記録ID: 1021125
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ハイキング
箱根・湯河原
元箱根芦川〜関白道〜小田原城
2016年12月05日(月) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 08:00
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 579m
- 下り
- 1,279m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ、のち濃霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
外輪山の南側は、箱根峠の東側の、 鞍掛山から、大観山、白銀山、(聖岳では無く北東を降りて行く峰で)早川山、笠懸山と続き、早川の河口まで続く。 全長は約15kmでほぼ直線的である。 中央火口丘と南外輪山の間に流れる川は須雲川であるが、新規外輪山の東で北西から流れる早川と合流し、そのまま早川として相模湾に流れるため、早川の南側が早川山である。 街道としては箱根峠から芦ノ湖畔に降り、中央火口丘から新規外輪山を東へ降る湯坂道が使われており、 南外輪山に当時から道があったのかは定かでは無い。 室町時代後期、韮山城や山中城と共に熱海方面の土肥城なども含めて小田原北条氏による城郭網が完成していたはずで、 湯河原から箱根峠に降りる道はあれど、鞍掛山から早川山方面は不明。 関白道は、芦川入口からほぼ東に真っ直ぐ進んで大観山に登って行くように描かれている。 現在はその道は消滅しており、 また鞍掛山には電波塔敷地の為に登ることが出来ない。 現在可能なのは孫助山の東側をぐるっと回って鞍掛山の北東に出て、そこから大観山に向かうコース。 これは西側に大きく迂回するルートなので、確かに関白道では無いな。 なので消失してしまっていてルートは辿れない状況である。 実際に発見出来ているのは大観山から東側。 基本的にはターンパイク沿いにほぼ一直線。 主に掘割で道が作られているのだが、全体的に藪が酷すぎる。 背丈以上の笹薮・芦藪が延々と続く。 人の歩けたもんじゃない。 大観山から白銀山に向かう途中、途中というか序盤から膝丈の笹薮を踏み越えていかなければならないが、これはほんの序の口。 幸い道は明瞭なので迷う事はないと思うのだが、結構キツイ。 スタート地点から940m地点、明確な曲輪を発見。 曲輪というか、関白道がほぼ石垣山城を築城している時の物資運搬道なので、 一時保管所のような利用のされ方では無いだろうか。 この先にもいくつか広めの曲輪があるが、その直ぐ先は急坂であったり痩せ尾根であったり運搬に困難な場所である。 その手前に削平地を設けている。 白銀山の手前904m付近、既に白銀山への登りの段階であるが、 ここは痩せ尾根の岩場を登る危険箇所ゆえ、登山的にはおそらく最も楽しい場所である。 数mだけ細い道を進む。 その先のピーク、小さなスペースのところより先で、 地理院地図では黒破線の道が南から合流し、北へ向かうと小さな建物があるように描かれている。 かなり広めのスペースがあり、赤いリボンが木にたくさん結ばれている。 建物は無い。 で、地理院地図の破線の道はここで行き止まりで、南に戻るような気にさせられるのだが、これは間違い。 広いスペースから真東へ向かわなくてはいけない。 白銀山自体は、背丈以上の藪の真ん中を突き進んで行くと突然鉄塔が現れる小さなスペースがあり、それが頂上である。 これは、全く面白みのない。 真っ直ぐ行かずにヘアピンカーブで東へ向かう。 白銀山より東側は、記憶が薄い。 というのも、小さな何者かの足跡と大きめの糞があり、足跡はずっと道沿いに続いていたので気が気では無かったのだ。 直ぐ近くがターンパイクだからと言って侮ってはいけないらしい。 これまでの藪を考えると、白銀山から御所山砦までの道は腰程度までの藪で大した事は無い、かも知れない。 