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Yamareco

記録ID: 111885
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無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

鳥海山

2007年09月14日(金) 〜 2007年09月15日(土)
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zaoluck その他2人
GPS
24:20
距離
15.8km
登り
1,419m
下り
1,417m

コースタイム

【14日】鉾立駐車場9:55→11:30賽の河原→11:55御浜小屋12:50→13:00扇子森→13:05御田ヶ原→13:40七五三掛(外輪山コース)→14:30文殊岳前・河原宿分岐14:45→15:20行者岳→15:45御室小屋・大物忌神社御本社15:50→16:10新山山頂16:25→16:40小屋
【15日】小屋7:05(千蛇谷ルート)→8:15七五三掛手前はしご下8:25→8:50御田ヶ原分岐→9:03鳥ノ海南岸→9:15御浜小屋9:20→10:15鉾立駐車場
天候 14日晴れ 15日曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2007年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
 七五三掛付近が少々急な程度で、全体に歩きやすいトレイルが続く。ただし、外輪山は吹きさらしなので風が強い時は注意が必要。
 外輪山からのコースは最後に岩塊流のような所を横切って登るので、続行者がいる時は落石に気をつけたい。
賽の河原へ向かうMさんとYさんだが、Yさんは間もなくリタイア
賽の河原へ向かうMさんとYさんだが、Yさんは間もなくリタイア
御浜付近より
御浜小屋裏から新山を見る
御浜小屋裏から新山を見る
鳥ノ海を撮影
扇子森から新山方向
扇子森から新山方向
七五三掛
左が新山、右が外輪山。間はカールに見える
左が新山、右が外輪山。間はカールに見える
御本社にヘリが到着
御本社にヘリが到着
新山頂上
雪渓は1年で一番小さい時期
雪渓は1年で一番小さい時期
チョウカイアザミか?
チョウカイアザミか?
カール状の谷から日本海を見下ろす
カール状の谷から日本海を見下ろす
鳥ノ海南岸から御浜の尾根を見上げる
鳥ノ海南岸から御浜の尾根を見上げる

