三浦アルプス縦走/侮りがたきアップダウン
- GPS
- 03:44
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 714m
- 下り
- 709m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 3:44
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:JR田浦駅または京急田浦駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・エゴノキ分岐から送電鉄塔までの核心部は整備がやや落ちます ・乳頭山から田浦梅林まではロープ場あり。下りは要注意 ・梅林は気を付けて園路を選ばないと予定外の所に下ろされる |
その他周辺情報 | 京急田浦駅近くに生粋の銭湯・竹の湯がある(大人470円)。石鹸は30円。 |
写真
感想
天気も良いので、会社のゆる〜い歩く会のコースの下見のつもりで気軽に「三浦アルプス」を訪れた。だいぶ前(2010年11月)に歩いたことはあるのだが、標高の割にきつかった記憶はすっかり抜け落ちていた。小ピークまで忠実にトレースする昇降の連続は、ウチの会の連中には到底踏破不能。コースは一から練り直すことにしたが、相模湾と東京湾の眺望が自慢の山行自体は十分楽しめた。
お出かけするヤマノカミを車で駅まで送った後、自分も出直して新逗子駅へ向かう。駅前から葉山マリーナ方面へ向かうバスは満員の盛況だったが、乗車した長柄経由で長井に向かうバスはサラリと席が埋まった程度。風早橋には5分で着いた。
前方のトンネル手前で右に曲がり、葉山教会入口へ。急坂のたもとに仙元山ハイキングコースの案内板が立つ。抜いて行ったトレイルランナーもきつそうだ。息をあえがせ、一気に50m登って教会の左わきの山道に入る。赤ん坊をだっこしたお父さんと擦れ違った。随分健康的なお散歩だ。樹林が開けると山頂は近い。頂上では早速、缶ビール持参で高齢ハイカーが弁当を広げていた。振り返る相模湾の眺望がすばらしい。丹沢や富士山が霞んで見えないのが残念なところ。
頂上を過ぎると雑木林の下り坂となり、右直下の樹間に住宅地が見え隠れする中を進む。長柄小か葉山小からと思しき運動会の放送もよく聞こえる。小ピークを越えた後に下りの階段、続いて200段はあろうかという上りの階段で汗を絞られて間もなく「大山」に到着した(ここは「戸根山ソッカー」だというが、すると指導標の「大山」はどこのピークを指すのだろう)。本道を左上にそれた所の木が伐採され、相模湾が良く見える。
汗を拭って出発。そろそろ整備された仙元山ハイキングコースと分かれるエゴノキ分岐が近い。(葉山小バス停に向いていない)葉山小バス停行き指導標を過ぎると、ほどなく緑の樹名板の下がるエゴノキが見つかった。幹に白く「三浦アルプス」と書いた跡がある。そもそも、今は指導標まで立っているから間違えようがない。ただし、行先は乳頭山ではなく「カンノン塚」だが。標柱には誰かが「南尾根入口」と書き加えてあった。
分かれて1分で次の分岐を右へ。さらにひと登りで地形図上の167mピーク「観音塚」に着いた。三浦アルプスを歩き慣れているらしい熟年男性が昼食中だった。こちらはもう一足伸ばして通称「ドングリ並木」の高塚で弁当休憩。向かいの山に湘南国際村と総合研究大学院大が見える展望地だが、木々が伸びてだいぶ見にくくなってきた。ちょうどこの下あたりを県道の新沢トンネルが貫いている。
いよいよ踏み跡が細くなってきた。住宅街が遠くなり、静けさを破るのは数多い小鳥たちのさえずりのみ。木々の層も厚くなってまるでジャングルの様相だ。時々シュロの木が自生しているし、どこか南の島の森に迷い込んだ気分になる。小鳥たちの声の中に「ホーッ、ホケキョ」の和風味が混じるのがご愛嬌だ。
とこうするうち両脇に篠竹の密生する区間となり、かき分けるようにして通過する。かなり歩いて森戸林道終点へ至る分岐を過ぎた先のピークからは、木々の葉の隙間からかすかに江ノ島が見えた。ほどなく現れるのは「大桜」と書かれた指導標。タコの足のように枝分れする山桜の大木は健在だ。
「新沢停留所」への道を分ける栗坪分岐を過ぎ、小ピークを三つも越せば送電鉄塔到着。ここまで来れば乳頭山は近い。同時に難所の小径は終わり、鉄網の階段が現れてがぜん道は歩きやすくなった。上山口小学校分岐を過ぎると稜線が東から北へ向きを変え、茅塚分岐に至る。茅塚は標高212m、本日の最高点となる。立ち寄ってみると送電鉄塔が立っており、房総半島から東京湾、反対側の相模湾と江の島まで見ることのできる展望地だった。
後は一投足で乳頭山。高齢者の団体さんが休憩中だった。木々の隙間から田浦の軍港や横浜港方面を望むことができる。落ち着かないので汗をふいただけで失敬し、田浦梅林を目指す。すぐ北側で視界が開け、道が真っ直ぐ送電鉄塔に伸びているが、こちらに行ってはいけない。足元の小さな道標に従って右折する。ご親切にも「この分岐要注意」と書いた標柱もある。
短いロープ場を経て第2の「この分岐要注意」標柱が見えたら再び右へ。ここも足元に小道標がある。曲がるといきなりロープ場で面食らうが、その先も続けて2,3か所ロープ場が続く。一番下でマウンテンバイクを担いだ男性がロープで四苦八苦していた。上のことを聞かれたので、もう3か所くらい同じようなロープ場があると教えたら、あきらめて引き返してきた。ちょっとリサーチ不足ですな。
車の音が大きくなって横横道路をまたぐ橋に出た。渡って振り向くと、双耳峰的なピークが目につく。右が乳頭山、左が211mピークと見た。これを一対のおっぱいと見立てて山名がついたのだろうか?
軽く登り返してキャンプファイヤー広場に至れば、もうここは田浦梅林の一角。下見なので、一番近いトイレとなる青少年自然の家に立ち寄る。荷揚げ用のモノレールが止まっていた。トイレはきれいだし、管理事務所に人がいるのもグループで来た時は助かる。
とはいえ、このコースをウチの連中が歩いたら大半がここまで辿り着けないだろう。ピークを忠実にトレースする山道はなかなかきつい。「三浦半島で遭難」というのは、あまりみっともいい図ではないので、逆ルートで茅塚まで登って上山口小に下りるお手軽コースを考えようと思う。
展望台に寄り、別のトイレものぞく下見をしながら梅林を下る。漫然と遊歩道を歩いて行くと、想定と別の出口にいざなわれてしまいそうで、少し緊張する。最後の最後は折れ曲がった長い階段で下り、疾走する京急の線路手前にトイレが見えたら梅林入口。最寄りのJR田浦駅までは、京急のガードを潜って国道16号線に向かい、トンネルを潜ればすぐだ。
さて、田浦駅には着いたものの、駅前にはなんにもない。第一、大汗をかいて気持ちが悪いので京急田浦駅近くにある銭湯に寄ることにした。せっかくなので駅跨線橋で北口に抜け、軍港の引き込み線跡でグーグルマップにも出る「名所・クロスポイント(線路が直角に交わる)」を見学。そのまま自衛隊第2術科学校前を通って京急田浦を目指した。3時半開店のところ3時40分に到着。熱めのお湯が「あー、気持ち良かった!」
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