記録ID: 1837303
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ハイキング
九州・沖縄
レトロを楽しむ・長崎街道1（大里宿→小倉→黒��宿）
2019年05月02日(木) [日帰り]
yaonyaosuke2
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 08:37
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 84m
- 下り
- 70m
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日帰り
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:37
8:45
20分
スタート地点
9:05
9:20
175分
門司麦酒煉瓦館（見学）
12:15
12:15
95分
常盤橋
13:50
13:55
75分
九鉄煉瓦橋遺構
15:10
15:50
60分
いのちのたび博物館（見学）
16:50
16:50
32分
黒��宿東構口
17:22
ゴール地点
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
★スタート地点 JR鹿児島本線小森江駅 徒歩10分 ★ゴール地点 JR鹿児島本線黒��駅 徒歩10分 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
長崎街道は江戸時代に整備された脇街道の一つで 鎖国政策の下で外国との交易を行う港である長崎に通じる街道として重視され 九州の諸大名の参勤交代のほか、長崎奉行や西国筋郡代の交代、 さらには外国人の江戸参府や交易・献上品の運搬にも用いられています。 今回は北九州市を起点とする区間です。 長崎街道の起点は小倉の常盤橋とする説が多いですが 1799年に長崎奉行所が大里村（現・門司）に番所を設けた時点で、 長崎街道の起点は小倉から大里へと移ったとする説が一般的です。 当時、小倉から大里へ通じる区間は門司往還とも呼ばれていました。 危険個所については特にありません。 都市部であるので車の交通量は多めです。 飲食関係も特に問題はないでしょう。 参考文献・長崎街道／大里・小倉と筑前六宿 (九州文化図録撰書) |
写真
右手に西生寺（踏絵寺）。毎年3月に踏絵が行われていたそうです。寺が立つ前は細川家の浜御殿でした。
煉瓦作りのレトロな建物が目立ちます。門司の場所は本州に近い場所柄、江戸時代は宿場として発達し明治以降においても早い段階で近代化が行われています。
5/2 8:49
煉瓦作りのレトロな建物が目立ちます。門司の場所は本州に近い場所柄、江戸時代は宿場として発達し明治以降においても早い段階で近代化が行われています。
番所があった付近。本土との渡海口にあたります。番所では舟の出入り、人馬の手形改め、荷抜けの取り締まりを行っていました。
さくらビールのレトロ建物（門司麦酒煉瓦館）。手前は資料館になっていて見学ができます。
長崎街道の大里〜常盤橋の区間は門司往還とも呼ばれています。当初の本州への渡船は小倉城下だったのですが混雑や集中するのが嫌われこちらがメインになっていきます。大里にはかつて天皇の御所(内裏)があり、それが今の地名の由来になったといいます。
5/2 9:26
長崎街道の大里〜常盤橋の区間は門司往還とも呼ばれています。当初の本州への渡船は小倉城下だったのですが混雑や集中するのが嫌われこちらがメインになっていきます。大里にはかつて天皇の御所(内裏)があり、それが今の地名の由来になったといいます。
この先で街道は鉄道によって分断されています。広大にとられた鉄道敷地はかつての石炭輸送の影響なのでしょう。山と海に挟まれた狭い場所柄、鉄道輸送を優先するため街道が犠牲になったのは仕方なかったかもしれません。
5/2 9:46
この先で街道は鉄道によって分断されています。広大にとられた鉄道敷地はかつての石炭輸送の影響なのでしょう。山と海に挟まれた狭い場所柄、鉄道輸送を優先するため街道が犠牲になったのは仕方なかったかもしれません。
ここから先も線路によって分断されています。ちょうど木が植わってる辺りに繋がっていました。
迂回中・左は橋を渡って小倉方面への長崎街道ですが、右に進めば先ほどあった旧道分断場所まで進むことができます。
この付近は「企救の高浜」と呼ばれていて白砂と美しい根上り松が群生していました。万葉集に歌として残っています。
新幹線の高架下に門司口橋。橋を渡った場所に門司口門がありました。小倉城郭の門の一つ。最も重要な道なので昼夜問わず常に開門していて番所の役人は数人が交代で勤めていたといいます。
5/2 11:27
新幹線の高架下に門司口橋。橋を渡った場所に門司口門がありました。小倉城郭の門の一つ。最も重要な道なので昼夜問わず常に開門していて番所の役人は数人が交代で勤めていたといいます。
門司口橋を渡って左へ。かつては直進方向に道があったのですが分断されています。
25mほどですが門司口橋へと至っていた道筋の一部です。引き返します。
途中、街道がデパートの中に吸い込まれます。中山道の八木橋百貨店みたいな感じです。
街道跡と思われる場所は通路になっています。ただ八木橋百貨店のような案内看板は一切ありません。
商店街を抜けると常盤橋です。九州五街道の起点。江戸でいう日本橋のような場所です。