感想

 神町のMさんの誘いで、鶴岡市での会議翌日に山形市のYさんと3人で鳥海山をやることになった。庄内からなら日帰りも可能だが、Mさんの希望で山頂小屋泊まりを試みて、あわよくばご来光を拝むという目論見。ただ、天気予報は曇りでそもそも道中の山の眺望すら望み薄と思っていたが、14日は良く晴れてうれしい誤算となった。
 9月というのに両日とも30度を超す猛暑。標高1100m余の鉾立も25度を超し、長袖を脱いでTシャツ一枚でスタートした。ゆっくり行くがYさんはそれでも遅れがち。汗が尋常ではない。胃が痛み冷や汗が止まらないとのこと。食当たりらしく、しばらく頑張ったが1時間で残念ながらリタイアとなった。一度別れかけて呼び止め、水1.5リットルを分けてもらった。水場はなく、この暑さでは3.5リットル持参した水も足りなくなりそうで不安だった。さて、「僕は遅いのでお先に」と話すMさんを賽の河原で“見捨てて”先を行き、御浜には10分先行した。
 小屋で簡単に昼食を済ませ、裏へ回ると鳥ノ海の絶景が待っていた。天気予報は良い方へ外れ、はるかに山頂も見える。扇子森を緩やかに乗っ越し、御田ヶ原へ。次々と下山する登山者に出会う。七五三掛(しめかけ)では景色の良い外輪山コースを取ったが、Mさんがいかにも遅い。迫り来る本山の偉容が素晴らしいが、どうも気になる。ついに文殊山手前で「酸欠みたいになった」とヘタリ込んでしまった。これはグリコーゲンだか血中糖分だかの欠乏だなとピンと来て、「速効元気」とかいうゼリー栄養剤を進呈。ゆっくり伏仰岳を越えていくうちに「なんか元気出てきました」とMさん。昼飯が軽すぎたようだ。
 文殊、伏仰、行者の外輪3山はたいしたアップダウンもなく、緩い草原の右、切れ落ちるガレ場の左とも遮るもののない絶景で風が心地よい。行者岳付近では、朝のうちに見たヘリコプターが神社わきに着陸、すぐ飛び立つのを見た。Mさんによれば人が乗り降りしたという。その方向へ向かい、恐ろしげな崖をトラバース。最後の千蛇谷の詰めを渡る所はさながら石崩れの現場で、石のペンキを頼って歩いて行ったらずるっと石が動き、小規模な岩崩れを起こしてしまった。ルートを取り直し、やっとの思いで登り返して御室小屋到着。作業員5人に聞いて、先ほどのヘリはバイオトイレ設置工事の物資と人員を大平から運んでいることを知った。
 荷物を置いて取り急ぎ新山へ。小屋の裏から矢印伝いに東ルートを行くと、いきなりごろた石だか岩だかの堆積をよじ登ることになった。草木ひとつない岩場がいくつかあって山頂がどれか分かりにくい。
 さて、小屋はいくつかの建物のうち作業員が宿舎に使う1棟のみが利用可。15畳ほどで左半分は2段になっているが、周囲は食料品で埋まっている。5人は雪の降るまで1か月は山から下りないそうな。小屋わきにプロパンガスボンベとコンロ、小さな浴槽まである。電器も発発でつくし、Mさんと「少し予想と雰囲気が違うね」と顔を見合わせた。それでも、ポットのお湯が分けてもらえて水が助かるので良かった。夕刻、行者岳を行く3人の登山者を目撃。なかなか着かないので首をかしげていたら、6時過ぎに母と娘二人の女性3人が到着した。下の娘が鶴岡の山大農学部生で、母らは茨城から来たとのこと。もう一人泊まると言っていた学生は姿が消えており、こちらは混雑を避けて御浜小屋へでも行ったのだろう。
 上空に星は見えないものの、吹浦の夜景が見える。風が出て少々寒い。7時半には消灯!の雰囲気になり、寝袋に入ったのだが、薄いマットではかかとが床に当たって痛い。0時すぎに目覚め、横になったりしたが、隣に迷惑かけられないし、窮屈でその後もたびたび目覚めた。5時に起きると外はあいにく濃霧でご来光どころではない。それでも6時に出て七高山には登っておくことにした。スノーブリッジなる万年雪の雪渓の横を通って急斜面をよじ登ると15分ほどで山頂。ガスの中を登ってきた愛知の人と出会い、新山の行き方を教えた。
 7時に小屋を出て千蛇谷コースを一気に下る。Mさんも今日は比較的快調な様子。1900m付近で雲の下に出た。カール状の谷を渡り、間もなく七五三掛という所のはしごで女性中心の団体に遭遇。26人が恐る恐る降りてくるので、待ち時間を休憩に当てた。大阪から来たそうな。風が出て外輪山ルートは危なそう。その後、御田ヶ原で鳥ノ海南回りを誘ったが、Mさんは少しでも早く降りたいと往路直進を選び、いったんお別れ。こちらは快調に飛ばし、鳥ノ海南岸から北の稜線を見ると、Mさんらしき人影が行くのが見える。七五三掛以来、登りはひっきりなしの登山者だったが、降りるのは途中で引き返した夫婦と私たちくらいしかいないので一目瞭然ではある。南周りは人っ子一人いない。最後に短いながら火口壁の直登があるので、確かに消耗したMさんにはつらかったかもしれない。
 御浜でトイレを借り、賽の河原への快適な散歩道を飛ばす。すっかり晴れて日差しが暑い。小屋から15分ほど先を行くMさんらしき姿発見。結局、駐車場まであと20分というあたりで追いついた。往路は地図の所定時間4時間半に対して6時間をかけたが、帰りは地図の3時間半をいくらか短縮するスピード。二日たっても足が痛かった。Mさんとは鉾立駐車場で別れ、「あぽん西浜」で温泉に浸かって帰った。

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