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Yamareco

記録ID: 1337437
全員に公開
ハイキング
丹沢

巨木に舌を巻いていた@弁天尾根-丹沢三峰-蜘蛛ヶ淵径路

2017年12月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:00
距離
16.7km
登り
1,835m
下り
1,848m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:27
休憩
1:29
合計
9:56
6:57
82
8:19
8:24
65
塩水の箒杉
9:29
9:29
20
弁天尾根入口
9:49
9:58
109
11:47
12:46
28
13:14
13:14
12
13:26
13:34
23
上堂平
13:57
13:58
33
堂平ルート合流地点
14:31
14:35
8
14:43
14:46
11
14:57
14:57
41
蜘蛛ヶ淵径路分岐
15:38
15:38
48
16:26
16:26
23
16:49
16:49
4
16:53
ゴール地点
塩水の箒杉の前に、一つ東側の尾根にある小丸ノ沢の巨木を見に行ってます。昼食休憩は円山木ノ頭で取り、帰路の本谷林道でもコーヒータイム休憩を取っています。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
塩水橋近くの路側帯
コース状況/
危険箇所等
 塩水の箒杉へのルートは入口が分かりづらく、瀬戸橋を過ぎて三つ目の堰堤上から川原へ下り渡渉することになります。堰堤から近くに踏み跡があり、作業径路ができていますので、渡渉後はしばらく道迷いしないでしょうが、尾根に乗った地点を覚えておかないと、帰路で尾根を直進してしまう恐れがあります。マーキングはありませんので、その点だけ要注意です。
 弁天の大杉への道は塩水林道の雨量計測所へのショートカットルートの入口から入ります。そこが弁天尾根の入口にもなっている訳ですが、しばらく径路をつづら折れして登った後に、少し長めのトラバース区間を進んで、二又に分かれるところを右に下って行くのが弁天の大杉への道になります。やはりマーキングはありませんが、径路がはっきりしている上、弁天杉側の分岐にはロープが張ってあるので、地図をしっかり意識しておく限り現場では問題ないと思われます。
 弁天尾根は勾配のキツい登りが続きます。作業径路が尾根の右側をトラバースして続くところがありますが、結局あとで左の尾根に急斜面を登る羽目になるので、初めから尾根の中心から外れないよう歩く方が得策です。標高1000mくらいからの先のところに傾斜が緩んで幅広くなった区間があり、ミスコースしやすいので要注意です。円山木ノ頭直下の広くなったところからは直登するには勾配が厳しく、無名ノ頭側の縦走尾根に逸れてから登る形になります。
 丹沢三峰縦走ルートは問題なし。ただし、1300mを超えてからは残雪が踏み固められて凍っている点だけ注意が必要です。
 太礼ノ頭南側径路はしっかりした道がつづら折れして下っています。上堂平の広くなったところでは道が崖を迂回しているためにルートを見失いやすいかも知れませんが、そこにはピンクリボンがあって、一旦見失った踏み跡も、そこに至るとまたはっきりしています。
 丹沢山への堂平ルートは何も問題ありません。天王寺尾根の下りも問題はないですが、現在組立て階段の増設をしている最中で、足の踏み板が抜けた枠だけ設置されたところがありました。
 蜘蛛ヶ淵径路は急斜面ながら全線できちんとした杣道になっていて、最後まできれいにつづら折れしてキュウハ沢橋まで下れます。登りで使っても天王寺尾根を吊橋側から登るより、林道で距離と標高を稼げるので、蜘蛛ヶ淵径路の方が実は楽かも知れません。
朝5時15分に自宅を出て、待ち合わせ場所の道の駅清川に到着したのが5時50分頃。今回のメンバーは先月初めて一緒に国境尾根を歩いたYAMAPの丹沢VR好きな皆さんで、4人での山行です。清川から塩水橋に移動して登山スタートですが、問題は早朝から塩水橋の駐車スペースは一杯になり、ましてや日曜日たるやもの凄いことになり兼ねないので、ウチの軽トラとパジェロミニ2台での移動としました。塩水橋には6時45分に到着しましたが、無事2台とも止められましたが、7時には間違いなく満車になりそうでした。
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朝5時15分に自宅を出て、待ち合わせ場所の道の駅清川に到着したのが5時50分頃。今回のメンバーは先月初めて一緒に国境尾根を歩いたYAMAPの丹沢VR好きな皆さんで、4人での山行です。清川から塩水橋に移動して登山スタートですが、問題は早朝から塩水橋の駐車スペースは一杯になり、ましてや日曜日たるやもの凄いことになり兼ねないので、ウチの軽トラとパジェロミニ2台での移動としました。塩水橋には6時45分に到着しましたが、無事2台とも止められましたが、7時には間違いなく満車になりそうでした。
道の駅清川で既に準備は整えていましたので、すぐにスタート。まずは林道ゲートを越えて瀬戸橋を渡り、塩水林道を歩きます。
道の駅清川で既に準備は整えていましたので、すぐにスタート。まずは林道ゲートを越えて瀬戸橋を渡り、塩水林道を歩きます。
1km弱ほど歩いて、瀬戸橋から三つ目の堰堤のところの上流側から川原に下ります。塩水沢の対岸に最初の目的地の塩水の箒杉があります。
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1km弱ほど歩いて、瀬戸橋から三つ目の堰堤のところの上流側から川原に下ります。塩水沢の対岸に最初の目的地の塩水の箒杉があります。
ここを渡渉します。ちょっとジャンプするには幅が開いていますが、何とか石飛びして渡り、先に見える踏み跡に沿って進みます。
ここを渡渉します。ちょっとジャンプするには幅が開いていますが、何とか石飛びして渡り、先に見える踏み跡に沿って進みます。
この踏み跡には驚いたことにトライアルバイクの轍がありました。昔からこの周辺ではトライアルの練習が盛んに行なわれていましたが、今は屈強なゲートで進入できないはずなのに、どこからか入り込んでいるんですね。
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この踏み跡には驚いたことにトライアルバイクの轍がありました。昔からこの周辺ではトライアルの練習が盛んに行なわれていましたが、今は屈強なゲートで進入できないはずなのに、どこからか入り込んでいるんですね。
一旦東側の小丸沢を渡渉して、隣の尾根を進み、この大木を最初に観賞しておきます。ストレートな杉の木に混じって、この栃の木か何かが幹を曲げつつ大きくそびえている様はなかなか迫力がありました。
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一旦東側の小丸沢を渡渉して、隣の尾根を進み、この大木を最初に観賞しておきます。ストレートな杉の木に混じって、この栃の木か何かが幹を曲げつつ大きくそびえている様はなかなか迫力がありました。
そこからトラバースして元の尾根に戻ります。
そこからトラバースして元の尾根に戻ります。
元の尾根側にはこんな作業径路がちらほら残っていました。とりあえずここから横には進まずに、急な尾根をしばらく直登しますが意外と距離があります。
元の尾根側にはこんな作業径路がちらほら残っていました。とりあえずここから横には進まずに、急な尾根をしばらく直登しますが意外と距離があります。
やっと塩水の箒杉に到着。離れたところからでも幹の下側の太さからかなり目立っていました。
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やっと塩水の箒杉に到着。離れたところからでも幹の下側の太さからかなり目立っていました。
この木は丹沢では中川川沿いにある箒杉に次ぐNo.2の大木だそうです。写真ではなかなか迫力は伝わりませんが、とにかく真っ直ぐな他の杉の木とは明らかに違って、幹の下の方は裾野のように広がっていました。
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この木は丹沢では中川川沿いにある箒杉に次ぐNo.2の大木だそうです。写真ではなかなか迫力は伝わりませんが、とにかく真っ直ぐな他の杉の木とは明らかに違って、幹の下の方は裾野のように広がっていました。
ミックのおやじさんが抱え込んでみますが、半分にもなりませんね。4人くらい手をつなげば巻けるかな。
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ミックのおやじさんが抱え込んでみますが、半分にもなりませんね。4人くらい手をつなげば巻けるかな。
塩水の箒杉を見終えて、登ってきた尾根を下っていきますが、途中ここで尾根を直進しないことを心掛けないといけません。尾根の上を低い草木が覆うようになった地点で左斜面に下ります。
塩水の箒杉を見終えて、登ってきた尾根を下っていきますが、途中ここで尾根を直進しないことを心掛けないといけません。尾根の上を低い草木が覆うようになった地点で左斜面に下ります。
そしてつづら折れした作業径路に沿って塩水沢に下り、来た時と同様に渡渉して塩水林道に出ます。
