どうしてここが近畿百名山 悪戦苦闘のヤブ漕ぎでゲットの三国岳
- GPS
- 08:56
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,002m
- 下り
- 1,006m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉姫ヶ岳(1,206m)から三国岳間の片道2kmは判然としない踏み跡を頼りに酷い笹藪を漕ぎ分ける道中になります。踏み跡があっても無くても悪戦苦闘。我々は池から往復6時間を要しました。支尾根への紛れ込みにも注意です。 |
写真
装備
MYアイテム |
ちゃむ
重量:-kg
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感想
近畿百名山も残り10座。どこも難物ばかりが残っているが、この日目指した三国岳もヤブ山で有名。ヤマレコで検索したレコも残雪期を除けば今年の記録は、これまで一件。ちなみに2017年、2018年も無雪期は1件ずつだった。残雪期に行けば良いじゃないかとはいうものの、そんな時期のアクセスはそれはそれで困難だし、雪の時期に登る技量も持ち合わせていない身としては、ヤブコギも近畿百名山を制覇する為に通らざるを得ない関門だった。
それでも秋の紅葉の美しさを眺められるだけでもと岐阜県揖斐川町側の登山口から夜叉ヶ池を目指してスタート。広い駐車場には朝8時前の段階ではまだ10台に満たなかったが、後で聞いたところでは昼前には駐車場は一杯になり少し戻ったトイレの当たりまで車が停まったということだ。
夜叉ヶ池までの登山道は良く整備がされ、折からの美しい紅葉に彩られてルンルン気分で1時間半足らずで登り着くことができた。途中の夜叉壁の迫力にも圧倒された。
夜叉ヶ池には帰りに立ち寄るつもりで早速、三国岳方面に急な夜叉丸への斜面を登る。直に足元に夜叉ヶ池を見下ろし、背後に三周ヶ岳方面の山並みを望む絶景スポットに。。多くの人は、この景色を見るだけで引き返す人が多いようだ。
夜叉丸に登ると目指す三国岳がほぼ同じ高さで眺められ、アップダウンの少ない稜線は何の変哲も無いようにしか見えなかった。
標高1206mの夜叉姫ヶ岳(ピークにかかっていた標識では夜叉ヶ池山と書かれていた)までは、笹藪の中の道とは言っても足元にはっきりした踏み跡があり両手で少しかき分けていくくらいで進むことがでしたが、そこから先は本当に踏み跡らしきものが有っても笹が覆いかぶさり、倒れた笹の枝が足に絡んだり、跳ね返りの反動が脛や腕、顔に容赦なく襲い、メガネが飛ばされたこと何度だったろう。帰ってからズボンを脱いでみた脛には鞭でぶたれたようなうちみやひっかき傷が赤く残っていた。
それでも何とか池から2時間半かけて三国岳に到着できた。到着した三国岳山頂は、5坪ほどの広場にはなっていたがその周囲は濃い笹藪に覆われていた。
初めての山で周囲の山の名前は全然分からなかったが、帰ってから写真で同定してみた所、南には金糞岳・白倉岳、ブンゲン、片貝山、少し東寄りにはピラミッド状の蕎麦粒山が分かった。また遠くに高い山が有るなあと思って眺めていたのが、別山であることも分かった。白山は三周ヶ岳の山並みの裏側で見えなかったようだ。
30分ほどのランチ休憩をして、憂鬱ではあったが池への帰路に。。同じルートを戻るんだからなんてのはこの山には通じない。来る時と全く同じか、それ以上の難行を課せられる。GPSログを見ても行と帰りのルートが異なっている区間が随所に見られるのは踏み跡なんて有っても無きがごとしで特に下りは歩き易そうな所へ降りて行くとすぐに尾根を外してしまうということを物語っている。
とにかく夜叉姫ヶ岳まで戻って来た時には既に3時前になっていた。それでも気力を振り絞って夜叉ヶ池へ下り、池の畔で息を整えながら水面に写る紅葉を楽しむ。一時の癒しの時間でした。
それでも日暮れ前には下山しなければと急かされるようにして下山。何とか、暗くなる前に駐車場へたどり着くことができた。
