ROUSANパートナーズ:雪山OK、捜索救助費用200万円、年会費8000円、死亡10万円・入院3〜5万円・通院5千〜1万円の見舞金あり、連絡なく下山予定時刻を過ぎた場合は監視開始し警察・家族への遭難通報制度あり
https://www.yama-tomo.jp/
どれも独自の思想・設計でよくできており悩みましたが、損保の山岳保険だけは如何せん私には高すぎました。
結論として、現在私は夫婦でROUSANパートナーズと契約しています。
少な目の捜索救助費用200万円に対して年会費8000円は確かに割高ですが、別のメリットがありました。
ROUSANパートナーズにあらかじめ届出した計画書の下山予定時刻を連絡なく過ぎたらメールをくれる等の監視体制に入ってくれ、救援要請連絡をした場合や下山予定時刻から180分以上連絡が取れない場合は監視体制から捜索救助体制に移行し、地域警察や家族へ通報の上、独自の労山救助隊へも捜索救助依頼してくれます。
まぁ、ROUSANパートナーズへの計画書の事前提出や入・下山連絡が義務付けられる点は確かに面倒ですが、山岳会に属さず単独や二人で個人山行する私どもには、そのフォロー体制が願ったりだと判断したわけです。
ここらあたりは人それぞれで条件や環境がまったく違いますから、「誰にでもぴったりな山の保険はない」ということをご理解いただいた上でご笑読いただき、各自調査ご検討いただければと思います。
その他に気をつけたいこと
山に登れば岩場も歩くし、雪山に出かけりゃ雪崩の危険は付きまといますから、落石を起こしたり雪崩を誘発したりなど、意に反して他の登山者に危害・損害を与え巨額な賠償責任を負う可能性も、ゴメンで済まない山のリスクとして軽視できません。
その賠償責任に対応できるのは「個人賠償責任保険」ですが、1千万円〜無制限の個人賠責保険の保険料は通常数百円程度ですし、自動車保険や住宅火災保険などに特約で付加することができますから、山に登る者として忘れずに個人賠責契約を確認しておく必要があるでしょう。
その賠償責任に対応できるのは「個人賠償責任保険」ですが、1千万円〜無制限の個人賠責保険の保険料は通常数百円程度ですし、自動車保険や住宅火災保険などに特約で付加することができますから、山に登る者として忘れずに個人賠責契約を確認しておく必要があるでしょう。
保険の限界と、バイバイ遭難
昨年の遭難者2465人(死者・行方不明者284人)のうち、いったい何人が「自分は遭難するかも」と考えていたでしょうか?
いや、自分が遭難するかも知れないと考える人は相応に用心深い準備や心構えがあるでしょうから、おそらくあまり遭難しないはずです。
考えていくと「遭難事故を起こさない安全な登山者になること」が最も大切だと思い知りました。
万が一にも遭難事故を起こしてしまうと様々な社会的制裁が待ってるだろうし、元気であっても二度と山を歩けなくなるかも知れません。
まずは山岳遭難のことを考え・調べ、「遭難した自分や捜索本部に詰めた家族」のことを想像してみることからスタートしてみませんか?
たったそれだけで、もうすでに私たちは遭難からかなり遠ざかり、人様や家族に迷惑をかけない安全登山に近づいてるはずです。
そして、保険は遭難を予防するお守りではなく、単に遭難に伴う経済的打撃から自身と家族を守ってくれるだけだということも、保険を考えると解ってくるはずです。
いや、自分が遭難するかも知れないと考える人は相応に用心深い準備や心構えがあるでしょうから、おそらくあまり遭難しないはずです。
考えていくと「遭難事故を起こさない安全な登山者になること」が最も大切だと思い知りました。
万が一にも遭難事故を起こしてしまうと様々な社会的制裁が待ってるだろうし、元気であっても二度と山を歩けなくなるかも知れません。
まずは山岳遭難のことを考え・調べ、「遭難した自分や捜索本部に詰めた家族」のことを想像してみることからスタートしてみませんか?
たったそれだけで、もうすでに私たちは遭難からかなり遠ざかり、人様や家族に迷惑をかけない安全登山に近づいてるはずです。
そして、保険は遭難を予防するお守りではなく、単に遭難に伴う経済的打撃から自身と家族を守ってくれるだけだということも、保険を考えると解ってくるはずです。
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