表妙義縦走
- GPS
- 08:14
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,112m
- 下り
- 1,110m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
計画書
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ヘルメット
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感想
下調べ段階で薄々予想していましたが、尋常でないほど難しい登山でした。これまで剣岳の北方稜線や西穂奥穂縦走の稜線といったバリエーションルートにも行ってきましたが、私個人の印象としては、それらの岩場よりも難度が高いです。この縦走が難しいと言える理由は3点。
1つ目は、圧倒的な高度感。妙義山を周囲から見てわかるように、稜線上は極めて高く切れています。その稜線上のたくさんの岩場を歩くわけなので、大なり小なり恐怖心を抱くことになります。これが精神的に難しいと感じさせます。
2つ目は、数多くの長いクサリ場。登山をしているといろんな山でクサリ場を見ることがありますが、長くても10m程度だと思います。表妙義は、数十メートルに及ぶクサリ場が数多くあり、ゆえに緊張を伴う岩場は長くなります。岩場が長くなる分使う握力や腕力、脚力等を酷使し著しく疲労しやすくなるので、結果としてより後半の岩場に影響を与えます。これが肉体的な難度を上げます。
3つ目は、いやらしい岩質。この山を構成するのはデイサイト溶岩や凝灰岩が主であり、岩の表面は固く滑りやすいです。ですので、岩場にホールドができにくく、できても小さい、しかも滑りやすいので身体全体の使い方が難しいです。そのため、技術的な力量を求められます。
これら3点がバラバラであればどうにかできますが、同時に立ち向かわないといけないので大変です。特に危険な場所は次のとおりです。
1.鷹戻しからの下降(特に2つ目の25mの下降)
2.中ノ岳からの下降
3.鷹戻しの登攀
3つ目は難所として有名ですが、1つ目2つ目は足掛かりが少ない上に垂直の崖からオーバーハング気味の岩場でその足掛かりが見えづらくなっています。下るということからもこちらの方が難しく感じました。
もちろん、白雲山のビビリ岩や背ビレ岩、大のぞきの下降も難度が高いので、長時間続く体力と集中力、長いクサリ場を乗り越えていく技術が必要です。総じて、そういう岩場の好きな自分にとってとても楽しい山行になりました。天気が良く展望もきいたので良かったです!
ちなみに、自分は人工物をあまり使うことが好きでないので、これまでの登山を通じて「クサリ・ボルト不使用縛り」を課してきました。これまでもそれで西穂奥穂の縦走や剣岳の登頂など今まで成し遂げてきました。今回の縦走でもこの縛りを守っていこうと思い、ビビリ岩の登りや大のぞきの下降をはじめ、鷹戻しの登攀までクサリ無しで達成しました!ただ、先に紹介した鷹戻しからの下降と中ノ岳からの下降の2ヶ所に関してはクサリを使わずにいられませんでした・・・・
自分にとっては2敗したわけなので残念ですが、これからもこれを極力続けて、自分の身体だけで登る技術を高めていきたいです。
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