大井川東俣遡行&蝙蝠岳

2011年08月14日(日) 〜 2011年08月16日(火)

• GPS: 59:06
• 距離: 43.7km
• 登り: 2,622m
• 下り: 2,621m

コースタイム

■一日目
　二軒小屋(04:58)⇒(09:43)取水ダム(09:46)⇒(11:06)広河原(11:19)
　⇒(12:49)池ノ沢小屋(12:51)⇒(14:50)滝ノ沢近辺

■二日目
　滝ノ沢近辺(05:43)⇒(07:03)魚止ノ滝(07:07)⇒(09:03)三国沢&農鳥沢出合(09:25)
　⇒(10:44)農鳥&熊ノ平トラバース道(10:50)⇒(11:07)大井川(三国沢)最初の流れ(11:10)
　⇒(11:25)農鳥&熊ノ平トラバース道(11:48)⇒(12:49)熊ノ平小屋

■三日目
　熊ノ平小屋(05:27)⇒(07:42)北荒川岳(07:43)⇒(09:06)塩見&蝙蝠分岐(09:16)
　⇒(10:56)蝙蝠岳(11:16)⇒(12:56)徳右衛門岳下水場入り口(13:16)⇒(16:04)二軒小屋

天候

一日目:晴れ 15時前から小雨
二日目:晴れのち曇り 15時ぐらいから時々小雨
三日目:曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

コース状況／危険箇所等

■二軒小屋〜取水ダム〜広河原
　基本的に東俣林道の廃道を行きます。
　ただ、崩壊が物凄いので、崩壊地のトラバースには注意が必要。
　数箇所、完全に道が無くなるところもあります。
　そういう時は河原を渡渉しながら進むしかありません。

■広河原〜池ノ沢小屋〜魚止ノ滝〜三国沢&農鳥沢出合〜農鳥&熊ノ平トラバース道
　ココからは廃林道はありません。
　基本的に河原歩き&渡渉&潅木帯歩きになります。
　晩秋の水量が少ない時期は登山靴で何とかなるそうですが、
　それ以外の季節は沢靴必須です。
　けど、沢登りと言うよりは沢歩きぐらいなので危険箇所は少ないです。
　魚止ノ滝も向かって左側(右岸)から巻けます。

■農鳥&熊ノ平トラバース道〜大井川(三国沢)最初の一滴
　急ですがひたすら登っていけば着きます。
　登山靴でも行けそうですが沢靴のほうが良いと思います。

■農鳥&熊ノ平トラバース道〜熊ノ平小屋〜蝙蝠岳
　一般道です。

■蝙蝠岳〜二軒小屋
　蝙蝠岳頂上から森林限界下降点は踏み跡がないです。
　ガスっている場合は注意が必要。
　あと、登山口付近の道が悪いです。

写真

8/13 5:46

■山行前日
帰省ラッシュを見越して移動だけにしましたが、
早朝から東名はこの渋滞。。。

8/13 11:29

畑薙まで6時間以上かかる。。。

8/13 12:17

バスを乗り継いで、、、

8/13 13:34

二軒小屋到着。

8/13 14:05

ええ。ビアです。
今日はただの旅行気分。

8/13 17:54

二軒小屋の夕飯は美味いコース料理。

8/14 4:05

■一日目
早出なので朝食の代わりに弁当を作ってもらいました。
ウマウマでした。

8/14 5:11

さて。
山モードですよ。

8/14 5:27

蝙蝠岳登山口のちょい先。
道がない!?

8/14 5:28

と、思ったら激藪。。。

8/14 5:30

朝露が凄くてすぐにビショビショに。。。

8/14 5:52

たまに廃林道だとわかる。

8/14 6:31

廃?橋。

8/14 6:47

林道崩壊。
こんなトラバースが増えていきます。

8/14 6:55

林道には直接沢が流れ込む。

8/14 7:11

廃屋発見。
廃道&廃屋好きなので、、、

8/14 7:12

中の写真も。
よく分からない機材がありますね。

8/14 7:14

この辺りの林道は穏やか。

8/14 7:19

また、イヤな崩壊。
あそこをトラバースします。。。

8/14 7:48

完全に林道がなくなる。。。

8/14 8:02

廃吊橋。

8/14 8:05

しばらくは河原歩き。
なんとか石伝いに渡渉しながら進む。

8/14 8:14

上を見ると林道の基礎っぽい所が。

8/14 8:19

強引に登って林道復帰。

8/14 8:30

おお。
カーブミラー。

8/14 8:41

ガードレールも。

8/14 9:04

崩壊してます。

8/14 9:15

謎の分岐。
昔、猟師が利用していた道があったそうです。

8/14 9:09

視界が開けて蝙蝠岳が見えた。

8/14 9:43

ようやく取水ダム。
当たり前ですが無人です。

8/14 10:12

相変わらずの道を行く。

8/14 10:21

相変わらずの道を行く。

8/14 10:46

お。新しい橋が見えてきた。

8/14 10:47

広河原橋。

8/14 10:47

新しいです。
この東俣林道自体が昭和57年の台風で崩壊。
その後、コツコツ修復をしていたが、
1991年の台風でトドメを刺されたらしいです。
出来た翌年には使えなくなったってことですね。

