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記録ID: 1339300
全員に公開
ハイキング
東海

駿河/真富士山・湯ノ岳

2017年12月19日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
10.5km
登り
1,108m
下り
1,107m

コースタイム

出発8:00−962m地点8:30−1163m地点9:10〜9:40−第二真富士山10:25〜10:50−最低鞍部11:15−湯ノ岳11:50〜12:25−第二真富士山13:20−真富士峠13:50−第一真富士山14:05〜14:35−真富士神社14:45−ヲイ平15:25−沢横断先15:40〜16:05−林道(真富士山第3登山口)16:25−ゴール16:45
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新東名高速の新静岡ICから県道29号線(梅ヶ島街道)を北上、平野地区で右折して林道に入る。7km程で真富士山第3登山口に着く。路肩に数台駐車できる。今回はさらに1km先、第二真富士山の北西尾根を回り込んだ辺りの路肩に駐車した。
コース状況/
危険箇所等
第二真富士山の北西尾根を上り、第二真富士山から湯ノ岳を往復した後、第一真富士山へ周回した。
第二真富士山北西尾根は急登の連続である。ヴァリエーションルートであり、一般登山道は無いが、比較的明瞭な踏跡が続く。道標は皆無だが、テープ類が多いので、上りならば迷うことはないだろう。危険個所は無い。
第二真富士山から湯ノ岳までの間、道標は北西尾根と縦走路の分岐点に一つ、後は湯ノ岳の山頂にあるのみだが、良く踏まれた登山道が続く。危険個所は無い。
第二真富士山から第一真富士山の間に、3ヶ所ほど岩混じりの急斜面(岩場と言う程ではない)があるが、ロープが設置されている。第2の岩場には巻道もある。
第一真富士山から平野側への下山路は良く踏まれた立派な登山道が続く。道標が点在し、さらに小さな観音様の石仏が案内してくれる。
林道が第二真富士山北西尾根を回り込む100m程手前が尾根の取付き。小沢沿いではなく、赤リボン側の側面に踏跡がある
2017年12月19日 08:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 8:05
林道が第二真富士山北西尾根を回り込む100m程手前が尾根の取付き。小沢沿いではなく、赤リボン側の側面に踏跡がある
比較的明瞭な踏跡が植林帯に通じているし、赤テープが道案内してくれる
2017年12月19日 08:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 8:08
比較的明瞭な踏跡が植林帯に通じているし、赤テープが道案内してくれる
尾根末端は緩やかであったが、標高890m辺りから急登が始まる
2017年12月19日 08:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 8:20
尾根末端は緩やかであったが、標高890m辺りから急登が始まる
コブ状の962m地点を越えると一旦緩やかになり、歩き易い道で一息つける
2017年12月19日 08:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 8:32
コブ状の962m地点を越えると一旦緩やかになり、歩き易い道で一息つける
それもつかの間、再び急登が始まる。少々薮っぽいが、手で枝を払う程度で済む
2017年12月19日 08:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 8:59
それもつかの間、再び急登が始まる。少々薮っぽいが、手で枝を払う程度で済む
1163m地点を越えても急登が続く。どこでも歩けるが、赤テープが点在しているので、これを拾って行けば踏跡を辿れる
2017年12月19日 09:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 9:50
1163m地点を越えても急登が続く。どこでも歩けるが、赤テープが点在しているので、これを拾って行けば踏跡を辿れる
植林帯が終わり、標高1200mを越えると傾斜は徐々に緩まり、向きも次第に南に曲がっていく
2017年12月19日 10:00撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 10:00
植林帯が終わり、標高1200mを越えると傾斜は徐々に緩まり、向きも次第に南に曲がっていく
主稜線と合流し、初めて道標を見る。頂上から降りてきた場合、今登って来た北西尾根は×印で「止」、道(縦走路)は右の〇印へと案内されている
2017年12月19日 13:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:16
主稜線と合流し、初めて道標を見る。頂上から降りてきた場合、今登って来た北西尾根は×印で「止」、道(縦走路)は右の〇印へと案内されている
しかし頂上から降りて来た場合、北西尾根は直進方向で赤テープまで付いている。縦走路は右に曲がってから急斜面を降りるので、道標が無いと間違い易い
2017年12月19日 10:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 10:23
しかし頂上から降りて来た場合、北西尾根は直進方向で赤テープまで付いている。縦走路は右に曲がってから急斜面を降りるので、道標が無いと間違い易い
合流点から平坦な道を100mほど進むと第二真富士山の頂上。1401.4mの三角点と山名板があり、北東に富士山が望める
2017年12月19日 10:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 10:51
合流点から平坦な道を100mほど進むと第二真富士山の頂上。1401.4mの三角点と山名板があり、北東に富士山が望める
12月に入ってから東京の降雨量は数mm、甲府や名古屋はゼロ。このため富士山の雪は減る一方で、黒く地肌が出ていて、冬富士のイメージには程遠い
2017年12月19日 10:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 10:28
12月に入ってから東京の降雨量は数mm、甲府や名古屋はゼロ。このため富士山の雪は減る一方で、黒く地肌が出ていて、冬富士のイメージには程遠い
予定を変更し、急遽ここから北にある湯ノ岳まで往復することにした。先ほどの北西尾根との合流点で右に進む。良く踏まれた登山道が続く