そしてつづら折れした作業径路に沿って塩水沢に下り、来た時と同様に渡渉して塩水林道に出ます。
林道を再び登りながら、道がつづら折れしたところで沢の方を確認すると、まだ川原に下れそうなところは見られませんが、「みんなの足跡」ではそこを渡って対岸の尾根を途中まで進んでいる線がありました。一体何があるんでしょうね。そのうち画像のように一本だけ特に目立った杉の木が見えてきました。あれが弁天の大杉でしょう。
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林道を再び登りながら、道がつづら折れしたところで沢の方を確認すると、まだ川原に下れそうなところは見られませんが、「みんなの足跡」ではそこを渡って対岸の尾根を途中まで進んでいる線がありました。一体何があるんでしょうね。そのうち画像のように一本だけ特に目立った杉の木が見えてきました。あれが弁天の大杉でしょう。
もうしばらく先に、左にカーブしたところにミラーがあり、その向こう側に雨量計測所へのショートカットルートがあるんですが、同じところから入って直進し、丸木橋を渡る方が弁天尾根ルートになります。
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もうしばらく先に、左にカーブしたところにミラーがあり、その向こう側に雨量計測所へのショートカットルートがあるんですが、同じところから入って直進し、丸木橋を渡る方が弁天尾根ルートになります。
驚いたことに丸木橋の先は一時的に舗装された区間になりまして、そのまま川原の方に出ることになります。
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驚いたことに丸木橋の先は一時的に舗装された区間になりまして、そのまま川原の方に出ることになります。
そしてここから先ほどと同じように対岸に渡渉します。
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そしてここから先ほどと同じように対岸に渡渉します。
渡渉ポイントの先には右に進む踏み跡がくっきり見えるので、それに沿ってしばらくは斜面をトラバースして行きます。
渡渉ポイントの先には右に進む踏み跡がくっきり見えるので、それに沿ってしばらくは斜面をトラバースして行きます。
その後、斜面をつづら折れして登り、開きっぱなしの鹿柵の戸をくぐり、またトラバース区間を進みます。その先で道が二又に分かれ、右に緩やかに下るのが弁天杉方面への道になります。
その後、斜面をつづら折れして登り、開きっぱなしの鹿柵の戸をくぐり、またトラバース区間を進みます。その先で道が二又に分かれ、右に緩やかに下るのが弁天杉方面への道になります。
ほどなく弁天の大杉に到着。これも随分手前から一目で分かるほど周囲の木々とは明らかに大きさが異なっていて目立っていました。この木は塩水の箒杉よりも高さがある感じで、下の方の幹はボロボロになっていました。
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ほどなく弁天の大杉に到着。これも随分手前から一目で分かるほど周囲の木々とは明らかに大きさが異なっていて目立っていました。この木は塩水の箒杉よりも高さがある感じで、下の方の幹はボロボロになっていました。
今回持って行ったフィルムカメラは1976年製のペンタックスMXで、2年ぶりに山で使ったら、朝の気温が氷点下だったためにシャッター幕の軸の油が固まって動きが悪くなってしまいましたが、一旦フィルムを外して何度か空シャッターを切って馴染ませて使うことができました(;´д`)=з
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今回持って行ったフィルムカメラは1976年製のペンタックスMXで、2年ぶりに山で使ったら、朝の気温が氷点下だったためにシャッター幕の軸の油が固まって動きが悪くなってしまいましたが、一旦フィルムを外して何度か空シャッターを切って馴染ませて使うことができました(;´д`)=з
弁天杉を見終えて戻り、今度は分岐を山側に進みます。分岐から2kmほどのキツい勾配の登りが続きます。
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弁天杉を見終えて戻り、今度は分岐を山側に進みます。分岐から2kmほどのキツい勾配の登りが続きます。
