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記録ID: 1806908
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ハイキング
六甲・摩耶・有馬

平野谷東尾根〜七三峠〜平野谷西尾根〜多目的管理道〜二本松林道〜湊山

2019年04月23日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
7.7km
登り
439m
下り
431m

コースタイム

日帰り
山行
3:31
休憩
0:31
合計
4:02
8:49
9
「楠谷町」バス停
8:58
8:59
19
平野谷・東尾根 登山口
9:18
9:19
11
送水トンネル敷看板(平野谷東尾根 第1ピーク)
9:30
39
借地期間借受人道標
10:09
10:12
21
通報プレート道標(ち57−5)
10:33
10:34
2
鉄塔(平野谷東尾根 第5ピーク)
10:36
10:41
4
行き止まり道標2分岐平野谷東尾根)
10:45
10:48
19
二本松林道 交差(=崩落倒木箇所)
11:07
11:09
2
展望ピーク(平野谷東尾根 第8ピーク)
11:11
2
平野谷西尾根 分岐
11:13
2
七三峠
11:15
8
平野谷西尾根 分岐
11:23
11:25
9
多目的管理道 分岐(=森林リフレッシュ事業看板)
11:34
11:35
24
二本松林道 合流
11:59
3
弁天堰堤(二本松林道)
12:02
12:14
12
5分岐(二本松林道)
12:26
23
有馬街道 合流
12:49
2
祇園神社下石鳥居
12:51
湊山温泉
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)「三宮町1」バス停から神戸市バス7系統で「楠谷町」バス停へ
(帰り)二本松林道の西登山口から有馬街道を下って湊山温泉へ
コース状況/
危険箇所等
「平野谷東尾根」(登山口〜二本松林道)について
(1) 楠谷町の北奥の登山口から20〜30mの区間が危険区間。もともとかなりの急斜面でかつてはここに木製階段が付けられていた跡があるが、近年の崩落でその階段も喪失し、単純なザレた崖状斜面と化している状態のままとなっている。ルートの両側に手がかりとなる木などもないので自力(脚力・筋力・平衡感覚)で行くしかない。よって崖状斜面にも熟練した人以外は少々危険なので、この区間の通行は避けたほうが望ましいと思う。(別の場所からも東尾根には入れる)
(2) 登山口は丸太で塞がれ「通行禁止」となっており「大師道」や「二本松林道」を歩くよう推奨している。が、厳密なものではなく、登山初級者や散策者が気軽な気持ちで間違ってここに入らないように注意喚起している形のもの。なぜなら「大師道」や「平野谷」などから「東尾根」へと入る分岐道が複数存在しているため、「東尾根」自体への侵入を止めることが不可能だからだと思う。
(3) 登り始め最初の危険区間を除けば、東尾根の道はもともと防火林道であるため、非常に幅も広く明快で荒れているといった感じもなく、快適に気持ち良く歩けるルート。但し小ピークを何度も越えるため、足場のない斜面の上り下りも繰り返される。そのぶん、脚力・持久力が求められるので、山行距離の割にはやや疲れるかもしれない。


「平野谷東尾根」(二本松林道〜七三峠)について
(1) 東尾根はいったん「二本松林道」に出会って中断されるが、場所は林道の大崩落地点。ここから東尾根への続きの登り口も大崩落による倒木の山で完全に塞がれてしまっている状態のまま。倒木の隙間をくぐって正面突破で行くか、少し東の斜面から無理矢理回り込むように行くか、いずれかの方法で先に進むほかないので、相応の覚悟が必要。ここの通過で結構な時間を食うかもしれない。
(2) その登り口の倒木越えをこなして先へ進むことが出来れば、後はこれ以上ない快適なハイキング道で、開けた小ピークから「菊水山」や「鍋蓋山」の景観も楽しめる。「七三峠」までの距離も短くすぐに到着する印象。