2017年12月19日 10:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 10:56
予定を変更し、急遽ここから北にある湯ノ岳まで往復することにした。先ほどの北西尾根との合流点で右に進む。良く踏まれた登山道が続く
木の間越しに湯ノ岳が見える。なかなか立派で見栄えするが、頂上手前の肩への上りがかなり急で長そうだ
2017年12月19日 11:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 11:01
木の間越しに湯ノ岳が見える。なかなか立派で見栄えするが、頂上手前の肩への上りがかなり急で長そうだ
主稜線には小さなコブがいくつもあり、これらを上り下りしながら進む
2017年12月19日 11:12撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 11:12
主稜線には小さなコブがいくつもあり、これらを上り下りしながら進む
比較的大きな1314mのコブを乗り越すと1250m圏の最低鞍部。この先、いよいよ湯ノ岳への急登が始まる
2017年12月19日 11:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 11:22
比較的大きな1314mのコブを乗り越すと1250m圏の最低鞍部。この先、いよいよ湯ノ岳への急登が始まる
朝方登って来た北西尾根のように急登が連続するわけではなく、じきに傾斜は緩まって植林帯の脇を緩やかに登って行く
2017年12月19日 11:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 11:28
朝方登って来た北西尾根のように急登が連続するわけではなく、じきに傾斜は緩まって植林帯の脇を緩やかに登って行く
1420m圏で一旦肩に出て、さらに緩やかな尾根を登って行くと湯ノ岳1445mの頂上に着いた
2017年12月19日 11:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 11:51
1420m圏で一旦肩に出て、さらに緩やかな尾根を登って行くと湯ノ岳1445mの頂上に着いた
切り株に湯ノ岳の山名がペンキで書かれていた
2017年12月19日 11:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 11:52
切り株に湯ノ岳の山名がペンキで書かれていた
湯ノ岳のなだらかな山頂部。ここから先は1400m台の緩やかな主稜線が青笹山まで続いている
2017年12月19日 12:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 12:23
湯ノ岳のなだらかな山頂部。ここから先は1400m台の緩やかな主稜線が青笹山まで続いている
同じ道を戻る。湯ノ岳の下りで第二真富士山が良く見えた。右側の尾根が今朝登って来た北西尾根。急登の連続なハズだ。左が先ほど辿って来た主稜線
2017年12月19日 12:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 12:36
同じ道を戻る。湯ノ岳の下りで第二真富士山が良く見えた。右側の尾根が今朝登って来た北西尾根。急登の連続なハズだ。左が先ほど辿って来た主稜線
第二真富士山まで戻って来た。富士山の南側中腹に雲が湧いて来た。10月に登った愛鷹山塊の山頂部にも雲がかかりそう
2017年12月19日 13:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 13:19
第二真富士山まで戻って来た。富士山の南側中腹に雲が湧いて来た。10月に登った愛鷹山塊の山頂部にも雲がかかりそう
ここから第一真富士山へ南下する。いつ降ったのか日影に僅かな雪が残っている
2017年12月19日 13:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:23
ここから第一真富士山へ南下する。いつ降ったのか日影に僅かな雪が残っている
岩混じりの急斜面を降りる。延々とロープが敷設されている
2017年12月19日 13:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:29
岩混じりの急斜面を降りる。延々とロープが敷設されている
ここの下部には二重三重にロープが張ってある。何で?1本もあれば十分だろう
2017年12月19日 13:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:30
ここの下部には二重三重にロープが張ってある。何で?1本もあれば十分だろう
降りた先の傍らに可愛い石仏が祀られていた。真富士山三十三観音で、この先にも道端に点在し、道案内をしてくれる
2017年12月19日 13:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 13:33
降りた先の傍らに可愛い石仏が祀られていた。真富士山三十三観音で、この先にも道端に点在し、道案内をしてくれる
第2の岩場。珍しくナイロンロープが使われている
2017年12月19日 13:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:35
第2の岩場。珍しくナイロンロープが使われている
この岩場を降り切ると巻道と合流する。先ほどの観音様の脇から東側に降りる道があった。それを下りれば第2の岩場を巻いてここに出られるらしい
2017年12月19日 13:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:36
この岩場を降り切ると巻道と合流する。先ほどの観音様の脇から東側に降りる道があった。それを下りれば第2の岩場を巻いてここに出られるらしい
しばし痩尾根を進む
2017年12月19日 13:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:36
しばし痩尾根を進む
第3の岩場。真新しい太いロープが張り巡らされている。まだ白いので目立つ。次の小さなコブの急な上りにも付けられていた
2017年12月19日 13:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:39
第3の岩場。真新しい太いロープが張り巡らされている。まだ白いので目立つ。次の小さなコブの急な上りにも付けられていた