道はずっと径路になっていて分かりやすいものの、そこを歩いていると尾根の上に乗ることなく並行して進んでしまい、じわじわと離れ気味になってしまいます。途中で左に登れそうなところを探して、尾根の真ん中に乗って歩くことにします。その後にこんな大木もありました。一つの根からいくつもの幹が分岐しています。ヤマザクラか何かでしょうか。
道はずっと径路になっていて分かりやすいものの、そこを歩いていると尾根の上に乗ることなく並行して進んでしまい、じわじわと離れ気味になってしまいます。途中で左に登れそうなところを探して、尾根の真ん中に乗って歩くことにします。その後にこんな大木もありました。一つの根からいくつもの幹が分岐しています。ヤマザクラか何かでしょうか。
その先にはまたこんな二本の大木が。『東丹沢登山詳細図』に記される「双立の大樹」とはこの樅の木と杉の木のカップルでしょう。
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その先にはまたこんな二本の大木が。『東丹沢登山詳細図』に記される「双立の大樹」とはこの樅の木と杉の木のカップルでしょう。
ふと南東に目をやると、木々の合間から大山から大山三峰までが見えました。塩水橋の県道70号を挟んだ向こう側の稜線ですが、大分離れて見えますね。
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ふと南東に目をやると、木々の合間から大山から大山三峰までが見えました。塩水橋の県道70号を挟んだ向こう側の稜線ですが、大分離れて見えますね。
弁天尾根は中盤になって幅広尾根になります。踏み跡が全く見えない上、マーキングも皆無ですから、下りで使う際には要注意ですね。
弁天尾根は中盤になって幅広尾根になります。踏み跡が全く見えない上、マーキングも皆無ですから、下りで使う際には要注意ですね。
「詳細図」にも記載のある大きな倒木。この辺りは倒木までどデカいです(笑。
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「詳細図」にも記載のある大きな倒木。この辺りは倒木までどデカいです(笑。
道は勾配がキツいままで、杉の落ち葉と緩い土のせいで、なかなか踏ん張りが利かないために疲れが倍加する感じです。それでも段々丹沢三峰の稜線が近付いてきた証拠に、本間ノ頭と左の無名ノ頭が見えてきました。それにしても無名ノ頭は近くで見るとこうしてはっきり見えますが、離れたところからはその出っ張りが見えないのは不思議です。
道は勾配がキツいままで、杉の落ち葉と緩い土のせいで、なかなか踏ん張りが利かないために疲れが倍加する感じです。それでも段々丹沢三峰の稜線が近付いてきた証拠に、本間ノ頭と左の無名ノ頭が見えてきました。それにしても無名ノ頭は近くで見るとこうしてはっきり見えますが、離れたところからはその出っ張りが見えないのは不思議です。
手前に一つだけのやつもありましたが、これは4つもできた宿り木です。ここの木々は大木ばかりでなく、色々楽しませてくれますね。
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手前に一つだけのやつもありましたが、これは4つもできた宿り木です。ここの木々は大木ばかりでなく、色々楽しませてくれますね。
稜線への最後の登り区間ですが、円山木ノ頭へ直登するには傾斜が急過ぎるので、右側に逸れて先に稜線の尾根道に出てから山頂に登るようにします。
稜線への最後の登り区間ですが、円山木ノ頭へ直登するには傾斜が急過ぎるので、右側に逸れて先に稜線の尾根道に出てから山頂に登るようにします。
丹沢三峰縦走ルートの稜線尾根に出て無名ノ頭方面を向いて撮っています。
丹沢三峰縦走ルートの稜線尾根に出て無名ノ頭方面を向いて撮っています。
もうひと登りして円山木ノ頭のピークに向かい、昼食を取ることにします。
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もうひと登りして円山木ノ頭のピークに向かい、昼食を取ることにします。
円山木ノ頭に到着。1300mを超えるところにはまだ雪が残っていますね。今までは南側の斜面でしたから雪はありませんでしたが、北側斜面は低いところでも白くなっています。
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円山木ノ頭に到着。1300mを超えるところにはまだ雪が残っていますね。今までは南側の斜面でしたから雪はありませんでしたが、北側斜面は低いところでも白くなっています。
そしてみんなで「出前山頂」タイム。いや、今回は「ラ峰」でした。しかも、バージョンアップした「ワン丹」入りですから、「ラ峰チャーシューワン丹メン」となります(^∇^)v
