二子山・西岳で岩稜トレーニング

2018年06月16日(土) [日帰り]

• GPS: 06:33
• 距離: 4.1km
• 登り: 609m
• 下り: 631m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:54
• 休憩: 2:39
• 合計: 6:33

10:31 スタート地点
11:23 12:47 股峠
14:10 14:30 三等三角点 / 二子山
15:04 15:59 二子山
16:24 16:24 股峠
17:04 ゴール地点

天候

小雨

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー

西武秩父駅より貸し切りタクシーに分乗、登山口（坂本）へ。

コース状況／危険箇所等

トレーニングの西岳の上級者コースは、いわくが有って鎖が撤去された危険な岩場。斜度も強く何らかのビレイを取る必要有り。
　また、頂上は三峰に分かれた、アップダウンの有る岩稜地帯。歩行は気が抜けない。また頂上最後には、長め（7m）の下降（ほぼ垂直）鎖場有り。

写真

6/16 11:30

坂本登山口より約1時間、股峠へ到着。小雨が降ったり止んだり。西岳、東岳の分岐点だが、今回は東岳へは登らず、西岳の上級者向け岩場登行コースと山頂付近の岩稜地帯でトレーニングを行う。

6/16 12:37

まずは、上級者向け岩場へ取り付く前に、予行練習。斜面に張られたロープに、シュリングでフリクション・ノット（クレム・ハイスト）を作り自分のハーネスにカラビナで連結。万が一、滑落してもこのフリクション連結で歯止めが掛かる。いわば命綱。

6/16 12:37

この状態で岩場の斜面を登行していくわけであるが、この場合、登行に合わせノットの下部を上へ滑らして、常に自身の身体の傍にノットが在るようにする。　ところがこの後の実際の岩場は、このような緩斜面でなく急勾配の岩場。もちろん鎖は無くフリーで岩のホールド、足のスタンスを作るのに苦労。ノットを押し上げるのを忘れる場面もしばしば。

6/16 14:06

とにかくこの上級者向け岩場は、鎖も無く、手と足で岩場を登り上がらなければならない。カメラ撮る余裕はまったく無し、なんとか登りきった！　一般コースとの合流点へ到着。これから岩尾根を前方の東峰へ向かう。

6/16 14:13

山頂は東峰、中央峰、西峰の3峰に分かれるが、その間は、アップダウンのヤセ岩尾根。これもなかなか気が抜けない。

6/16 14:31

皆さん苦労しています。でも一つ一つのピークを　登り上がる／登り下がる、この面白さも有ります。

6/16 14:31

要所ではガイド氏がアドバイス。

6/16 14:32

女性陣はちょっと苦労していました。

6/16 14:40

特に下りが怖そう！

6/16 15:14

なんとか厳しい岩場を下って最後の7mの下降鎖場の手前近くで、なんと女性一人が滑落！？

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

matsutakesan

この夏の剱岳・立山登山に向けたトレーニング登山のステップ2。本来ならば両神山の八丁コースの予定だったが、登山口手前の崩落があり、急遽、隣りの二子山の西岳へ変更になった。この山、4年前単独行で登り、東岳を登り終え、西岳の一般コースで山頂を目指す途中、ルートミスをした因縁の山。この時は焦って転倒、顔面出血をしてリタイヤしてしまった。
　この西岳、両神山の八丁コースほどではないだろうと高をくくって括っていたが、予想外、今まで経験したことの無い、手強い岩場であった。岩場の最後では、小雨降る中で濡れていた所為か、繰り返す難所でスタミナを消耗していた所為か、それとも難関を通過し終えた気の緩みか？　私の二人後に付いていた60歳代の女性が尾根の岩路で滑って6、7m転げ落ち、何とか小さな岩棚で生えている立木に当たり、やっと止まった。その先は、切れ落ちた断崖、もし、その立木が無ければ、一巻の終わりだったろう。幸いにも、何カ所かの打撲は有ったものの、その後は元気に？　山を下り終えました。

　こういう危ない場面は有ったが、小雨降る中、変化に富む幽玄の雰囲気を醸す岩山、なかなか普通では経験出来ない面白い登山だった、とはメンバー多くの意見、同感でした。

下山路は7mの鎖場の後、魚尾道峠付近でガイド氏、道を間違え坂本へ直接下山するところを、ローソク岩下を通り、股峠直下を経て坂本へのルートとなった。