「多目的管理道」について
(1) 「平野谷西尾根」から分岐して「二本松林道」へ合流するバリエーションルートで、どちらかと言うと最近に開通された道のようだ。とはいえ歩く人が殆どいないようで手入れがされておらず、作られた道自体は既にかなり荒れ始めている。ほぼ平行道で楽だ。
(2) 西尾根側から入る地点は何の制限もないし、案内もない。(唯一グリーンベルト事業の看板が立っているだけ)逆に「二本松林道」側からの入口には『森林管理道につき通行禁止』とされチェーン止めされているのが実に不可思議。辻褄が合っていないうえ、通行禁止にする理由もまったく不明。この道、すごく便利なのに。「二本松林道」から西尾根の中間地点へ向かうのにこれほど便利な道はないだろうと思う。
楠谷町バス停やや西のタバコ屋の角を北へ、水の科学博物館の西隣から登山道が始まる。ここのコンクリ階段から東尾根へ取り付く
2019年04月23日 08:58撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 8:58
楠谷町バス停やや西のタバコ屋の角を北へ、水の科学博物館の西隣から登山道が始まる。ここのコンクリ階段から東尾根へ取り付く
コンクリ階段はすぐに終了し、目の前に手掛かりのないザレた急斜面が現れるが、ここが危険区間だ。以前に木製階段が付けられていた証である深い溝がまだ残っていて、それがむしろ足場になるので意外と登れる
2019年04月23日 09:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
4/23 9:00
コンクリ階段はすぐに終了し、目の前に手掛かりのないザレた急斜面が現れるが、ここが危険区間だ。以前に木製階段が付けられていた証である深い溝がまだ残っていて、それがむしろ足場になるので意外と登れる
危険区間を無事に越えると、急斜面は続くものの何とも素晴らしい林間道が眼前に広がっている
2019年04月23日 09:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
4/23 9:07
危険区間を無事に越えると、急斜面は続くものの何とも素晴らしい林間道が眼前に広がっている
この道は防火林道として開かれた道。そのおかげで幅広の歩きやすい山道がずっと続いている。荒れているとかはまったく感じられない良い道だ
2019年04月23日 09:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
4/23 9:57
この道は防火林道として開かれた道。そのおかげで幅広の歩きやすい山道がずっと続いている。荒れているとかはまったく感じられない良い道だ
傾斜のきついアップダウンを何度も繰り返し、いくつもの小ピークを越えながら次第に高度を上げていく。風景も変化に富んでいて飽きない
2019年04月23日 10:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 10:08
傾斜のきついアップダウンを何度も繰り返し、いくつもの小ピークを越えながら次第に高度を上げていく。風景も変化に富んでいて飽きない
斜面の上り道は幅は広いが距離が長いので息を入れながら登る。振り返るとこのように長い長い斜面であることが分かる(写真中央やや上の白いところが鞍部だ)
2019年04月23日 10:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
4/23 10:17
斜面の上り道は幅は広いが距離が長いので息を入れながら登る。振り返るとこのように長い長い斜面であることが分かる(写真中央やや上の白いところが鞍部だ)
「平野谷東尾根」は「二本松林道」の例の大崩落地点でいったん中断する。まあ小休止には丁度良いかもしれない
2019年04月23日 10:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 10:46
「平野谷東尾根」は「二本松林道」の例の大崩落地点でいったん中断する。まあ小休止には丁度良いかもしれない
道標のすぐ奥から東尾根の続きがあるのだが、倒木が行く手を遮っているので行けそうなところから強行突破。何とか倒木を越えて元々のルートに辿り着いて振り返ると、こんな感じで倒木の山
2019年04月23日 10:54撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/23 10:54
道標のすぐ奥から東尾根の続きがあるのだが、倒木が行く手を遮っているので行けそうなところから強行突破。何とか倒木を越えて元々のルートに辿り着いて振り返ると、こんな感じで倒木の山
そこから上に続く「平野谷東尾根」はびっくりするぐらい快適なハイキング道。最後の小ピークは展望が開けていて、「菊水山」と「鍋蓋山」が望める
2019年04月23日 11:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 11:07
そこから上に続く「平野谷東尾根」はびっくりするぐらい快適なハイキング道。最後の小ピークは展望が開けていて、「菊水山」と「鍋蓋山」が望める
「七三峠」まで行ってから折り返して、「平野谷西尾根」を下る。ここの分岐点から「多目的管理道(それが正式名称)」へ入っていく
2019年04月23日 11:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
4/23 11:24
「七三峠」まで行ってから折り返して、「平野谷西尾根」を下る。ここの分岐点から「多目的管理道(それが正式名称)」へ入っていく
「多目的管理道」はほぼ平行な道で、一定の高度を保ちながらくねくね曲がって「二本松林道」へと向かって延びている。静かな雰囲気
2019年04月23日 11:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 11:30
「多目的管理道」はほぼ平行な道で、一定の高度を保ちながらくねくね曲がって「二本松林道」へと向かって延びている。静かな雰囲気
およそ9分程の歩きで「二本松林道」が見えてくる。出口にチェーンが渡されているわりには、行先案内表示のある看板がくっついている
2019年04月23日 11:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 11:34
およそ9分程の歩きで「二本松林道」が見えてくる。出口にチェーンが渡されているわりには、行先案内表示のある看板がくっついている
出口から振り返ってみるとこんな感じ。「二本松林道」を歩いていてここの分岐に気づいている方も多いと思うが、実はこれが「多目的管理道」で、「平野谷西尾根」経由で「「七三棘〜鍋蓋山」へと行ける訳だ
2019年04月23日 11:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/23 11:35
出口から振り返ってみるとこんな感じ。「二本松林道」を歩いていてここの分岐に気づいている方も多いと思うが、実はこれが「多目的管理道」で、「平野谷西尾根」経由で「「七三棘〜鍋蓋山」へと行ける訳だ
「二本松林道」を下る。緑鮮やかな青紅葉が、春の陽光に照らされて美しい
2019年04月23日 11:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/23 11:44
「二本松林道」を下る。緑鮮やかな青紅葉が、春の陽光に照らされて美しい
「二本松林道」はこの時期、青紅葉のトンネルとなる。素晴らしい
2019年04月23日 11:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/23 11:55
「二本松林道」はこの時期、青紅葉のトンネルとなる。素晴らしい
沢の流れに咲いていた紫の花が、春という季節を感じさせてくれた
2019年04月23日 12:37撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
4/23 12:37
沢の流れに咲いていた紫の花が、春という季節を感じさせてくれた
撮影機器:

