滝子山〜紅葉山行
- GPS
- 07:05
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,165m
- 下り
- 1,294m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はなく、落ち葉に隠れた石でのスリップだけに注意。道証地蔵の先で木橋を渡ってから約20分、すみ沢を右岸に渡る木橋が流れかけたようだが直してある。 紅葉は曲り沢峠への2つの分岐の間の区間、ちょうどすみ沢沿いにモミジが多い標高1200m前後が見ごろだった。 |
写真
感想
同僚のBは急に仕事が入り、同僚Aと2人で電車に揺られて笹子駅に着いた。20人ほどのハイカーが下車し、トイレに列を作る。
Aは、山の経験こそ浅いものの田舎育ちの健脚との触れ込みで、最近ダイエットにも成功して意気盛ん。どうせなら富士の絶景が見られる山をと考え、滝子山を目指すことにした。笹子雁ヶ腹摺山も候補だったが、天気が下り坂なので、万一眺望が得られなくても道中の紅葉が楽しめる方を選んだ。
国道20号を1kmちょっと戻って左折。中央道をまたぐ陸橋付近から眼前に滝子山の全景が広がった。寂悄尾根は紅葉の盛りに見える。ただ、今日は季節が1か月戻ったかのように暖かく、登山シャツ1枚でも汗が滲む。駅から1時間で道証地蔵着。林道と別れて大鹿川を簡便な木橋で渡り、支流沿いの斜面から山腹に取りついた。左下に川の音を聞きながら登り、道が北西から北に転じて間もなく、せり上がってきたすみ沢に出合う。修復跡のある木橋で右岸に移り、ちょっと登れば三丈の滝。笹子小の児童の手になるらしい表示板があった。
右に沢を見ながら樹林帯を詰める。植林の杉が広葉樹に変わり、色づき始めた木々が目立ちだした。10時過ぎに小さな沢を横切る所で給水休憩。いったん沢筋から離れてジグザグに山腹を登ると、曲り沢峠への道を示す小さな指導標が見えた。ここからが今山行一番の見どころだった。すみ沢沿いにモミジが生え、それがまさに紅葉の盛りを迎えている。半ば滝となって流れる沢沿いに続くモミジのトンネルは、紅が実に鮮やかだ。
やがてモミジが減ると沢が一枚岩の美しいナメとなった。傾斜が緩み、水量が急に減ってきたと思ったら、曲り沢峠に至るもう一本の道と合流した。この先は以前、寂悄尾根から笹子雁ヶ腹摺山へ縦走した時に逆行したことがある。鼻歌が出そうな平らな道を辿り、今や小川のようになった沢を左岸へ。沢が左下に去り、落ち葉で踏み跡が分かりにくい、なだらかな源頭部を大きく回りながら詰めると、刈り払われた防火帯と思しき尾根に出た。木々の隙間から思ったより大きい富士のシルエットが見えた。何とか視界はあるようだ。
山と高原地図に破線で示された大谷ヶ丸への踏み跡を左に分け、尾根を登る。その大谷ヶ丸にかけては一面のカラマツがちょうど黄葉の盛りを迎えていた。振り向けば北西に金峰山や八ヶ岳と思しき山並みが霞む。防火帯の尾根を登り切った所で小休止。尾根伝いに大谷ヶ丸へ向かう道が分かれている。こちらは右へ向かって鎮西ヶ池を通り、ひと頑張りで稜線に飛び出した。中腹が隠れているものの、富士山は三つ峠の向こうで頭を雲の上に出している。最後に20mほど登り、ちょうど正午に標高1620mの頂上へ到着した。
雲から出たり隠れたりを繰り返す富士を愛でながら昼食とした。あたりでは20人前後が同じように弁当を使っている。後ろ側、大谷ヶ丸への斜面は黄葉のカラマツで覆われ、これはこれで見応えがある。Aが仕事で来られなかったBにドコモの携帯で写真付きメールを送ろうとしたが、アンテナは立つのに送信できない。家族あての文字メールは届いたというから、やはり電波が弱いのだろう。
たっぷり1時間休憩して腰を上げた。数人が食事する三角点ピークを通り、落ち葉で滑る急坂を一気に下る。15分余で男坂と女坂の分岐。Aが女坂を選び、落ち葉に足を取られながら下れば桧平。ここも富士山がよく見える。富士に最後の別れを告げ、そのまま尾根伝いに標高1100mまで下る。
尾根を遮るように立つ指導標に従って左折し、杉の植林帯をジグザグに急降下すると「最後の水場」の看板があるベンチに出た。休憩して汗を拭い、沢伝いに何度か飛び石で渡りながら下っていくと、標高650m付近で林道終点に出た。ほどなく人家も現れたが、初狩駅はまだ徒歩で30分以上先だ。のどかな秋の山里という風情の集落を下っていくと、道端でコスモスの花が揺れていた。
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