横尾山(山梨百名山) / 沢登りルートでまさかの敗退
- GPS
- 06:25
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 799m
- 下り
- 779m
コースタイム
09:00 三沢林道終点。沢道に入る。
09:45 横尾山林道を横切る。
10:05 沢の合流点。
10:15 尾根道に出る。休憩の後10:30出発。
12:10 無名ピーク(鞍骨山?)到着。ここで引き返す。(標高1787m) 以上往路3時間35分。(標高差約662m)
12:30 登山道分岐点へ戻る。
13:00 1720mピーク。
13:30 登山道十字路。ここから再び沢道へ降りる。
14:10 横尾山林道横切る。
15:00 車に帰還。 以上復路2時間50分。
天候 | 天気/ 日の出まで雪のち曇り。その後快晴。 気温/ −4℃(出発時)〜−1℃(帰着時) 風 / 無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
交差点で川上・黒森方面に左折し、みずがき湖の西岸を巻いて北上。「神戸(ごうど)トンネル」通過後、約300m先「←岩屋堂」標識で左折。坂を下りすぐ左折。 あとは道なりで進み「方伝」T字路で右折して約1km先、道の脇の空き地に駐車。 県道から先は四駆必須の路面状況でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[三沢林道(起点〜終点)] 車が通れる巾の道だが、路面の状態は悪く四駆でも奥までは走行出来ないと思われる。 [沢道〜尾根道] とても登山道とは言えない、沢の中を歩く道。 倒木、路肩崩壊、枯れ枝などまったく整備されていない。夏場でも歩きにくいだろうと思われる。 [尾根道] 全行程とも笹をかき分けて進むような道でかなり不明瞭なところが多い。 ほとんど赤テープもなく、かろうじて「境界見出標」で道を確認できる。 積雪はかなり少なく約10cm程度か。全行程アイゼンは不要。 [コンビニ・トイレ] 増富周辺にはまったく見あたりません。みずがき湖前交差点(T字路)を右に行ったすぐにある「みずがき湖ビジターセンター」が利用できますが、 営業時間:8:30〜18:00(火曜定休)です。 http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/genre/detail/404/ [横尾山林道(参考)] 25000分の1地形図はじめ、どの地図にも表記ありませんが、かなり立派な林道です。位置はGoogle Earthで確認できます。 山梨県林道規制情報では通年閉鎖ではないかと思われます。 http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=55 [写真] 下の写真はすべて地図上に撮影ポイントが落としてあります。写真番号と合わせてご覧下さい。 |
写真
感想
昨年からピーカン続きの「スーパーチューズデイ」。今回も終日快晴の天気でした。
今年初めての山行に選んだのは山頂から絶景眺望という話の北杜市須玉奥の「横尾山」です。
標高はさほどではありませんが、八ヶ岳に近く前日から今日未明に甲府盆地でも雪が降ったのでちょっと心配しつつ買ったばかりのチェーンスパイクを持参しての出発となりました。
ヤマレコや他の案内本をみても本来横尾山には信州峠から登るのが常道らしいのですが、これだと標高差・歩行時間ともかなり少なく、子どものハイキング向けという感じらしい。
せっかくの山行きだからもう少し歩きたい、と考えて地図を眺めたところ須玉の「神戸(ごうど)」という部落から谷沿いに登山道の点線が伸びているのを発見。
ここを使うと横尾山まで往復6km強、標高差も700m程度となるのでほどよい登山ができそうでした。
道の脇に車を停めて、いざ出発!。地図では林道は起点から約1.5kmほど伸びておりその先が登山道のようでした。
林道を快調に歩くこと後約30分で突然に林道が目の前から消えていました。まるで林道全体が沢に崩落してしまったかのようです。
その先に登山道らしきものなどまったくありません。
さては登山道の入口を見落としてきてしまったか?、と少し戻ってみたりしますが、それらしき道も無し。地図をいくら眺めてもどうしてもこの先としか思えません。
そこで思い切って凍り付いた沢に下ります。沢は一面氷が張っており、スケートリンク状態(^^)。この上はとても歩行できません。しかし周りを見回しても歩けるような道もなし・・・・。
ここも仕方なく、なるべく氷を踏まないように沢の岸を注意しながら進行。
しかしすぐに沢の蛇行にしたがって歩ける岸がなくなり、対岸に渡河せざるを得なくなります。
沢の氷は分厚くて乗っても割れそうもありませんが、万一を考えて沢の中の石に足をかけて慎重に対岸に渡ります。
こんなところで沢に足を突っ込んだら凍傷間違いなしですから。
