高山の野鳥図鑑(ライチョウ他7種・動画付)
日本アルプスなどの高山でよく見られる野鳥について簡単にまとめてみました。紹介する野鳥:ライチョウ、ホシガラス、イワヒバリ、カヤクグリ、キセキレイ、トビ、ウソ、ルリビタキ
アルプス岳
1.ライチョウ
ライチョウ(雷鳥、学名:Lagopus muta japonica H. L. Clark, 1907、ライチョウ科ライチョウ属)
日本の本州の高山帯のみに隔離分布する亜種で、ニホンライチョウとも呼ばれる。
主な生息地:火打山と焼山、北アルプス、御嶽山、南アルプス(白山と中央アルプスでは絶滅したものと見られている)
総個体数の推定値3,000ほど、環境省レッドリストの絶滅危惧IB類、国指定の特別天然記念物(1955年2月15日指定)
日本の本州の高山帯のみに隔離分布する亜種で、ニホンライチョウとも呼ばれる。
主な生息地:火打山と焼山、北アルプス、御嶽山、南アルプス(白山と中央アルプスでは絶滅したものと見られている)
総個体数の推定値3,000ほど、環境省レッドリストの絶滅危惧IB類、国指定の特別天然記念物(1955年2月15日指定)
ライチョウ食事中 in 乗鞍岳 Rock Ptarmigan(Lagopus muta japonica) - YouTube
夏羽のメス、2013年7月21日、乗鞍岳の高山帯、高山植物の芽などを食べている様子
ライチョウのメス食事中(御嶽山にて) - YouTube
冬羽から夏羽に移行中のメスが、植物をついばんでいました(2014年5月2日)
ライチョウのオス(南アルプス烏帽子岳にて) - YouTube
食事中の夏羽のオスがハイマツの中に入って行きました(2014年6月14日)
ライチョウの雛と見守る母親 Lagopus muta japonica - YouTube
乗鞍岳でライチョウの母親とその雛たちが観察できました(2014年7月12日)
2.ホシガラス
ホシガラス(星鴉、学名:Nucifraga caryocatactes、カラス科ホシガラス属)
和名は、黒っぽい体に多くの白い斑点があり、星が散らばって見えることに由来する。
学名の属名は「砕くもの」、種小名は「木の実」を意味する。
和名は、黒っぽい体に多くの白い斑点があり、星が散らばって見えることに由来する。
学名の属名は「砕くもの」、種小名は「木の実」を意味する。
ホシガラス食事中 Spotted Nutcracker (Nucifraga caryocatactes) - YouTube
ホシガラス(地面に落ちたハイマツの種子を岩の下に隠しているようにも見える)、2013年10月8日、蝶ヶ岳
3.イワヒバリ
イワヒバリ(岩雲雀、学名:Prunella collaris、イワヒバリ科)
和名は、高山の岩場に住み、大きさや鳴き声やヒバリに似ていることに由来する。
学名の属名は「小さな褐色の鳥」、種小名は「首輪のある」の意味。
和名は、高山の岩場に住み、大きさや鳴き声やヒバリに似ていることに由来する。
学名の属名は「小さな褐色の鳥」、種小名は「首輪のある」の意味。
イワヒバリ 食事中 Alpine accentor - YouTube
地面に落ちた種子を捕食中のイワヒバリ、2013年5月21日、乗鞍岳
4.カヤクグリ
カヤクグリ(茅潜、学名:Prunella rubida、イワヒバリ科)
和名は萱の生えた下を潜る生態に由来し、藪の中を好むミソサザイに体の色が似ていることから江戸時代には「おおみそさざい」と呼ばれていた。学名の属名は「褐色の小鳥」、種小名は「赤い」を意味する。
和名は萱の生えた下を潜る生態に由来し、藪の中を好むミソサザイに体の色が似ていることから江戸時代には「おおみそさざい」と呼ばれていた。学名の属名は「褐色の小鳥」、種小名は「赤い」を意味する。
カヤクグリ食事中 Japanese accentor (Prunella rubida) - YouTube
地面に落ちた種子を捕食中のカヤクグリ、2013年5月21日、乗鞍岳
羽繕い中のカヤクグリ Japanese accentor preening - YouTube
白山の平瀬道のハイマツ上で、カヤクグリが羽繕いを行っていました(2014年7月29日)
カヤクグリのさえずり Japanese accentor singing - YouTube
