霧ヶ峰ヤナギラン・ハイク
- GPS
- 06:32
- 距離
- 43.3km
- 登り
- 515m
- 下り
- 1,524m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
車山の肩から北の耳、南の耳、ゼブラ山方面はハイカーも少なく、よい散策コース。お目当てのヤナギランはかつての大群落はなくなっていたが、八島湿原を含め、いくらかの群落の撮影はできた。最後はコロポックル・ヒュッテでビールを飲んでバスを待ったが、最後は土砂降りになった。 |
写真
感想
霧ヶ峰のヤナギランを求めて
10年近く前に母と訪ねた霧ヶ峰、そのとき、強清水のビジターセンターで教えられて、南の耳付近のスキー場へ下る道で見たヤナギランの大群落をもう一度見たい、と思い出かけてみた。そのとき撮影した写真が火災で燃えてなくなったためだ。下調べをすると鹿の食害にあって、群落は消滅の危機にあるらしい。
5時過ぎに出発し、立川で往復券と帰りの特急券を買い、駅コンビニで行動食を買い足して5時34分の八王子発松本行きに乗り込んだ。茅野には9時27分着、茅野駅発9時35分、霧ヶ峰経由上諏訪行きバスに乗る。白樺湖を経由し、車山肩に10時45分着。白樺湖はやはり人手が多く、レストラン、ホテル、みやげ物屋などがひしめいて、あまり行く気になれない。
バスを降りてみやげ物屋を超えて、車山登山口に出るとすでに多くのハイカーが出発準備をしている。トイレの前には列ができている。このトイレは新しいバイオトイレで、入ってみると、非常に使いやすい優れものだった。準備体操をして11時過ぎに出発。まず車山湿原沿いを歩く。けっこう花が多く、期待以上。8月にはいると花数が減ると思っていたが、シモツケソウ、ハクサンフウロ、カワラナデシコ、コオニユリなどが次々に出てくる。終わりかけのニッコウキスゲも残っており、これから出てくるシャジンも咲き始めている。30分もたたずに車山乗越に出る。大半のハイカーはこの手前で蝶々深山方面に行くか、車山方面に向かう。乗越付近には車山のリフト方面や山頂に向かう小中学生の集団やハイカーグループが溜まっていた。こちらはそれを尻目に北の耳方面に向かう。誰もいない。ここは穴場だ。振り返ると車山に多くのハイカーが向かっている。さらに進むと一組のカップルが座り込んで休んでいた。稜線は遮るものがなく、晴れると暑い。今日は雲も多くさほどではない。ほとんど人が歩いていない稜線を進む。気持ちがよい。花もまあまあだ。イブキジャコウソウ、ウスユキソウ、シモツケソウ、カラマツソウなどのほか、黄色い花をたくさんつけた大きな株が目立ってくる。ハンゴウソウなのか、オタカラコウ、あるいはアキノキリンソウなのか、よくわからない。殿城山分岐まで来ると姫木平への道が分かれている。ここから南の耳などが見えてくる。さらに進むとスキー場への下降路が見えてきた。イブキジャコウソウやギンランのような花があったが、確認は難しい。ハンゴウソウやコウリンカの群落が見えるとスキー場への下降路が出てきた。南の耳の手前だ。途中、先に出会ったカップルに姫木平方面に下るのか尋ねると、そうでなく、ここは殿城山分岐までしか来たことがない様子。一人でスキー場リフト上部の道を下るとヤナギランが少し見えてきたが大群落は失われていた。やはり鹿の食害情報は正しかったようだ。残されたヤナギランを中心に下りながら草原地帯に入り込んで撮影。こちら側は保護区ではないのでどこに入っても自由だ。他者が撮影用に入り込んだ踏み跡に入る。おそらく12時少し前だったと思うがカメラの日時設定ができていなかったので、はっきりわからない。南の耳山頂手前で気がついて日付時間設定をやり直した。その時点は12時28分だった。