また、道もしっかりしているだけではなく、切岸や土橋かと思えるような箇所も幾つか存在する。 いよいよ砦に近い、という雰囲気はしてきたのだが、 ここまでで予定より2hオーバーしている事に加え、突然濃霧がかかりだしてしまった。 いよいよ砦だ、という時にこの現象は、本当に辞めておいた方が良いかも知れない。 西側の竪堀と土塁、及び外側の道も確認。 御所山砦入口は確認してみると、どうもやはり砦内部も相当な藪かも知れず、 まだ何が出てくるか分からないし時間も押している状況なので、内部に入るのは辞めておく。 砦の東側から北に伸びる城道は明瞭で、倒木や芦で通り難い箇所もまあまああるのだが、芦の海よりは全然マシで歩ける状況である。 なかなか良い遺構だ。 だがここから東に折れて、ターンパイクに突き出る手前の、せっかく破線の道の部分が芦で完全に行く手を阻まれていた。 倒れている上に切り倒された草が積み上げられている状況なので、草を掻き分けて行くという手段が使えない。 幸い道から少し逸れた場所ではそれが可能で、なんとか無事にターンパイクに降りる事が出来た。 これより北側は道が不明。 本来はもっと谷の下を進むのかも知れないが、わざわざ降りる勇気も無い。 ターンパイクからちょっとそれて急峻な側面を進んでみるとなんとなく道がある。 林道で広いスペースがあるのだが、関白道を内包しているのかどうか分からない。 やがてターンパイクを跨ぐ事になる。 ターンパイクを跨いだ先は谷に林道でいくつも段曲輪が形成されているので道がどれか分からない。 間違えて結構したまで降りてしまったのだが、ほぼほぼターンパイクの直ぐ下を通れば良かったかも知れない。 道を発見できれば結構深い掘割があった。 その先でターンパイクをトンネルで潜る事になる。 当時の掘割の上をターンパイクが通っているのだろうか? トンネルを潜ると、その先の掘割道には水が流れていて、その水によってかなり地面が侵食されており、深い谷底道になってしまっていた。 これは、左側の谷の上を進むのが正解。トンネル間近でないと左右の行き来は不可能なので、間違えずに、 トンネル抜けたら左上へ。 その先はずっと掘割道が続くので間違えようが無い。 藪も少なく、谷底道か脇の上部かを選択しながら進む事も可能。 蛇行する半舗装道路を過ぎると、しっかり舗装された今のちゃんと車が行き来出来そうな道に出る。 正面に道は無いのだが、ここは左に少し登ると東方向に進む舗装道路の分岐があるので、右折して、北東へ進む。 ほぼ直線の道からS字カーブを抜けると舗装道路に突き出る。 正面には登りの道があるので、これを登って尾根道を進む。 小山を超えておりて行くと、舗装に出る。 これがもう石垣山城の直ぐ近く。 石垣山城から先は、車道を真っ直ぐ進んで行くのは間違い。 目印は、武将看板だろうか。 一番上の看板の先に、右手に少し登る細い道があるので、下りではなくこの上りの細道を進むと、早川までほぼ真っ直ぐ下山する事が出来る。 |
その他周辺情報 | 御所山砦、石垣山城 |
写真
感想
箱根山は、金時山から小田原城水之尾までの北外輪山、
金時山から乙女峠、及び長尾峠〜乙女峠〜箱根峠までの西外輪山の二回、
箱根峠から湯坂道、についで5回目。
これで外輪山を踏破した事になります。
しかし、南の外輪山は、ほんっと酷い。
藪の海の底を掻き分けて進む必要があり、本当に苦痛でした。
基本的には箱根外輪山は藪に囲まれたつまらない道の途中途中にまれに良い眺めがある、というコースで、
晴れていれば西外輪山は、コース的にはつまらないけどとても良いコース、
ではあるのだけれど、今回の南外輪山は道も酷ければ大観山以外ほとんど見晴らしは無い。
整備はもうしていないのだろうか……。
コースはもう歩きたく無いけれど、今日の本当の目的であった御所山砦には、今度車で行ってそれだけ単発で行かなければ。
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