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更新日:2023年08月13日 訪問者数:645
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マヤラン、サガミランモドキについて
tatsuca
ここのところ何年間か、主に東京都内のマヤラン、サガミランモドキの自生地を訪れ、開花状況をレコ、日記などで投稿してきました。少しまとまったので、ノート上げてみることにしました。
マヤランとは
wikipediaから引用 『マヤラン(摩耶蘭、学名:Cymbidium macrorhizon)は、ラン科シュンラン属の植物である。和名はこの種が初めて発見された神戸市の摩耶山にちなむ。関東から九州までの常緑広葉樹林や古い二次林に生える菌従属栄養植物(腐生植物)である。』
2007年の環境省レッドリストには絶滅危惧II類 (VU)として記載されています。
サガミランモドキとは
サガミラン、サガミランモドキについてはwikipediaに記載がなく、マヤランの白色種とする説 Cymbidium macrorhizon f. aberransとマヤランとは別種Cymbidium nipponicumとする説がみられます。
マヤランとの関係は、以下のような説明がわかりやすいです。
『マヤランによく似ているが、花色が異なり、側花弁が幅広い、小花柄が捻れず、果実の形が異なるなどの違いがあり、別種とされた。...中略... 以前はマヤランのアルビノとして品種扱いされていたが、最近の研究で遺伝子レベルでも分化が大きく別種とされている。』
http://hanamist.sakura.ne.jp/flower/tansiyo/ran/sagami.html
なお、環境省の2007年レッドリストには『サガミランモドキCymbidium macrorhizon f. aberrans』として絶滅危惧IB類(EN)にリストされています。
サガミランとサガミランモドキの関係
同じ植物に対して、サガミランとサガミランモドキの両方が使われます。その経緯については以下のような記述をよく見かけます。
『サガミランとは、かつてサガミランモドキと呼ばれていました。もともと別の植物をサガミランと呼んでおり、その植物に似ているためサガミランモドキと名付けられました。その後、サガミランは実はマヤランだと言う事が分かり、サガミランと言う植物はなくなりました。現在、サガミランモドキをサガミランと呼ぶ事が多いです。』
https://trippers.info/botany/plants/0010

個人的にはサガミランモドキの方をよく使います。サガミランは昔の使い方では赤色をさすので、サガミランモドキの方がまぎれなく白色であることを示すかな、との思惑です。(個人の感想です。^^;)
どんなところに咲いているの?
マヤラン、サガミランモドキともに『関東から九州までの常緑広葉樹林や古い二次林に生える菌従属栄養植物(腐生植物)』ですので、林の中の落ち葉などの堆積した湿った腐葉土の多い場所でよく見かけます。
背の低い笹と一緒に見つかることもありますが、写真のように背の低い双子葉植物の間から花穂をのばしていることが多いです。背の高い笹が生えた草原などでは見かけたことはありません。(見つからないだけかもしれませんが。)
いつ咲くの?
東京近郊の場合、年、場所により大きく異なりますが、6月末から10月初めくらいまで見かけます。
特に多いのは7月の初めころと9月の初めころで、7月末から8月末の暑い季節には見かけることが少ないです。(まれに咲いているものもあります。)
サガミランモドキはマヤランよりもやや遅めに咲き、近くにマヤランが咲いている場合には2週間ほど花期が遅いことが多いです。
見られる場所(東京近郊)
毎年、7月、9月の2回簡単な現地調査(花ハイク)をして確認したものを中心にまとめています。(随時更新予定です。)
野草の自生地をネット上に乗せることの是非についての議論があることは承知していますが、マヤラン、サガミランモドキは菌従属栄養植物(腐生植物)ですので、持って帰っても裏庭では生えないことをお断りしたうえで掲載いたします。
もし、もっと詳しい場所を知りたい場合などには(本ノートのコメントではなく)メッセージにて個別にお問い合わせください。
また、このほかに咲いている場所をご存じでしたらメッセージでお知らせいただければ嬉しいです。(こっそり確認ハイクにお邪魔するかもしれません。)
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