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Yamareco

記録ID: 1124435
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

山口県美祢市 秋吉台南周遊 龍護峰〜若竹山 3億5千年の歴史

2017年05月02日(火) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:16
距離
9.6km
登り
392m
下り
404m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:56
休憩
0:17
合計
3:13
8:58
31
スタート地点(家族旅行村駐車場)
9:29
9:29
8
龍護峰&御鉢山分岐
9:37
9:44
6
龍護峰
9:50
9:50
2
龍護峰、御鉢山分岐(2回目)
9:52
9:53
38
御鉢山
10:31
10:31
13
西の西山&若竹山分岐
10:44
10:48
11
西の西山
10:59
10:59
20
西の西山&若竹山分岐(2回目)
11:19
11:20
4
妙見原
11:24
11:24
11
妙見原(2回目)
11:35
11:39
32
若竹山
12:11
ゴール地点(家族旅行村駐車場)
地球3.5億年の造形美カルスト地形を楽しむコース
歩行距離9.5キロメートル、歩行時間3時間、歩行数15300歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 秋吉台家族旅行村の駐車場<写真01>を利用しました。この山域を2つに分け、東の若竹山方面は台観望近くの駐車場に停めて、別にアプローチすることも可能です。
コース状況/
危険箇所等
 駐車場<写真01>から秋吉さくらの森<写真04>まで、妙見原(ヘラオオバコ<写真30>撮影地点)から若竹山<写真33>を経て駐車場<写真01>までは砂利やアスファルト道で雨でも問題なく歩けます。それ以外は濡れているとよく滑りそうな土で、少し植物が茂っているところもあります。石灰岩の上を歩くことはほとんどありません。
 地形図に載っていない道や、文字が見えにくい道標もあるので、地形図とコンパスで方向を確認する必要があります。
 若竹山<写真33>に南西からアプローチしようとしましたが、妙見原(ヘラオオバコ<写真30>撮影地点)から立ち入り禁止になっており、引き返して北西から向かいました。
その他周辺情報  秋吉台の地下には、国の特別天然記念物に指定されている秋芳洞(あきよしどう)をはじめ、450を超える鍾乳洞があります。周辺には、秋吉台科学博物館、秋吉台エコ・ミュージアム、秋吉台国際芸術村など、学びや文化に触れる施設がいくつかあります。
01秋吉台家族旅行村駐車場
秋吉台家族旅行村にはオートキャンプ場やケビンなどがあり、石灰岩に囲まれてのんびり過ごせます。今回はこの駐車場のみ利用させていただきました。
01秋吉台家族旅行村駐車場
秋吉台家族旅行村にはオートキャンプ場やケビンなどがあり、石灰岩に囲まれてのんびり過ごせます。今回はこの駐車場のみ利用させていただきました。
02オオオサムシ
体長3cm程とオサムシの中では大型です。日中は落ち葉の下などに隠れているのですが、我々に驚いて出てきてしまったのか、アスファルトの上を急いで歩いていました。
02オオオサムシ
体長3cm程とオサムシの中では大型です。日中は落ち葉の下などに隠れているのですが、我々に驚いて出てきてしまったのか、アスファルトの上を急いで歩いていました。
03フデリンドウ?
葉や花のつき方をよく見ていなかったので間違っているかもしれません。花の直径は1cm程で、この辺りにだけ咲いていました。
03フデリンドウ?
葉や花のつき方をよく見ていなかったので間違っているかもしれません。花の直径は1cm程で、この辺りにだけ咲いていました。
04秋吉さくらの森八重桜
写っている1本だけが満開、あとの数本は散り始めから散り急ぎでした。林間を抜けて草原に出ると、ハシブトガラス?がアカン、アカンと鳴いていたのがおもしろかったです。
04秋吉さくらの森八重桜
写っている1本だけが満開、あとの数本は散り始めから散り急ぎでした。林間を抜けて草原に出ると、ハシブトガラス?がアカン、アカンと鳴いていたのがおもしろかったです。
05龍護峰方面景観
向かって左側が龍護峰<写真07>ですが、右側(龍護峰北北東)の名無しの小ピークの石垣状の石灰岩が気になりました。
05龍護峰方面景観
向かって左側が龍護峰<写真07>ですが、右側(龍護峰北北東)の名無しの小ピークの石垣状の石灰岩が気になりました。
06ホタルカズラin石灰岩
この辺りからホタルカズラが見られるようになりました。ちょうど見頃のようで、特に石灰岩の周辺にたくさん咲いていました。
06ホタルカズラin石灰岩
この辺りからホタルカズラが見られるようになりました。ちょうど見頃のようで、特に石灰岩の周辺にたくさん咲いていました。
07龍護峰頂上 
石灰岩の間の狭い道を動画を撮りながら歩きました。頂上は開けており、ゆっくりできます。周辺はホタルカズラ<写真06>が群生しており、ノアザミ<写真26>が咲き始めていました。
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07龍護峰頂上 
石灰岩の間の狭い道を動画を撮りながら歩きました。頂上は開けており、ゆっくりできます。周辺はホタルカズラ<写真06>が群生しており、ノアザミ<写真26>が咲き始めていました。
08龍護峰南西より
     東方面景観
この辺りには石灰岩が多く、自然のオブジェのように見えます。
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08龍護峰南西より
     東方面景観
この辺りには石灰岩が多く、自然のオブジェのように見えます。
09龍護峰北より
   北北西方面景観
遠くにたんぼや集落が見えました。
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09龍護峰北より
   北北西方面景観
遠くにたんぼや集落が見えました。
10龍護峰東尾根より
   御鉢山方面景観
向かって左側に龍護峰<写真07>の北北東にある名無しの小ピーク、右側に御鉢山<写真11>が見えます。
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10龍護峰東尾根より
   御鉢山方面景観
向かって左側に龍護峰<写真07>の北北東にある名無しの小ピーク、右側に御鉢山<写真11>が見えます。
11御鉢山頂上
頂上から龍護峰<写真07>方面を振り返ってみました。
11御鉢山頂上
頂上から龍護峰<写真07>方面を振り返ってみました。
12巨大石灰岩
北北西方面には大きな石灰岩がそびえ、背後に如意岳などの鉄塔のある山々が見えます。
12巨大石灰岩
北北西方面には大きな石灰岩がそびえ、背後に如意岳などの鉄塔のある山々が見えます。
13御鉢山北東尾根より
     北東方面景観
