土蔵岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,010m
- 下り
- 1,048m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:18
天候 | 晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
土蔵岳は滋賀県湖北の山である、三年前の春、娘と二人で金糞岳から八草峠まで縦走したことがあった、その時金糞岳に積雪調査にやってきた人の話を聞き、山登りは風景や動物に出会い自然に接する楽しみ以外に系統立てそれらに接してみれば山登りも学問の対象として興味を持つ事になるのかもしれないと思ったことがある。
金糞岳の山頂で「時間と稜線に雪が続いていれば土蔵岳まで歩くつもりです」と頂上で別れた、この時は八草峠から先で雪がなくなり金居原集落に下った、この先は次の機会に歩こうと思っていたがいつのまに三年経っていた。土蔵岳の標高は一〇〇八mであるがその北東に一〇六八mの三角点ピークがあるので金糞岳から北に続く県境上の稜線を探しても山頂を特定するのは容易でない、しかし滋賀、福井、岐阜の県境に位置する三国岳までの山域で山名が記されているのは土蔵岳だけである。JR木之本駅から金居原行き八時十分発のバスに乗る、乗客は私一人だった、金居原は以前来た時と同じで静かな集落で変わっていなかった。バス停から少し先のバスのUターン場所まで乗せてもらう、今日は日帰り登山なので背中のザックも軽い、それに天気がいいので軽快に進む。
土倉谷に架かる出郷橋を渡ると谷の入り口に立て札が建っている、立て札にはこの谷に鉱山があり昭和四十年まで採掘をしていたことが記されている、ほんの少し前には賑やかな集落だったんだろう。
しばらく林道を歩くことになる、土倉谷の左岸を進むと右の斜面に全体が要塞のようにコンクリートで固められた鉱山跡に出た。
さらに進み尾根の出っ張りを回り込んだところで土蔵岳と横山岳を源流とした谷が土倉谷に合流している、ここで橋の手前を土倉谷右俣左岸の踏み跡らしきところを登っていく、所々と雪が出てきた。
谷の水がコンクリートのトンネルから流れ出している場所に出た、比較的平坦なこの辺りは鉱山の施設があったところのようだ、坑道跡と朽ちかけた幾本かの柱が自然に帰りつつある。この先で堰堤にでた、左岸から右岸に渡り堰堤の上部に出る、ここから右岸に沿って登る、谷が北から少し東に曲がるころ雪が増えてきたので残雪の歩きやすそうなところを選び何度か谷を左右に渡渉する、標高五〇〇mぐらいで歩きにくくなってきたので谷から外れ土蔵岳から南の稜線上P九三七に登る小さな尾根に取りつく、急傾斜の灌木と残雪の間木につかまりながら一時間ほどひと汗かいで土蔵岳を左上に見ながら登る、勾配が小さくなるとP九三七の少し北の稜線に出た。
今日は一人かと思っていたら尾根にワカンの跡が山頂に向かっていた、八草峠からのルートのようだ。稜線から南に木々の間に八草川の源頭に真っ白な金糞岳から白倉岳に至る尾根が遠望できる、稜線には雪が多く残っているがワカンをつけていると沈むことはない、登ってきた土倉谷もはるか下になった。
土蔵岳の頂上から西方にブナの木々の間に横山岳、北に続く三国岳は稜線が重なり見通せないが奥美濃の烏帽子山は良く見えた。
山頂でしばらく休み八草峠に下ることにする、登ってきた道を戻りP九三七から南に八草峠に向かう、灌木の間を旧八草峠付近まで先行者のワカン跡をたどったがここで見失った。
鞍部から西に幅の広い山腹を一時間半ほど下ると林道に出た、ワカンの主とは出会うことがなかった。金居原まで時間も早かったので道端に顔を出しているフキノトウを摘み金居原の先、杉野集落まで歩く。
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