装備

個人装備
通常のトレッキング靴のみ

感想

今回は単独行で、未踏ルート制覇の一環。
挑戦したのは、以前から気になっていたけど行くかどうか迷っていた「平野谷東尾根」、そして前回西尾根の下り山行中に偵察した「多目的管理道」、の二つだ。

「平野谷東尾根」は上りの取り付き地点の崖状斜面が危険だという情報を見てちょっと迷っていたが、思い切って今回歩いてみることにした。まあ行く気になっただけ好奇心は衰えていないということだろうから、まだ気持ちは青年だな。良いことだ。

「平野谷東尾根」の道の状況は【コース状況/危険箇所等】で記載したとおり。
神戸市森林整備局の通行止め説明板を見たり、事前にネット上の情報を見たりで危険だとさんざん脅されていたのだが、実際に歩いてみると、私個人の感覚からすると別にそれほど厳しくはなかったなあという印象だった。登山口から20〜30m付近だけはザレて滑りやすいかなりの急斜面が手掛かりのない状態でしばらく続く、という点で結構な緊張感を強いられたのは間違いないが、そこは荒れたバリエーションルート歩きや藪漕ぎなどで培ったささやかな歩行技術でカバーできたのかもしれない。

その個所を除けば、「平野谷東尾根」はさすが防火林道、広くて分かりやすくて歩きやすくて良い道だと思うがどうだろうか。過去の記録を探すと荒れているといった表現が一部に見られたが、今回実際に歩いた感じでは、荒れているという印象はまったく感じられない良い道だった。通行止めにされているおかげで人が歩いていないというのも、貸切状態という意味でなかなか快適な道だ。広いので休憩する場所もそれこそ山ほどあるし。あまりにも勿体なすぎるよ、ここを通行止めにするのは。

でも一ヶ所、相当難儀だったのは「二本松林道」を交差してから再び東尾根へと入る地点の倒木の山だ。崩落した倒木群は少しは片付けられ始めているようだが、まだ緒に就いたばかりなのだろう。上から下ってくると通れる箇所が見つけやすいが、下から上る場合にはどこを登れば良いのかが分かりづらい。私は今回積み重なる倒木を乗り越えて正面突破を試みたが、東側からぐるっと大きく回り込んだほうが良いのは明らか。

「平野谷西尾根」の中間点から分岐する「多目的管理道」は、やや荒れてきているが、ほぼ平行道なので楽ちんだ。「平野谷西尾根」自体は「二本松林道」のだいぶ西の5分岐地点へと繋がっているのだが、歩き疲れたなどの理由で途中で早めに「二本松林道」へと合流するにはうってつけのルートだ。整備し直せば良いのになあと感じる道の一つだった。

「二本松林道」の5分岐地点に来るまで、飲まず食わずで歩き通した。この日は暑かったとはいうものの、湿気が少なめだったのか歩いているぶんには、汗はかくもののそれほどではなかった。そうやって歩いていられるのももうあと少しかな。5分岐で水分補給とおにぎり休憩。下山後は「湊山温泉」で汗を流してさっぱりしてから花隈駅まで歩いた。

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コメント

旧、防火尾根ですね!
欲しかったレコです。嬉しいです。
以前はこの道に、5月下旬頃にフナバラソウという珍しい花が咲くので、何度か通っていました。
登り口が崩壊してからは行ってないので、どうなっているかな?と心配していました。
尾根道自体は荒れてないと判り、安心しました。
時間があればまた行ってみたいと思いました。

いつもながら、ありがとうございます!
2019/4/29 23:48
Re: 旧、防火尾根ですね!
motokonさん、コメント有難うございます。
東尾根は南の楠谷町側の登り口が20〜30m位の間、急斜面になっているだけでした。
そこ以外はどこに問題があるのかさっぱり分からない感じ。拍子抜けです。
ここは珍しい花も咲いてくれる道だったんですね。
私は花には殆ど詳しくないので、また少しずつ勉強してみたいなと思います。
そういうことにも知識があるともっと楽しめますものね。
気候も良くなり、この先も健康で楽しく山歩きしたいものですね。
2019/5/1 11:46
プロフィール画像
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