なだらかな曲線を描く尾根上も石灰岩だらけでした。きれいだったので動画も撮りました。
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13御鉢山北東尾根より
     北東方面景観
なだらかな曲線を描く尾根上も石灰岩だらけでした。きれいだったので動画も撮りました。
14タカサゴソウ
花弁のように見える舌状花がシロバナハナニガナよりもずっと多く、優美に見えます。ここだけでした。
14タカサゴソウ
花弁のように見える舌状花がシロバナハナニガナよりもずっと多く、優美に見えます。ここだけでした。
15林立する石灰岩
石垣状に並んだ石灰岩をズームしてみました。動画も撮りました。
15林立する石灰岩
石垣状に並んだ石灰岩をズームしてみました。動画も撮りました。
16クサイチゴ
クマイチゴに似ていますが、葉の形が違います。咲き始めでした。
16クサイチゴ
クマイチゴに似ていますが、葉の形が違います。咲き始めでした。
17ヒメハギ
萼も花びらも同じ色なので変わった形に見えます。咲き終わると萼は緑色になるそうです。この周辺にかたまって咲いていました。
17ヒメハギ
萼も花びらも同じ色なので変わった形に見えます。咲き終わると萼は緑色になるそうです。この周辺にかたまって咲いていました。
18御鉢山北東尾根景観
御鉢山<写真11>を振り返ってみました。どこから見ても御鉢状です。
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18御鉢山北東尾根景観
御鉢山<写真11>を振り返ってみました。どこから見ても御鉢状です。
19オカオグルマ
サワオグルマに似ていますが、乾いた場所に生育し、茎には毛が生えています。この辺りからよく見かけました。
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19オカオグルマ
サワオグルマに似ていますが、乾いた場所に生育し、茎には毛が生えています。この辺りからよく見かけました。
20盆栽岩
石灰岩の上に植物が育っており、超巨大な盆栽のように見えました。
20盆栽岩
石灰岩の上に植物が育っており、超巨大な盆栽のように見えました。
21セイヨウミヤコグサ
ミヤコグサによく似ていますが、茎に毛がありました。この道沿いではところどころ見られました。
21セイヨウミヤコグサ
ミヤコグサによく似ていますが、茎に毛がありました。この道沿いではところどころ見られました。
22石灰岩越しに
    秋芳ロイヤルホテル
石灰岩が入らない景観はありません。石灰岩の合間から秋芳ロイヤルホテルなどの施設が見えます。ということは逆も然りなり。
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22石灰岩越しに
    秋芳ロイヤルホテル
石灰岩が入らない景観はありません。石灰岩の合間から秋芳ロイヤルホテルなどの施設が見えます。ということは逆も然りなり。
23ドリーネ
秋吉台には数千ものドリーネ(すり鉢状の窪地)があります。昔はドリーネの部分のわずかな土地でゴボウや大根、ムギ、豆類、ソバ、ゴマなどを育てていたと言われています。
23ドリーネ
秋吉台には数千ものドリーネ(すり鉢状の窪地)があります。昔はドリーネの部分のわずかな土地でゴボウや大根、ムギ、豆類、ソバ、ゴマなどを育てていたと言われています。
24西の西山頂上
標高398.9mの三角点はこの北西方向にあるようです。
24西の西山頂上
標高398.9mの三角点はこの北西方向にあるようです。
25西の西山南西方面景観
西の西山頂上から南西方向に道が続いていたので、少し進んでみました。御鉢山<写真11>や龍護峰<写真07>まで続いていそうでした。
25西の西山南西方面景観
西の西山頂上から南西方向に道が続いていたので、少し進んでみました。御鉢山<写真11>や龍護峰<写真07>まで続いていそうでした。
26ノアザミ
葉のトゲが目立ち、つぼみも大きく全体的にがっしりしています。四国に分布するトゲアザミに雰囲気がよく似ており、最初はノアザミだと思いませんでした。
26ノアザミ
葉のトゲが目立ち、つぼみも大きく全体的にがっしりしています。四国に分布するトゲアザミに雰囲気がよく似ており、最初はノアザミだと思いませんでした。
27若竹山方面景観
西の西山を下りて、若竹山(左奥)に向かいます。秋芳洞周辺のカルスト展望台などの施設も見えています。
27若竹山方面景観
西の西山を下りて、若竹山(左奥)に向かいます。秋芳洞周辺のカルスト展望台などの施設も見えています。
28西の西山南東尾根より
      棚岩方面景観
まれに少し高い樹木が一部で見られますが、どこを見ても草原と石灰岩と青い空と白い雲のコラボシーンです。
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28西の西山南東尾根より
      棚岩方面景観
まれに少し高い樹木が一部で見られますが、どこを見ても草原と石灰岩と青い空と白い雲のコラボシーンです。
29ヒバリ♂on石灰岩
下界にいると、ヒバリはほとんど上空にいるので、姿をとらえることができませんが、ここでは石灰岩に止まって、鳴き続けているのですぐに気が付きます。動画も撮りました。
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29ヒバリ♂on石灰岩
下界にいると、ヒバリはほとんど上空にいるので、姿をとらえることができませんが、ここでは石灰岩に止まって、鳴き続けているのですぐに気が付きます。動画も撮りました。
30ヘラオオバコ
すぐそばに妙見原の案内板がありました。若竹山<写真33>に向かう道はすぐに行き止まりになったので、引き返してくると目に留まりました。白いのはおしべの葯です。
30ヘラオオバコ
すぐそばに妙見原の案内板がありました。若竹山<写真33>に向かう道はすぐに行き止まりになったので、引き返してくると目に留まりました。白いのはおしべの葯です。
31若竹山北西より北方面景観
見えてはいませんが、このずっと北に冠山や北山があります。往復すると、大変な距離になるので、後で長者ヶ森からアプローチを変えて訪問することにしました。
31若竹山北西より北方面景観
見えてはいませんが、このずっと北に冠山や北山があります。往復すると、大変な距離になるので、後で長者ヶ森からアプローチを変えて訪問することにしました。
32公衆便所&ハシブトガラス
若竹山頂上近くに来ると、公衆便所の道標横の石灰岩の上に、まるで道案内烏のようにハシブトガラスが止まっていました。
32公衆便所&ハシブトガラス
若竹山頂上近くに来ると、公衆便所の道標横の石灰岩の上に、まるで道案内烏のようにハシブトガラスが止まっていました。
33若竹山頂上
若竹山頂上です。北東方面に「馬ころび」などが見えます。
33若竹山頂上
若竹山頂上です。北東方面に「馬ころび」などが見えます。
34若竹山頂上三角点
標高253.4mの若竹山頂上三角点です。観光客の誰も注目していませんでしたが…
34若竹山頂上三角点
標高253.4mの若竹山頂上三角点です。観光客の誰も注目していませんでしたが…

