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Yamareco

記録ID: 1973745
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

小渋川-赤石岳-荒川岳-鳥倉周回(自転車利用) 湯折P通行可能

2019年08月10日(土) 〜 2019年08月12日(月)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
02:05
距離
18.5km
登り
689m
下り
1,267m
天候 3日とも、晴、のち曇時々雨
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
※登山行動中はGPSを使わず。
 赤線は、下山後の、鳥倉P-湯折P
 までの自転車移動です。

前夜鳥倉Pに折畳自転車をデポ、
湯折登山口P(約6台)で車中泊。
 (湯折までの車道崩落個所は
   補修済、通行可。)
小渋川から入山、鳥倉Pに下山後、
自転車で東山林道(舗装)を
上蔵(わぞ)に下り、
湯折Pまで登り返して車両回収。
機動力を活かした面白い山行でした。

小渋川の状況と、自転車による
車両回収の行程を中心に報告します。
コース状況/
危険箇所等
<小渋川-広河原小屋>
・七釜橋を渡ったら、トンネルに入らず本流を
 遡上。左岸の作業道はほぼ消失。
 福川合流点まで、私は赤ペンキ等のマークを
 全く見ませんでした。
・しばらく雨が少なかったため、
 この日の水深は最大で腿。ザックは濡れず。
 ただ流速はあり、紐無しの簡易な
 ウォーターシューズでは脱げてしまいそう。
 最低でも紐の短靴。今回はラバーソールの
 沢靴で万全。ダブルストック必携。
・小渋本流から広河原小屋への道の入口は、
 福川合流点の、福川右岸側の森の中。
 合流点にあった看板&赤テープの木が倒れ、
 本流から目印が見えにくい。
 (私は入口を一度行き過ぎてしまいました。
  合流点はわかっていたが、本流から
  小屋を目視して接近できると思い込んで
  いたため。実際は広い河原の南半分は森で
  本流から小屋は見えません。)
 道の入口には赤テープと看板あり。
 小屋までは森の中の踏跡明瞭。
<小屋-船窪>
・小屋から尾根取付き点までは赤テープ豊富。
・尾根道は明瞭でよく踏まれた一般登山道。
 大聖寺平まで500m毎に距離表示。
 ただ倒木多し。特に標高1800-2100m辺りは
 倒木の巻道が錯綜。
<船窪-大聖寺平>
・船窪から上は、徐々に左へのトラバースが
 強まっていく。
 尾根と異なり、湿った藪っぽい道に。
 所々踏跡薄い。(特に下りは要注意。)
 大聖寺平直下の登りは、道を見失ったら、
 上ではなく左を探してください。
・大聖寺平には大きな標柱が上下に2つ。
 下は東海製紙、上は静岡県の。
 ルート分岐点は、上の標柱の西隣の、
 金属の三股標識。

<稜線上>
・一般ルートです。荒川前岳や前小河内岳で
 足元の崩壊が気になる程度。
・ルート上の水場は、高山裏の南、
 三伏-鳥倉間、どちらも取水可能でした。
 荒川小屋はドバドバです。

<自転車 鳥倉P-上蔵> (写真参照)
・基本下り。ただ夕立神パノラマ公園の
 手前1km程は、緩い上り。
・東山林道入口バス停の看板を目印に左折。
 同林道は狭いが、全面舗装。
・最初の大きな分岐は、直進。
 (振返ると青い道路案内板「信濃宮⇒」。
   信濃宮ではない方に進む。)
・すぐ次の大きな分岐。ヘアピンを
 180°左に曲がり、釜沢方面に下りる。
・程なく信濃宮神社前の参道入口に着く。
 県道253号の上りヘアピンカーブに、
 上からぶつかる形。カーブミラーと
 「村道13号線」看板、参道の鳥居が目印。
 親切な道路案内板もあり。
<上蔵-釜沢>
・ここから登り。県道253号、舗装。
 私は自転車を漕いだり押したり。
 日向休(2万5千図のP1020)が頂点。
 ちょっと先から赤石が見える。
・「小渋登山ルート」の案内板に導かれ
 下っていくと、釜沢集落の下で橋を渡る。
  (三正坊(さんしょうぼう)橋。)
<釜沢-湯折P>
・橋を渡って突当りを右。
 200m程先の左カーブから再び上り。
 私はここからは自転車を置いて歩きました。
 なお「12/下〜7/下の梅雨明けまで通行止」
 の看板あり。
・橋からPまで3km。下側1.8kmまで舗装済、
 ダートは1.2kmのみ。
 ダートも路面は悪くなく、落石が無ければ
 普通車でも大丈夫な状態。