常盤橋は江戸時代の初期は町人が生活していた東側と武士が生活していた西側を結ぶ重要な橋として架けれられています。大橋とも呼ばれていました。その後、街道の起点となってからは幕府役人が勤めたり旅籠などが立ち並んだりしていきます。
5/2 12:19
常盤橋は江戸時代の初期は町人が生活していた東側と武士が生活していた西側を結ぶ重要な橋として架けれられています。大橋とも呼ばれていました。その後、街道の起点となってからは幕府役人が勤めたり旅籠などが立ち並んだりしていきます。
北九州市は長崎街道への熱の入れ方はなかなかのもので案内看板が豊富にあります。
大門の遺構が保存されています。小倉城は東西2�辧⊆�囲8kmもの日本有数の大きさで48ある門のうちの一つが大門になります。
この付近から足元に長崎街道のプレートが埋め込まれていてわかりやすいです。
到津門口跡。門司口門と同じく昼夜開門し番所には常に役人がいたという重要な出入口でした。
この突き当りが清水口門跡になります。それほど重要な門ではなかったようで土塁が代わりにあったという記述もあります。
大通りを横切りますが本来は真っすぐ方向に道があったのですが消滅してしまっています。
本来はここを左斜め方向に50mほど道があったのですが消滅しています。この先のマンション前の交差点で左に曲がります。
九州鉄道茶屋街橋梁。煉瓦造りの立派なもので街道側は装飾が施されています。装飾は街道を行く人々にアピールするものだったのでしょうか。
5/2 13:51
九州鉄道茶屋街橋梁。煉瓦造りの立派なもので街道側は装飾が施されています。装飾は街道を行く人々にアピールするものだったのでしょうか。
ちなみに九鉄は現在の鹿児島本線の一部ですが開業時は軍の意向で現在の海岸沿いではなく山沿いを経由しています。通称大蔵線。明治年間のうちに廃線となっています。
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5/2 13:54
ちなみに九鉄は現在の鹿児島本線の一部ですが開業時は軍の意向で現在の海岸沿いではなく山沿いを経由しています。通称大蔵線。明治年間のうちに廃線となっています。
この付近の案内図。対岸は早い段階で区画整理（企業の社宅化）されているので昔の道筋はほぼ消滅してしまっています。
徒歩渡り場所。江戸時代は橋はなく大きな石を飛び移ったり川の中を歩いて渡っていました。橋は明治20〜31年の間に架けられています。
5/2 14:20
徒歩渡り場所。江戸時代は橋はなく大きな石を飛び移ったり川の中を歩いて渡っていました。橋は明治20〜31年の間に架けられています。
消滅区間・一里塚跡。だいたいこの場所にありましたよ的なものです。
消滅区間・国境石。この付近は福岡藩と小倉藩の境界で川の氾濫などでたびたび境界がわからなくなったりと紛争が多発した地域でした。そのため国境石も多く現在13基が残っています。
5/2 14:26
消滅区間・国境石。この付近は福岡藩と小倉藩の境界で川の氾濫などでたびたび境界がわからなくなったりと紛争が多発した地域でした。そのため国境石も多く現在13基が残っています。
この付近が今回の道中で最も標高がある場所。清水があり茶屋がありました。
右へ。右手には高炉台公園。製鉄所の高炉のモニュメントがあります。
長崎街道の大きな表示！この近くに「いのちのたび博物館」があったので寄り道しています。街道資料も多く一見の価値あり。
街道と高速道路と製鉄所と。この付近の道筋は消滅しているものの大体は高速道路の下を通っていたと思われます。
黒��宿。黒��城と黒��湊で発達したので中心地は東側ですが東西に長い宿場でした。湊からは大坂への航路もあり福岡藩の重要な役割がありました。洞海湾には若松湊もありましたが若松湊は貨物用だったみたいです。
5/2 16:53
黒��宿。黒��城と黒��湊で発達したので中心地は東側ですが東西に長い宿場でした。湊からは大坂への航路もあり福岡藩の重要な役割がありました。洞海湾には若松湊もありましたが若松湊は貨物用だったみたいです。
黒��宿東溝口。九州では宿場の出入口に「溝口」と呼ぶものがあり本州でいう木戸のようなものです。東は方角的なものではなく江戸側を東と付けられています。また本陣は御茶屋というのが一般的で独特な言い方です。ちなみに脇本陣は町茶屋。
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5/2 17:00
黒��宿東溝口。九州では宿場の出入口に「溝口」と呼ぶものがあり本州でいう木戸のようなものです。東は方角的なものではなく江戸側を東と付けられています。また本陣は御茶屋というのが一般的で独特な言い方です。ちなみに脇本陣は町茶屋。
装備
| 個人装備 |
ザック(1)
手ぬぐい(3)
日焼け止め(1)
帽子(1)
サングラス(1)
行動食(2)
ペットボトル（500ml）(1)
カメラ(1)
iPhone（充電器含む）(1)
折り畳み傘(1)
ザックカバー(1)
|
|---|
感想
久しぶりの長距離遠征ということもあり
余裕ある行程で計画を組みました。
途中にあった「いのちのたび博物館」は
自然史の資料をメインにしながらも歴史も豊富で
街道ウォーカーにとって非常に有意義な場所でした。
なお、
今回の街道歩きの記録は
以下のブログでもまとめてみました。
http://borabora.seesaa.net/article/469011282.html
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