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 秋吉台は日本最大級のカルスト台地です。見渡す限りの草原に、羊の群れを思わせるような無数の石灰岩が見られます。大きさも形もさまざまなこれらの石灰岩は、3億5千万年もの年月をかけて自然が造り出したアートのようです。また、カルスト台地の地下には、国の特別天然記念物に指定されている秋芳洞(あきよしどう)をはじめ450を超える鍾乳洞があります。これらは雨水により石灰岩台地が侵食を受けて造られたものです。上も下も楽しめる一粒で二度おいしい所です。今回は天候に恵まれたので、上の秋吉台を南部と北部に分けて散策することにしました。午前中は家族旅行村を起点とし、龍護峰、御鉢山、西の西山、若竹山を周りました。

 今回は原則、地形図の道に沿って山行をしました。西の西山だけは道が描かれていませんでしたが、道標があったので、迷うことなく行き着くことができました。ただし、頂上標識と三角点が少し離れており、三角点は頂上よりさらに北西に進んだ所にあったようです。また、西の西山頂上から南西方向に龍護峰(御鉢山)に直接つながりそうな道がありました。
 若竹山は自動車でアプローチできる「秋吉台カルスト展望台」から近いこともあり、観光客がたくさん来ていました。自分たちは西の西山からアプローチしたために、妙見原で途中立ち入り禁止となり、迂回ルートを進みました。
 このように地形図上にない道や立ち入り禁止区域もあるので、あらかじめルートを設定せず、行き当たりばったりに歩くとプチハプニングが楽しめそうです。ルート上には様々な形状をした石灰岩やドリーネ(すり鉢状の窪地)が至る所で見られ、山行中、常に刺激があります。

 まだ草の丈が低いので石灰岩があらわになっており、陽の光を浴びて白く美しく見えます。足元に咲く花々、さえずる野鳥も彩を添えてくれました。もしかしたら、1年でもっともいい時季に当たったのかもしれません。




 

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技術レベル
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