鳥倉Pから湯折Pまで私は所要2hでした。
その他周辺情報 小渋温泉赤石荘 日帰り入浴\500。HPに情報あり。
8/10朝、湯折P。届ポストあり、トイレなし。5:25発。
8/10朝、湯折P。届ポストあり、トイレなし。5:25発。
巨大な鉄橋、七釜橋。カメラで監視=土石流警戒か
巨大な鉄橋、七釜橋。カメラで監視=土石流警戒か
七釜橋橋上より本流。基本河原歩きだが、流れが蛇行しているため、ガレを歩いては渡渉、を繰返す。
七釜橋橋上より本流。基本河原歩きだが、流れが蛇行しているため、ガレを歩いては渡渉、を繰返す。
橋を渡ってすぐ河原に降りて歩き出すと、程なく、左に無名の小滝を見る。
橋を渡ってすぐ河原に降りて歩き出すと、程なく、左に無名の小滝を見る。
棒沢出会から狭くなってくる。
棒沢出会から狭くなってくる。
後続者に抜かれる。強い人でした。
後続者に抜かれる。強い人でした。
7:10、左に高山ノ滝を見る。この辺り流速が高く、出す足を持っていかれそうになる。ダブルストックが役立つ。
7:10、左に高山ノ滝を見る。この辺り流速が高く、出す足を持っていかれそうになる。ダブルストックが役立つ。
再び川幅広がる。キタ沢出会を数百m手前から見る。突当りを左折です。
再び川幅広がる。キタ沢出会を数百m手前から見る。突当りを左折です。
突当り地点からキタ沢。上部は急峻。明らかに細いが、中洲の木立(写真右手前)の右側(左岸側)を歩いていると、本流が見えにくく、引込まれるかも。
突当り地点からキタ沢。上部は急峻。明らかに細いが、中洲の木立(写真右手前)の右側(左岸側)を歩いていると、本流が見えにくく、引込まれるかも。
福川合流点を行過ぎ(ロス15分)、戻ってこの道標を発見。一安心。ただ周りに倒木多く、この道標もいずれ倒れるかも。
福川合流点を行過ぎ(ロス15分)、戻ってこの道標を発見。一安心。ただ周りに倒木多く、この道標もいずれ倒れるかも。
福川合流点の、赤テープと看板があった木が、倒れている。福川を堰止めた小さな淵で、澄んだ水を取水。
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福川合流点の、赤テープと看板があった木が、倒れている。福川を堰止めた小さな淵で、澄んだ水を取水。
踏跡や赤テープを追い森を5分歩き、8:35広河原小屋。増水時にも流されない絶妙の位置。登山靴に履き替える。9:05発。
踏跡や赤テープを追い森を5分歩き、8:35広河原小屋。増水時にも流されない絶妙の位置。登山靴に履き替える。9:05発。
13:15、ガスってきた大聖寺平。降りそう。赤石岳避難小屋ではなく荒川小屋で行動を終了。カレーおかわり自由、快適。
13:15、ガスってきた大聖寺平。降りそう。赤石岳避難小屋ではなく荒川小屋で行動を終了。カレーおかわり自由、快適。
8/11、小屋の朝食5時、ガッツリ。沢靴や食料は荒川小屋にデポ、身軽に赤石へ。小赤石付近から山頂を見る。大好天。
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8/11、小屋の朝食5時、ガッツリ。沢靴や食料は荒川小屋にデポ、身軽に赤石へ。小赤石付近から山頂を見る。大好天。
赤石から引返して大聖寺平。足元に小渋分岐の道標、小渋へはまずトラバースから。正面の荒川中岳までよく晴れていたが・・・
赤石から引返して大聖寺平。足元に小渋分岐の道標、小渋へはまずトラバースから。正面の荒川中岳までよく晴れていたが・・・
荒川小屋でデポ回収、一休みして中岳に登るとガス。既に12:10、悪沢は割愛。
荒川小屋でデポ回収、一休みして中岳に登るとガス。既に12:10、悪沢は割愛。
小雨の中、15:15高山裏小屋着。古いが中はきれい。1Fの炊事場(ちょっと手狭)で自前のを食う。新任の小屋番さんが、食事(レトルト程度)も含めワンオペで頑張っておられる。テン場は20張程と満員だが、小屋は15〜20人程の広さの2Fに8人、快適。寝具も借りられる有人営業期間は8月末までとのこと。
