大棚ノ頭〜西丸〜東丸〜水ノ木〜切通峠

2012年04月05日(木) [日帰り]

• GPS: 08:26
• 距離: 16.7km
• 登り: 1,331m
• 下り: 1,324m

コースタイム

7:45 山伏隧道駐車場。
8:10 大棚ノ頭
8:55 西丸
10:00 東丸
11:30 水ノ木(山ノ神)
11:45 大棚の滝
12:45 切通沢橋
14:00 切通峠
14:30 高指山
14:45 バラシマ峠
16:00 駐車場

天候

晴れのち曇り
終日風あり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

今日は西丸〜東丸がメインなので、あとはすべてオマケです。
メインはルーファイ必要のバリ。
オマケは東海自然歩道などのため問題はないが、個人的に興味をそそられるような所はなかった。
水ノ木から切通峠は丸尾山経由で行けばよかったと後悔してる。
いずれはここも歩いてみたい。

写真

道志街道山伏隧道の道志側に車を止めて出発。

東海自然歩道の登山口には、陽が当たらない場所なのか雪が残っていて凍っていた。

山伏峠。

今日はここを起点にぐるっと一周するつもりだ。

藪を漕ぎ、ダニと戯れる今日が楽しき一日にならんことを、また日用の糧を今日も与えたまえアーメン。
イカン、またも私が浄土真宗本願寺派であることを忘れていた。

西群馬幹線258号送電線鉄塔から延びるカテナリー曲線が美しい。

変わり者はウラ街道を好む。

大棚ノ頭。

下る途中から西丸を見る。

菰釣山への東海自然歩道は直進だが、われわれは右に折れ、心もとない踏み跡を辿って行く。

すぐに現れる崩壊地。

なにやらこの先を暗示するかような怪しい香り、危険なニオイのする中、変わり者二人は「来てよかった。長生きはしてみるもんだ」と、抑えがたい期待感に小躍りする。

「ここで落ちて死ぬのなら、本懐を遂げるに等しい」とうそぶく相棒。

崩壊地クリアすると今度は間髪入れずに今日の目玉商品「激藪」の始まりだ。

「本当に来てよかった」
相棒の目に光るものがあった。同時に私もこういう場所を案内できて鼻が高い。

藪を漕ぐではなく、泳ぐと言った方がいいかもしれない。手で水を掻かないで笹を掻く。形としては平泳ぎがベストで、間違ってもバタフライはやってはいけない。

笹は優に身の丈を越える。

相棒は器用に日本の古式泳法抜き手を駆使して、上手に進んでいく。
しまったぁ、日本男子にありながら、抜き手を忘れていたとは・・・、
嗚呼!私は、私は穴があったら入りたい。

西丸到着。

早速ダニチェック。

マダニ(ヤマトマダニ)。

以前私はダニに刺され、除去に失敗。やむを得ず皮膚科にて切開による除去という輝かしい体験の持ち主である。だからダニにはちょっとうるさい。ただ、それいらいダニにはナーバスになっている。