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そしてみんなで「出前山頂」タイム。いや、今回は「ラ峰」でした。しかも、バージョンアップした「ワン丹」入りですから、「ラ峰チャーシューワン丹メン」となります(^∇^)v
円山木ノ頭からは丹沢山と蛭ヶ岳の主脈尾根が見えます。これから左の丹沢山の手前まで行くことになりますが、真っ直ぐ三峰縦走ルートを使うのではなく、マイナールートで搦め手から攻める感じになります。
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円山木ノ頭からは丹沢山と蛭ヶ岳の主脈尾根が見えます。これから左の丹沢山の手前まで行くことになりますが、真っ直ぐ三峰縦走ルートを使うのではなく、マイナールートで搦め手から攻める感じになります。
円山木ノ頭から一旦しっかりとした下り区間を進みます。組立て階段がしばらく続きます。
円山木ノ頭から一旦しっかりとした下り区間を進みます。組立て階段がしばらく続きます。
北側に目をやると手前の榛ノ木丸や、焼山・地蔵岳へと繋がる主脈の北側が長く続いている様子が見えます。
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北側に目をやると手前の榛ノ木丸や、焼山・地蔵岳へと繋がる主脈の北側が長く続いている様子が見えます。
太礼ノ頭までの登り返しは少々大変ですが、道自体は良く整備されているので問題ありません。円山木ノ頭からここまで5組くらいのハイカーさんらと出会いましたが、一組は知り合ったばかりのなんだかカナダの山の中から来たような髭もじゃな白人さんと日本人の二人組で、早戸大滝に進むつもりが手前で左に折れて、道なき道を進んで瀬戸沢ノ頭にたどり着いたのだとか。それよりもジーンズ&昔の中学生の学生カバンのようなショルダーバッグを掛けた外人さんに興味深々でした。
太礼ノ頭までの登り返しは少々大変ですが、道自体は良く整備されているので問題ありません。円山木ノ頭からここまで5組くらいのハイカーさんらと出会いましたが、一組は知り合ったばかりのなんだかカナダの山の中から来たような髭もじゃな白人さんと日本人の二人組で、早戸大滝に進むつもりが手前で左に折れて、道なき道を進んで瀬戸沢ノ頭にたどり着いたのだとか。それよりもジーンズ&昔の中学生の学生カバンのようなショルダーバッグを掛けた外人さんに興味深々でした。
太礼ノ頭に到着したのは午後1時10分。この先から堂平に下る径路を歩きます。
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太礼ノ頭に到着したのは午後1時10分。この先から堂平に下る径路を歩きます。
蛭ヶ岳の東側が良く見えますが、先週に降った雪がほど良く残り、白馬尾根の名の由来になった斜面の模様がはっきり見えました。真ん中左の残雪を良く見て下さい。ちょっと首周りは太いですが、まるでフェラーリの跳ね馬のように頭を左上に向けて前足も上げている馬のように見えますでしょう? ここからあそこの背の尾根を白馬尾根と呼ぶようになったそうですが、夏の間や雪が深い頃には馬の形は見えませんね。
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蛭ヶ岳の東側が良く見えますが、先週に降った雪がほど良く残り、白馬尾根の名の由来になった斜面の模様がはっきり見えました。真ん中左の残雪を良く見て下さい。ちょっと首周りは太いですが、まるでフェラーリの跳ね馬のように頭を左上に向けて前足も上げている馬のように見えますでしょう? ここからあそこの背の尾根を白馬尾根と呼ぶようになったそうですが、夏の間や雪が深い頃には馬の形は見えませんね。
太礼ノ頭から少し下がったところの鹿柵の角にリボンが巻いてあり、ここの踏み跡沿いが上堂平を抜けて丹沢山の堂平ルートに出る径路になります。仮に太礼ノ頭南径路としておきますが、ここも平日は何らかの作業等で使われる道のようですから、そうした場合は踏み込まないようにしないといけません。
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太礼ノ頭から少し下がったところの鹿柵の角にリボンが巻いてあり、ここの踏み跡沿いが上堂平を抜けて丹沢山の堂平ルートに出る径路になります。仮に太礼ノ頭南径路としておきますが、ここも平日は何らかの作業等で使われる道のようですから、そうした場合は踏み込まないようにしないといけません。
道自体はほとんどが分かりやすいしっかりした径路になっています。一旦下るとすぐに勾配が緩くなって広々としたところに出ますが、そこが上堂平になります。
