UTMF2016
- GPS
- 08:31
- 距離
- 50.7km
- 登り
- 2,001m
- 下り
- 1,942m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:31
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
後半雨が降り出してからはドロドロ |
その他周辺情報 | 会場の向かいにある温泉 |
写真
感想
大会2日前には台風などの影響でコースが変更となり167kmから169kmになっていたが、スタート直前には大雨警報のためスタート時間が2時間延期となり、さらにその後のコース状態が回復しないため距離が49kmに短縮されてのスタートとなった。
スタート位置に整列してからの突然の距離短縮発表で、ゴール後の行動や寝場所の確保が出来ないままスピードレースは始まった。スタート地の河口湖では霧雨程度の雨だったので複雑な感じだったが、スタートの混乱を除けばキロ6分ペースで走らざるを得ずそのまま足和田山への登山道へ向かう。
しかし、その足和田山への手前の道路を渡るのに20人ずつ一般道を渡ることになりここで15分ほど待たされる。やっと山に入れると思いきや今度は登山道自体が恐ろしいほどの渋滞でここでまた15分ほど待たされ、しかもその登りも一歩上がるのに1分くらいのペースで大幅な時間の遅れを覚悟した。
その後も登りは遠足みたいなペースで登らざるを得ず、もう諦めの境地に達していた。山頂近くになってからようやく本来のトレランペースになり、下りは5分半くらいのペースで下っていた。その下りで大けがしている女性がいて数人が手当てをしておりどうしようか迷ったが、私がいたところで何も出来ることはないのでそのまま素通りした。
W1では携帯コップで水を一杯だけいただきそのまま進んでいると、雨が小雨に変わり湿度の高さが息苦しさを感じた。スタート直後のダッシュのような走りと、大渋滞後の山岳部と高湿度からか、ロードなのに足がやたら重く感じていた。数人のランナーに抜かれても対応できない状態となり、焦りと不安を感じながらの我慢の走りは続いた。
最初のエイドである20km地点のA1精進湖では、豚汁と共に沢山の食料を椅子に座りいただいた。北海道も今年は高湿度ではあったが本州の湿度は何か質が違う。明らかに体の状態が悪いと感じていたので、少し休憩の意味も含めてしっかり食べて水分を確保してからスタートすることにした。
完全に日が落ちて山岳部に入ると徐々に体感気温は下がり、涼しさを感じるくらいになると何だか元気が出てきた。やはり私は山の中の方が調子が良いようだ。
烏帽子岳・パノラマ台の登りではロードで抜かれたと思われるランナーを次々とパスしてグイグイ登れるくらいにまで回復してきた。パノラマ台からの下りは泥だらけで皆苦戦していたが、私は急にテンションが上がり足を滑らせながら下る手法で一気に20人くらいは抜いたと思う。
その後のホトケ峠への数珠つなぎの登りはそれなりのペースで登る時間が続き、途中で付いていけない人が死人のように休んでいるのが目立った。そしてどんどん本降りになる雨でカッパを着る人が目立つ中、私はテンションが上がってきていたので半袖のままで充分なくらいの体感気温に感じられた。
そんなホトケ峠の登りの途中でボランティアの人が「ゴール地が更に短くなった」と声を上げていた。とはいえ、エイドでもなんでもない道の駅がゴールになるらしいが、一体それがその辺にあるのかさっぱり解らないままとにかく前に進むしかなかった。
その後に待っていたA2エイド前のドロドロ下りでは腰が引けて動けない人が目立っていたが、ここでも私は狂ったような泥下りで一気に50人くらいは抜いたと思う。体調も絶好調に近い状態だったので、前のランナーを抜くのが楽しくなっていた。
32km地点のA2エイドではその後の地図が張られており、A3エイドの数キロ目手前がゴールになるということと、翌日のSTYにそのまま参加できることが書かれていた。しかしSTYに参加するためには自力で富士市まで行かなくてはならず、地方から来た我々には無理な話であった。河口湖に戻って45kmをタクシーで行くか、ゴールの富士宮から富士市まで35kmを歩くか、雨の中走りながらしばらく考えたがまとまらなかった。
A2エイドを出てからは大型トラックが行き交う富士パノラマラインを走ったが、途中から林道を進みよく解らない浸水した通路などを走っていた。すると前から数十人が戻ってきてコースミスをしたらしいと言って、その後2キロほどを行ったり来たりしたが、結局そのままのルートが正解らしく50人ほどが迷子になっていた。
最後はどこにゴールがあるか解らないような草むらを走り、何となく歓声が聞こえるがどこに何があるのか解らない。そして国道を渡った場所に突然ゴールゲートらしきものが見えた。「やっと終わった」というのが正直な感想だが、最後の方はコースミスなどでグダグダな感じでみんな早く帰りたいと思っていたのだろう。
そして、本来のゴールとは全く違う場所で44kmのUTMFは終わった。
前半の渋滞が効いて8時間半もかかった。
そのまま河口湖行きのバスでスタート地に戻り、チップを返してフィニッシャーズベストを受け取ることなるが、チップを返せば翌日のSTYには出られなくなる。
バスに揺られている間ずっと悩んだが、こんな夜中に富士市まで行く方法は見つからなかった。またSTYも雨で中止になる可能性もあるし、こんな遠いところまで来て無理して今度こそ北海道へ帰れなくなったりする危険性もあるので、STYは諦めた。
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