すいててよかった!飯豊連峰縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 48.6km
- 登り
- 3,449m
- 下り
- 3,323m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:12
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 10:30
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:15
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:15
天候 | 6/19 ガスのち晴れ /20 快晴 /21 雨風強し /22 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
/19 430 米沢 557(米坂線)755 越後下関 800(タクシー)830 大石ダム彫刻公園 ¥1490+¥1870(相乗り) /22 いいでの湯(タクシー)山都駅 1017(磐越西線)10?? 会津若松 1252(会津鉄道マウントエクスプレス)1536 下今市 1544(東武急行)1708 南栗橋 1711(東武急行)1918 長津田 ¥3700+¥500+¥5300 ・山都まではたまたま泊まりに来ていた方に送っていただいた。 |
その他周辺情報 | いいでの湯 ¥500 900〜入浴可 若松市内循環バス 全区間¥210 |
写真
感想
6/18 久々の夜行バス。5月に別の山に出かけるために夜行バスを予約したところ、4人シートの場合隣が女性だと空席があっても予約できないと断られたこともあって、3列シートバスを予約。携帯からバスを予約したものの東京駅のバス停に着いてから『これでは予約完了していません。』なんて言われたらと思うと、本当に予約で来ているのかがとても不安だった。少々値段が高くてもゆったりできるのがいい。
6/19 米沢に4:30頃到着、ここで始発の米坂線まで1時間以上待ち、さらに2時間かけて越後下関に到着する。新潟経由の方が早いと思いきや、坂町での待ち合わせで結局同時刻位になるのを考えるとどちらがいいのか…
下関では偶然1人の登山者がいて、タクシー相乗りで大石ダムに向かった。自分の好きな西俣コースは現在荒れてしまっているらしく、あのブナ林の中を通ることができないのが残念である。ダムで降ろしてもらうつもりだったが、なんとなくそのまま東俣彫刻公園のゲートまで進んでしまった。
昔、夫婦で下山時にこの林道を歩いている最中、軽トラックに拾ってもらい、荷台で揺られ金俣バス停まで送ってもらったのを思い出した。東俣の流れを見ながら1時間強進むと林道終点、橋を渡り川に挟まれた狭い小尾根を登ってしばらくで二つ目の橋に出る。この下の東俣もいつかは登ってみたい。入渓点と思われる踏み跡がこの橋を渡った先にあった。本格的な登りになるが、記憶にないもののこんなに急だったっけ?下山してきた人に、今の地図には載っていないカモス下の水場の位置を確認した。
登りが一旦落ち着いたところで休憩し、その先まもなくで水の切り付けがあるブナのところに出る。言っていた切り付けの位置が通り登りからはわかりずらい。ヤブツバキの中の滑りやすい踏み跡を下ると、3分程度で水が滴る流れに出合うが、十分な水量と言えず沢形をさらに下って水を探す。ところが伏流したままで相当くだらないとありつけないと判断し、先ほどのチョロ水で補充する。10分で500CCといったところか。この時期、小屋の水場は埋まってしまっていることを考えれば厳しい状況だ。
ひと登りでカモス峰、権内峰まで0.9の道標。権内峰で下山者から水場の情報収集。朳はムリ、頼母木も往復30分とのこと。厳しいなぁ…西俣は橋が落ちているとか…話しているうちにガスが出てくる。前朳は見えているがなかなかつかない。長者ヶ原で大量に雪解け水が流れており、これを汲んでいこうかとも思ったが、流出源は池塘、あきらめた。その後、高山植物が咲き始め稜線東側に雪が出てくる。さらにガスって展望はない。朳差Pに着くとガスが取れ始める。小屋の誘惑に負けることなく往復30分の水場を目指して頼母木に向け出発する。
稜線は風が強いものの歩いていると丁度良い気温、気持ちを切らさずに足の松分岐のある大石Pに到着。頼母木への登りは小屋が見えているために、思いのほか疲れた。先客は2名、水はトラバース道を進むと雪解けの沢水がジャンジャン流れていた。もうこの頃には雲が晴れ、日本海から越後三山、夕日が佐渡に沈むところまでバッチリ見えた。
6/20 明日の天気が良くないということから行けるところまでとして出発。出発してみると予報ではいい天気と言いながら、水蒸気の多い眺めである。稜線は終わりかかっているハクサンイチゲが咲いており、昨日の樹林急登とは違うすっきり稜線だ。
常に気になるのは胎内尾根。まだ通れるうちに行っておけばと悔やまれるルートの一つだ。来年から胎内ダムに水張をするらしい。胎内川も登らないまま人生が終わってしまうのかもしれない。