振り返ってみれば、夜叉ヶ池から三国岳までの往復5kmの道程に6時間(休憩込み)もの時間がかかった。総行動時間も久しぶりに9時間。。いや~、疲れました。
にしても近畿百名山に選ばれたほどの山が、こんなに厳しいなんて。多分、二度と登ることは無いだろうなとつくづく思う。
三周ヶ岳にもニッコウキスゲが綺麗らしいので来てみようかなと考えてはいたが、今回のことで同じようなヤブ道の三周ヶ岳への登山は考え直さないといけないかと思っている。
【2019年の山行37回目】
今回の歩行距離:11.5km 2019年の累積距離:563.6km
今回の累積標高:1,315m 2019年の累積標高:52,660m
コメント
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ホントにひどいヤブでしたね。お疲れさまでした。
ヤブ漕ぎ経験不足の私は3年越し5回目のチャレンジで初登頂でした。初めての時は 夜叉姫ヶ岳から数十m先で道を見失いスマホも紛失して断念しています。その後数回のチャレンジでヤブ慣れして今回覚悟を決めて行ってきました。
途中ところどころで靴跡は見かけるものの どなたにもお会いしなかったので、ほとんど誰も登らないだなと思っていたところに この山行記録を見つけて驚きました。
私が三国岳に到着したのは、chamchanさんが出発された30分後(13:03)です。不思議と出会わなかったですね。今思えば三国岳直下で2度ほど自分以外の笹音が聞こえた気がしていたのが それだったのかも。
chamchanさんの感想の 「多分、二度と登ることは無いだろうなとつくづく思う。」は、まったく同感です
上りの逆目の笹ヤブは、もうコリゴリです。
dendenn64さん、こんばんは
そして一昨日はお疲れ様でした。
すれ違ったのは分かっていましたよ。ただ、その時私たちは尾根心を左側に外して猛烈なヤブの中をかき分けている状態でしたのでそちらのヤブをかき分ける音だけが聞こえました。恐らく10m位しか離れていなかったと思います。私どもが丁度声をかけあっていたところだったので、それが聞こえたかなとは思ったのですが。。。特に反応がなかったのでひょっとしたら熊だったかもって話をしていたところです。山頂から下り始めて少し経った辺りだったかと思いますのでdendenn64さんが聞かれたのはそうだったかもしれません。
私も色々なところを歩いているつもりですし、随分道を外したことも有るのですが、これだけのひどいヤブ漕ぎを経験したのは初めてでした。
おかげでザックに付けていたストックがいつの間にか藪の中に絡めとられてしまったようです。
ホントこりごりですね。
chamchanさん お返事ありがとうございます。
やはりすれ違っていたのですね。10mくらいというのも同感です。
あのヤブは、クマでもわざわざ歩かないと考えながらもがいていました。
経験豊富なchamchanさんでも初めてとのことでヤブのレベル感をつかめました。
ありがとうございました。
道中 かわいらしい袋に入ったペットボトルとチェックのシャツが落ちていましたが、ストックには気づかなかったことを 報告しておきます。
dendenn64さん、こんにちは
落とし物のストック情報ありがとうございました。まあ、あのヤブヤブでは同じルートを歩くというのはかなり難しいでしょうから、見つからないのも仕方がないと思います。私も気が付いたところから引き返そうとは思いませんでした。
でも、書いてらっしゃるペットボトルとシャツについては私も気づきましたね。
実は、相方が三国岳へ向かう途中でなけなしのペットボトルをやはり紛失していたのですが、それを帰り道で運よく見つけられました。ホント奇跡かと思いました。
いや~、あそこを歩いたら話題には事欠きませんね。では、また
chamchanさん
ヤブの話をしていたら、苦しさを忘れて また行ってみたくなってきました。
噂の三周ヶ岳でも 行ってみようかと思います。
ではまたどこかで。
失礼します。
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