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道自体はほとんどが分かりやすいしっかりした径路になっています。一旦下るとすぐに勾配が緩くなって広々としたところに出ますが、そこが上堂平になります。
ここにも大きな木がたくさんあり、ブナの美林が広がっています。
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ここにも大きな木がたくさんあり、ブナの美林が広がっています。
広くなったところの正面に緩やかなコブがあり、道はそこを左に巻いて裏側に出るようになっています。
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広くなったところの正面に緩やかなコブがあり、道はそこを左に巻いて裏側に出るようになっています。
その先にはモノレールがあり、このモノレール沿いに進むルートもあるようです。
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その先にはモノレールがあり、このモノレール沿いに進むルートもあるようです。
モノレールを横切って下ると、谷間になります。対面に天王寺尾根側の斜面がドンと構えていますが、そこの土砂崩れ跡には砂防ダムがいくつも設けられていて、迫力がありました。谷間に下るには一旦左に進んでから崖っぷちを巻いて右に折れて下るようになります。
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モノレールを横切って下ると、谷間になります。対面に天王寺尾根側の斜面がドンと構えていますが、そこの土砂崩れ跡には砂防ダムがいくつも設けられていて、迫力がありました。谷間に下るには一旦左に進んでから崖っぷちを巻いて右に折れて下るようになります。
右に折れてトラバースして、堂平ルートに合流します。
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右に折れてトラバースして、堂平ルートに合流します。
時間はまだ午後2時前ですから、ここで塩水林道に戻ることなく、当初の予定通り丹沢山方面に登り返し、天王寺尾根分岐から下ることにします。
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時間はまだ午後2時前ですから、ここで塩水林道に戻ることなく、当初の予定通り丹沢山方面に登り返し、天王寺尾根分岐から下ることにします。
谷間の右側を少し進んだ後に、谷をまたいで対岸に取り付いて登ります。残り0.5kmと道標に出ていましたが、キツい登りの500mって、結構時間を費やしますね。erokiさんとすずこまさんは健脚でスピードがちっとも衰えませんが、こちらは足裏に靴擦れが起こっていて、右足親指付け根下の一番力の掛かるところが痛くなっていて、この後では左足かかと側の足裏がヒリヒリしてきましたので、疲れと一緒にかなりしんどくなってきました。
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谷間の右側を少し進んだ後に、谷をまたいで対岸に取り付いて登ります。残り0.5kmと道標に出ていましたが、キツい登りの500mって、結構時間を費やしますね。erokiさんとすずこまさんは健脚でスピードがちっとも衰えませんが、こちらは足裏に靴擦れが起こっていて、右足親指付け根下の一番力の掛かるところが痛くなっていて、この後では左足かかと側の足裏がヒリヒリしてきましたので、疲れと一緒にかなりしんどくなってきました。
この組立て階段が出てきたらもう上は近いですが、やはり標高が高い北側斜面は雪がしっかり残っていますね。踏み固められて凍っています。それにこの辺りからまさかの粉雪が舞ってきました。晴れ時々曇りの予報でしたが、丁度丹沢主脈に雲が引っ掛かっている感じでしたね。
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この組立て階段が出てきたらもう上は近いですが、やはり標高が高い北側斜面は雪がしっかり残っていますね。踏み固められて凍っています。それにこの辺りからまさかの粉雪が舞ってきました。晴れ時々曇りの予報でしたが、丁度丹沢主脈に雲が引っ掛かっている感じでしたね。
そして最後の丸木階段を登ればこの日の登りは終了になります。累積標高は結構いくのかな。
そして最後の丸木階段を登ればこの日の登りは終了になります。累積標高は結構いくのかな。
天王寺尾根分岐からしばらく天王寺橋方面に下ります。
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天王寺尾根分岐からしばらく天王寺橋方面に下ります。