丸森尾根分岐から先では登山者が多くなる。皆、石転び雪渓一周ルートのようだ。とはいっても真夏のそれに比べればたかが知れている。門内Pで胎内尾根を見ると、一昨年調べた刈払と思われるものが見当たる場所もあるが、P付近では全く分からない。北股岳の登りから東斜面を見ると結構な雪の量だ。梅花皮小屋の水場は安定感バッチリ。もっとも楽して汲むことができた。この山行で常に3リットル以上の水を持っていた。
この先、まるっきり人に会わない。いつの間にかかなりのいい天気に変わり、風がなく暑い。これまた憧れの飯豊本流側斜面に見入る。烏帽子の下りからルートが残雪に隠れているところ多く、うっすらと食紅か紅ガラの目印が薄く残る。確かにガスるとどこでも歩けそうな感じだ。この残雪のおかげで炎熱地獄からは逃れられたのだろう。所々夏道が合わさってくるが雪の上を歩く方が楽なので、調子に乗って歩き続けると、あるところで一般道が違う方向へ向かい始める。やっちまったが多少藪に入ればなんとかなるか?なんて思っていると、たまたま天狗の庭の道標近くに出ることができ事なきを得た。
いつもここからが微妙に長くダラダラ登る。雪原を登り切ると御西小屋に着く。小屋には昨日小屋が一緒だった先行者がもう泊まり準備していた。大日往復についていろいろ話し、自分は明日の天気を考え往復はやめることにし、彼は大日岳に向かった。ほかに登山者は大日杉からトレランの人がいたそうで、大日岳を往復しもう下ったそうだ。御西からの稜線はしばらく雪の上を進む。確かに靴跡が残っていた。この辺はまさに稜遊漫歩、とても気分のいいところでハクサンイチゲを楽しみながら進んでいると、どこかの防災ヘリが自分の頭上を何回も通過する。かなり近い高さだったので『また遭難者と間違われているのか?』などと思っていた。この付近で滑落なんかするわけないし一体何なんだろう?と思いながら駒形山に到着すると、一旦離れていったヘリが今歩いてきた場所を低空でホバリングしている。訓練⁇いや、稜線上に3か所の突起が…人だ!するとバスケットストレッチャーが地上から引き上げられ、さらに残りの人たちが収容されていった。あの辺立ち止まりながら歩いていたのに人に気付かなかった俺は何だ?そして駒形山の上をさらに超低空で飛び去る瞬間、操縦士と目が合った気がした。その後、本山の上空でホバリング後に新発田方面に消えていった。誰が運ばれたんだろう?
本山に着く頃、風も出てきて雲も若干増えた。本山小屋には先人1名。このおじさんはこれからさらに1か月山旅を続けるらしい。この日も夕日がとてもきれいだった。明日の天気は完全に崩れるようだ。雨が降る前にできるだけ下に近い所にいたいものだ。
6/21 夜中から風がかなり強くなり、目覚めて外を確認するとまだまだ視界良好。御秘書からガス、ここはいつも天気がいいときに歩けない部分だ。切合小屋近くから雪上を歩く。1名すごい速さで登ってきた。この天気で本山往復らしい。切合小屋でとうとう降り始めた。ところがここから先の雪上でルートがよくわからなくなる。薄くなった赤いマーキングがないと難しい所だった。種蒔分岐先を越えたところが変則的なルート付けだった。その後、稜線東側を雪上・岩稜を繰り返しながら進む。
三国小屋周辺で風がとても強くなり、間違って水場への踏み跡に入ってしまったり、剣ヶ峰で立っていられないほどの風にやられる瞬間もあった。何とか樹林に入り風は気にならなくなったが、地蔵小屋跡付近で再び残雪が出てきて、道標をロストしそうになった。もう少し早い時期に来ていたらわからなかったかも。地蔵下の水場は岩の間から噴き出しており、最高にうまい。小白布方面分岐の何が書いてあるかよくわからない白看板を過ぎて、溝状の登山道をひたすら下り御沢登山口に到着。ここまでのブナ林は雨でも雰囲気が良い。こんな風に思えるなんて…成長したか?御沢キャンプ場に到着したものの時間が中途半端。各駅で帰宅するのは不能、でも若松からバス便新宿行きは夜行もあることが管理等の張り紙で判明。しかし予約制、そして携帯は圏外…確認の方法もなくここで計画通り泊まることにする。水もあるし雨をしのげる屋根もある。ただ夜の雨はものすごかった。
6/22 予定通りの電車に乗るために、いいでの湯に早く到着し、すぐに入浴しタクシーで山都に向かえる準備が必要。とりあえずいいでの湯を目指す。川入集落を抜け、立派な道路をひたすら歩く。以前来た時と雰囲気が変わった感じ。道路が川の左岸から右岸へ橋で渡るとすぐにいいでの湯。風呂は10時オープンと思っていたが9時からは入れるとのこと。ここで宿泊者と話をしていると山都駅まで送ってくれるという優しい方が現れ、ありがたく甘えさせてもらう。この人たちは南栗橋まで送ってくれるとまで言い出し、それは申し訳ないと丁重にお断りした。タクシーだと4000円くらいらしい。大和では1本早い電車に乗ることができ、若松でソースカツ丼を食べ、ゆっくり会津漆器の店も見学できた。電車は乗っているだけなので楽でいいなぁ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する