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小雨の中、15:15高山裏小屋着。古いが中はきれい。1Fの炊事場(ちょっと手狭)で自前のを食う。新任の小屋番さんが、食事(レトルト程度)も含めワンオペで頑張っておられる。テン場は20張程と満員だが、小屋は15〜20人程の広さの2Fに8人、快適。寝具も借りられる有人営業期間は8月末までとのこと。
翌8/12朝5:00発、8:05小河内岳より北部の山々、絶景。なお北ア中アも丸見えでした。
翌8/12朝5:00発、8:05小河内岳より北部の山々、絶景。なお北ア中アも丸見えでした。
12:50鳥倉P着、登山行動を終了。13:00、自転車で発。13:25、このバス停を目印に左折、全舗装の東山林道を下る。鳥倉林道で大河原に下るより、登り返しが少なくなる。
12:50鳥倉P着、登山行動を終了。13:00、自転車で発。13:25、このバス停を目印に左折、全舗装の東山林道を下る。鳥倉林道で大河原に下るより、登り返しが少なくなる。
最初の大きな分岐を振返って。この写真の左上から下りてきた。右の信濃宮ではなく、直進方向に進む。
最初の大きな分岐を振返って。この写真の左上から下りてきた。右の信濃宮ではなく、直進方向に進む。
次の分岐を振り返って。この写真の左上から来た。青い道路案内に従い、ヘアピンを左に曲がって釜沢方向に進む。
次の分岐を振り返って。この写真の左上から来た。青い道路案内に従い、ヘアピンを左に曲がって釜沢方向に進む。
程なく上蔵(わぞ)の、信濃宮神社前の参道入口に着く。県道253号の上りヘアピンカーブに、上からぶつかる形。左手にはこの鳥居。
程なく上蔵(わぞ)の、信濃宮神社前の参道入口に着く。県道253号の上りヘアピンカーブに、上からぶつかる形。左手にはこの鳥居。
同地点には、カーブミラーと「村道13号線」の看板も。
同地点には、カーブミラーと「村道13号線」の看板も。
親切な道路案内板もあり。舗装の県道253号を、釜沢方面に登る。自転車を漕いだり押したり。なかなかキツイ。
親切な道路案内板もあり。舗装の県道253号を、釜沢方面に登る。自転車を漕いだり押したり。なかなかキツイ。
日向休の少し先から赤石を望む。ここから自転車で下る。
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日向休の少し先から赤石を望む。ここから自転車で下る。
「小渋登山ルート」の案内板に従い下っていくと、釜沢集落の下で、三正坊(さんしょうぼう)橋を渡る。突当りを右、湯折登山口に向かう。
「小渋登山ルート」の案内板に従い下っていくと、釜沢集落の下で、三正坊(さんしょうぼう)橋を渡る。突当りを右、湯折登山口に向かう。
車道の崩落個所は補修済。橋から1.8kmでダートになるが、路面は悪くなく、落石が無ければ普通車でOK。
車道の崩落個所は補修済。橋から1.8kmでダートになるが、路面は悪くなく、落石が無ければ普通車でOK。
15:00、湯折Pに戻った。橋から3km。
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15:00、湯折Pに戻った。橋から3km。

感想

毎日午前は好天に恵まれ、
あこがれていた小渋ルートを登り、
未踏だった荒川-小河内間も歩けた、
大満足の盆休み前半戦でした。

広河原小屋のノートを見ると、
下りで午後の降雨に伴う増水につかまり、
数時間小屋で減水を待ったとか、
一晩停滞した、といった記述が見られます。
ピストンされる方は、最低限の食料等を
デポしておくとよいかもしれません。

初日夕に荒川小屋で会った後続の方が、
小渋川本流とキタ沢の出会で、
遭難者のと思しきザックを発見したそうです。
  (然るべき筋に連絡済とのこと。)
キタ沢を、本流もしくは福川と間違えて
迷い込んだのでしょうか。
七釜橋から福川合流点まで、
私は赤テープやペンキを見ませんでした。
地図読みが重要、視界の悪い日は避けるべき、
と感じました。

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