8/14 11:08

東海パルプ広河原事業所跡。
“廃”好きには堪りません。

8/14 11:08

東海パルプ広河原事業所跡。

8/14 11:09

東海パルプ広河原事業所跡。

8/14 11:09

東海パルプ広河原事業所跡。

8/14 11:14

東海パルプ広河原事業所跡。

8/14 11:15

東海パルプ広河原事業所跡。
なんだか生活感があります。

8/14 11:18

東海パルプ広河原事業所跡。

8/14 12:19

広河原を過ぎると、
石伝いの渡渉が無理になりました。

8/14 12:20

ってことで、沢足袋登場。

8/14 12:49

池ノ沢小屋。

8/14 12:49

内部はこんな感じ。

8/14 13:26

渡渉を繰り返します。

8/14 13:27

崩壊吊橋。

8/14 13:53

沢足袋にも慣れてきました。

8/14 13:58

ちょっと雲行きが。。。

8/14 14:33

沢歩きが楽しい。

8/14 15:13

と、雨が降ってきたので、さっさと幕営。

8/14 16:41

本降りになる前にテントに逃げ込みました。

8/14 16:12

今日の飯は野沢菜御飯。
フリーズドライの野沢菜です。

8/14 16:57

アルファ米に混ぜて戻しただけですけど、
結構旨くて気に入りました。

8/15 4:27

■二日目
谷なので、なかなか明るくなりません。

8/15 6:06

明るくなってから出発。
朝から沢足袋です。

8/15 6:18

潅木帯歩き。

8/15 6:19

どぉにも効率が悪い。

8/15 6:52

遠くに魚止ノ滝が見えてきた。

8/15 7:04

東俣、唯一の滝。

8/17 16:40

左(右岸)から巻けます。

8/15 7:24

滝を越えると一旦穏やかに。

8/15 7:47

食べられそう。

8/15 7:34

乗越沢。
ココを詰めると熊ノ平小屋に行きます。

8/15 7:59

少し急流になってきた。

8/15 8:39

おおっ!!
稜線が見えたっ!!

8/15 8:46

テンション上がりますわ〜。

8/15 8:58

なんか景色も穏やかな感じがします。

8/15 9:08

農鳥沢と三国沢の出合。
通称、二俣です。

8/15 9:25

こっちが農鳥沢。

8/15 9:51

登ると農鳥岳の端っこが見えた。

8/15 9:54

ドンドン急になります。

8/15 10:02

そろそろ森林限界を越えそう。

8/15 10:28

一旦、水が伏流になります。

8/15 10:34

もうちょいでトラバース道だ。

8/15 10:44

うっしゃっ!!
着いたっ!!

8/15 10:45

トラバース道です。

8/15 10:46

登ってきた三国沢を見下ろす。

8/15 10:54

荷物をデポして最初の一滴を見に行く。

8/15 10:55

ザックが無いので体が軽い軽い。

8/15 10:59

なかなか水流が途絶えません。

8/15 11:01

まだまだ登る。

8/15 11:07

ん!?
水の音がチョロチョロになった。
上には水流が無い。

8/15 11:07

ってことは、、、
これが最初の一滴っ!!