最初は細かくつづら折れして下りますが、整備された一般登山道だけに歩きやすいです。
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最初は細かくつづら折れして下りますが、整備された一般登山道だけに歩きやすいです。
この道も再整備されているようで、ご覧のように組立て階段が組み上げられる途中の状態のものが2つありました。組立て前のパーツの状態のものも何箇所かで置かれていました。ただ、歩きづらい「不安定梯子」もいくつか埋め込まれていましたが、あれはかえっていらないかな。
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この道も再整備されているようで、ご覧のように組立て階段が組み上げられる途中の状態のものが2つありました。組立て前のパーツの状態のものも何箇所かで置かれていました。ただ、歩きづらい「不安定梯子」もいくつか埋め込まれていましたが、あれはかえっていらないかな。
しばらくしてわずかなコブになったP1129に至ります。この辺りに南(右)に下るルートがあるはずですから、慎重に探します。
しばらくしてわずかなコブになったP1129に至ります。この辺りに南(右)に下るルートがあるはずですから、慎重に探します。
するとあっけなくリボンが巻いてある踏み跡明瞭な入口を発見。ここから下る道が蜘蛛ヶ淵径路です。本谷林道の終点の手前のキュウハ沢橋に出ることになります。
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するとあっけなくリボンが巻いてある踏み跡明瞭な入口を発見。ここから下る道が蜘蛛ヶ淵径路です。本谷林道の終点の手前のキュウハ沢橋に出ることになります。
最初こそちょっとした細尾根でしたが、すぐにこの下からきちんとした径路がありました。丸太で道の角を支えていて、それらがしっかり残っていて、今でも充分普通に使える杣道ですね。
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最初こそちょっとした細尾根でしたが、すぐにこの下からきちんとした径路がありました。丸太で道の角を支えていて、それらがしっかり残っていて、今でも充分普通に使える杣道ですね。
斜面は急なのですが、このつづら折れの経路のおかげで、膝の負担も少なく楽に歩けます。ただし、植林地帯ですので、展望は全く利きません。
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斜面は急なのですが、このつづら折れの経路のおかげで、膝の負担も少なく楽に歩けます。ただし、植林地帯ですので、展望は全く利きません。
下の方でピンクリボンが左に巻いてあるのに、径路は左にある支尾根に至ります。リボンは時として信用できないので、ここはあくまで径路を信じて右に進みます。
下の方でピンクリボンが左に巻いてあるのに、径路は左にある支尾根に至ります。リボンは時として信用できないので、ここはあくまで径路を信じて右に進みます。
すると径路もまた左に折れて結局同じところに下りましたが、リボンの巻いてあった尾根はこんな木の突起になっていて、下るのに難儀することになります。やはり径路伝いで下るべきです。
すると径路もまた左に折れて結局同じところに下りましたが、リボンの巻いてあった尾根はこんな木の突起になっていて、下るのに難儀することになります。やはり径路伝いで下るべきです。
もう沢の音が近付いていましたからゴールは目と鼻の先です。最後の下りはぱっと見、崖みたいですが、良く見るとここもきちんとつづら折れして下れるようになっています。
もう沢の音が近付いていましたからゴールは目と鼻の先です。最後の下りはぱっと見、崖みたいですが、良く見るとここもきちんとつづら折れして下れるようになっています。
そして本谷林道のキュウハ沢橋手前に到着。マーキング等はありませんが、橋の手前の斜面の踏み跡をたどって進めば問題ないでしょう。天王寺尾根をずっと下から登るより、ここまで本谷林道で距離と高度をそこそこ稼いでおいて、蜘蛛ヶ淵径路をつづら折れして一気に1129mまで登る方が楽かも知れませんね。
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そして本谷林道のキュウハ沢橋手前に到着。マーキング等はありませんが、橋の手前の斜面の踏み跡をたどって進めば問題ないでしょう。天王寺尾根をずっと下から登るより、ここまで本谷林道で距離と高度をそこそこ稼いでおいて、蜘蛛ヶ淵径路をつづら折れして一気に1129mまで登る方が楽かも知れませんね。
