ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 159501
全員に公開
雪山ハイキング
甲斐駒・北岳

守屋山

2012年01月02日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:20
距離
31.0km
登り
1,368m
下り
1,280m

コースタイム

茅野駅(8:50)-高部(9:20)-杖突峠(10:15-10:20)-避難小屋(10:45)-守屋山東峰(11:15-11:25)-守屋山西峰(11:40-11:50)-片倉(12:45)-松倉(13:30)-千代田湖(14:30)-青柳駅(16:10)
天候 曇り後雪
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行き:JR茅野駅
帰り:JR青柳駅
コース状況/
危険箇所等
■茅野駅〜杖突峠
 高部の先、杖突峠の手前まで未舗装の林道。
■杖突峠〜守屋山東峰
 全く問題ない登山道。
■守屋山東峰〜片倉
 踏み跡は薄く、笹が多いが、赤テープ、赤ペンキ多数で迷うことは無さそう。
 道標も要所要所にある。林道からの登山口に分かりやすい道標あり。
■片倉〜千代田湖
 舗装道路。
■千代田湖〜青柳駅
 青柳に下りる手前まで未舗装の林道。

感想

守屋山は、つい一週間前まで、どこにあるのかも定かではなかった山だが、前回の山行で出会ったご夫婦に、眺めがとても良い山ということで勧められて、登ることにした。

守屋山は、茅野の南にある山で、南アルプスの最北端の山ということらしい。南アルプス好きなのに全然知らなかった。これは、登っておかなければならない。

いざ登ろうと思い、計画を立てようとしたものの、登山口に向かうバスが見つからず、仕方なく駅から歩くことにする。登山口までは6kmほどだ。

茅野駅から、高部に向かって歩き出す。正月ということもあってか人気がない。
今日は、展望を期待して、天気予報も確認して来たのだが、なんだか雲行きが怪しい。

高部から、下馬沢川に沿った道に入って行くと、すぐに未舗装の道になった。
この道は車が全く通らないのがいい。一人静かに歩いて行くと、雪がパラパラと降り始めた。
空は一面雲で、今日は眺望は望めそうにない。

しかし、粉雪が舞う中を歩くのは楽しい。横浜では、こんなこともなかなか味わえない。

杖突峠に到着すると、大きな駐車場があり、7台程の車が止まっていた。これから登る準備をしている登山者も見える。

雪があるので、とりあえず、スパッツだけ着けて登り出す。登山道の雪は5cmも無いくらい。

避難小屋の手前で、雪が増えてくる。軽アイゼンを着けると、断然快適に歩けるようになった。
杖突峠から守屋山東峰までの高度差は、300m程しかない。これからと思った時に山頂に到着。

さあ眺めはどうかと確認するまでもない。雲とガスで全く何も見えず。これから向かう西峰すら全く見えない。

山頂で一緒になったお二人と、何も見えないことを残念がる。このお二人は地元の方々で、昨日も守屋山に登ったらしい。眺めを説明して頂いて、見えた気になる。
南アルプス全部と八ヶ岳が眺められ、西峰からは中央アルプスの眺めが素晴らしいとのことで、何も見えないのが残念だ。

これから西峰に向かって片倉に下りることを説明すると、西峰の先は、あまり歩かれていなくて注意が必要とのアドバイスを頂く。なんでも昨年、西峰からの下山ルートを間違って、携帯で救助を求めた登山者がいたらしい。
ガスで何も見えないこともあって、少し心配になるが、赤テープもあり、昨日も松尾峠からの登山者もありトレースもあるとのことで、安心する。

お二人と別れて西峰に向かう。西峰までは1kmも無い。先ほどの人に聞いた所では、西峰には小屋があって、そこに守屋山の主みたいな人がいるんだとか。
山頂手前に「ラビットハウス」と書かれた、小屋と呼ぶのも憚られるような小さな掘っ建て小屋があった。中には数名の人で盛り上がっている。部外者が入るのは気が引けて、守屋山の主は確認できず。

山頂には「日本展望の山100山」と書かれたプレートがある。再度、周りを見渡すも、やはり何も見えない。一人、昼食を取っていると、少しだけ太陽が顔を出してくれた。

展望は待っても無駄そうなので、下山ルートを確認して、片倉に向かって下る。

遭難した人は、山頂直下で、北西に向かう尾根に紛れ込んでしまったようだ。確かにそちらに向かう踏み跡があるけれど、分岐には、大きな「←片倉へ」の道標がある。これを見落とす訳はないので、遭難後に付けられたものかもしれない。

登りで使ったルートと比べると踏み跡は、一気に薄くなり、笹もうるさくなってくる。とはいえ、テープや赤ペンキが多数あり、迷うことはない。前日に歩かれた人の足跡がかすかに残っている道を、下って行く。

1480ピークは、巻くように道がつけられている。地形を確認しながら進むと、松尾峠からの道の合流地点に来た。そこでトレースが消え、この先は、誰も歩いていない雪の上を進む。
落ち葉に埋もれた道をどんどん下ると、林道に飛び出した。

片倉は、200戸弱くらいの集落だ。152号線を歩いていくと、片倉のバス停がある。ここからバスで帰りたいところだけれど、このバスは、高遠行きで、時間も合わないので使えない。そもそも、正月はバスがすべて運休なので歩くしか無い。

車の通りが多くて歩道のない152号線を茅野駅までずっと歩くのは辛い。
そこで、今日は青柳駅を目指す計画を立ててきた。152号線から逸れた道に入り、山の中の静かな道を歩いて青柳駅まで歩こうと思う。

松倉の集落に向かう道に入ったとたん、車の通りがほぼゼロになる。
この集落には、煙突の付いた家がちらほらと見える。その家の軒下には、薪が積まれているところを見ると、薪ストーブや薪風呂を使っているのだろう。なんとも贅沢な感じがする。

千代田湖に向かう道を歩いて行くと、雪が本降りになってきた。あっという間に道が真っ白になる。
大きな固まりになって、ゆっくり落ちてくる雪を眺めながら、歩く。

千代田湖は、凍結した湖面に雪が積もり、白一色の世界だった。
ここには民宿もあるけれど、冬季は閉鎖のようで人の気配が全くない。

ここからは未舗装の道になる。雪がしんしんと降る中を、凍結した道で何度も転びそうになりながら、下って行った。結局、松倉から青柳駅まで、車一台、人一人とも出会わなかった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2298人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら