夏の始まり 和賀山塊縦走(薬師岳〜小杉山〜和賀岳〜錫杖の森〜白岩岳)
- GPS
- 10:39
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,827m
- 下り
- 1,998m
コースタイム
05:35 甘露水
07:25 薬師岳山頂1218m
休憩
07:35 出発
07:45 薬師平
08:05 小杉分岐
08:30 小鷲倉1354m
09:00 和賀岳山頂1440m
休憩
09:10 和賀岳発
09:30 小鷲倉1354m
09:50 小杉分岐
10:40 ピーク986
11:15 錫杖の森
休憩
11:35 出発
12:15 兎森1078m
13:00 白岩岳山頂1177m
13:15 白岩薬師1159.1m
休憩
13:50 出発
14:00 白岩岳
15:10 白岩岳登山道入り口
16:00 入角林道入り口駐車地
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
白岩岳の入角林道および和賀岳の真木林道ともに利用できる公共の交通機関はないので、自家用車かタクシーを利用する事になる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
甘露水から小杉山までは歩きやすい登山道。 薬師岳から和賀岳までの稜線上は帽子が飛ばされそうなほど風が強く寒い。 小杉山から和賀岳方面は部分的に笹薮の藪漕ぎになる。 和賀岳山頂直下はチングルマのお花畑が広がる。 ニッコウキスゲは薬師岳付近から始まる緩い稜線上に見られた。 7月中旬頃が満開の予感。 薬師岳から和賀岳までは比較的歩く人が多い。 この日は山頂で単独の男性、小杉分岐に下る途中で単独男性と男女三人組とすれ違った。 小杉分岐からピーク986にかけては濃いめの藪漕ぎ。 薮で地面が見えず、暗闇の階段を歩くイメージ。 踏み外して東側の沢に落ちないように。 錫杖の森はこの縦走コース、最大の難所。 切れ落ちたやせ尾根の岩稜を藪漕ぎする。 岩が脆く崩れやすいから滑落注意。 登山道の状態から小杉分岐から白岩岳まで歩く人はほとんどいないと思われた。 錫杖の森から白岩岳方面は緩い稜線で特に危険はないが、 いたるところでクマの糞が観察された。 白岩岳周辺はブナの美しい森が広がる。 |
写真
感想
この山行の前日のこと。家に忘れて行ったiPhoneを手に取ると着信が入っていた。kamadamさんからだった。何だろうと思いながら、こちらからかけ直す。どこかの山へのお誘いかなとも思ったが、どうやら違ったようだ。
お誘いには違いないのだが、どちらかと言うと提案だった。僕を真木林道の甘露水まで車で送って行ってくれると言うのだ。どうしてkamadamさんは僕の行きたい場所をこうも的確に知っているのだろうか。僕はその提案を聞いて嬉しくなった。
先週の土曜日は近場はどこも雨が降りそうだったので、登山口の下見に行くと決めていた。僕の車は未舗装路が苦手で真木林道を走破する事は難しい。だから和賀岳を歩くには林道歩きが必須の条件だった。まず初めに考えたのは真木林道入り口に車を駐車して、甘露水まで長い林道歩きをして和賀岳をピストン。でもこのプランにはあんまり面白味を感じなかった。どちらかと言えば未知の風景だけを楽しむ周回路にしたかった。
そこでもうひとつの方策として白岩岳から錫杖の森を通って和賀岳まで縦走することを考えた。過去にkamadamさんが往復されているコースだ。和賀岳まで縦走した当日は甘露水まで降りて休憩小屋に一泊して、翌日は真木林道から白岩岳登山口まで歩いて車を回収すればいい。白岩岳登山口まで雨の中の林道歩きをしながら、僕はそんな山行予定を考えていた。
こんな馬鹿げたプランを温めていた所にkamadamさんからのホットな提案だった。これは神の声に違いない、ということでお言葉に甘えさせて頂いた。
おかげで憧れの和賀山塊をワイルドでエキサイティングなルートで楽しむ事が出来ました。
kamadamさん、ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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いやあ、怖い道ですね〜
初和賀岳でいきなりここ歩きましたね
素晴らしい展望の和賀岳、やっぱり7月に来てみようかな。岩手からしか上がっていないので、今度はこっちにしようかな、私もkamadamさんに送ってもらおっと
ロングでハードなtooleさんらしい山行、素晴らしい
今日はレンズはノーマルだけかな
tooleさんの撮る写真は光の表現が違うのでしょうか。自分が実際にそこを歩いて、景色を眺めているような気分になります
和賀山塊の豊かさ・奥深さ、そしてスリルも・・
新緑の和賀山塊をご一緒に・・というのは昨年からの話なのに、なかなか都合がつかなくて・・せめてtooleさんに歩いてほしいなと思ったんですよ 林道を入れる車ではないということで、先日の神室でも手前から歩かれていたので
やっぱり和賀山塊を歩きたいというtooleさんの強い思いが、私を神の声 にしたのでしょう
暑い中のロング山行、お疲れ様でした〜
錫杖の森はkiyoshiさんにもオススメですよ〜
ピストンにしても行きと帰りで違う能力が試されるので、かなり楽しめると思いますよ
ニッコウキスゲのお花畑がこれからなので、是非おいで下さい。
『秘境•和賀山塊』をもう一度読めばきっと再訪したくなりますよ
いつもレンズ3本持って行くのですが、この日は風が強くてレンズ交換をあまりしませんでした
十二湖はいかがでした?