ダニチェックは頻繁にやるが、大概数匹は付いている。

西丸は展望はよくないが、中々雰囲気はいい。私は好きだ。

頭のダニ対策を忘れていた。西丸からは頭にタオルで喧嘩かぶりを作り、万全の構えで臨むことにした。

再び激藪に突入。

笹藪床の淡い道の痕跡を辿っていると、動物の頭蓋骨に突き当たった。

コイツも激藪に溺れ死んでしまったのか。そう思うと急に息苦しくなった。
激藪おそるべし。

東丸への最後の登り。

相棒の表情がとてもいい。家族団欒では滅多に見せない表情だ。

東丸山頂。

岡澤重男氏が登られたころの東丸は、笹におおわれていたとなっているが、今はまるで刈り込まれたかのようにすっきりしている。

毎度、激藪突入。

毎度!ダニチェック。

当然ダニはいたが、今回はこんな尺取虫もついていた。

展望のいいカヤトの尾根に出た。

カヤトも遠目で見る分にはいいが、接近戦突入はそれなりの覚悟は必至である。地面は倒れた茅でツルツル状態。穂先は鋭利な槍のようで、容赦なく目を攻撃してくる。

これのどこが楽しんだろう。変わり者の気持ちは分からない。

毎度!ダニチェックのお時間です。

カヤトにもダニはいた。が、今度は上着にもついていた。

ダニや尺取虫の写真だけでは申し訳ないので、富士山に登場してもらいます。

奥に菰釣山、その手前に大栂。

最後の藪漕ぎ。

もう水ノ木は近いはず。

毎度!最後のダニチェック。

コイツ少し赤かった。

山ノ神の屋根が見えてきた。背後から忍び寄るようで、どうもすみません。

と云う訳で、お詫びと無事に西丸〜東丸を歩けたお礼、ついでにささやかな個人的願いなどを祈祷してきた。

ささやかな願い事
◎皐月賞とれますように
◎ボケませんように

水ノ木迄下りてしまえばあとは切通峠まで登り、東海自然歩道を山伏まで帰るだけ。消化試合みたいなもんだ。物見遊山して行こう。

大棚へ寄ってみた。
ものすごい水量だ。撮影しているこの場所まで飛沫が飛んでくる。相棒は設置されたトラロープをつたってあの高さで写真を撮っていた。もう立派な変わり者だ。

大棚をバックに、今日唯一のツーショット写真。

こうやって並んでみると、私の変わり者としての風格、威厳は歴然たる差がある。
まだまだ・・・、だな。

ミツバ岳、屏風岩山など西丹沢にはミツマタの木が多く見られる。しかし、西丹沢でも最西まで来ると、まったくと言っていいほど見ない。今日の山行で会ったのはこの小さな二株だけだった。

切通峠。

さあ、あと二時間。
山伏まで歩くだけ。

感想

knot

肩の治療が始まった。

週一回整形外科の理学療法士からリハビリテーションを受けることになった。
加齢の事もあるので、多くを望むつもりはないが、理学療法士のMさんには
もうしばらく山遊びが出来る位の肩に戻してくれればいいからと
その旨を伝えておいた。
Mさんはニッコリ笑って「がんばりましょう」と言ってくれた。
来週までにMさんが僕のリハビリメニューを用意するらしい。
今日はそのための所見のようだ。

どう動かしたときに痛みが出るのか。
またその痛みの箇所は。

全体的な基本動作能力検査も行われた。
たとえば、歩行姿勢のチェック。

外見上、歩行に不都合はないはずなのだが。

「先生、ボク・・・、肩が痛いんですけど」
もちろんそんな事、口には出さない。
きっとそれらのデータをもとに、僕の最終的な目標「山遊び」に向けての
プログラムが作成されるのだろうからね。

そうそう、大事なことを訊かなくっちゃ。

「先生、明日ハイキング行きたいんですけど」
「まあハイキング位だったらいいですけど、まだ負荷をかけてはいけませんよ。
転倒には十分注意してください」

何だか、だましたような後ろめたさはあるものの、とりあえず許可はいただいた。

コメント

tuneiti

素晴らしいものを拝見させていただきました！！
素晴らしい記録を拝見させていただきありがとうございました。

・・・丹沢。

奥深し・・・。

knot

一部の丹沢は飽和状態
tuneitiさん

こんばんは、knotです。
コメントありがとうございます。

深いですね、丹沢は。

週末ともなれば人気の山が大混雑するなか、こんなところもあるのです。
世附川流域は山が深く、入ってくる人も少なく、それだけに魅力ある静かな山行が楽しめます。
いつまでもこの静寂が続いてほしいと思っています。

i_wata18

ダニ！！
ダニは刺すだけかと思ったら、皮膚に入っちゃうんですね。恐ろしい。注意します。

で、今回はあくまで登山より恐ろしい「(ハイキング / 丹沢)」なのですね。

今週末辺り行ってきたいです。5/5には浅瀬から織戸峠まで行ったので、できればknotさんと同一コースを水の木橋まで、あとは椿丸から菰釣山を繋げたいけど長そう。激藪に耐えられるか。。

knot

お気をつけて
僕が椿丸へ行ったときは、780から795を経るi wata18さんの逆コースでした。
いずれにせよ、この辺は面白い所です。

週末は大栂経由ですね。
山なんて人を避けるために行くところですから、
このルートはまさにもってこいですね。