本谷林道に出たのが午後3時40分頃ですから、まだまだ時間的に余裕がありますので、林道途中の道端でコーヒータイム。この最後のコーヒーが体を温めてくれるようで実に美味しいです。
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本谷林道に出たのが午後3時40分頃ですから、まだまだ時間的に余裕がありますので、林道途中の道端でコーヒータイム。この最後のコーヒーが体を温めてくれるようで実に美味しいです。
天王寺吊橋の向かいには天王寺尾根入口が。去年の春に初めて蛭ヶ岳に登ったのがここからでした。
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天王寺吊橋の向かいには天王寺尾根入口が。去年の春に初めて蛭ヶ岳に登ったのがここからでした。
コーヒータイムでゆっくりしてもなお、まだ明るいうちに塩水橋まで戻ってこられました。今回の歩行距離は17kmほどで、高低差は920m、累積標高は1600mほどになります。
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コーヒータイムでゆっくりしてもなお、まだ明るいうちに塩水橋まで戻ってこられました。今回の歩行距離は17kmほどで、高低差は920m、累積標高は1600mほどになります。
最後に記念写真を撮った後に道の駅清川に移動し、解散。今宮ヶ瀬ではイルミネーションのクリスマスの催しが行なわれていて、対向車線からばんばん車が上がってきます。駐車場は一杯で身動き取れないぞーと思って見ていたら、この後、自分が国道246号の新相模大橋の封鎖で身動き取れなくなりました。朝45分くらいで到着したのに、帰りは3.5時間も費やして帰宅する羽目になりました(;´д`)。
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最後に記念写真を撮った後に道の駅清川に移動し、解散。今宮ヶ瀬ではイルミネーションのクリスマスの催しが行なわれていて、対向車線からばんばん車が上がってきます。駐車場は一杯で身動き取れないぞーと思って見ていたら、この後、自分が国道246号の新相模大橋の封鎖で身動き取れなくなりました。朝45分くらいで到着したのに、帰りは3.5時間も費やして帰宅する羽目になりました(;´д`)。
こちらが今回歩いたコースマップ。前半は巨木観賞ツアー、後半は未踏のルートを歩く楽しみが詰まったコースになりました。この面白いコースを組み立てて下さったミックのおやじさんには感謝感謝ですね(^∇^)v
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こちらが今回歩いたコースマップ。前半は巨木観賞ツアー、後半は未踏のルートを歩く楽しみが詰まったコースになりました。この面白いコースを組み立てて下さったミックのおやじさんには感謝感謝ですね(^∇^)v

感想

 先月甲相国境尾根を歩いたYAMAPで知り合った丹沢バリルート好きな仲間と、今度は東丹沢のマイナールートを堪能してきました。主な目的は塩水沢北側にある複数の巨木を観賞することで、同時に弁天尾根・太礼ノ頭南側の径路、蜘蛛ヶ淵径路を踏破することも大切な目的になります。元々この辺の地図にも載っていない道に詳しいミックのおやじさんに案内して頂きましたが、前半は塩水の箒杉や弁天大杉等の巨木に目を丸くして、ブナ林の美しい上堂平の径路を楽しみ、粉雪が降る天王寺尾根を登り、初めて知った蜘蛛ヶ淵のしっかりした作業径路を歩いて本谷林道に抜けたように、大変充実した山行になりました。丹沢を歩いていると、結構巨木に出合うことがありますが、今回見たものは遠目からもその幹の太さにビックリするほどでした。丹沢で一番大きな木は中川川沿いの箒杉だとのことですが、今回見た塩水の箒杉や弁天の大杉も決して負けていませんね。また、それらだけではなく、大きな樅の木と杉の木が夫婦のように立った『東丹沢登山詳細図』で「双立の大樹」と記載されたものや、その先の倒木ですら巨木でした。
 ルートもそれぞれ特徴がはっきりしていて、弁天尾根は勾配の厳しく落ち葉と緩い土で歩きづらいいかにもバリルート然とした道で、上堂平の太礼ノ頭南径路(仮)はブナの自然林が広がった開放感のある道でした。また、蜘蛛ヶ淵径路は鬱蒼とした植林地帯の急斜面に作られた道ですが、かなり状態が良くて歩きやすい尾根道でした。
 このように、巨木のみならず、道自体の面白さを満喫できた今回の山行は、今の日照時間の短い時期ではこれ以上ない充実した周回コースになりました!

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