そちらもいい景色だったのではないでしょうか
錫杖の森を通過する時、kamadamさん、よくこんな所通ったよなと思いましたよ
それも往復ですからね
やっぱりアドバイス通りで、反時計回りの方がやや楽だったかもしれません。
kamadamさんとも久しぶりにご一緒したいですね。
車二台だと縦走や周回したりといろいろな山行のバリエーションが考えられそうです
先日非常に苦しんで登った薬師岳をいとも簡単に行ってしまわれたのですね〜
しかも和賀岳まで易々と…
薬師平からの尾根歩きはまるで巨大生物の背中を歩くような感覚ではないですか?
ニッコウキスゲにはまだ間に合いそうですね。その時期に再訪したいものです。
白岩岳はかなりハードル高いルートですね
山岳信仰の山々ってホントに シビアすぎる…修行しながら己を悟るのでしょうけど
(私は薬師岳経由のピストンにします。)
tooleさんは山友に恵まれていますね〜
こんばんは
kamadamさんのアシストで行ってきましたよ〜
薬師平から先はゆる〜い稜線歩きですが、少しもこもこした感じが巨大生物に見えるかもしれません
ニッコウキスゲはこれからが本番だと思いますよ。
今度こそ体調を整えられて、ニッコウキスゲ満開の和賀岳を楽しんでみてください
これからですとかなり暑くなると思うので、甘露水で水を多めに汲んで行ってくださいね
和賀岳山頂は広めなので、最高のお昼寝ポイントですよ〜
かと思いきや、後半の険しい核心部。
緩急のある登山道ですね〜
かなりハードな山行になりそうですが、私も歩いてみたくなりました。
kiyoshiさんとtooleさんのお二人で登られた積雪期の羽後朝日登山の記録を読ませて頂いて以来、和賀山塊には興味を抱いていたのですが、夏の景色も素晴らしいですね。
いつか、ピストンで和賀岳山頂まで行ってみたいものです。
私としては、白岩岳経由のルートに強く心惹かれたのですが・・・
序盤の林道歩きが大変そうですね><
林道嫌いの私としては悩めるところです(笑)
オニアザミではないかと思います。
チョウカイアザミとの違いは?
以下、私の持っている本からの引用です。
「チョウカイアザミはオニアザミに似るが、花冠の広筒部と狭筒部は同じ長さ。茎の上部は白い毛が密生しており、根生葉は花の頃にも残る。(別名ネバリアザミ)」
だそうですが、分かったような分からないような・・・!?
(追伸)
その後いろいろ調べてみましたが、結論は「新種」です。
「ワガアザミ」(別名tooleアザミ)の発見でしょう。詳しくはDNA鑑定の結果を見ないと断定できませんが、ほぼ間違いないでしょう。
新種発見おめでとうございます。
sirotenguさんと同じで、とっても気になっていたので再度コメントします。
私もオニアザミと思ったのだが、それはチョウカイアザミって本当に鳥海山だけのの固有種だからなんです。サイズはどれくらいだったのかな〜1mくらいありました?でもチョウカイアザミにそっくりですね
こっちはお返事いらないよ〜解決したら教えてね。今度行ったらみてこよっと
Luskeさんの和賀山塊レコ、見てみたいですね
仰る通りで錫杖の森とそれ以外のルートではかなりの落差があります
一般登山道レベルと崖登りの混合コースとでも言いましょうか。
おそらく満足される事と思います
白岩岳からのピストンはkamadamさんが昨年の秋に歩かれています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-136222.html
kamadamさんは林道の終点まで車で入っておられます。
林道には何カ所か深い溝が横切っていますが、普通の車であれば、走行に問題はないと思われましたよ
林道歩き無しと考えても累積標高1000半ばの距離にして20kmほどでしょうか。
全体的にダラダラと長いので、ペース配分には注意が必要かもしれません。
この日は和賀岳稜線は風が強く、比較的カラッとした湿度でしたが、小杉分岐から白岩岳方面に差し掛かると、風が止んでムシムシした暑さに変わりました。(単に日が高くなった影響かもしれませんが)
錫杖の森を越えた辺りから少しバテ気味でしたよ〜
やはりオニアザミと思われますか〜
僕もチョウカイな訳ないか。
オニだろうなぁ、と思い直したのですが、100〜150cmほどの大きさで迫力があったので、もしかして新しい発見かぁ〜 !!
なんて良い方にとらえました(笑)違いますよね
僕の図鑑にも同じ見分け方が書かれてありました
写真だと花冠の広筒部と狭筒部は同じ長さというよりは、狭筒部のほうがやや長めに見えますね。
ご指摘ありがとうございます
足のねんざ、回復されたみたいで良かったです
どこかの山でお会いできたら嬉しいです
追記
やっぱり、オニじゃないんですか〜!!
だ〜い どんでん返しですね!
僕も図鑑やwebで検索してもどうもしっくり来ないんですよね〜
研究者の方にメールを送ってみますか
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004702121
こんばんは〜
僕に2回もコメントくれるのはkiyoshiさんだけですよ
週末雨 なもんだから、さてはヒマを持て余してますね
なんちゃって
本当のところは上記でsirotenguさんにコメントした通りなのですが、どうも八幡平でチョウカイアザミと似て異なる種(ハチマンタイアザミという名前みたいですが)が発見されたという記録がネットで検索されてきたので、もしや‥と思った次第です
"tooleアザミ"の発見も近いかも!?
さすが専門家は見方が違いますね。
実は、昨日(8日)私もそのアザミを見に行ってきました。
今、記録の作成中ですので、できたらお知らせします。
その中で私の個人的(素人)意見も載せますので、ご覧ください。
な、な、なんと!!
花に対するその情熱
素晴らしいです
記録楽しみにお待ちしております
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