スキー場上部で少し戻って昼食の弁当を食べた。今回は100円ローソンで購入した鳥フライタルタルソースという新製品で、300円だが悪くない。さて、昼食を済ませて12時40分、南の耳まで上がると、先行のハイカー数組とであった。こちらはすぐ出発し、12時52分、北の耳通過。すぐ先に姫木平と八島湿原、ゼブラ山の分岐があり、姫木平のペンションやスキー場施設を眺めながら、すぐ矢島湿原に向かう。スキー場関係なのかペンション関係かわからない建物がすぐ先の山頂付近に立っていたが内容は不明。先に進むとアカタテハがたくさん花に止まり、撮影。きれいだった。ゼブラ山に13時13分、さらに下ると八島湿原が見えてきた。また今度はアサギマダラがとまっており、これも撮影できた。ラッキー。母が喜ぶ。
13時30分前、奥霧小屋が見えてきて、到着すると大勢のハイカー団体ツアーが休憩中。小屋の前で小休止し、どうするか考えた。結局、ヤナギランの群落を見つけられなかったので、その可能性がある八島湿原方面に進むことにした。湿原の木道を進むとハクサンフウロ、カワラナデシコ、シャジンなどのほか、アヤメがわずかに残っていた。湿原保護のボランティアグループとすれ違ったので、ヤナギラン群落に関して尋ねると、対岸に大きな群落があるという。
クガイソウ、アカバナシモツケ、ズミなど、湿原の植物の名前のプレートがあった。14時を回り、ヤナギランの株が見えてきた。まだ単独で咲いている。対岸に赤くなっている場所が見え、あれが群落ではないかと思った。ビジターセンター、バス停への分岐を見送り、対岸の群落にまっしぐら。群落が見えてきた。なかなかすばらしい群落だったが、陽射しが弱く、写真はいま一つよいものが取れなかったのは残念。前回の南の耳の群落が凄過ぎたのだ。おそらく1mを越す大きな株が林立していた。図鑑によればヤナギランは80cmくらいにしかならないのが普通だが大きなものでは1.5mにもなるものがあるらしい。今回はそんなに大きなものはなかった。湿原で下のほうにある群落と日当たりのよい斜面の上のほうに生えているのとの違いか?
14時10分過ぎまで100枚以上撮影し、八島湿原バス停のバスの時間が過ぎたので、車山肩まで戻ることにした。湿原をさらに進むとメタカラコウのプレートがあり、アサギマダラが再び出てきたのでこれも撮影。14時半前に御射山ヒュッテを通過、旧御射山神社跡を通過して砂利道に出た。この御射山は古い時代に弓矢の射撃の神事が行われたいたらしい。石碑があった。砂利道を急いで歩くと14時44分、沢渡の分岐にでる。車道に出る道、蝶々深山方面に出る道があるが、車山肩方面の道を取る。
この最後の登りが苦しい。ほとんど休みなく歩いたので結構疲労しており、足が攣りそう。25分くらい苦しいのぼりを耐え、山頂を越えると、肩はすぐそこだった。3時10分過ぎ、コロポックル・ヒュッテに入ってビールとブルーベリー・ラズベリーケーキを食べ、疲労回復に努める。モンベル会員は
1割引でラッキー。宿泊可能な山小屋なので、宿泊申し込みをしているハイカーが次々にやってきた。昼過ぎからなりっぱなしだった雷がいよいよ近づき、雨が降ってきた。バスの時間の20分くらい前に店を出て、雨が激しくなったので、みやげ物屋で雨宿り。最後は玄関から遠くのビーナスラインを見てバスを待った。バスがやってくるのが見えたので急いで雨具を着てバスに乗り込んだ。再び長い長いバスと電車のたびをして、帰宅。最後は特急自由席がいっぱいで立ちんぼだったが甲府で丁度目の前の席の親子4人づれが降りたので座れた。ラッキー、立川で乗り換え、8時過ぎには帰宅できた。
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