お遍路第20〜23番札所 太龍寺山


- GPS
- 36:31
- 距離
- 92.1km
- 登り
- 2,603m
- 下り
- 2,587m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 5:53
10:36 立江駅→ 13:11 生名登山口→ 14:02 鶴林寺→ 14:56 学校跡→ 16:04 登坂口→ 16:20 太龍寺→ 17:57 道の駅わじき・テント泊
二日目 32km 3.4km/h
6:59 道の駅わじき→ 8:18 平等寺→ 9:19 月夜御水庵→ 11:29 由岐駅→ 14:52 薬王寺&温泉→16:34 善根宿
三日目 32km 4.9km/h
5:30 善根宿泊→ 9:09 牟岐駅→ 12:04 海部駅
天候 | 一日目雨、二日目晴れ、三日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
問題なし |
写真
感想
一日目
前回区切った立江駅に着くと、天気予報通りに雨が降りだした。
8kgの荷物を5kgに削ったので、ビニールカッパにスニーカという軽装備で、濡れるのは覚悟の上だ。
すれ違うお年寄りに励まされ、鶴林寺・太龍寺へ向かう。
清流沿いに進むとカジカガエルの澄んだ声が響く。サワガニも雨に浮かれて出てくるので、踏まないように気を使う。
30cm程ある青いミミズもウニョ〜と、のたっうっていたが、別の意味で踏みたくない。
生命は何処にでも根を下ろす。弱肉強食の世界だが、弱者が不要かというと、滅びた恐竜の例もある。母なる地球はすべての動植物を慈しみ、いかなる地殻変動があろうと、誰かが生き延びるように生命システムを作り上げた。
お遍路は、物思いにふけるに時間を与えてくれる。
道の駅わじきはPM5:00で閉店で人っ子ひとりいない。歩道の下に簡易テントを張って寝たが、夜通し通るトラックの騒音で、ウトウトするだけだった。
二日目
雨は上がったが濡れたままの白衣を着ての出発となった。しかし太陽が覗き、じきに乾いた。
山越えを終えた所の休憩所に善根宿の案内板があったので、電話で今夜の宿をお願いすると、心のこもった応対で、ちょっとウルウルときた。
連休と違って、今回は他の歩きお遍路さんと、ほとんど会うことがない。
夜の漁を終えて漁師さんは寝ているのだろう。昼の漁港は時が止まったように静かで、繋がれた漁船を見ながら昼食(夏みかん・コロッケ・イカの天ぷら)を取った。
薬王寺まで後1kmの所で先を急ぎたかったが、「お遍路さん。お遍路さん!」と呼び込み止められ、お接待所に連れ込まれた。若いお姉ちゃんならよかったが、二人のおばあちゃんだ。
二人づつの当番で、お接待をされているらしい。冷たいお茶と茶菓子を頂き、ついつい長居した。
平等寺・薬王寺を参って善根宿に着くと、エンドレスでお遍路をされている方に貴重な話を聞くことができた。
その方の服もリュックも、みんな貰い物で、命さえ貰い物だという。最初の3年は風呂も入らず、髭ぼうぼうで、お寺に泊めてもらう時も、「臭うので布団は使わないでくれ」と言われ、一週間を水と塩だけで過ごしたこともあるという。
ある日それを見た信者さんが、お風呂に入れ、食事と宿と服を与えてくれたそうな。今に思えば、鬼気迫る形相が人を遠ざけていたが、頭も丸め、柔和な顔になってからは、食うものに困らなくなったという。
三日目
75km先の最御崎寺には到底辿りつけないので、今回は海部駅で区切ることにした。
黙々と国道55号線を歩くことになるが、6月だというのに熱中症になりそうな陽気だ。
雨の日は雨を恨み、晴れた日はお日様を恨むようでは、まだまだ修行が足りない。
ホースで山水を流している無人休憩所で頭から水を被り、顔も見ぬ誰かの心遣いに感謝する。
前ばかりを見て延々と国道を歩いてきたが、ふと歩みを止め、国道の横に眼を移すと雄大な山容と青空が広がっている。
いつも先を急いで人生を歩んできたが、こうして休むのも大切な時間だ。
コメント
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こんばんは。
僕もテント泊で歩きました。
太龍寺にある弘法大師が厳しい修行をしたといわれる舎心ヶ嶽はとてもいい雰囲気だったのを思い出しました。
お遍路絶景ベスト3に入ると思います。
そこで3時間すごしました笑
頑張って歩いてください。
私も6月10,11,12日と行ってきました。
焼山寺越えで11,12,13番をつなぐのに3日間かけているので、terra023mさんのスピードにはついていけませんけど、記録、楽しみにしてます。
(軟弱なので夏は行きません)
太龍寺はもう修理が終わってましたか?
身体に気をつけて歩いてくださいね。
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