小さなコブを越えると真富士峠。ここから第一真富士山への上りになるが、これを巻いてヲイ平へ直接降りる道との分岐でもある
2017年12月19日 13:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 13:49
小さなコブを越えると真富士峠。ここから第一真富士山への上りになるが、これを巻いてヲイ平へ直接降りる道との分岐でもある
峠からしばらくは急な登りであるが、やがてなだらかとなって、良く踏まれた歩き易い道を進む
2017年12月19日 14:03撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:03
峠からしばらくは急な登りであるが、やがてなだらかとなって、良く踏まれた歩き易い道を進む
第一真富士山の頂上に着いた。大きな露岩の上に第二真富士山と同じ形式の山名板と、左上が欠けた石碑が建っていた
2017年12月19日 14:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 14:34
第一真富士山の頂上に着いた。大きな露岩の上に第二真富士山と同じ形式の山名板と、左上が欠けた石碑が建っていた
本日何度目かの富士山
2017年12月19日 14:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 14:32
本日何度目かの富士山
ここから南南東に清水港が望める。岬の海側は三保の松原か
2017年12月19日 14:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 14:31
ここから南南東に清水港が望める。岬の海側は三保の松原か
さて下山だ。頂上から1, 2分で縦走路と平野側下山路の分岐点。案内図が立っているので分かり易い
2017年12月19日 14:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:37
さて下山だ。頂上から1, 2分で縦走路と平野側下山路の分岐点。案内図が立っているので分かり易い
下山路は多くの人が通るようで、良く踏まれ、ちょっとした急傾斜にはロープまで張ってある
2017年12月19日 14:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:39
下山路は多くの人が通るようで、良く踏まれ、ちょっとした急傾斜にはロープまで張ってある
4, 5分降りると真富士神社の分岐。神社に寄ってみる
2017年12月19日 14:43撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:43
4, 5分降りると真富士神社の分岐。神社に寄ってみる
分岐から100m程で真富士神社。小さな社だ
2017年12月19日 14:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:45
分岐から100m程で真富士神社。小さな社だ
戻る途中で、真富士峠の向うに富士山が顔を出していた。この後は西側の谷に降りるので、本日最後の富士山となる
2017年12月19日 14:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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12/19 14:45
戻る途中で、真富士峠の向うに富士山が顔を出していた。この後は西側の谷に降りるので、本日最後の富士山となる
大体は幅も広く良く踏まれた登山道だが、一部、狭くて外傾し、今にも滑り落ちそうな30m程のトラバースがあった。でもここだけ
2017年12月19日 14:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:51
大体は幅も広く良く踏まれた登山道だが、一部、狭くて外傾し、今にも滑り落ちそうな30m程のトラバースがあった。でもここだけ
その直ぐ先で、苔むした岩がゴロゴロした個所を50m程トラバース。でもここだけ
2017年12月19日 14:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:53
その直ぐ先で、苔むした岩がゴロゴロした個所を50m程トラバース。でもここだけ
真新しい第二十九番観音。表面がテカテカしていてプラスチック製ではないの? 触ってみたが分からなかった
2017年12月19日 14:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 14:56
真新しい第二十九番観音。表面がテカテカしていてプラスチック製ではないの? 触ってみたが分からなかった
大体はこんな古い石仏。道端に祀られ、道案内をしてくれると同時に、登山者の安全を見守ってくれているのだろう
2017年12月19日 15:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 15:19
大体はこんな古い石仏。道端に祀られ、道案内をしてくれると同時に、登山者の安全を見守ってくれているのだろう
ヲイ平に着いた。真富士峠から降り来た道と合流
2017年12月19日 15:26撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 15:26
ヲイ平に着いた。真富士峠から降り来た道と合流
山腹を巻き気味に下っていた道は、やがて沢に向かってジグザグに降りる。振り返るとかなりの急斜面だ
2017年12月19日 15:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 15:32
山腹を巻き気味に下っていた道は、やがて沢に向かってジグザグに降りる。振り返るとかなりの急斜面だ
沢を横切り、右岸を下る
2017年12月19日 15:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 15:36
沢を横切り、右岸を下る
林道に降り立った。第3登山口で、様々な案内板や警告板が乱立している。ここから林道を北に1kmほどダラダラ上りで20分程歩けばゴール
2017年12月19日 16:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
12/19 16:23
林道に降り立った。第3登山口で、様々な案内板や警告板が乱立している。ここから林道を北に1kmほどダラダラ上りで20分程歩けばゴール
撮影機器:

感想

静岡県の安倍川の東側、安倍峠から静岡市市街地の直ぐ北側まで、南北にほぼ真っすぐの安倍東山稜が伸びている。1000mから1500m程度の山並みが続き、手頃なハイキング対象の山々として人気が高いようである。
今回はこの安倍東山稜のほぼ中ほどに位置する真富士山に登ることとした。

真富士山には第一と第二がある。
地形図に真富士山と記載されている1343mの頂が第一真富士山で、主稜線を1kmほど北上した1401.4mの頂が第二真富士山である。一般には、平野側あるいは河内側から上って主稜線に立った後、両者の頂を往復するようである。でも、往復では面白くない。
そこで、地形図を読んで、第二真富士山の北西尾根は急だけれど登れそうだ、と判断した。この結果、北西尾根を辿ってまず第二真富士山に立ち、その後、第一真富士山まで縦走してから平野側に降りる周回ルートを設定した。

第二真富士山の北西尾根に取付いてみると、比較的明瞭な踏跡が続いているし、赤テープがかなりの頻度で付けられている。せいぜい林業用の作業道があればマシだな、と思っていたので、登山者が付けたと思われる踏跡や赤テープの存在は予想外だった。
このおかげで順調に登れて、頂上に着いたのは10時半前。休憩を除けば2時間もかかっていない。
北西尾根はヴァリエーションルートと言えるだろう。地形図以外に何の情報も無いので、何が出て来るかわからない。正午までに頂に立てれば良いかな、と踏んでいたのに、あまりにもあっけなかった!

さて、この先どうしよう。のんびりコーヒーブレイクを楽しんで、ゆっくり下山するのもたまには良いかな、とも思った。
しかし、ここで頭を擡げてきたのが北隣の峰の存在だった。北西尾根を登っている間中、左手の北側になかなか格好良い峰が屹立しているのが、木の間越しに眺められた。
地形から判断すると、第二真富士山から主稜線を2kmほど北上した峰だ。でも、山名も標高も分からない。

近場なら、必要に応じて買い足してきたので二万五千の地形図は大体揃っている。でも、静岡付近は持っていない。最近は、ネットで国土地理院の地形図が入手できるので、必要な個所だけ印刷すれば間に合う。
さらに、近場で所有の地形図を持参しても、ルート探索に気を遣うヴァリエーションルートの個所を拡大印刷して、両者を併用することもしばしばである。この方が老眼の私にすれば読みやすくて助かる。
今回は予定した周回ルートと、バリエーションの北西尾根の拡大地形図を、それぞれA4サイズで印刷して持ってきたのみである。これだと主稜線の北側は北隣の峰との最低鞍部まで。その先の峰は印刷範囲外。

さあどうしよう。地形図も無しで登るのは無謀ではないか。
現地の地形から推測するより方法はない。
ここ第二真富士山から北隣の峰まで、前半は小さなコブの上り下りで手間取るだろう。後半は北隣の峰への上りが急で長そうだ。しかも、ここ第二真富士山よりも少し高そうだ。
往きも帰りもそれぞれ1時間は掛かるだろう、と予想した。往復したとして、その後の時間配分を計算し直し、なんとか日暮れまでにはゴールできると、踏んだ。
天気も安定しているし・・・
よし、行こう!

目的の頂に立ち、この山が湯ノ岳であること、標高は1445mであることを、山名板を見て初めて知った。
結果は、往きが1時間、帰りが55分。ほぼ計算通りだった。縦走路で良く踏まれているのでルートに対する心配はなかった。
往復後は、予定通り第一真富士山まで縦走してから下山した。
往復を検討する際に計算し直した通りに、ゴールしたのは日没とほぼ同時であった。

今回はヴァリエーションルートの北西尾根が実にあっけなく登れたので、予定外のルートに足を踏み入れてしまった。
最初に設定した周回ルートだけでも、ルート探索の妙もあるし、岩場の通過のスリルもあった。これに加えて、急遽湯ノ岳まで往復したが、登った、と言う実績は残ったけれども、特に面白いルートではなかった。
結果として湯ノ岳まで往復したことが良かったのか、無理せず、予定の周回ルートをのんびり歩いたほうが良かったのか、なかなか微妙である。

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