もはやここには、「登山道」といえるような道はまるでありません。先を眺めながら歩ける道を探し、数十回も渡河を繰り返して進みました。
やがて横尾山林道を横切ります。事前にGoogle Earth で確認して存在を知っていたので、自分がどこまで来たのかメドが付きました。
林道先も同じような沢歩きが続きます。
ところどころ人が歩いたような靴跡らしきものがありましたが、トレースというほど長続きしません。
そしてついに目の前の沢が二つに分かれているところに至りました。どっちにいけばいいんだ・・・・?。
再び地図と首っ引きで考えます。
そして「登山道」とされているのは西側の枯れ沢だろうと推測。
掘り割りのような沢を遡上していきます。結果的にここで方向を見失い、以後半日自分の位置を誤解してしまいました。
分岐からすぐに前方上空に青空が見え尾根が近いことがわかりました。
しかし正面沢はまるで滑り台のような45度もの急傾斜。こりゃ登れません。
そこで進路を比較的緩傾斜の左斜面にとり、尾根を目指します。
ここでは思わずかなり南に逆戻りしたらしいのですが、その自覚がありませんでした。
尾根に出て、休憩した後歩き始めます。
笹が茂っているものの今までの沢に比べたら比較にならないくらい明瞭な登山道です。
ところが歩き始めてみるとちょっとした上りがとても足にこたえます。
あれ?、と思ったのですが、実のところここまでの氷の沢歩きで足に相当負担があったようでした。
しかも自分の位置を1kmくらい先の地点と勘違いしているので、歩いても歩いても地図と合致しない、今自分がどこまで歩いてきたのかわからないという状態でした。
北上する登山道は過ぎて90度東に折れて横尾山の直前まで来ているものと最後まで思っていたのでした。そしてその90度折れのポイントにある盲腸のようなピーク、ヤマレコでも何人も迷ったという地点に私も入り込み、その先急降下の道しかないのに呆然と立ちすくんだのでした。
「これは何かおかしい・・・」そう思って道を戻ります。その時、ほとんど正面に金峰、そのやや右手に富士山が見えましたが、どう考えても変な方角です。引き返すべき道が南東向きなのです。
「自分は今一体どこにいるんだろう?。どこが横尾山なんだ?」
頭の中をぐるぐると疑問が駆け巡ります。
そして出した「何人も入り込んだ盲腸ピークにいるんだ」という結論こそが正しい判断でした。
ここですでに目標タイムの正午を過ぎていました。
こんなはずじゃなかった、どこでこんなに時間を食ったんだろう・・・。
この時点ですでに足も頭も相当疲労してきました。とても今から横尾山までは行けません。しかも帰りもまたあの沢を歩かなければならない。
すぐに帰路につき、思った通り正しい横尾山方面への道と合流。もはやすっかり事実を把握したことでした。
自分の位置さえわかれば後は地図と見比べて進めば往路でいかに誤解していたのかも手に取るようにわかります。そうこうして登山道が十字に交差している鞍部に到着。
「よせばいいのに」と自分でも思いながら、ここで正しい登山道があるのか確かめるべく沢に下りる道を選択するのでした。
しかしこの道もやはり、というべきか途中から消失。あとはまたでたらめに沢伝いに下降していくハメになりました。
やがてあの沢の二股分岐に到達。
そう、往路で西を選ばず東の沢に進んでいれば正しい(といっても大した道じゃないけれど)道で尾根に出て、あれこれ悩まずに横尾山まで行けたかも知れないのに(トホホ)。
でも、まあ誰も歩いたことないような道を制覇したというのも一興。
次回は反対側からの「まっとうなコース」で横尾山リベンジだ!。と気持ちを切り替えたことでした。
それにしても足が疲れた〜。
後日談。私が迷い込んだ「盲腸ピーク」は、後日調べたところ「木賊ノ頭」という名のピークらしいことがわかりました。
コメント
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貸し切りで堪能いいですね!
山頂残念でしたが。。。
稜線の展望いいですね
私も横尾山行ったんですがガスでした。
里山のルーファイ難しいですね。
八ヶ岳周辺、ここら辺も
磁石はあてにならないので要注意です。
特に下りはロストした時大変なので怖いですね。。。
いつもコメントありがとうございます。
今回は確かに山頂には行き着きませんでしたが、途中での景色はそれを補って充分な「絶景」でした。
ただ自分として残念だったのは、地図をまったく読み間違えていたこと。これに尽きます。
私は登山中も地図は手に持って位置を確認しながら進んでいるのですが、それでもこのようなミスが発生します。もっと読図能力を高めなければ。
磁石もあてにならないのですか!。ハンディGPSとかあるといいのでしょうが、森の中では電波がキャッチできるかどうかも怪しいですし・・・。
やはり最後は自分の能力頼りですね。
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