8/15 11:07

周りはこんな感じ。
2900m以上です。

8/15 11:16

慎重に戻る。

8/15 12:01

熊ノ平小屋へ。

8/15 12:46

着きました。

8/15 13:11

テント張ってからお金を払いに。

8/15 13:11

農鳥にはガスが。

8/15 13:31

濡れたり湿ったりしているのを乾かす。

8/15 13:48

濡れたり湿ったりしているのを乾かす。

8/15 16:42

今日の夕飯も野沢菜御飯。
かなり気に入っちゃいました。

8/16 5:17

■三日目
熊ノ平小屋のテラスより。
農鳥岳のガスが飛び始めてます。

8/16 5:40

歩きやすい道をテレテレ行く。

8/16 5:47

展望が開けた。
ガスが飛び始めてるね。

8/16 5:47

これなら今日は良い天気になるかな。

8/16 5:47

三峰岳がぴょこんと。

8/16 5:47

甲斐駒方面。

8/16 6:56

左が仙塩尾根、右は東俣への廃道。

8/16 7:42

北荒川岳到着。
何だかんだでこの山行ではじめてのピークかも。

8/16 7:43

塩見はガスの中。

8/16 7:50

ココはいつも咲きますね。

8/16 8:03

テレテレ行きます。

8/16 8:14

ああ。。。
ガスが増えてる。。。

8/16 8:30

雪投沢下降点。

8/16 8:36

蝙蝠岳分岐への激登り。
ガスが。。。

8/16 8:43

がんばれ太陽。

8/16 9:09

蝙蝠岳分岐で一服。

8/16 9:23

蝙蝠岳へ。

8/16 9:50

蝙蝠岳へ。

8/16 9:57

蝙蝠岳へ。

8/16 10:11

ガスが飛んで蝙蝠様がちょろっと。

8/16 10:56

頂上到着。

8/16 10:57

何だかんだで毎年来てますね。

8/16 10:57

森林限界下降点はなんとか見える。

8/16 11:41

下って振り返る。

8/16 11:55

森へ潜ります。

8/16 12:51

徳右衛門岳。

8/16 13:15

その下の水場入り口。
無くなったので汲みに行きました。

8/16 13:53

時間も早いし天気ももちそうなので、
一気に二軒小屋へ下山することに。

8/16 14:53

中電施設。
この手前から道が悪いです。
そして、この先も

8/16 15:32

東俣林道到着。

8/16 15:58

二軒小屋へ。

8/16 16:56

一本飲んでから設営しました。

8/16 17:37

ええ。飲みますとも。

8/17 4:27

■帰宅日
無駄に3時起き。。。
バスは7時半なのに。。。

8/17 7:14

天気はイマイチ。
下山して正解だったかな。

8/17 9:01

バスで1時間半。
駐車場に到着です。
お疲れっした〜。

撮影機器：

PowerShot SX100 IS CANON

感想

koujouchou

大井川東俣をひたすら遡上し、最初の一滴を見てくる。

二年前にふとしたことから妄想したルートでしたが、
ようやく実現できました。

ひたすら廃林道&廃登山道を行く藪コースです。
ただ、ヘンな沢に入り込まなければ道に迷うことはないと思います。

念願かなって感無量でございました。



【一日目のブログ】
http://koujouchou2.naturum.ne.jp/e1269688.html

【二日目のブログ】
http://koujouchou2.naturum.ne.jp/e1269847.html

【三日目のブログ】
http://koujouchou2.naturum.ne.jp/e1270216.html

動画と当時の妄想へのリンクです。
http://koujouchou2.naturum.ne.jp/e1269265.html

コメント

kirisame

そのあたりにいらっしゃいましたか
こんにちは

こういうバリエーションルートもあるんですね。

農鳥小屋のぽっとんトイレが反対側に向いてて良かった・・・

koujouchou

kirisameさん。はじめまして。
コメントありがとうございます。

>こういうバリエーションルートもあるんですね。
バリエーションルートと言うよりは、
なんと言いますか、忘れ去られた廃道と言った感じでしょうか。
入山も歩くのも時間がかかるので、ほとんど入山者はいない場所です。

>農鳥小屋のぽっとんトイレが反対側に向いてて良かった・・・
うはは。確かに。
ただ、熊ノ平小屋は思いっきり東俣側なんですよね。
しっかり処理しているんだと思いますが。

w-kobori

レコ、待ってました〜
koujouchouさん、こんばんは。

おぉ♪
やっと、ヤマレコにも載ってきましたね。
先にブログの方でも、楽しませていただきました〜

前回の北アでの不調？からの脱出、おめでとうございます。
立ち直ったようで、安心？しております。

今回の山歩きは、またまたバリルートでGOでしたか♪
あれですか？　沢づたいに登っていったのは、暑さ対策？

あと、廃屋見てワクワクするのは、スゴイっすね。
私はどちらかというと、恐怖心でドキドキします。
まるで肝試し風です。

nagopyon

こんちわ！
たぶん、二軒小屋でビール飲んでた、にいちゃんですね？（違っていたらゴメンなさい）
我々は伝付峠から降りてきて、二軒小屋で一服していた３人組です。
あの日は取水堰堤までの途中くらいまで行き、２泊目は乗越沢出合で泊。翌日、農鳥岳を越えて奈良田に下山しました。
行動時間９時間、９時間、１１時間で実に長いコースでしたわ（＾＿＾；）
ではまた、何処かで〜

koujouchou

w-koboriさん。ちわっス！！
>やっと、ヤマレコにも載ってきましたね。
どもども。
遅くなりました。
いつもブログのほうを先に書くモンで〜。

>前回の北アでの不調？からの脱出
へい。じぇんじぇん体調が戻らず、
一時はどぉなることかと思いましたが、やっと完全復活でございます。

>沢づたいに登っていったのは、暑さ対策？
いえいえ。
ここはこの夏のあいだに、どうしても行きたかったルートなんで、
特に暑さ対策とかではないです。
けど、涼しかったですけどね〜。

>廃屋見てワクワクするのは、スゴイっすね。
街にある廃屋は不気味ですけど、
すんごい山深い所だと人間臭が恋しくなるというかなんというか。

koujouchou

nagopyonさん。はじめまして！！
おおっ！！
あの時の方ですか。
写真を拝見するとお三人で一番スリムだった方ですね。

>あの日は取水堰堤までの途中くらいまで行き、
そうでしたか。
翌日に歩き出してすぐ、
蝙蝠岳登山口に所にテントが2張あったので、
もしかしたらと思ったんですが、もっと奥まで行ってらしたんですね。

>行動時間９時間、９時間、１１時間で実に長いコースでしたわ
ホントですね。。。
何よりいちいち時間がかかって、
スピードが出せないルートですよね。。。

>ではまた、何処かで〜
は〜い。
また、ヘンな所でお会いできる気がします。(笑)

minnie

ああ迷子になりそう(*'-'*)
大井川東俣遡行&蝙蝠岳

農鳥にも塩見にも行かず、いろいろな廃道や廃屋

それがいいのですね。人の多いところあんまり行きたくないけど。

人いないですね、楽しんだのでよかったですね。 　　　　　 minnie

77ms1ksb

満願成就ですね
koujouchou　さま

南アの奥を徘徊を予想しておりました。
沢あるきと大井川水源はちと予想外。

この夏、やり残しはなさそうですね。

おニューの靴の具合はばっちりですね

今週家でくすぶっている芋

koujouchou

minnieさん。ちわっス！！
>ああ迷子になりそう(*'-'*)
うはは。。。
けど、沢沿いを行けばいいので意外に大丈夫ですよ。

>農鳥にも塩見にも行かず、いろいろな廃道や廃屋それがいいのですね。
はい。
その辺りのピークは行っているので、
人がいるところは避けて歩きましたデス。

>楽しんだのでよかったですね。
ちょっと疲れましたけど楽しかったです〜。

koujouchou

芋77さん。ちわっス！！
>南アの奥を徘徊を予想しておりました。
そうでしたか〜。
最近、南ア北部は人がモリモリなんで、
シーズン中にはあまり行かないと思います。

>この夏、やり残しはなさそうですね。
あとは長男とテン泊に行きたいですねぇ。
まぁ、普通の週末で行けるんで大丈夫ですが。

>おニューの靴の具合はばっちりですね
へい。
沢足袋も含めてピッタリでした。
良かったです〜。

>今週家でくすぶっている芋
俺も下山後は飲みっぱなしでございます。。。

riC

うーん渋い！
先にブログの方でちょこっと見せて頂いていましたが、このようなオリジナリティ溢れる山行ができるようなカッコいい男になりたいもんです。

白米にフリーズドライの野菜を混ぜ込むのは味、栄養面から言っても良さそうですね。
今度やってみようと思います。

しかし東海パルプさんは山の中にゴミを捨てすぎなんじゃなかろうか・・・
大変なのは分かりますが、二度と使う予定のないものは掃除すべきと思うんですがね。
大型トラックが放置だなんてなんか感じが悪いです。

koujouchou

riCさん。ちわっス！！
あら。
HNの“o”が無くなりましたね。

>このようなオリジナリティ溢れる山行ができるようなカッコいい男になりたいもんです。
いやいやいやいや。
そんなカッコイイ感じではなくてですね。
ただの妄想野郎なのでございます。

>白米にフリーズドライの野菜を混ぜ込むのは
ココのフリーズドライ野沢菜が旨くてですね。
試しに混ぜてみたら結構良かったので、夏は定番になりそうです。
この飯とスープでわりと満足しちゃいました。

>東海パルプさんは山の中にゴミを捨てすぎなんじゃなかろうか・・・
やっぱりそういう批判は多いですね。
けど、行きの送迎バスの運転手さんと話し込んだんですが、
なんとかしないと、とは思っているみたいです。
けど、金が無いみたいです。。。
外材の輸入自由化⇒国内林業の低迷、
って時に台風で林道崩壊しちゃったらしく。。。