カヤクグリが剱岳の早月尾根でさえずっていました(2014年8月2日)。
5.キセキレイ
キセキレイ(黄鶺鴒、学名:Motacilla cinerea robusta、セキレイ科セキレイ属)
和名は、下部が黄色の鮮やかなセキレイであることに由来する。
学名の属名は「たえず動く小さな者」、種小名は「灰色の」を意味する。
和名は、下部が黄色の鮮やかなセキレイであることに由来する。
学名の属名は「たえず動く小さな者」、種小名は「灰色の」を意味する。
キセキレイのさえずり in 乗鞍岳 Grey Wagtail singing - YouTube
ハイマツの上でさえずるキセキレイのオス、2013年7月21日、乗鞍岳
6.トビ
トビ(鳶、学名:Milvus migrans lineatus、タカ科トビ属)
日本で最も普通に見られる猛禽類
和名は、空高く飛ぶ鳥であることに由来する。俗名は「トンビ」。
学名の種小名は「渡りをする」を意味する。
日本で最も普通に見られる猛禽類
和名は、空高く飛ぶ鳥であることに由来する。俗名は「トンビ」。
学名の種小名は「渡りをする」を意味する。
トビ 白山翠ヶ池 Black Kite - YouTube
白山の山頂部を飛び回り、翠ヶ池に着地したトビ、2013年8月3日、白山
7.ウソ
ウソ(鷽、学名:Pyrrhula pyrrhula Linnaeus, 1758、アトリ科)
和名は、ウソ(口笛)を吹くような鳴き声であることに由来する。
学名の属名と種小名は「炎のような色の鳥」を意味する。
和名は、ウソ(口笛)を吹くような鳴き声であることに由来する。
学名の属名と種小名は「炎のような色の鳥」を意味する。
ナナカマドの実を食べるウソ Pyrrhula pyrrhula griseiventris - YouTube
ナナカマドの実を食べるオスと後ろで見守る幼鳥、御嶽山、2013年9月10日
8.ルリビタキ
ルリビタキ(瑠璃鶲、学名:Tarsiger cyanurus 、ツグミ科)
和名は、オスの体の色が瑠璃色であるヒタキ(火打石を叩くような鳴き声)であることに由来する。
学名の属名は「特徴的な足を持つ鳥」、種小名は「青い尾の」を意味する。
和名は、オスの体の色が瑠璃色であるヒタキ(火打石を叩くような鳴き声)であることに由来する。
学名の属名は「特徴的な足を持つ鳥」、種小名は「青い尾の」を意味する。
ルリビタキのさえずり Red-flanked bluetail - YouTube
ルリビタキ(オス)のさえずり、白山、2013年6月25日
参考文献
『DVD付き ひと目でわかる野鳥』 中川 雄三、成美堂出版、2010年2月
叶内拓哉、安部直哉 『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』 山と溪谷社、2006年10月
国松俊英 『名前といわれ 日本の野鳥図鑑1 野山の鳥』 偕成社、1995年4月
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そうですね、地球温暖化の影響等で他の動物の進出も影響したのか、直近の調査ではライチョウの全国の個体数が約2000羽にまで減少しました。
何か対応策はないものか、と思うこの頃です。
nonkibouさん おはようございます
ライチョウの調査は信州大学の生態学研究室( http://cert.shinshu-u.ac.jp/eco_lab/modules/tinyD1/ )などで行われているようですね。
地球温暖化の影響で、南アルプス南部の高山帯に鹿が上がってくるようになり、ライチョウの餌となる高山植物を食べ尽くしてしまう食害があるようですね。
実際に見たこと無い野鳥が…しかも動画で
素晴らしいですo(^o^)o
野鳥が好きで山歩きしてます⤴
これからも参考にさせて頂きます✨😌✨
beakさん おはようございます
山での野鳥との出会いを楽しみにしています。
ライチョウとイワヒバリは高山帯でしか見られませんが、あまり人を恐れないようで、他の野鳥と比べてすぐ近くでも観察できる印象があります。
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